ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
「S級2位!!良いね良いね!!タンクトップマスターじゃあ物足りなくなって来てた所だ!!俺の力が何処まで届くか試させてもらうぜ!!」
ガロウはそう言うと凄まじいスピードで秀に突進し秀はその腕を回避しガロウの顔面にカウンターで右拳を叩き込む。
「ハッハッ〜!!」
ガロウは流水岩砕拳を使用しその拳を受け流す。
「ブッ!?」
筈だった。
ドゴオオオオオオン!!と言う轟音と共にガロウは壁に激突し血反吐を吐く。
「お、俺の拳が…………」(受け流せなかった!!反撃は愚か受け流す事すら…………これが、S級2位!!)
ガロウは立ち上がると秀から距離を取りそのまま闇の向こうへ消える。
(今の一撃で仕留めたと思ったが、衝突の寸前で受け身を取ったか、思ったよりも身軽な奴だ、けど奴は俺の能力を忘れている)
秀はタンクトップマスターの元へ向かうと治癒のポーションを購入しタンクトップマスターとその舎弟達の傷を癒す。
「我々のせいで奴を取り逃がしてしまった、済まない」
「いえ、問題ありません。奴は逃がしてませんから」
「え?」
秀から逃げ出したガロウは出来るだけ息を潜め獣道を走る。
(随分あっさり見逃しやがった、強者ゆえの余裕って奴か?まあ良い、流石にS級2位の相手はまだ早かったな、傷を直して1から出直しだッ!!)
その瞬間、ガロウは殺気を感じ取り身を翻す、ガロウがいた場所には地面から鋭く太い腕が伸びており地面から怪人らしき者が現れる。
「我がマスターの命により貴様を拘束する」
「…………ハッ、忘れてたぜ、
「凄まじい闘気だ、我がマスター程ではないが素晴らしい、俺の名はボロス、名を聞いておこう」
「俺はガロウ、人間怪人のガロウだ!!」
それから2人の凄まじい戦闘が始まりそこそこ自然に溢れていた獣道はあっという間に更地になる。
「ヌウアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ボロスの凄まじい威力とスピードの猛攻をガロウは流水岩砕拳で受け流し時に反撃をする。
「無駄だ、今の俺は謂わば魂だけの霊体、マスターの力で永遠に死ぬ事は無く肉体の損傷も治る。加えて今の貴様はマスターから受けた手傷でボロボロだ、諦めろ」
ボロスはそう言うと精密なガロウの流水岩砕拳の綻びを突き一撃を叩き込む。ガロウは息を吐きながら木を何本も薙ぎ倒し止まると今度こそ意識を失った。