ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
「俺も先生同様S級になりました、と言っても成り立てなのでランキングは最下位ですが、今は名前そのままですがいずれヒーローネームも決まるでしょう」
「そうだな」
「そう言えば先生のヒーローネームはコレですか?他にそれらしい名前がありませんし」
「ん?…………ああ、それそれ」
「しかし何故先生は2位なのですか?先生程の力の持ち主であれば1位は確実な筈、それともS級1位とはそれほどまでなのですか?」
「いや、俺にもわからん」
「はい?」
「1位のブラストって人には会ったことがないからな、と言うかS級の中でも会ったことがある奴は殆ど居ない。まぁそんな事は良いじゃねぇか、それよりそっちはどうだ?」
「はい、何時でも行けます」
「んじゃこの石ころが地面に着いたら始めって事で」
2人は現在人も物も殆どない岩場に来ていた。事の発端はジェノスが手合わせをしたいと言い出し何にも邪魔されない広い場所として選ばれたのだ。
秀は石ころを手から軽く弾き飛ばし両手に短剣を構える。
石が地面に落ちジェノスが持ちうる限り最速の力で特攻するが秀はそれを軽々避けるとナイトキラーの峰の部分でジェノスの両腕を叩く。
「ほら、もっと来い」
「はい!!」
それから2時間程手合わせを行いジェノスの戦いを評価する。
「うん、一対一は問題無いな、後は純粋に身体能力、お前の場合基本スペックが足りてないだけだ、でも技を磨く事を怠るなよ?スペックに勝る相手を打ち倒すのが技ってもんだ」
「はい、勉強になります。ありがとう御座います」
それからまた何日か経ち
「ジェノス、ちょっとヒーロー協会から呼ばれたから行ってくる」
「先生もですか?実は俺もです」
ジェノスがそう言うと秀はあからさまに嫌な顔をする。
「何かあるのですか?」
「俺だけならともかくお前もとなるとS級全員に声をかけた可能性が高い、そしてそういう時は決まって面倒臭い仕事を寄越してくるんだ、兎に角行ってみない事には何とも言えないな」
2人は指定されたヒーロー協会支部に向かう。しかしそこには職員は愚か人っ子1人いる気配が無い。
「どういう事だ?何故誰もいない?」
「そりゃあ皆逃げちまったからよ」
ジェノスの呟きに秀では無い声が聞こえそちらを見るとそこには老人が一人いた。
「バングさん!!毎回気配消して近付くの止めてくれよ」
「ハッハッハッ、気付いとった小童が良く言うわい」
「バング?S級4位の?」
「お前さんは新入りのジェノスじゃな?宜しくな」
「それでバングさん、逃げ出したって一体何から?」
「35分後にZ市に巨大隕石が降ってくる。災害レベルは竜、それを何とかしろというのが今回の儂らへの無茶振りじゃ、お前さんなら何とか出来るか?」
「んなこったろうと思ったよ、行くぞジェノス」
「先生!?」
「ほら、間に合わなくなる」
秀はそう言うと阿修羅カブトに捕まり飛行すると隕石の真下に陣取る。
「出てこい」
秀は全方位に殆どの兵士を配置し阿修羅カブトと共に隕石に向かう。
| スキル:支配者の手を使用します |
|---|
支配者の手により隕石に体を固定した秀は渾身の力で隕石を殴り付ける。更にそこに阿修羅カブトも加わり凄まじい速さと力で隕石を殴り進めていく。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
やがて隕石は粉々に打ち砕かれその破片が四方に飛ぶ、しかしそれらは影の兵士達により受け止められ被害を殆ど出すこと無く事態は収束した。