風紀委員会副委員長である仮面ライダーはゲマトリア所属 作:鋼色
頭が痛い……。最近エナドリ飲んで徹夜しすぎたな。
1週間の平均睡眠時間が3時間も行ってないんだ。まあ妥当か。
さぁてと。顔洗って仕事行きますか。
「ん?……俺の顔じゃねえな。どっかで見たような……パラド!?!?なんで俺この顔して…つか、そういえば家の間取りも俺の家じゃねえ!まさか俺、転生しちまったのか?」
そうして困惑を抱えてから数時間。ようやく事態の飲み込みを完了し、今がどういう状態なのかは把握した。
頭部にある天使のような輪っか、学生がほとんど女子、それ以外の人民はロボットか動物。
きっとこれはブルーアーカイブっていうゲーム……なんだと思う。
友達がすごいハマってて、その話を何度もされた。この特徴的に多分そう。
いや……やらかしたな。明日やろう、明日やろうって先延ばしたからアプリ入れてそのままだったんだよなぁ。
こうなるならやっておけば良かった…。
まあ、世界に関してはそんな感じ。
俺の使える武器や戦力は三つ。
一つ、ガシャットギア・デュアルとギアホルダーによるレベル50への変身。
一つ、バリアを貼ることで一定以上のダメージ無効が可能。
一つ、ガシャコンバグヴァイザーでの攻撃、及びバグスターウイルスの散布が可能となっている。
色々できる。色々できるからこそ、実験をしてみたいと思う。
あぁ…でもなぁ。人体実験するのは良心に引っかかるというか……うーむ、悩む。
まっ!悩んでてもしょうがない!散歩してみるか!
玄関の扉を開け、足を進めてから数分後。ヘルメットを被った集団と黒いコートを羽織った集団が撃ち合いをしている。
ぇ、ブルーアーカイブってこんな頻繁に撃ち合いをしているゲームなの?こんな簡単に撃ち合いができるゲームなんですか……?
「…!はっはっは!風紀委員!この男がどうなっても良いのか!?」
「ッ!ヘルメット団!貴様らはどこまで卑怯なんだ!」
「ガタガタヘルメット団だ!間違えるな!!」
うわー、微妙な訂正だ。なに、ヘルメット団ってそんなに種類あるの?他の奴らと間違われたくないの?
まあとにかく……今のこの現状を乗り越えなきゃな。
「誰が人質なんだ?」
「テメェに決まってんだろ!……!?」
「もう一度聞こう。いったい誰が人質なんだ?」
あっ……あぶっな!!ギリギリでオーラ防御を展開してなきゃ貫通してたぞ……めちゃ怖いんだけど。
「今ここで、今後誰にも危害を加えないと誓うのなら許してあげるけど?」
「……っ、誰がするか!」
「そうか。じゃあ大人しくボコされろ」
PERFECT PUZZLE
WHAT'S THE NEXT STAGE?
WHAT'S THE NEXT STAGE?
「変身!」
DUAL UP!
Get the glory in the chain. PERFECT PUZZLE!
仮面ライダーパラドクス・パズルゲーマー・レベル50。
周囲がゲーム空間になったことで発生したアイテムを支配できるテクニックキャラかつパワーキャラの形態だ。
最大レベルの折り返しということもあり、本編で主人公たちに与えた苦難は絶大。
序盤では圧倒的な強さで叩きのめしていた。
それはこの世界でも健在。パズルがどこに隠れているのか、どれを選べば良いのか。仮面ライダーパラドクスの装甲が教えてくれる。
とは言っても、そんなにアイテム重ねがけは出来ないかな。アイテムを使いすぎたから目の前の不良生徒が爆散しかねない。
銃弾では致命傷に至らない肉体とはいえ、仮面ライダーの数値は平気でt級の攻撃が当たり前だ。パワーを強化したらヤバいことになる。
『高速化!』
アイテムを選び、地を駆ける。セーブをかけながら走り、セーブをかけて拳を当てる。
「ってぇ!テメェ!」
「……へえ、これを耐えるんだ。想定以上に硬いね、君たち。もう少し強くしても問題なさそうだ」
「調子こいてんじゃねえ!ぶっ飛ばしてやるよ!」
……この弾幕、うざいな。さっきまで問題なかったのに……少し痛い。
俺がまだ未熟ってのもあるだろうけど、だとしても異常だ。もしかしてあの天使の輪っかみたいなヘイロー?が悪さしてるのかも…。
仮面ライダーの装甲を通っても痛みを感じる特殊性……か。ちょっと興味湧いてきたね。
でもまあ……今は大人しく眠ってもらおうか。
「……がっ…!」
「うん、上手くできたな。ゲーム内の物体操作」
パズルゲーマーと呼ばれる所以。それは操作する能力はアイテムだけではなく、展開されたゲーム空間内の物質全てを操作可能だ。
出来るか分かるなかったが、成功した。あんまり操作精度は高くないからそこら辺は鍛えないとだけど。
「さぁて。まだやるかい?」
「当たり前だ!」
「…まじか。君ら戦闘狂すぎない?」
「お前が倒れれば済む話なんだよ!」
「自分本位すぎて怖いよ!」
銃弾を乱射するガタガタヘルメット団の攻撃をガシャコンバグヴァイザーで切断し、防ぎ……たかったなぁ。
普通に空振って直撃した。…でも、さっきみたいに痛いわけじゃない。アレから引き出す特殊能力はコツがいるってことか…!
それは進歩だ!特殊能力を上手く扱えるヤツを見極めれさえすれば究極無敵も良いところだ!
ハイパームテキにはなれないけどな!
「ビームガンモード」
銃弾の雨を突き進み、ガチャコンバグヴァイザーでビームガンを放つ。今のゲーマー力では高い威力にはならないが、怯ませるには良い。
「チェーンソーモード」
牽制しながら近づき、撃ち放っている銃の口をチェーンソーで切断する。
壊れてしまえば、放とうにも放てない。ゲームオーバーってやつさ。
「まだやるかい?」
「……っ、おま、ぇら……にげ、るぞ」
「へぇ、勢いよく挟んだと思ったんだけど。タフだねえ、君ら」
最初にゲーム内の物質で挟んだリーダー格?ぽい女の子が撤退を指示している。
結構強めにやったつもりなんだけど、まだ動けて喋れるとは。気絶するかと思ったんだけどね。
……一人だけ痛い攻撃してきたし、あの子だけ別格っぽいな。
「っは、はぁ……おま、ぇ…なまぇは…」
「宝生エムだ。ゲヘナに入学予定、らしい。よろしく!」
「……っ、だれが、よろしく、するか…。今度は、殺すぞ……」
威勢の良い言葉を吐かれ、部下に連れられて退散する。
殺す……か。怖いね、あの子の実力なら追い抜かれてしまう危険性がある。
また会う前に力を磨いてこなくちゃ。…やることが多くて大変だな、こりゃ。
「…ふう。初めての変身、違和感すごいなぁ。変身解いた途端、体全体が凝り固まってるみたい。これマジで慣れんのかなぁ」
「…協力感謝する!被害を出す前に倒さなくてはならないのに……本当にすまない」
「いえいえ。俺が出歩いたのも原因の一部なので。アナタたちは自分のことを不甲斐ないと思っているかもしれませんが、結構荒れてそうな
「せっ……先輩…!ふふ、ふふふ!物騒な
あらら……ちょっと調子乗らせちゃったかなぁ。
「世辞を真に受けないの。バカが露呈するよ」
「酷くないか!?カヨコ!」
「至極真っ当なことを言っているだけ。……エム、だっけ。強かったね。入学したら風紀委員会に来たらどう?」
「ちょっ、カヨコ!さすがにそれは…」
「助けてもらった手前申し訳ない?それ、今の状況で本当に言えるの?雷帝がゲヘナを牛耳って、誰も意見を出せない。そんな状況が本当に正しいと思ってるの?」
「それは、思ってないが……」
……もしかしてゲヘナって結構きな臭い?
「私たち風紀委員会はエム、アナタを歓迎するよ」