ありふれた破壊者は世界を繋ぐ   作:RE・RIDE

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第三章突入です!


第三章 ライセン大迷宮と呼び起こされる記憶
第19話 残念なウサギとレックスとアナザーライダー


 

Side ???

ここはライセン大峡谷。魔力の使用が制限され、かつてある一族が罪人の処刑場として使っていた場所。

 

そこに一人の亜人族がいた。その亜人族はウサ耳が生えているため、どうやら兎人族のようだ。だが彼女の髪色は兎人族では類を見ない、水色の髪をしていた。

 

「ほえ~。待ちくたびれましたよ~。一体いつになったら会えるんでしょうね〜⋯」

彼女は不満そうにそう呟く。

 

すると

「ひっ!」

目の前に大きな双頭のティラノモドキ、ダイヘドアが現れる。

 

「ギャオォォォ!」

「ひぃや~‼早く出てきてください~!」

 

そう言ってティラノモドキから逃げ回る。

そのとき

 

『レ~ックス!』

「ギャオ⁉」

「へ?」

 

一匹の暁のティラノサウルスがティラノモドキに体当たりをした。

 

「ナイスだ、ツカサ」

そして黒いコートのようなものを着た男と、金髪の少女が目の前に現れる。

 

Side ツカサ

「ギャァァ!」

『レ~ックス!!!!』

「ギャァァ!!!」

 

デイブレイクエックスレックスに首をかみ砕かれ、ティラノモドキは息絶える。

 

「やれやれ…やっと地上に戻れたと思ったらすぐに魔物に遭遇するなんて…ついてないな。助かったよ、エックスレックス」

『レ~ックス♪』

そう言って俺は、エックスレックスをカードに戻す。

 

「で、お前はなんだ?」

俺はティラノモドキに追いかけられていた兎人族に話しかける。

 

「お、お待ちしていました~!やっと⋯やっとお会いできました~!!」

すると急に兎人族がハジメたちに突進と言えるほどのスピードを出して走ってくる。

 

「いっ!」

二人はそれをよけて言う。

「なんなんだこいつは」

「待ってたとか、やっと会えたとか、おかしなことを言うやつだな」

「うん。めんどくさそうな感じがする。行こう」

「そうだな」

 

俺は二人に同意して、その場を立ち去ろうとする。

「ちょっと待って~!お待ちください~!」

そしてそのまま兎人族の少女は地面にめり込む。

 

「なんて残念なウサギさん」

「そう言ってやるなよ…」

俺はユエにそう言いつつも俺たちは前に進む。

 

だが

「お願いがあります!私の家族を助けてください!」

彼女はハジメの足にしがみついて離れない。

 

「家族?」

ハジメがその単語に反応すると

 

「離れて」

ユエが彼女のウサ耳を引っ張って離れさせようとする。

 

「いやです!離れたらそのまま見捨てるつもりですよね⁉」

「当たり前だ」

「何故見ず知らずのウサギを助けなければならないんだ?」

俺とハジメはそう言い放つ。

 

「そ、即答だなんて…。いたいけな美少女を見捨てて、良心は痛まないんですか⁉」

「自分で美少女言うな」

「図々しい」

「さっさと帰れ」

 

俺達の辛辣発言怒涛の三連続を受けて、兎人族は目に涙を浮かべる。

「ひ、ひどいです!」

「っていうか…早く離れろ!」

「ギェッ!」

ハジメはそう言い、兎人族の頭にげんこつを食らわせる。

 

「わ、私は兎人族ハウリアの長の娘、シアと言います。私の家族を助けてください!お願いします!お願いします!」

するとハジメがドンナーを突き付けるが、兎人族は少しひるむが、それでもハジメを離さない。

 

「はぁ、一体何なんだお前は。しつこいぞ」

「だって、ここで頑張らないと一族の未来が!」

「…分かった。話は聞いてやる」

ハジメは渋々承諾する。

 

「ハジメ、俺は適当にこの辺を散策しておく。オスカーの手記にあった、ライセン大迷宮が、具体的にどこにあるか分からない以上、少しでも手がかりが欲しい。最高で何日かこの辺にいるから、用があったら呼んでくれ」

 

「ああ。なら俺たちはその間にこの残念ウサギの話を聞いておく。そして必要とあれば手を貸してやろうと思う。見返りしだいだがな」

 

「了解。それじゃあまた。出番だ、ゴルドダッシュ」

『ダ~ッシュ!』

俺はケミーカードからゴルドダッシュを出して、辺りの散策を始める。

 

散策を始めて少し経ち

「ふう。やっぱりこんな近くに大迷宮が隣接してるなんてことはないよなぁ」

そのままハジメたちの元へ戻ろうとしたそのとき

 

「うん?」

目の前に数十匹のティラノモドキが現れる。

「ギャォォオ!」

ティラノモドキの咆哮に俺は笑みを浮かべる。

 

「なんだお前ら、俺とやろうっていうのか?」

「ギャオォォォ!」

「いいぜ、付き合ってやる」

 

俺はゴルドダッシュに乗ったままディケイドライバーを腰に巻き、カードを取り出す。

変身

KAMENRIDE DECADE!

俺はディケイドに変身し、ゴルドダッシュのエンジンを吹かして、ティラノモドキの群れに突っ込む。

 

「ハァ!」

俺はティラノモドキたちの足元を通り抜けながらライドブッカーソードモードで斬りつけていく。

「ギャアァァ!」

「まだまだ!こちとら暴れ足りないんだ!お前らでストレス解消だ!」

ATTACKRIDE BLAST!

俺はティラノモドキたちを撃ちまくる。

 

「こいつで行くか」

俺はカードを取り出す。

KAMENRIDE BIRTH!

俺の姿は誕生の名を冠するライダー・バースに変わる。

「さぁて稼ぎますか」

俺はバースバスターを取り出し、ティラノモドキたちを撃つ。

「どんどん行くぜ」

ATTACKRIDE CUTTER WING!

CUTTER WING

するとディケイドバースの背中にジェット機の翼のようなものが装備される。

「ハァ!」

俺はその翼・カッターウイングをブーメランのように投げてティラノモドキたちの首を刈り取る。

「次はこいつだ」

 

ATTACKRIDE BREAST CANON!

BREAST CANON

ディケイドバースの胸部に大砲・ブレストキャノンが現れる。

 

FAINALATTACKRIDE BI・BI・BI・BIRTH!

俺がカードをセットするとブレストキャノンにエネルギーがたまる。

 

「ブレストキャノン⋯シュート!」

俺がエネルギー砲を放つと、ティラノモドキの大半が焼失する。

 

「あとは⋯お前だけか」

いつの間にかティラノモドキもあと1匹まで減っていた。少々やりすぎたか?などと思っていると

 

「ギャ⁉」

「なんだ?」

ティラノモドキが苦しみ始め、人型にまで縮む。

 

その姿はまるで

ズ…!

「アナザーオーズか」

そう。本来のライダーの歴史が捻じ曲がることで生まれたアナザーライダーの一人であり、仮面ライダーオーズを歪めたような怪人・アナザーオーズへと変化した。

「ウウゥ…」

 

アナザーオーズはセルメダルをティラノモドキの死体に投げる。するとティラノモドキの

中から人型の怪物が現れる。

「ヤミーまで生み出せるのか」

 

本来のオーズの歴史では生まれなかった怪人・ティラノヤミーがその場にいた。

 

「何故急にアナザーライダーが現れたのかは知らないが…さっさと片付ける」

俺は一枚のカードを取り出す。

 

変身

KAMENRIDE OOO!

タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!バ!

「オーズにはオーズだ。行くぜ」

 

「ウオォォ!」

「ガァァァァ!」

二体の怪人は俺に襲い掛かってくる。

 

俺はオーズのメインウェポンであるメダジャリバーを取り出し、ティラノヤミーとアナザーオーズを斬りつける。

「ギャア!」

「ウガァ!」

 

俺はアナザーオーズを斬りつけたときに出たセルメダルを取って、そのままメダジャリバーに三枚のセルメダルをセットし、オースキャナーでスキャンする。

トリプル!スキャニングチャージ!

「ハァァ…セイヤァー!」

「「ギャアァァ!」」

俺は回転しながら周りの二体を斬り倒し、ティラノヤミーは爆発する。

 

「ウウ…」

「さて…遊んでやるよ。せいぜい俺を楽しませて見ろ」

俺はメダジャリバーをアナザーオーズに向かって投げる。

 

「ウウ…ウガァァ!」

するとアナザーオーズはメダジャリバーを持ち、俺に向かって駆けてくる。

「ウガァ!」

「くっ…」

アナザーオーズは俺を何度も斬りつけ、その度に火花が散る。

 

「ウガァァ!」

アナザーオーズはメダジャリバーにエネルギーをためて俺に振り下ろす。

 

「ぐあぁ!」

 

大きな火花が散る。

 

 

 

 

「…なんてな」

 

俺は仮面の奥でニヤリと笑う。

 

アナザーオーズが振り下ろしたメダジャリバーは、オーズのもう一つの武器である、刃の部分が大きな恐竜を模した斧、メダガブリューによって軽く防がれていた。

 

「太刀筋が見え見えだしせっかくの武器の特性を活かせてない。控えめに言って25点だ。オーズの姿で相手するのが失礼なぐらいにな」

俺はアナザーオーズの横腹を、メダガブリューで思いっきり切り裂く。

 

「ウガァァァ!!」

アナザーオーズは吹き飛ぶ。

 

その際に落ちたセルメダルがメダガブリューに自動的に吸い込まれ、刃にエネルギーがたまる。

 

「俺自身の耐久力もどれほどのものか試したかったが…所詮この程度か。お前じゃまるで相手にならないな。がっかりだよ」

俺はアナザーオーズの体をメダガブリューで間髪入れずに切り裂いていく。そしてその度に生じるセルメダルがメダガブリューにたまり、威力が増す。簡易的な永久機関の完成だ。

 

「誰が何の目的でこの世界にアナザーライダーを生み出したのかは知らないが…これで終わりだ」

 

FAINALATTACKRIDE O・O・O・OOO!

 

「ハァァ…セイヤァー!!!」

俺はメダガブリューにエネルギーをためてアナザーオーズの上半身と下半身の間を斜めに切り裂く。

「ウガァァァァァァ!!!」

アナザーオーズは爆散する。

「ふぅ。ハジメたちの元に戻るとするか…ってうん?」

俺がディケイドに戻り、そう呟くと、あるものが落ちていることに気付く。

 

「あれってアナザーウォッチか…?」

俺がそれに近づこうとすると

「!」

どこからか爆弾のようなものが撃たれ、俺は後退してかわす。

 

「誰だ!」

 

「はぁ…やはり魔物ではこの程度ですか」

俺が発射元に目をやると、見覚えのある顔がいた。

「神の⋯使徒…!」

そう。あの日オルクス大迷宮で倒したはずの神の使徒が目の前にいた。そして奴のに手には先ほどのアナザーウォッチが握られていた。

 

「そいつをどうするつもりだ」

「あなたは知る必要はありません」

「なに?」

「…あなたもいずれ主の盤上より抹消されます。イレギュラー」

そう言って神の使徒はどこかへ消える。

「『イレギュラー』、異常者ってことか…上等じゃないか」

 

俺はゴルドダッシュを出してまたがる。

「一応この辺をもう少し調べてから合流するか…あ。あいつの肉、取っておくか」

俺は非常食としてティラノモドキの肉を回収して、その場を去っていく。

 

 

 

 




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