ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
事件の後、秀はガロウを連れヒーロー協会へ向かった。
「ガロウを捕まえた」
秀がそう言うと受付は慌ただしくなり多くの職員がやって来る。
会議の結果ガロウはS級ヒーローでもあるぷりぷりプリズナーと同じ独房に入れられる事になった。
「で?」
その会議室に呼ばれた秀はうんざりした様子で職員達の前に座っていた。
「つ、つまりだね、我々の護衛を君に頼みたい、君になら幹部とスポンサー全員の護衛を一手に担えるだろう?ま、まぁ、我々を守るのだから当然最高レベルの相手にしてもらいたいがね」
(ここまで増長させたのは俺のせいだろうか?少し甘やかし過ぎたか?)
ペラペラと建前を並べる相手を前に秀は深いため息を吐く。
(しかし今回に限っては言う事を聞く以外に無い、ガロウを制圧したのは良いがガロウ編のもう1つの問題【怪人協会】が動き出すからな)
「まぁ良いだろう、出てこい」
秀が命令するとナイト級以上の兵士が数十現れる。
「ここにいないのはスポンサーだけか?」
「は、はい」
「………………………………行け」
秀が命令すると兵士達が四方に飛んでいく。
「これで良いな?」
秀が不機嫌にそう言うと流石に幹部陣も強く出られないのかコクコクと頷くばかりだった。
それから更に日にちが経ちとあるヒーロー協会幹部の護衛に当たっていたネプチューンが動きを見せる。
正確には怪人を撃破したのだがそれからワラワラと怪人が現れ執拗にその相手を狙って来る。
それだけに留まらず各地で怪人が同時多発的に現れ被害を出しておりヒーロー協会はその対応に追われていた。
「S級ヒーローはまだか!?」
「メタルナイトと金属バットが向かっています!!鬼サイボークも近場の事態に向かってくれていますが他は…………」
「〜〜〜〜ッ!!やむを得ん、
「し、しかし彼には既に返しきれない程の恩と個人としての名声があります!!これ以上はヒーロー協会の沽券に関わる事態に…………」
「この事態が既に我々の沽券に関わる事態だ!!怪人とヒーローならまだ手綱を握れる可能性があるヒーローの方がマシだ!!行け!!」
「ヒーロー協会から支援を頼まれて色々向かわせたが全部弱いな」
秀はヒーロー協会からの連絡を受け怪人が出現した場所全てに兵士を向かわせその対処を行った。
怪人のレベルが低かった事もあり大方の場所は片付いたがネプチューンの居る場所では災害レベル竜のムカデ長老が現れ甚大な被害を出したが撃退、しかしその隙を突かれ護衛対象の息子を奪われたらしい。
(幹部を守れとしか命令してなかったからな、失敗した、けどまぁ良い、兵士を通して他のS級達にも動く様言っておいたし。ここからが本番だ)
秀はため息を吐くとその場を離れ何処か別の場所に向かった。