「異次元の人」——高度魔法文明に住むエルフです、なぜか異世界召喚されました。 作:白木ケイ
——前書き
作者視点
「久々に主人公視点を書くなー。あ、あれ?書けない」
やばい、主人公視点の思考と言動を忘れた。
唐突な物語の終末危機!どうしよう。
あ、そうだ!
「前々から書こうと思って書けなかったエルガルド共同体での生活を書いてみよう。今なら少しは書けるはず!読者視点でも有用な情報が盛りだくさん〜にはなりそうないな。でもいいか、リハビリだし」
ということで、何気に未完の危機だったこの作品、その続きから始まるよー。
この閑話シリーズの主要な登場人物(なんと今話では2/3が出てこない)
・主人公(本名不明)
保護者に養ってもらってる人。
決して保護者を養母(ママ)とは呼ばない。理由は続きで書けるといいな。
・保護者(システムオペレーター)
エルガルド共同体の中枢部(統合システム)でかなり偉い立場を持つ人物。例えるなら、ある国の中央省庁機関の局長とかのレベル。
かなりの大物。
・ラニレア(コスプレメイドさん)
別のシステムオペレーターが別の文明圏からスカウトした仮構成員
同じく保護者が養っている。
面接が二回あった。スカウト時と、保護者が身元保証人になる件で合わせて二回。
共同体の常識をあまり知らない貴重な人材。
基礎教育課程の初期段階を学習中。
エルガルド共同体での身分(職業ではありません)
・構成員→エルガルド共同体の基礎教育過程を修了した人物全員のこと。
・仮構成員→エルガルド共同体で基礎教育課程を受けている人々のこと。
・その他→外部協力者、または共同体の生存圏内にも関わらずシステム適用外の人物全員のこと。
両者の立場には天と地ほどの差がある。
一応主人公の身分は仮構成員。
主人公の場合はいろいろ特殊だけど。
どう特殊かといえば、普通は最高機密閲覧資格なんて仮構成員で持てないんです。
そしてやっと、やっとこの身分設定を出せたよ!小説内ではないけど……。
長かった。(苦節、1ヶ月と10日くらい。あれ??結構短いか?)
それと、この閑話シリーズでは主人公の暮らしを通じてエルガルド共同体の雰囲気をなんとなくわかってもらえれば構いません。
あと、今話は作者のギャグセンスが問われます。
クスっと笑ってくれたら嬉しいな。
———
本日は魔法儀式関連の仕事に行く日だ。
だから俺は、設定した時刻で強制的に目覚めるようにした。
「うぅー」
ベッドの上で寝返りを打つ。
目覚めたといえど、しかし眠いものは眠いのだ。
そして、このまま二度寝をしようと試みた時、それを妨害する存在が現れる。
「おはようございます。本日の長さはエルガルド標準時間換算で前日より21秒長くなりました」
AMボットのコンセルジュ君が耳元で重要な情報を教えてくれる。
21秒か、結構な変化だな。ここまでの変化は珍しい。
そして耳元で大きな声を出すな。絶対にわざとだろお前。
「お体に差し障りのないよう、体内感覚の調整を推奨します。そして早く起きてください」
推奨された通りに調整する。
当然、システムがな。
——システムへ要請、俺に対して本日の体内感覚プリセットの適用を希望。
——担当専属オペレーターより返答。肯、事前準備された専用プリセットを適用します。……続けて最適化を実行中。少々お待ちください。
感覚調整とは結構繊細なもので、これが意外と面倒な作業なのだ。なのでシステムに代行を依頼する。
しかし、普通この程度のものはすぐに終わるはずだ。
疑問に思い少し魂の感覚を探ってみれば、今俺に施されている作業がかなり大規模だとわかる。
——本件担当オペレーターへ質問、俺の要請に対して過剰な作業量のようですが。その理由は?
——返答。あなたの大切な仕事で必要になるからです。お待たせしてしまい誠に申し訳ありません。
「はあ」
思わずため息が漏れる。
ちょっとよくわからない理由だな。そしてなんで謝られるんだ。
でも感覚からして悪いものではないようだし、まあいいか。
それよりも早くコンセルジュ君に意思表示をしないと。
「起きます。少々お待ちを」
こいつは俺が二度寝することを阻止するためなら何をするかわからない。それこそ四肢がもがれるかもしれない。
なにせ昨日の俺がそう頼んだからな。四肢をもいでも起こせと。
それはちょっと嫌だ。普通に痛いし。
ベッドの上で手を伸ばし、いつも寝る時に左側に置いているコンソールを片手で操作する。
いつもの慣れた感覚のまま、必要な操作をしていく。
まずはメッセージを使って保護者へ起床報告。すぐに返答が来た。
おはようございます。
次に個人所有している拡張空間内の行動履歴参照して同居人のラニレアがキッチンで朝食を調理していることを確認した。
そしてあいつのメッセージについては……これは後で考えよう。
「よいしょっと」
そして俺は起き上がる。
コンソールに向かい合い、それを操作して暗闇である寝室を少しだけ明るくする。
ついでに正面にある壁の一面を占める窓の景色を設定する。
今日設定する光景は夜明けの中、わずかな霧が出ている湖畔と緑の森の景色だ。
そして部屋の側面にある縦長の照明はちょうど良い暗さになった。
俺は目覚めた時にいつも見れる、このとても幻想的な雰囲気を気に入っている。
「では本日の予定を確認しましょう」
「待て、まずはいつものトレーニングからだ」
——家を管理するスタンドアローンシステムへアクセス。
——家の貯蔵リソースを使用して寝室レイアウトを変更、寝室のフローリングと窓の間に新たな石床を生成。
そして拡張したスペースに硬い運動用のマットが敷かれる。
さすが。よく気が利くコンセルジュ君だな。
「いつも行われているトレーニングを行うには時間が不足しております。加速しますか?」
「もちろん」
——システムへ要請。俺の所持リソースを消費しての加速を希望。
——専属担当オペレーターより返答。現在専用プリセットの最適化作業中です。これが終わるまでお待ち下さい。
まだ終わらないのか?流石にこれはおかしい。
——担当オペレーターへ質問、専用プリセットとは?
——返答。あなたの大切な仕事のために必要なことです。
——重ねて質問。俺の仕事に必要なものはすでに用意してありますが。どういうことですか?
——返答。あー、悪いがいえねえ。お前にはわかるだろうが非公開情報ってやつだ。不便をかけるな兄弟。
「え?」
俺の頭の中身は絶句と混乱に占拠された。
というか俺に適用される体内感覚の専用プリセットって最高機密閲覧資格持ちでも秘匿される案件なのか?
あと兄弟ってなんだよ。多分この方とは挨拶もしたことがないはず。
あ、いや。一つ心当たりがある。
聞いてみよう。
——担当オペに質問。兄弟ってもしかして、あなたは自然派の方ですか?
——はあ?全然違うが、って自然派ってそういうことか。これ初めて知ったぜ。面白いな兄弟。
どうやら俺の心当たりは違ったらしい。
だとすると。
「いやマジでこの人から兄弟呼びされる理由が全くわからん。どういうこと?」
——専属担当オペレーターより連絡。待たせたな兄弟。最適化完了だ。それと詫びとしてお前の加速は俺のリソースから持っていってくれ。
——いやそれ、特になんの詫びにもなりませんけど。
——そんなツンケンすんなよ兄弟。そんなこと言うなら俺の権限でお前を一等安保勲章に推薦してやろうか?条件は満たしてるだろ?
——は?そんな犯罪者に与えられる勲章の条件は満たしてませんが。このこと、俺の保護者に報告しますね。
——そうか残念だ。そして無駄だぜ、兄弟。何せ俺の方が権限が上だからな。報告してもここで揉み消すぜ!
「ふざけんな!」
なんでこんな軽そうな奴が俺の保護者より……あー、俺の家にいる時の保護者より百倍マシだな。
よし、特に問題はなかった。
——専属担当オペレーターより連絡。マジで頑張れよ兄弟。俺は陰ながらお前の仕事を応援してるぜ。あと感謝してる。本当にマジで。じゃあな!
「だからなんで兄弟!あとそんなに応援される仕事かこれ?」
今日のは、教育課程の課外活動に分類されるとても難易度の低い仕事のはずなんだが。
マジで何なんだ。
「システムより加速が開始しました」
戸惑う俺に比して、コンセルジュ君はいつも冷静だね。
それと部屋全体に響く君の声はとても良いと思うよ。今やるべきことに意識を切り替えられるから。
そして俺はベッドを降りて、スリッパを履く。
そのまま正面にある良い景色の窓へと歩く。
「服装をトレーニング用に変更します」
石床へと差し掛かるあたりでコンセルジュ君からお知らせされる。
同時に俺の服装が寝巻きとスリッパから、トレーニング用の動きやすい服装と靴へ変更された。
「環境音を設定、生物音なしの窓の景色で」
「了解しました。環境音を設定します」
硬めのマットの上で体を軽くほぐしていく。
その間に聞こえるのは風によって揺れる心地良い木陰の音だ。
これで集中できるな。よし。
「ラニレア様より申請です」
「却下しろ」
「かしこまりました」
俺は今、一人で集中したいんだ。
なのに再びコンセルジュ君からお知らせが入る。
まあ彼は悪くない。悪いのは厄介な同居人の方だ。
「再びラニレア様より申請です。それとメッセージも添えられています」
「メッセージの不要部分を除いて要約しろ」
「かしこまりました。トレーニングの映像が欲しいそうです」
ゾワっとした。とても気持ち悪い。
これさえなければ良い奴なのに。
これが純粋に体の動きを参考にしたいとかなら許可するんだが、ラニレアの場合はそうじゃないんだ。
「絶対に却下で。あと俺が共有部屋に行くまでラニレアのメッセージをブロックしておけ」
「かしこまりました。一時的にメッセージをブロックします」
ラニレアのやつ、俺の行動履歴を逐一参照しやがって。一歩間違えるとストーカーになりそうな奴だ。
その一歩を踏み出してくれさえすれば、この個人空間から追放できるんだが。
でもしないんだよな、あいつ。いつもギリギリのラインを責めてくる。
普通にキモい、やめて欲しい。
「トレーニングを中止しますか?」
「お気遣いどうも。もちろんトレーニングはするさ」
俺は再び意識を切り替えて、自重を使って筋肉を鍛え始めた。
当たり前だがトレーニングはきつい。
最初のストレッチから徐々にハードなメニューをこなしていく。この時、魔力による自然強化を抑えることが重要だ。
さもないと筋肉へ負荷をかけることができない。
やがて、全身から汗が流れ始め、肉体はその辛さを俺に訴えてくる。
そうして辛いと思う時、俺はトレーニングを始めたきっかけを振り返ることにしている。
それは自分を鍛えるようになった原点だ。
数ヶ月前のある日、俺はとあるコンテストをたまたま観賞した。確か名前は……そうだ、最も美しい自然派ムキムキマッチョメーンを決める大会だ。
名前が少し違うような気もするが、自然派ムキムキマッチョメーンの部分は間違いなく正しい。
そこで見た光景、体の筋肉を強調したあのファッションスタイルを俺はとてもカッコいいと思った。
そして俺もそうしようと決意した。
その時だ、俺に声をかけてきた自然派のムキムキマッチョメーンがいたんだ。
「やあ君、もしかしてこれを見るのは初めてかい?」
「ええ、すごくカッコいいファッションですね」
当時の俺は相手を褒めたつもりだった。今となってはその軽率な発言を心の底から後悔している。
「ファッション?馬鹿にしないでくれ。これは努力の証なんだ」
「努力の証?」
なぜか彼女は不機嫌になった。この時の俺は知らなかったのだ、彼ら彼女らにとってそれが侮辱に当たるものだという事実を。
「そう、弛まぬ努力だ。日々肉体を鍛え、自らの力でその肉体美を完成させる。だが完成したら終わりじゃない。なぜなら——」
そこから彼女の熱弁は2時間ほど続いた。そのせいで俺は予定していた買い出しができなかった。
そして俺は——。
「つまり美しい肉体美のためには、良質な睡眠、管理された食事、そして適切なトレーニングが必要なんですね!」
完全に感化されて、変なテンションになっていた。
「その通りだ!君には自然派のムキムキマッチョメーンになれる詳しいやり方を教えてやろう!」
「はい、お願いします!」
そうしてエルガルド共同体に来て26年経った今、俺は初めて知ったのだ。
世の中には自身や他の誰かがデザインしたファッションではなく、美容やトレーニングなどで己の美しさを磨く自然派と呼ばれる人々がいることを。
そうして今俺は、自然派のムキムキマッチョメーンになるために努力をしているというわけだ。
そういえば俺は自然派の意味は理解したのだが、ムキムキマッチョメーンの由来をよく知らないな。
なんとなく語呂はいいのだが。
今日から始まる仕事から帰ってきて、暇な時に調べてみよう。
「ふぅーー」
「これでトレーニングは終了です。お疲れ様でした」
コンセルジュ君が用意してくれたタオルを羽織り、流した汗を拭き取っていく。
「いつものドリンクをどうぞ」
あの時のコンテストで出会った彼女はこう言っていた。
「トレーニングの後はこのドリンクを飲むのよ。サンプルを渡してあげるから、試してみて、良かったら購入してね♪」
そして今俺の手にあるドリンクはあの時の女性に勧められたものではない。
なぜなら、過去の俺は女性に渡されたサンプルを友人達と一緒に解析して、一刻も早くその安全性を確認したかったのだ。
誰だって、他人に渡されたよくわからないものを口に入れたくはないだろう?
そして、解析の副産物として製造方法が解明され、いくつかの改善点が見つかったため、勝手に改良版を作成したという経緯だ。
もちろん彼女のビジネスを邪魔しないため、この改良版のドリンクについて知っているのは身内と友人達だけだ。
決して製造特許などを取ったりしていない。少なくとも俺は知らない。
なぜか彼女の運営する工場が俺の友人の一人に譲渡されたりしていたが、その件に俺は一切関わっていない。
だから俺はクリーンなままだ。
「あ゛ー、ウマい」
喉越し爽やか。実に疲れた体に染み渡る効果的な飲み物だ。
ついでに、元々のやつより味が俺好みになっている。改良してよかった。
——システムより通達。加速を終了します。
実にいいタイミングだ。左にある大きな窓の景色を見ればちょうど朝日が差し込んできている。
よし。
「コンセルジュ、共用部屋に向かう廊下を作成しろ。合わせて予定表と今日のニュースを突き当たりに用意しておけ」
「かしこまりました。ついでに寝室も元に戻しておきます」
「ああ、よろしく」
いつも命令口調でごめんね。
とっても有用なコンセルジュ君により、俺の寝室が変化していく。
拡張した石床はなくなり、部屋の中央に置かれたベッドが右へと滑る。同時に左右の壁が狭まり、白い神殿のようなデザインへと変更される。
天井からは華美なデザインの照明が生成された。
背後の窓はパネルとして分割され、廊下の左右に並び、それぞれの機能の窓口となる。
そして、細くなった床はフローリングから赤いカーペットへと手前から置き換わっていく。
俺は芸術家の友人が作成した演出を落ち着いて鑑賞したのち、正面に完成した廊下へとゆっくり歩き始めた。
閑話: エルガルド共同体の日常 その1終わり
——備考
・エルガルド標準時間
現在、共同体-システム歴1912年の一年は350日と年末調整日が10日から最大30日前後である。
なお来年(1913年)の日数と長さは不明。毎年、年末近くになるとシステムより暦が発表される。
そして、一年のうち平均して百回以上は一日の長さが変化する。その多くがマイクロ秒単位の変化である。
なので21秒も変化するのはとても珍しいこと。
・(基本的には生成AI、高性能フィジカルAIにもなれる)AMボットのコンセルジュ君
コンセルジュは名前。それは主人公が命名した。
命名した当時の主人公は、遊び心というものを知らず、ただAMボットの用途を表すものとして何も思わずにこの名前をつけた。
今はもっと別の、思いを込めたいい名前をつけてあげれば良かったと主人公は後悔している。
なお、コンセルジュ君に感情は存在しない。そう見えるだけである。
・個人所有している拡張空間
エルガルド共同体での不動産とは、主に利用可能な空間のことである。
そして上記は主人公が保護者より誕プレで送られた個人用の空間。エルガルド共同体の第13番外区に存在する。
つまり、主人公はこの空間を拡張して、そこに住居を構えている。外観は白基調のとてもオシャレ(曖昧)で、横から見た形は船をモチーフとしたデザイン。
横の形のイメージは日本の防衛装備庁、戦闘支援多目的USV(コンテナが二つ載っているやつ)かな。マストの部分が全然違うけど。
・リソース(一つは、システムへの代行要請に使用される通貨のようなもの)
当たり前だが、時間加速したり、空間拡張をしたり、その他いろいろなことをするには大量のエネルギー(それは魔力だったり熱だったり)が必要になる。
エルガルド共同体は、個人が使えるエネルギーリソースについてある程度の制限がかけられている。
ある程度と言ったのは、個人が使用するレベルならほぼ無尽蔵にエネルギーが余っているからである。
例として基礎教育課程を修了したニート(無職)のルガル種が、個人の趣味として巨大宇宙戦艦(全長数十KM)を複数建造して見栄えのいい(一応戦闘可能な)宇宙艦隊を構築することを目指すとする。さらに、広大な異空間を所持して、作った(←誤字ではない)戦艦の移動を鑑賞するという夢があるとしましょう。
その場合、約10年の実質ゼロリソース(厳格な節約)生活が必要となるイメージです。たったの10年で巨大な宇宙艦隊が作れるようになります。設計と置き場所さえ決まれば後は50日もあればいいんじゃないかな。
工作機械や建造資材などは、余った在庫がたくさんあるのでタダ同然。
というか数百年生きたルガル種であれば、何もせずとも余ってストックされたリソースから建造できるんじゃないかな。
ちなみに職業に就くと、使用できるリソースはさらに増える。
はい。
本当に無法なエルガルド共同体。複数次元(宇宙)を跨いで君臨する超文明だしこれくらいはね。
戦艦を造るではなく作ると表現したのは、その製作の容易さ(個人の図画工作のイメージ)を強調する意図があります。が、何か気づいた問題などがあれば教えてください。
・各種安保勲章(第一等〜第七等、他)
エルガルド共同体に脅威を与えることのできる人物に与えられる勲章。これをルガル種として叙勲されるのは非常に名誉なこと。
主人公はその心情的に全力で遠慮したい。
主人公「俺は故郷を壊したくない!どちらかといえば守護する側だ‼︎」
・ドリンクのサンプルを解析した理由
この時の主人公は《解毒》や《無毒化》といった魔法の存在を知らなかった。なので安全性を確認するために解析した。というとてもシンプルな理由を書いた後に後付けした。
・変化する部屋
なんか上手く表現できなかった気がする。もっと映像的に面白い光景のはずなのに。
なんかこう、ト◯ンス◯ォーマーが変形するシーンみたいに。
——後書き
やったー!書けたー!
はい。
少し余談を話すと、なんと当時の作者はここから物語をスタートしようと考えていたのです。
この主人公の背景が類を見ない(少なくとも作者は知りません)ほど特殊過ぎるので、少しでも読者の方々へ主人公の背景のイメージを持ってもらいたい。そう思っていました。
浅はかですね。ちょっと全体の構成というものを考えた方がいいと思う。
でも当時の作者はエルガルド共同体の日常を書けませんでした。正確には頭の中にあるイメージした光景を上手く小説へと変換できなかったのです。
結果、この物語では謎の異空間で目覚める謎の主人公からスタートということに。
そうすれば部屋の光景は固定だし、何よりとてもシンプル。主人公の行動の動きも少なく、思考で設定開示をしやすい。
やはり浅はかな考えだなぁ。今の作者はそう思います。
しかし、あのスタートの1章-1で良かったとも思います。読者の方に明確な謎を提示できますし(謎が多すぎて胃もたれしそうですが)、物語が動き出すタイミングだし。
そしてなによりも大事なことが一つ。
初心者の作者が15万文字近くの物語を書けたのです。1章-1と1章の裏-1が完成した時はそれはもう嬉しかったのです。当たり前ですね。
ということで、当初考えていた日常のストーリーをブラッシュアップした形で時たま閑話として書いていこうとかと思います。
誰がどう見てもオリジナルだと言える作品を作ろうとして、必死に考えた設定もたくさん書きたいので。
これらはとっても奇妙で面白い世界観のつもりです。ぜひお楽しみください。
ちなみに「ムキムキマッチョメーン=ただのマッチョ」は、クスっと笑えたでしょか?
そして本作をこれからもよろしくお願いします。
白木ケイ