ありふれた破壊者は世界を繋ぐ   作:RE・RIDE

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長くなったので前後編です


第6話 変身(前編)

 

次の日、俺たちは大迷宮の受付窓口のような場所に集合していた。思っていたより人がいて、どうやらこの世界の資源である魔物の魔石とやらが多くとれるらしい。

メルド団長は俺たちが全員集合したのを確認すると、俺たちは団長に続き、大迷宮へと入っていく。

 

 

「目標を確認。これより追跡を開始します」

だがこのとき、俺たちは気づいていなかった。俺たちの運命を大きく変えることになる存在が、既に近くにいたことに。

 

 

中へ入って少しすると早速魔物が現れる。

「気に入った武器が国になかったからな…しょうがない。あんまり手の内は明かしたくないが…」

俺はライドブッカーをガンモードにして取り出す。ちなみに俺の装備は黒い甲冑とちょっとした剣だけだ。

するとハジメも同じように、錬成していた銃を取り出す。

「おっ!『ガンナー』の初陣か?」

「うん。まだ試作段階だけど、完成形の名前はもう決めてるんだ」

「二人とも!来るよ!」

白崎がそう言うと魔物は俺たちに突進してくる。

「ウガァァ!」

「行くぜ、ハジメ」

「うん!」

俺はライドブッカーで魔物の足元を軽く銃撃し、魔物がそれに怯む。

「ハジメ!今だ!」

「うん!『錬成』!」

錬成を駆使してハジメは空に飛び上がり、魔物の頭を撃ち抜く。

「ガァァ!」

「マジかよ…!」

坂上はハジメの正確な射撃に驚き、思わずそうこぼす。

「やっぱり威力が低いなぁ…これじゃ強い魔物には太刀打ちできないよ」

「そうか?」

「うん。まぁ今は爆発とか起こして大迷宮が崩落するっていうリスクを避けるために、一番弱いモードで銃撃したけどね」

「ならそれなりの魔物ぐらいは余裕だろ」

「そう言ってくれると安心するよ」

 

しばらく探索を続け、気づけば20階層まできていた。ハジメが出した銃を警戒しているのか、あるいはいらだっているのか、さっきから檜山と天之河がこっちをチラチラ見てきているが無視しよう。

「ねぇ!あれ、何かな?」

俺たちは奥の壁に何かが光っていることに気づいた。

「あれはグランツ鉱石って言って、魔法的な効果はないけど貴族の間でプロポーズするときに使われる貴重な宝石の原石だよ」

「素敵…!」

白崎はハジメの説明を聞いてそう言う。

「だったら俺たちで回収しようぜ!」

だがここで馬鹿(檜山)が馬鹿なことをしだした。

「大介!勝手なことをするな!安全確認もまだなんだぞ!」

メルド団長がそう注意するが

「うわぁぁぁ!!!」

檜山が鉱石に触れた途端に鉱石が光る。

「チッ!余計なことを!」

「皆!トラップだ!急いで逃げて!」

俺とハジメはいち早く察知する。

だが間に合わず、ついにどこかへ転移する。

 

 

気づけば俺たちはやけにご丁寧な橋の上に転移していた。

「まさか…!」

俺たちが奥を見ると魔法陣から骸骨の兵士・トラウムソルジャーが一斉に現れていた。

そして橋の中央にも魔法陣が現れ、そこから巨大なモンスター・ベヒモスが現れる。

「くっ!本当にトラップだったか!お前たち!あの階段に向かって走れ!」

メルド団長が後ろの階段を指差して言う。

クラスメイトたちは急いで階段へと後退する。

すると魔物たちがこちらに襲い掛かってくる。

そして俺とハジメはクラスメイトたちが逃げる手助けをしていた。

「きゃあ!」

「香織!」

ハジメは転んだ白崎を錬成で守りながら魔物を倒す。

「さっさと連れて行け!私はお前たちを死なせるわけにはいかないんだ!」

「「「全ての敵意と悪意を拒絶する 神の子らに絶対の守りを ここは聖域なりて神敵を通さず 『聖絶』!」」」

メルド団長たちは結界をはり、殿を務める。

しかしベヒモスによって結界は壊される。

「「「「うわぁぁ!」」」」

…チッ、これ以上は無理か…

 

 

 

……………しょうがない。やるか

「ううっ…!何をしている!下がれ!」

いきなり前に現れた俺にメルド団長はそう言う。

「大丈夫だ、早く下がれ。ここは俺が引き受ける」

「何を言って……ッ!」

メルド団長は俺の手に持っているものを見て思考が停止する。

「ツカサ!下がれ!」

天之河もそういうが俺は無視する。

俺は手に持ったそれを…ディケイドライバーを腰に回す。

「なっ!何だあれは!」

俺はライドブッカーからカードを取り出す。

 

「                変身                   」

KAMENRIDE DECADE!

すると俺の周りに灰色の虚像がいくつも現れ、そして全てが俺に重なる。

そしてマスクにカード状のエネルギー体が突き刺さると体に色がつき、マゼンタと黒と白の体に緑色の目を持ったライダー、仮面ライダーディケイドに変身する。

「俺は仮面ライダーディケイド。覚えておけ」

 

「ツカサ…!」

「ツカサが変身しただと⁉」

「仮面……ライダー…ってあの⁉」

クラスメイトたちは次々と驚く。

「行くぜ」

俺はカードをディケイドライバーに装填する。

ATTACKRIDE SLASH!

「ハッ!」

俺はライドブッカーをソードモードにしてベヒモスに斬りかかる。

「グギャァァ!」

俺が斬りかかったところから大量の血が流れる。

ベヒモスが後退すると、入れ替わるようにトラウムソルジャーたちがかかってくる。

ATTACKRIDE BLAST!

「フッ!」

するとライドブッカーがガンモードになり、俺が引き金を引くと、ライドブッカーの周りに同じ形の幻影が現れ、計五つの銃が火を吹く。

「なんて力だ…!」

「どんどん行くぜ」

ATTACKRIDE ILLUSION!

すると俺が三人に分身する。

「なっ!増えた⁉」

クラスメイトたちが驚きの声を上げるが俺は気にせずベヒモスに向かっていく。

 

Side ハジメ

「白崎さん!今のうちに!」

僕は白崎さんを後退させ、前線に戻ってくる。

「クソっ!僕にももっと力があれば…!ツカサと一緒に戦えるのに…!」

すると急に皆が固まり、戦闘しているディケイドとベヒモスまでもが固まる。

「な、何だ⁉」

「お困りのようだね、我が魔王」

「ウォズさん⁉」

すると急に目の前にウォズさんが現れる。

「何でここに⁉それに皆はどうなってるの⁉」

「なに、ただちょっと時間を止めただけさ」

「時間を…ってマジ⁉」

「それより本題に移ろう。君は今、力を欲したね?」

「ど⋯どうしてそれを⋯」

「君が望むなら、このドライバーを手に取るといい」

するとウォズさんは急に跪いて、小さなクッションのようなものにのせたジクウドライバーを取り出した。

「これは…!ジクウドライバー⁉何でこんなところに…!」

「このドライバーを取るが最後、君には魔王になる運命が待っている。その覚悟があるかい?」

「僕は………」

しばしの沈黙の後、僕は答える。

「魔王になります。ただし最高最善の魔王に」

「………いいだろう。使い方は既にご存知のはず。健闘をお祈りするよ」

ウォズさんは時間停止を解除する。

するとウォズさんに気づいた天之河君が声を荒げる。

「……ッ!貴様!この前の魔人族か!なるほど、ベヒモスやトラップも貴様の仕業か!」

「黙っていたまえ。これから王の誕生だ」

「何を………!…ッ!南雲!何をしている!君のステータスと天職じゃベヒモスには敵わない!」

「いや。大丈夫」

僕はメルド団長の前に出て、ジクウドライバーを腰に巻く。

ジクウドライバー!

するとブランクウォッチが輝き、ジオウライドウォッチに変化する。

僕はライドウォッチを回す。

ジオウ!

僕はジクウドライバーの右のスロット・D‘9スロットにライドウォッチをセットする。す

ると待機音が流れ、後ろに大きな時計のようなものが現れる。

僕はポーズをとり、あの言葉を言う。

「                 変身!                 」

ライダー!タ〜イム!仮面ライダー!ジオ~ウ!

すると僕の姿が変わり、顔にマゼンタの『ライダー』の文字が刻まれる。

これが仮面ライダージオウだ。

 

「ハジメ君…!」

「南雲まで…!」

「噓だろ…!」

クラスメイトは驚愕の声を上げる。

「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来をしろしめす時の王者。その名も仮面ライダージオウ、まさに生誕の瞬間である!」

ウォズは祝福の言葉を盛大に述べる。

「これなら…いける気がする!」

ジカンギレード!

ケン!

僕はジカンギレードを取り出し、ベヒモスと戦うツカサのもとへ走る。

「ハァァァ!」

 

 

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