レン、烏丸 蓮(からすま れん)。それが俺の名前だった。正確に言うと本名だ。パイロットネームは「強化人間581号」だった。レイヴン試験を合格したものの、その後で何度も赤字で借金して何度も身売りをして「プラス」の研究の被検体となった。
そのおかげでACの操縦がやりやすくなって、メキメキと上達していった。世間で言う「ブレイクスルー」ってのを強化人間手術で成し遂げたのであろう。
そんな俺は最終的には何をしたかと言ったら、
その後は色々と地下は荒れていった。やれ「明日はどうなるんだ」とか、企業は「これで自由に勢力を伸ばせる」やら言ってたが、残った傭兵たちや企業によって地下は争いが頻発するようになっていった。
まぁそうなるよな。と思いながらその日も殲滅作戦の依頼も達成して我が家兼ガレージに帰った。その日は強化人間の俺でも疲労がたまってた。
「明日の...依頼は...なんだっけ...」
そのまま疲れによって自分は白いACの中で寝てしまった...筈なんだが...。
「ここは...どこだ...」
知らないけど落ち着くコンクリートのガレージ。自分はおっさんの気配が近づく25の身体ではないことに気が付く。ざっと見て17か18歳くらいだ。
「なんで...だ...」
「さっきまでコックピットのなかじゃ...」
困惑する自分。鏡で見るともっと困惑した。
天使の輪のようなナニカが浮かんでいるのだ。
「天使の輪にしては...異質だな...」
黒い輪っかの中に緑と赤と黒の羽の装飾が見られる。
ガチャリと何か足に当たる音がした。
「これは... LN-1001?」
自分のACの脚部パーツが足に嵌めれるブーツを長くしたような状態になっていた。もうわけがわからなかった。
とりあえず落ち着いて床に落ちている各パーツを集めた結果、俺のアンファングはパワードスーツのなっていた。
コアはほぼそのまま胴体につけるようになっており、頭部のHD-REDEYEはバイザーのようになっていた。被るといつもの機械音が
『メインシステム、通常モードを起動します。』
と言って起動した。
「(これ、戦闘モードにするには...)」
そう思うと頭部のモノアイの辺りが目を覆うように下にスライドして顔を上半分を覆うようになった。そして
『メインシステム、戦闘モードに移行します。』
と機械音がなった。
腕は肩と前腕にAN-101の装甲が
脛あたりの脚にはLN-1001の装甲が
コア背部にはブースターのB-T1001と右肩武装のWM-X201と左肩のWC-GN230が装着できるようになっていた。
WC-GN230があった時の安心感は途轍もなかったが、同時に弾薬費への恐怖感も味わった。
ジェネレーターのGBG-XRとFCSのQX-9009はコア内部に装着されてあった。
右腕のWG-AR1000は良いとして、左腕のLS-3303はACと違って外付けだった。肉体の中には入れれないし(やろうと思えばキサラギはやれそうだが)仕方がない。
やはりパワードスーツと化したアンファングだ。
「たぶんこれでACみたいなことが出来る...のか...」
半信半疑で思考中の俺に近くにあったスマートフォンとPCに同時にメールが来ていた。
「なんだ...?」
送り主を見た自分は驚愕した
『From:レイヴンズネスト』
オカシイ、アリエナイ。
だって俺があの制御コンピューターを破壊した筈だ。
この世界にも管理者がいるのか...
頭痛がした。そして同時に何か...いや誰かが脳内で呟く。
マオ「ハスラー...ワン...ラナ...てめぇ...ら...まだ...」
なぜランカーの名前を?あの時二体出現したナインボールのパイロットの名前を?ラナとは一体?
「俺の中に他に誰かが...」
ファン「そう、いるのさ。僕を含めて二人ね。」
さっきとは違った声だ。
オマエハ、ダレダ。
From:レイヴンズネスト
依頼が来ました。ご確認をお忘れ用の無いように。
依頼主:カイザーコーポレーション
【内容】
わが社の試作バズーカーがセイント・ネフティス社に奪われてしまった。
わが社の潜入部隊によって奪還させたはいいものの、奪還の事がばれてしまい現在部隊は逃走中だ。
その露払いを「ワタリガラスのレイヴン」である君に任せたい。
報酬についてだが、バズーカーが載っているミニバンを護衛するのが最低限の依頼だが、他の部隊
員が乗るもう二台のピックアップトラックも護衛し切れたら追加で報酬を上乗せしよう。
より良い返事を待っている。
烏丸 蓮ことレン君がキヴォトスに転生しました。
謎の声に関しては気づくひとは気づくでしょうが、イッタイダレナンダ...
次回は戦闘アリです。頑張って書きます。