俺たち百八魔貴族   作:ジエン

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【女神】めがみ教女子修道院近況スレ 48棟【ハニワ】

 

 

 

「こんばんは。村長様に呼ばれて参りました。」

 

「ああ、シスターさん、ありがとうございます。

やつら、あそこの村の墓地に群がっていて…。」

 

「かなりの数ですね…バリシュードラ、ですか。

山の獣の骸が野晒しになり、アンデッドと化したのでしょう。

墓地に居るのは、死に惹き寄せられたのですね。」

 

「お願いします!うちの親父たちがアンデッドになるなんて、見たくねえんです!」

 

「勿論です。早くに呼んでいただけて、幸運でした。

…少し、離れていて下さいね。」

 

「はっ、はい!」

 

「では、行きますね。」

 

 

 

【フレアの書】

 

 

 

───

 

 

「はい、本日の授業はここまでとなります。

皆さん、ミサのクッキーを忘れずに受け取って、帰って下さいね。」

 

『ありがとうございました!!!』

 

「「「シスター!教えて!」」」

 

「いいですよ、何でも聞いてください。」

 

「なんでシスターはそんなに大きいの?」

 

「それはね、よく食べて、よく運動して、よく寝ているからですよ。」

 

「どうしてシスターの目は開いてないの?」

 

「それは、開かなくても見えるものがあるからですよ。」

 

「なんでシスターのおデコはハゲてるの?」

 

「あとでちょっとお話ししましょうね?デリカシーというものが…」

 

 

「シスター。来客の方がいらっしゃっています。」

 

「ありがとうございます。…それでは皆さん、さようなら。

また、来週の授業でお会いしましょうね?」

 

「「「はーい!」」」

 

 

──

 

 

「こんにちは、商会さん。お名前でお呼びした方が?」

 

「おう。いや、どっちでもいいよ。近況報告だし。」

 

「はい、それでは。警護の報告から読み取れた、モンスター進行度ですが…。」

 

「ん、野盗の洞窟もそろそろ…あっと、実況していいか?他の奴らにも聞かせたい。」

 

「わかりました。お願いします。」

 

 

 

【女神】めがみ教女子修道院近況スレ 48棟【ハニワ】

 

商会の魔貴族

修道院近隣の近況報告

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名無しの魔貴族

 

名無しの魔貴族

修道院に行ってるんだ

 

名無しの魔貴族

何してるとこなん?

 

 

「では、まずは紹介から。」

 

「当修道院では、女神を信仰する修道女が集まって、女神に祈りと労働を捧げ、日々の暮らしを送っています。」

 

「労働とはブドウの栽培や、そのブドウを使ったワイン造り。そして、修道院ビールの醸造を行っております。」

 

「ウチの商会でも、ここのワインとビールを扱ってるんだよ。」

 

名無しの魔貴族

そこの修道院ビール、度数高くて好きよ

 

名無しの魔貴族

修道女のワインもうちょっと販売できない?売り切れが早くて…

 

 

「また、地域のお困り事の解決も請け負っております。

モンスターの駆除や、ダンジョンでの冒険者の救助活動、地域の警備まで。」

 

「ミサの日には、地域の子供を集めて授業をしています。読み書き計算程度のものですが。」

 

名無しの魔貴族

色々やってんね

 

名無しの魔貴族

てか、めがみ教って何?

 

 

「あーそこから要るか。」

 

「良い機会ですし、私共の教義をお教えしましょう。」

 

「おう、よろしく。」

 

「まず、この話は真実とは限らない事を踏まえてください。」

 

名無しの魔貴族

はーい

 

名無しの魔貴族

あれはね

 

 

「この世界は、創造神によって創造され、女神によって守護されています。」

 

「女神は幾つもの世界を統括し、管理し、修理を行っています。

アビスゲートが開いても世界が壊れてしまわないのは、彼女の働きに依るものです。」

 

「この女神の働きに感謝し、世界の修理が行われる間、悲劇が起きぬように日々励もう、と言うのが教義の概要となります。」

 

名無しの魔貴族

Saga2の大量の世界を管理してる人だっけ

 

名無しの魔貴族

防衛システムに取り込まれる駄女神か

 

名無しの魔貴族

俺たちがこの世界に来たのは女神のせいってこと?

 

 

「勿論、事実は分かりませんが。案外、間違っていないかもしれませんよ?」

 

「あの女神は幾つもの世界を管理するシステムです。

彼女が管理している世界に、この3世界が含まれるかもしれません。」

 

「宿命の子が二人揃う時、この世界は崩壊し、作り直されます。

その時、悲劇も再生されますが、喜劇もまた再生されるでしょう。」

 

「もし、私たちに秘宝伝説の主人公のような、世界への好ましい影響を期待されたなら。

この世界を知っていて、且つ日本人的な価値観を持つ私たちが、介入のために呼ばれた…

そんな可能性も、あり得るのではないでしょうか?」

 

名無しの魔貴族

長い

 

名無しの魔貴族

つまり?→俺たちは臨時の保守・デバッグ要員

 

名無しの魔貴族

テーマパークを作るのも全国巡業するのも神の思し召しか…

 

名無しの魔貴族

アビスゲートの騒動で荒れた世界直すの大変だなあ…せや!

ってこと?

 

 

「神とは全知にして全能です。よって、今の状況も想定の上と考えられます。」

 

「であれば、私たちが、私たちらしく生きる事その物が、女神の目的と言えますね?」

 

名無しの魔貴族

つまり俺達は選ばれしもの…

 

名無しの魔貴族

全能なのにどうして私たちを救ってくれないんですか(宗教クレーマー)

 

 

「女神は何でも防ぐ無敵の盾や、何でも切り裂く刀、フレアと言う全てを焼き尽くす力をお持ちです。」

 

「ですが、女神は動くと強すぎて世界を壊してしまうため、動く事が出来ません。

ですから、危険なモンスターから我々を救うことは出来ないのです。」

 

「その代わり、宝と言う形で、力の一端を分けてくださいます。」

 

「この『フレアの書』のように。」

 

名無しの魔貴族

欺瞞!

 

名無しの魔貴族

saga2世界で見つけて書き写してきた本な

 

名無しの魔貴族

それっぽい言い訳並べやがって

 

 

「当然、無闇に力を振るう事は本意ではないでしょう。」

 

「ですが、現在はゲートが開き、アビスの死の力が漏出してきている非常事態。」

 

「私にこの本が齎されたのも、女神の思し召し。想定内に違いありません。」

 

名無しの魔貴族

女神に責任を押し付けていくスタイル

 

名無しの魔貴族

女神様は何でも知っている

 

名無しの魔貴族

saga2のフレアってエスパーの類…

 

名無しの魔貴族

これも女神って奴のせいなんだ

 

 

「アビスゲートが開いた事は、世界に穴が空いてしまった事と同義です。」

 

「そのため私ども、めがみ教の修道女は、女神が世界を直す日まで、人々を死から護らんとしているのです。」

 

名無しの魔貴族

モンスターに人がやられない様に助け合おうって?

 

名無しの魔貴族

とは言え、アンデッドの屍人が修道女になるのは女神も想定外じゃないか

 

名無しの魔貴族

え?

 

 

「彼女たちについて、ですね。はい、一部の修道女は既に故人。モンスター、屍人となっています。」

 

「人々を護るためには手を伸ばさねばなりません。それが、例え、冷たい手であったとしても。」

 

「それに、死した者とて、再び知性を得たのなら、言葉を交わしてはいけない理由はありません。」

 

名無しの魔貴族

知性…あ、『人』を博識にする権能で?

 

名無しの魔貴族

言葉も意図も通じるならいいのか?

 

 

「皆さん、幽霊やキョンシーのお嬢さんが、顔を真っ赤にするの、好きでしょう?」

 

「吸血鬼のイケメンのおじさんが、イケボで囁いてくれるの、好きですよね?」

 

名無しの魔貴族

ひでえ偏見…大好きです!

 

名無しの魔貴族

ゆらぎ荘作りたい

 

名無しの魔貴族

レオニード伯爵のことおじさんって言うの止めろよ

 

 

「人に権能で知識を与える。即ち人の知性を取り戻させる事でもあります。」

 

「価値観を共有出来て、会話が出来るのであれば、人として関わることに問題はないでしょう。」

 

「なにせ人より人らしく、好き勝手をしているアビスの存在が、既に沢山居ますからね?」

 

名無しの魔貴族

はい

 

名無しの魔貴族

俺たちも魔の者だし

 

名無しの魔貴族

そう言われるとね

 

 

「この世界は、悲劇に満ちています。」

 

「モンスターにも、野盗にも、生贄としても。命を奪われる事は、決して少なくありません。」

 

「命を救われて、その救ってくれた方が人間ではないとして。助けを喜ばない事がありましょうか。」

 

名無しの魔貴族

村がグウェインに潰されるくらいだしね

 

名無しの魔貴族

ゲーム的な表現を置いても、人類の生存圏、広くないよね

 

 

「修道女となりました、元冒険者の皆様には理解を得ております。」

 

「命を落とし、アンデッドと成り果てた方を修復し、権能で知性を蘇らせる。」

 

「この邪悪な所業。言い訳は致しません。

いつか世界が作り変わる、その日まで、少しでも不幸を減らすため。

魔貴族たる私は、人々を利用しているのです。」

 

 

「つっても売上を給与にして故郷に送ったり、手紙書いたりさせてるじゃん。

邪悪ってだけじゃないと思うけどな。」

 

名無しの魔貴族

おっ現地情報

 

名無しの魔貴族

そもそも地域の警備や救助活動させてるしな

 

名無しの魔貴族

ビール作りもその子らがしてるのかな

 

名無しの魔貴族

ワイン作る時、ブドウ踏んでるのって屍人の子?

 

 

「いつもありがとうございます。

ワイン造りに参加しているのは、一般の修道女の子ですね。」

 

「ビールについても、彼女達は参加しません。

衛生面の問題もそうですが、修道院ビールの醸造には、正式な修道女の資格が必要になりますので。」

 

名無しの魔貴族

下手に調べられるとまずいのね

 

名無しの魔貴族

本人確認が取れました、でも死亡報告が出ていました、はまずいか

 

名無しの魔貴族

出来てブドウの樽を運ぶくらいか

 

 

「それと、興行としてブドウ踏みを見せるので、行儀見習いに来ている嫋(たお)やかな娘の方が受けが良く…。」

 

「世知辛いな、おい。」

 

名無しの魔貴族

それはわかる

 

名無しの魔貴族

そんなの使わなくても、水をワインに変えちゃえば?

 

 

「はい…私も始めは、この力でワインを作れば、容易に資金が手に入ると考えたのです。」

 

「しかし、水をワインに変えられはするのですが…味が畑のブドウではないものになってしまうのです。」

 

「以前、それで一樽作ったところ、当時の修道院長から酷くお叱りを受けてしまいまして…。」

 

「…バレたのか?」

 

「いえ、ワイン作りに失敗したため、どこかで買ってきて入れ替えたと思われたのです…。」

 

名無しの魔貴族

 

名無しの魔貴族

そう思うわな

 

 

「人を騙すことは良くないこと、失敗を隠すこと、相手を試すこと。全て神は見て居られますよと、懇々と説教を受けてしまい…。」

 

「ワイン造りもビール造りも信用が大事であり、品質が保たれるからこそ、人は安心して手に取るのだと、諭されたのです。」

 

「あぁ…そうしてやり辛くなって、今は使っていないと。」

 

名無しの魔貴族

叱ってくれるなんて、いい人じゃないの

 

名無しの魔貴族

使えないのは痛いけどなw

 

名無しの魔貴族

でもそこまで資金を稼ぐ意味あるかね

 

名無しの魔貴族

権能で金だって作れるんだろ?

 

 

「金を作る事についても、その…権能としては可能なのですが…。」

 

「修道院のシスターが、金を入手する…俗世との関わりを遠ざけるはずの者が貴金属を持ち込むと。」

 

「出処が疑われてしまい、引き取って頂けなかったり。

悪い時には、貴族や商人のお妾になったのではと疑惑を持たれた事がありまして。」

 

「なるほど。金を作ったところで、売る先にも困るし、修道院そのもののイメージにも響く訳だ。」

 

「はい…私だけであればともかく、こちらに道を修めに来ている娘たちまで、その様な目に晒す訳にはいかず…。」

 

名無しの魔貴族

世間の風は冷たい

 

名無しの魔貴族

金が清貧な修道院から出てくるなんて変だと

 

名無しの魔貴族

金はあってもカネにならんなら意味がない

 

名無しの魔貴族

もしや穀潰し…?

 

 

「ち、知識は伝えていますから!修道院で授業をしていますので、いずれ博識にする権能を使う時が!」

 

名無しの魔貴族

読み書き計算なら権能関係なく教えられね?

 

名無しの魔貴族

その権能、授業で使い所あるんかな…

 

名無しの魔貴族

屍人の知性を取り戻せたのはGJ

それ以外はお察し

 

 

「まあ、はい、その…。」

 

名無しの魔貴族

って事は…権能何にも生かせてないな?

 

 

「も、申し訳ありません…役立たずです…。」

 

「その辺にしといてやれ、お前ら。」

 

名無しの魔貴族

権能よりクッキー焼く手伝いとかの方が役に立ってそう

 

 

「あ、それは確かにおっしゃる通りで…ミサの日に配る種無しパンの余りでクッキーを焼くのですが、

甘さや焼き加減が最適になるよう、担当者にしっかりと指導しております。」

 

名無しの魔貴族

魔貴族の権能をクッキーの焼き加減に使うな

 

名無しの魔貴族

でもそのクッキー、サクサクで美味いんだよな…

 

名無しの魔貴族

お土産のクッキー缶、人気なんだよねー。かわいいし

 

 

「子供たちや、疲れた冒険者の方々が美味しそうに食べてくださるので、やりがいはありますよ。」

 

「一般修道女とやってること変わらないけどな。」

 

「うっ…!!」

 

名無しの魔貴族

ダメージ受けてる

 

名無しの魔貴族

泣かないで

 

名無しの魔貴族

でもそんな無防備に公開してて、野盗やならず者に襲われないの?

 

 

「あ、襲撃者対策には権能を活用していますよ。相手にその戦闘の後を考えさせるのです。」

 

名無しの魔貴族

敵を賢くしてどうすんだよ

 

 

「屍人のシスター達も相当に鍛えておりますので、反撃で死傷する可能性を考えさせます。」

 

「『ここで怪我をしたら見捨てられる』という未来に気づくだけで、互いを信じられなくなりますから。

利益で繋がっている者であれば、ここで疑心暗鬼になって混乱しますね。」

 

「精神攻撃じゃねーか。」

 

名無しの魔貴族

人間不信植え付けてる…

 

名無しの魔貴族

仲間割れで無力化するスタイル

 

名無しの魔貴族

効かないやつはどうすんだ?

 

 

「分かった上で変わらない方は、物理でお話し致します。コレでも幻影ですので。」

 

「あまり酷いときは、このゴールデンバットで『マイダスハンド』を発動してですね…。」

 

「…マジである技だから、噂になってもギリギリセーフ、か?」

 

名無しの魔貴族

金に変えられる!!

 

名無しの魔貴族

野盗の黄金像?

 

名無しの魔貴族

モルゲッソヨ化かな?

 

 

「周りへの見せつけにもなりますので。

皆さん、怯えて闘いやすくなりますので、重宝しています。」

 

「戦闘が終わったら、地面に埋めていますから、捨て先にも困りませんしね。」

 

「掘ったら怯えた顔の金の像が出てくる土地とか、怖いんだよなぁ…。」

 

名無しの魔貴族

金になった死体を埋めるシスター(屍)たち

 

名無しの魔貴族

うーんホラー

 

名無しの魔貴族

砕いたりしないの?

 

 

「いずれ、世界が滅び、再生された時。

治った状態で目を覚ますかもしれませんので。」

 

「その時には、野盗に身をやつすことなく、真面目な人としての人生を選べるかもしれません。」

 

「ただの期待でしかありませんが、私はそう願っています。」

 

名無しの魔貴族

終わった後なあ

 

名無しの魔貴族

星ごと作り変わるもんな

 

 

「んで、長くなったけど。

そろそろ近況報告と計画の話をしていいか?」

 

「あっ…申し訳ありません!!

では、ダンジョンの保安活動をしているシスター達の報告を…。」

 

名無しの魔貴族

脱線してすまんかった

 

名無しの魔貴族

世界が再生されたら、屍人の子たちどうなるんだろうね

 

名無しの魔貴族

死体に戻るか…死ななかった事になったりしてな

 

名無しの魔貴族

いいね、そうあって欲しいな

 

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