「すいません!イルワさん、私のせいで色々と…」
「何を言うんだい。無事でよかったよ!本当に生きて戻ってくれるとは…」
俺たちはフューレンのギルド支部長のイルワのところまで、ウィルを連れ帰っていた。
「まぁ運が良かったからだろう。それより、ステータスプレートをもう一人分追加してくれ」
「分かった!」
俺たちがイルワのギルドから帰ろうとすると
「ツカサさん!」
「ウィルか。何の用だ?」
ウィルが俺を呼び止める。
「あなたに…そして仲間に助けてもらったこの命、無駄にはしません!」
「…そうか。こいつは餞別だ。受け取れ」
俺はウィルに共鳴していたレンゲルバックルとチェンジスパイダーのカードを渡す。
「これは…ッ!」
「いつか、自分ではどうにもならないような状況になったときにそれを使うと良い」
「…はい!ありがとうございます!」
「じゃあな」
そして俺はその場を去る。
次の日
「暇だな~」
「ん。ハジメはシアとのデートでいないし…私はティオと町で買い物してる」
「そうか。なら俺は久しぶりに写真でも撮るかな」
俺は外に出て、辺りの景色などを取りながら歩く。
「やっぱ町は活気があふれてこそだな」
(この世界の片隅だけでも、こんな平和な時代になったって…あいつらにも見せてやりたいな)
すると
「!」
俺は町の下に人の気配を感じる。怯えたような、とても小さな気配を。
俺は人目のつかない路地裏に入り、一体のケミーを出す。
「…ディープマリナー」
『ディープ!』
それは潜水艦型のケミー、ディープマリナーだ。
「この下に恐らく子供がいる、潜って探してみてくれ」
『マリナー!』
ディープマリナーは地中に消える。ディープマリナーは辺りを水のようにしてその中に潜れるのだ。
「さて…俺はこいつで行くか」
俺はディケイドライバーに一枚のカードをセットする。
「見つけた」
バイオライダーに変身した俺は下水道で海人族と思われる幼女を見つける。
「さてどうするか…」
すると
「ツカサか?」
「ハジメ?それにシアも⋯」
ハジメとシアが現れる。
「二人ともなんでこんなところに?」
「子供の気配を感じたから来てみたんだ。やたらと気配が小さくて弱かったからな」
「俺も同じさ。子供はどんな世界や時代でも、最高の宝だからな。この子を頼めるか?」
「ああ、任せろ。シア、行くぞ」
「はい!」
二人はその子を連れて去っていく。
「海人族の子供がこんなところにいるのはおかしい…人身売買の組織にでもさらわれたのか?…ったく、せっかくこの時代はいいなとおもったところでこれだ。しゃあねぇ、組織つぶすか」
俺は一枚のカードを取り出す。
「子供を傷つけたクソ野郎どもをぶっ潰す。そのために…力借りるぜ、天の道を往く男」
『KAMENRIDE KABUTO!』
『CHANGE BEETLE』
『ATTACKRIDE CLOCK UP!』
「クロック…アップ!」
『CLOCK UP』
そして俺はその場から消える。
『スマスマスマ スマスマスマ』
「ん?」
スマホ型のケミー、スマホーンに着信が入る。
『ツカサ!』
「ハジメか?どうした?」
『さっきの子供、ミュウが人身売買の組織にまたさらわれちまった!』
「それなら問題ない」
『え?』
「たった今、組織壊滅の真っ最中だ」
俺は崩壊した人身売買組織のアジトの一つを見て言う。
そして足元の生き残りに問う。
「で?海人族の子供はどこにいる?」
「か、観光区の地下でオークションに出されている!た、頼む!助けてくれ!」
「無理だな」
「ガッ!」
俺はカブトクナイガンのガンモードでそいつの頭をぶち抜く。
「聞こえたかハジメ。どうやらあの子は観光区の地下にいるみたいだ」
『分かった!ユエたちにも伝えて今すぐ向かう!』
そして電話が切れる。
「さて、俺も行くか。クロックアップ」
『CLOCK UP』
俺は再びクロックアップを発動してその場を後にする。
Side ミュウ
ところ変わってここは観光区地下のオークション会場
「ほら泣け!わめけ!それができないなら芸の一つでもやって見せろ!」
「ヒッ!」
人身売買組織のボス、ハンセンはミュウの入った水槽を蹴る。
「俺の手を煩わせるんじゃねぇ!半端者の能無しごときが!」
そして手に持った木の棒で水槽を叩こうとする。
するとどこからか足音が聞こえる。
「ああん?」
「ある人が言った。子供は宝物。この世で最も罪深いのは、その宝物を傷つけるものだってな」
「誰だてめぇ!」
そこに現れたのは、真っ赤な体に青い目を持つ、カブトムシのような人物だった。
「通りすがりの仮面ライダーだ」
「さっきのセリフそっくりそのまま返すぞ。クソ野郎」
すると白髪の眼帯を付けた男が現れる。
「ハジメ、ミュウは任せる。こっちは俺がやる」
赤いカブトムシのような人物はオークション会場にいた人間たちに向かっていく。
白髪の男はハンセンの脳天を手に持った武器で打ち抜く。
「なっ!…」
そしてミュウが入っていた水槽を壊す。
「ようミュウ。お前会うたびにビチャビチャだな」
「お兄ちゃん!」
ミュウはその人に抱きつく。
「お兄ちゃん、あの人は?」
「俺の親友さ。最初にミュウを助けて、ここを突き止めたのもあいつなんだ」
「そうなの?」
「ああ。ミュウ、少し目を閉じてろ」
「はいなの」
Side ツカサ
「さて、あいにくお前らみたいな人間のクズを見逃す気はない。安心しろ、自分が死んだことにすら気付かないように殺してやる」
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
するとオークション会場にいた奴らは蜘蛛の子を散らすように逃げ出す。
「誰も俺にはついてこれない。クロックアップ」
『CLOCK UP』
「ガッ!」
俺はクロックアップをして一瞬でそいつらの命を刈り取っていく。
『CLOCK OVER』
数秒後には、そこは死体だらけになっていた。
「さて、最後ぐらいド派手に散らしてやるか」
「ハジメ、セット完了だ」
俺はスマホーンでハジメに連絡をする。
「オーケー。ミュウ、もう目を開けていいぞ」
「すごいの!お空飛んでるの!」
「飛んでるっていうか…それより、これから派手な花火が見られるぞ」
「花火?」
「じゃあ行くか。た~まや~!」
「た~まや~!」
すると先ほどのオークション会場が派手に爆発する。
「か~ぎや~」
ハジメたちが「たまや」って言ってるので俺は一応「かぎや」と言っておく。
それから空に雷の龍が現れ、組織のアジトを次々と焼き尽くしていった。
「さて、俺はユエたちと合流しておくか」
俺は変身を解いて一足先にその場を去る。
「おっ!お前らも帰ってきてたのか」
俺がユエたちの元に行くとハジメとミュウもその場にいた。
「お兄ちゃん、この人誰なの?」
「ああ~、素顔では初めましてか。こいつはさっきのカブトムシみたいなやつだよ」
「そうなの⁉」
「つっても、あれが本来の姿ってわけじゃないけどな。とりあえず無事でよかったよ。俺は矢門ツカサだ。よろしく」
「分かったの!ツカサお兄ちゃん、よろしくなの!助けてくれてありがとうなの!」
「どういたしまして」
「ミュウには皆の紹介は一通り済ませてある」
「そうか」
「お兄ちゃん、いっぱいありがとうなの」
「お、おう。とていうか、そのお兄ちゃんって呼び方はやめてくれないか?普通にハジメでいい」
「じゃあパパ!」
「待て、それはあれか?海人族の言葉でお兄ちゃんって意味なのか?」
「ううん!パパはパパなの!」
「どうして急にパパになるんだ⋯?」
「ミュウね、パパいないの!だからお兄ちゃんがパパなの!」
「頼むからパパは勘弁してくれ!俺はこう見えても17なんだぞ!」
「別にもう『ご主人様』って言ってる奴もいるし誤差みたいなもんだろ」
「なんだよその理屈!」
それからしばらく、ハジメとミュウの呼び方論争は続いた。
◇
「ハジメ」
俺は一段落した後にハジメに声をかける。
「なんだ?」
「以前、ライヴが眠りにつく前に言っていたことがあるんだ」
『本物のケータッチを手に入れたければ、オルクス大迷宮の100階層に行くといい。あぁ、奈落の底の方じゃないぞ』
『なんであそこにケータッチが?』
『俺が死ぬ間際に、残った力でオーロラカーテンを使ってオスカーに預けた。あいつなら、使っても力には飲まれないだろうからな』
すると
「そいつはちょうどいい」
「え?」
ハジメは言葉を続ける。
「ホルアドのギルド支部長に手紙を届けるように言われてたんだ」
「なるほど、なら俺はその間にケータッチを探しておく」
「分かった」
次回から恐らく皆さんお待ちかねのオルクス大迷宮再びです。
メイルとラウスの変身するライダーは何がいいと思う?
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アクア(メイル)、イクサ(ラウス)
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デュランダル(メイル)、イクサ(ラウス)
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アクア(メイル)、最光(ラウス)
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デュランダル(メイル)、最光(ラウス)