ワンパンマン世界で影の君主になった、サイタマは居なかった 作:寝心地
海人族騒動から数日後
秀の兵士のお陰で復興は神懸かり的な速度で行われた。
一方で世間ではA級以上のヒーローが多く深海王にやられた事でヒーローの実力を疑問視する声も上がり始めた。
「長くA級にいるヒーローへの風当たりは特に強いですね、S級では全体の批判はありませんが最下位のぷりぷりプリズナーが個人でかなり強火で攻められてます」
「それは俺にもどうしようもないな、あの人が個人で火消しするしかない」
「しかし、それはかなり難しいと思われます」
「いや、簡単だ、勝てば良い」
「勝つ?」
「ああ、見ている人、不安だと語る人、そんな人が居なくなるまで勝ち続ければ良い、そうすれば皆こういうさ「ああ、あの時の敗北は偶々だったのか」と」
「…………………………それは俺の考えうる中で1番難しい事ですね」
「……………………そうか」
そんな会話がありながらも暫くは平和な時間が流れた。
そんなある日
ヒーロー協会、それも本部から呼び出された2人は本部に向かうとそこにはバングの姿があった。
「バングさん、アンタも呼ばれたのか?」
「おお水篠君、儂だけじゃないぞ」
そう言うバングの視線の先にはS級5位のアトミック侍と3位のタツマキがいた。
「もしかしてS級全員呼んだのか?エライ事だな」
「その可能性が高いですね、もう大体集まっている様です。席に着きましょう」
S級が殆ど集まった会議室で数分待つとヒーロー協会側の人間が現れ秀達を集めた理由を説明する。
「今回の説明役を任されたシッチだ、メタルナイトとブラストは居場所も分からず連絡が取れないため緊急集会を始める。今回ヒーロー界の頂点に立つ君達に集まってもらったのは他でもない、地球を守っていただきたい。今回ばかりはS級でも命を落とす可能性がある。今からする話を聞いた者は逃がすわけにはいかなくなる。皆話を聞く覚悟は良いか?」
「その話、マジで俺達を集めるだけの内容なんだろうな?」
金属バットがシッチに尋ねるとシッチはかなり重苦しい表情で口を開く。
「大予言者、シババワ様が死んだ」
その言葉にヒーロー達はザワザワするがシッチは続けて懐から1枚の紙を取り出す。なんでもシババワが死ぬ直前に書き残した物らしい。その内容は
「……………………地球がヤバい、ね」
その内容は【地球がヤバい】という物で具体的な内容は一切無く数瞬の間沈黙が広がる。
同時に建物が激しく揺れシッチが本部のシステムを起動するとそこには損壊率99.8%の文字が浮かんでいた。
「まさか今すぐ予言の時が来るなんて!!一瞬で街が破壊された!!」
ヒーロー達は急いで外に出ると街は瓦礫の山と化し空には街一つを覆う様な巨大な宇宙船が浮かんでいた。
「兵士に救助をさせます。地上に敵がいる場合は倒して下さい」
「ちょっと!!何偉そうに指示出してんのよ!!」
「従わないなら良い、俺が1人でやる。出てこい」
秀の指示に従う様に影から無数の兵士が飛び出し救助に向かう。
「君はどうするんだ?」
クロビカリが尋ねると秀は阿修羅カブトに捕まり浮遊する。
「あの船に乗り込んで親玉を潰します。じゃあ地上はお願いします」
秀はそう言うと阿修羅カブトと共に船に向かって飛んでいった。