東方海神録   作:ゆっくり杠葉

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第八話《白黒の魔法使い》

霊夢「あとは、飛べるようにならないとね」

叶恵「え、なにそれ」

霊夢「そのままの意味よ」

叶恵「いや意味わかんないんですけど!?」

霊夢「弾幕ごっこするなら必須よ必須」

叶恵「地面じゃダメなの!?」

霊夢「ダメね。

ま、私もまだ人に教えられるほどじゃないけど」

即答だった

叶恵「そんなぁ……」

??「霊夢ー!」

元気な声が境内に響く。

霊夢「あれは……魔理沙じゃない。

はぁ、いつも勝手に来るんだから」

叶恵「魔理沙……?」

ひょいっと空から降りてくる影。

黒い帽子、白黒の服。

箒にまたがった少女。魔女のテンプレみたいな姿だった

魔理沙「よー霊夢、遊びに来たぜ!」

叶恵「え、飛んでる!?」

霊夢「だから言ったでしょ」

叶恵「それ当たり前なの!?」

魔理沙は叶恵に気づく。

魔理沙「お?なんだその子」

霊夢「拾った」

叶恵「拾われた!?」

魔理沙「ははっ、猫みたいだな」

叶恵「人間です!」

霊夢「現人神だけどね。」

魔理沙「で、名前は?」

叶恵「あ、塰霧叶恵です」

ぺこり。

魔理沙「へぇ、外からか?」

叶恵「え、分かるの?」

魔理沙「雰囲気でな」

ニヤッと笑う。

魔理沙「私は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ」

叶恵「普通とは……?」

霊夢「気にしなくていいわ」

魔理沙「で、霊夢」

霊夢「なによ」

魔理沙「さっきから妙な気配してるけど」

叶恵を見る。

魔理沙「そいつ、ただの人間じゃないな?

さっき現人神って言ったし。」

叶恵「……」

霊夢「そう。現人神よ」

魔理沙「は?」

一瞬固まる。

魔理沙「……マジなの?てっきり冗談かと…」

霊夢「マジで」

魔理沙「ははっ、面白いの拾ったな」

叶恵「だから拾われたわけじゃ……」

魔理沙「よし」

箒から降りる。

魔理沙「ちょっと試していいか?」

叶恵「え?」

霊夢「いいわよ」

叶恵「いいの!?」

霊夢「ちょうどいいでしょ。実戦経験」

叶恵「また戦うの!?私に拒否権は…!?」

霊夢「無いわよ。」

叶恵「そんなぁ!」

魔理沙「安心しな。軽くだ」

指をくいっと動かす。

小さな星弾がいくつか浮かぶ。

魔理沙「避けてみな」

叶恵「……っ」

構える。来る…

“見える”!

叶恵「――!」

回避。横へ、後ろへ、最小限の動きで避ける。

魔理沙「お、やるじゃん」

弾の数が増え、速度も上がる。

叶恵「っ……!」

ギリギリ、だが避ける。

霊夢「やっぱ能力は本物ね」

魔理沙「じゃあ次は――」

ニヤッと笑う。

魔理沙「見えないの」

【イリュージョンレーザー】

叶恵「え?」

弾幕が見えにくくなった

次の瞬間――複数方向から同時に星弾が出現。

叶恵「っ!?」

完全な死角。一発、二発――

叶恵「いたっ……!」

直撃し、よろめく。

やっぱり当たったら痛い!

魔理沙「これが弾幕だぜ」

叶恵「……!」

叶恵は枝を握る。息を整える。

叶恵「……もっかいやる」

魔理沙「お、来るか?」

叶恵「海原流――」

枝へ神力を流す。

叶恵「一式【千斬万海峡】!」

――バッ

一閃をなぞるように波のように広がる弾幕。

境内の落ち葉が全て吹き飛ばされる

魔理沙「おお!?」

驚きつつも笑う。

魔理沙「いいじゃん!」

箒に飛び乗る。

弾幕の間を縫うように回避。

魔理沙「でもまだ甘いな!」

スピードで一気に詰める。

叶恵「っ……!」

視界が追いつかない。

叶恵(見えない……!)

その瞬間。霊夢の声が聞こえた

霊夢「飛びなさい!」

叶恵「え!?」

反射的に――跳ぶ。

足に力を入れて飛ぶイメージをすると…

そのまま、体が“浮く”。

叶恵「……え?」

地面が離れる。

もうすでに空中にいた

叶恵「と、飛んでる……!?」

魔理沙「おー、やるじゃん!」

笑いながら弾を撃つ。

叶恵「わ、わわっ!」

空中で体勢を崩しながらも――

避ける。

叶恵「……っ」

さっきより、見える。動きやすい。

叶恵「これが……!」

霊夢「空中戦よ」

数秒後。

叶恵「む、無理ぃ……!」

ドサッ

着地失敗。

叶恵「イタタタ…」

そのまま尻もち。

魔理沙「ははは!落ちたな!」

霊夢「まあ初めてならそんなもんね」

叶恵「い、今の何……」

霊夢「浮遊よ」

叶恵「そんな簡単に言う!?」

魔理沙「幻想郷で戦うんだったら基本スキルだぜ」

叶恵「ハードル高いよここ!」

魔理沙「でも面白いな、お前」

叶恵「え?」

魔理沙「刀で弾幕やるやつ初めて見た。

まだ弾幕ごっこ自体珍しいが…

刀を使って撃つっていう発想はなかったよ」

霊夢「でしょ」

魔理沙「今度またやろうぜ」

叶恵「……うん」

少しだけ笑い、空を見上げる。

さっきまで自分がいた場所。

叶恵「……飛べた……」

小さく呟く。その日

私は、“空で戦う世界”に足を踏み入れた。

 




外伝編の時系列としては
東方旧作の怪綺談直後目安にしてるんだけど…
吸血鬼異変の時系列が
そんなにわかってるわけじゃ無いから
そこら辺は曖昧にさせてっちょ
あと叶恵しゃん成長早すぎ問題。
これには理由があるから心配ご無用
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