ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
事態が収まり暫く、ヒーロー協会本部に寄生型の怪人が乗り込み【怪人協会】と名乗り宣戦布告をしてきた。
この情報はあっという間に世間に広まり民衆の不安を煽った。
更にガロウが収監されていた牢屋にも怪人が押し入りそこの囚人を全員連れ去りその中にはガロウの姿もあったという。
そんな中ヒーロー協会は即座にS級ヒーローを招集、事態の説明を行った。
「んで、またS級招集か、最近多いな、それで作戦は?」
「作戦なんか要らないわよ、私が全部バサーっと更地にしておしまい、そうでしょ?」
「人質がいます。軽率な行動は避けて下さい」
「敵のアジトは?」
「現在童帝が計算を、
「人海戦術?ああ、それは確かに彼にしか出来ない方法だね」
それから数時間後
「コレが敵のアジトだ、出入り口は無数にあるがそのどれもが1つの大きな空間に繋がってる」
秀はそう言い地図を見せる。そこにはまるで迷路の様に入り組んだ通路が無数に書かれていた。
「まさかこれ程までに怪人協会の手が入っているとは」
「殆どはムカデ長老が空けた穴だろうとは思う。奴はネプチューンが殺したからこれ以上穴が広がる事は無い筈だ」
(まぁ、死後経ち過ぎてたから兵士に出来なかったんだけど…………)
「それじゃあ作戦を伝えます」
童帝がそう言い地図を表示する。
「
「折角集まったのにばらけて戦うのか?」
「それは怪人側も同じ事だし纏って全滅する方が危険だ、それに完全に個人になる訳じゃない。
クロビカリの質問に童帝がそう答える。
「此方の方でも比較的戦える者を片っ端から集めた、地上に怪人が逃げてきたら対処して貰う手筈だ、災害レベル鬼が出てもそうは負けないだろう」
「必要無い」
ヒーロー協会の職員がそう言うと秀がそれを否定する。
「し、しかし!!手違いがあれば怪人が外に逃げる可能性が!!」
「それも俺の兵士で対処出来る」
「そうは言うが大丈夫なのかね?それぞれのS級に精鋭を10体ずつ、更に至る所にある穴の対象まで」
「それは僕も同意見です。貴方の力でも流石にそこまでは不可能では?仮に出来るとしても貴方の強みの数が活かせない、はっきり言って下策です」
秀の言葉に職員も童帝も否定的な意見を漏らすが秀は慌てる様子は無く続ける。
「問題無い、戦力ならある」
「……………………何処に?」
「取っておきの戦力が待ってるだろ?」
その言葉に他のS級ヒーローが戦慄の表情を浮かべる。
「まさか…………」
「【怪人協会】を丸ごと奪うつもりか!?」
職員の言葉に秀は意味深な笑みを浮かべた。