ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
Z市某所
「マスター、他のS級とやらに付けていた奴らも配置に付いたようです。」
「分かった、出てこい」
ボロスの言葉に秀は一言そう言うと影が伸び今まで集めた兵士達が立ち上がりZ市を囲む。
「これは、まさかたった1人の人間にこんな事が…………」
「最早人、そして1人と形容していいのかすら疑いますね」
その光景を見ていたセキンガルとシッチは戦慄しながらそう言い合う傍らで地上に陣取っていた怪人達が次々と死体に変わっていく。
「起きろ」
秀の命令と同時に怪人の死体から手が伸びその体を起こす。
「ん?もう終わりか?」
「なんだ、またアイツが1人で片付けちまったのか?」
「……………………もう少し来ると思っていたんだが」
(ああ、
「そろそろ定刻です!!これより侵入します!!」
童帝がそう合図しそれぞれのS級ヒーローが地下に降りていく、秀も予定の場所を降り時折現れる雑兵を手中に収めていく。
一方童帝は目標である子供を救出したが倒しても蘇る転生フェニックス男に苦戦を強いられていた。
「クッ!!」
「死ねぇ!!童帝!!」
その拳は童帝に届く事はなく伸びてきた腕によって受け止められた。
「何!?」
「これは…………」
童帝の影から現れたのは最近秀の兵士となったゴウケツとバクザンの二人。
「バクザン、帰ってこないと思っていたらそうか、
転生フェニックス男はそう叫ぶとバクザンに向かって突進をかける。バクザンは拳を構えると真っ向から転生フェニックス男に正拳を放ち2人の力が拮抗する。
「グッ!!ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
拮抗する力の中で転生フェニックス男が回転しクチバシをドリルの様に回転する。
その回転が功を奏したのかバクザンの拳に穴が空きその穴は腕まで達しやがて胴体に穴を開ける。
「そ、そんな…………」
「ハァ…ハァ…ハァ…どうだ!!」
転生フェニックス男がそう言い振り返るとそこには一切の傷がない兵士達の姿があった。
「ば、馬鹿な…俺の攻撃は確かに奴を貫いた筈…………」
呆気にとられる転生フェニックス男に構わず拳を叩き付ける。
「ゴホッ!?」
更にその攻撃は一撃では終わらず2撃・3撃と続いていく。
その攻撃は地面を砕き全員纏めて更なる下層へと叩き落とした。
「
童帝はゴウケツとバクザンを見ながらそう呟き地上を目指した。