「きゅい?(あれ、ここはどこ?)」
ふと、目を開けてみると、見知らぬ部屋にいて毛布の上に寝かされていた。
みたところログハウスのようなそんな内装だと思われる。
室内はかなり広めにつくられているようだ。
どんな大きい生き物でも入れるようにしているのだろう。
だが、どうして自分がここにいるのかはなにかしら原因があると思われた。
なにせ、こうなる前に意味不明な魔法陣が私の真下に現れたからだ。
そこまではなんとなくわかるのだが、なんで私の視点はこうも低いのだろうということが疑問である。
それと普通にここはどこだといったつもりなのに間抜けな声がもれたことでますますわからないでいる。
目がさめたら今現在の光景なのだから当然といえば当然だろう。
「きゅ~、きゅきゅ(とりあえず、なにかで姿を確認しないと)」
そう言いながら立ちがろうと思って、立ち上がったつもりが、つるっと滑ってしまう。
身体の感覚がおかしいことに、この時は気づいた。
そして困惑しながら姿を写せる物へと視線を向けて探す。
ちょうどその時だった、大きな鏡がありそれを見ようと、なんとかぎこちない足さばきで向かう。
姿をみた時はかなりの驚きがあった。
白色のまだ幼い感じの毛がもふぁ~な感じの子狐が写りこんでいたのだった。
驚いて硬直していると背後気配がして、振り向くと自分と同じ感じで驚いている赤い毛並みの子狼がいた。
まあ、それは無理もないだろう。
寝て起きて気づいたらこんなちんちくりな姿になっているなんて誰が思うだろうか。
もう一度鏡をみても私と子狼の姿に変化はない。
「あ、起きてた!」
「よかったー、もう目が覚めないかと思ったよ」
そう言いながらこちらに近づく少女が二名いた。
金色の長い髪をひとつくくりにゆわれており、服装はバルーンのワンピースのように思われる。
西洋人の顔立ちをしているあたり、日本人ではないようだ。
これはもしや、寝る前にしたあのアンケートが原因でこうなったのでは?
だが、事実そうだったとしてなんで獣に変化せねばならないのだろう。
「気分は大丈夫?」
「大分眠ってたはずだから、お腹すいてるんじゃない?」
二人の少女は私と子狼に視線を合わせて問いかけてくれる。
「わ、わふぅ(だ、大丈夫です)」
「キュ、キュウ///(わ、私も大丈夫です。 お腹は……すいてるみたいです///)」
子狼と私は思わず人間の時のように喋るのだが……。
どれも鳴き声のようにしか聞こえていない。
それに最後の方でお腹の音が鳴り、恥ずかしくてうつむいてしまう。
「そっか、大丈夫ならよかった♪」
「あはは、まだまだ赤ちゃんだから仕方ないかな?」
だが、ふと気づいて思わず顔をあげる私と子狼。
その視線を受け止めた二人の少女は笑うと。
「私達は、聖なる娘だから」
「魔獣や聖獣の言葉ならわかるのよ」
と、にこにこと笑いながら頭を撫でてくれる。
う、うぬう! 撫でテクがはんぱないだと!?
「それにしても、突然倒れた時は驚いたよ」
「だよね、慌てて駆け寄って身体を揺らしてもぴくりとも動かないもの」
と、二人の少女はほっと胸をなでおろしながら言う。
そんな二人を眺めている時に記憶がするっとはいってきた。
この二人の少女の名はファイラ・リリネということがわかった。
それと、ここは魔獣達の養育所みたいなところらしい。
獣舎というのがここの建物の名前だということもわかった。
最後にまだ私とこの子狼はまだ赤ちゃんだということもわかった。
「とりあえず、ミルクにしようか♪」
「そうだね♪」
そう言いながら私達に待っててねと言って彼女達は部屋から出ていく。
しばらくしてミルクを手に戻ってきた二人からミルクを飲ませてもらった。
その後は、まぶたが落ちてきたので眠ってしまったと思われる。