満月に出陣せよ大月防衛隊 侵略者のお越しを心よりお待ちしています   作:四つ切パン

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第4話 Pink Moon 4   防衛線突破は諦めが肝心

今回の高尾山側の途中戦果

 

 ①A 大月駅 橋の熊を襲撃 全滅20匹

 

 ②B 大月駅  途中6匹死亡 

 

        生存兵中腹から山頂を目指す 6匹

 

 ③C 初狩駅  岩殿山南側を目指し移動中 10匹

 

 ④増援部隊  猿橋駅で砲撃を受け 17匹死亡

 

        生存兵3匹戦闘可能

 

 ⑤先行部隊  葛野川沿で全滅 15匹

 

 ⑥シカ    岩殿山西側坂道で全滅 10匹

 

  現在の生存19匹

 

第二次大月侵攻作戦として87匹を投入しての作戦だが、猿橋駅から侵攻した先行隊及びその後の増援部隊が早々に壊滅した。

 

しかし敵の長距離砲を2発使わせたのは大き、長距離砲は充填する弾丸がドングリ等になるため弾道が安定しない。 

つまり単弾による長距離狙撃は精度がなく、これを補うため一度に多くの弾丸を放つので籠手に甚大な負担がかかる。

時間的に今夜同じ銃での長距離攻撃できない。

 

猿橋駅で増援隊の生き残り3匹が動き出す。

 「高速道路下を通り川手前で左そこからニュータウンを目指す」

 

 「途中3匹の籠手を連結し山頂付近へ砲撃をするぞ、何時もの通りだ」

 

よく訓練されている彼らは低姿勢で高速道路を目指す。

その先には中央道高架下にカモフラージュした大月側のクロスボウ隊が潜んでいた。

 「高速からカラスへ 高速下側道 チャンスだ OVER」

 

 「猿橋カラス了解 側道手前坂で襲撃 狙撃ヨロ OVER」

 

 「ついでに側道に通じる急坂に毒栗爆弾投下だ」

 

猿橋からのムササビ3匹は木々の生い茂る坂道に差しかかると、先頭の1匹が

叫ぶ。

 

「何だ!グヘッ 黒いくもの巣?」

 

「とっ取れない!」

 

彼らは速度を落としながらも側道に出たその時、動きの鈍い1匹がクロスボウに撃ち抜かれ死亡。

 

続いてクロスボウ方向に構えた1匹に坂の上から低空で飛んできた、カラス4匹が籠手を突き刺し死亡。

 

これを間近で見た1匹がうろたえ走り出したところに毒栗爆弾が転り込み、痺れたところをクロスボウが射抜き死亡。

 

こうして彼らの尊い思いはライトグリーンの輝3個へと変わった。

「こちら高速 異常なし OVER」

 

 

高尾Cが滑空で大月JCT下の笹子川に差しかかると光る目が見えた。

「敵だ 散開!」

 

「2匹1組で攻撃を仕掛けろ」

 

この部隊の必殺技、竹の節を薄く切断し鋭利に削った竹節弾を滑空しながら前方に放た。

軌道に安定性を欠くためにある程度しか的は狙えないが、不規則に飛ぶ弾は避け

難い。 

そして鋭敏な切味は敵に致命傷を与える。

 

 サバーン ダタタタッター

川の中から飛び出た数匹のイノシシが一斉に射撃を開始する。

 

双方の何匹化が傷を負い戦線離脱を始めた時、急に1匹のムササビが川に落ちた。

そこにイノシシの銃弾が集中する1匹死亡。

ライトグリーンの輝が1つ寂しく侵攻する仲間を見送った。

 

高尾Cの隊長は気づいた。

「姑息な黒いカラムシのロープが暗闇に張ってある」

 

「竹節で切れる、前方に発射してラインを確保、この場から離脱する」

 

でもその先では新たな刺客が彼らを待っていた。

大月橋の北寄りで待伏せしていたイノシシが大型クロスボウで撃ち抜く。

「落ちろー 落ちろー 」

 

桂川の合流地点に差しかかったムササビを追うように弾道が延び風を切り裂く音が鋭さを増す。

 

「ぐっ追いつかれる、にっ逃げれない」

 

速度を上げれない最後尾の一匹に矢が刺さる、その衝撃で川底へと撃ち落された。

1匹死亡 ライトグリーンの輝が1個水中から浮かび上がった。

 

 「もうこれまでなのか ?」

 

だがそれ以上は断崖に視界を阻まれ矢は途切れた。 

「危なかった 川幅が広がり一瞬気の緩む瞬間を狙われた」

 

「ハッ 速度を上げろ 前から攻撃来るぞ」

 

前方の新浅利橋から大型クロスボウによる集中攻撃だ。

竹矢が橋の左右から1匹を追うように飛んでくる。

まるでどれを狙うかが決められている様だ、動きに迷いが有る奴を橋の中央大弓が仕留める。

 

「滑空可能なコースが完全にふさがれている これでは狙い撃ちだ 」

 

2匹が撃ち落され死亡、ライトグリーンの輝が2個上がる。

 

「強行突破だ、仕掛ける1匹付いて来い」

 

捨て身でのムササビの滑空速度には大型クロスボウでは捉え切れない、諦めて

イノシシが籠手での攻撃に切り替える直前で橋の真下に達したムササビが急上昇

し左右に分かれる。

風錐音だけが敵の動きを知らせる。 

「とても目では追いきれない」

 

橋と同じ高さまで高さまで上昇した瞬間に竹節弾を橋の中央へ叩き込む。

 カシュ カシュ カシュ

 

防御の間もなく3匹のイノシシ死亡。ライトグリーンの輝が3個上がる。

 

「生存は6匹か ・・・ 兎以外にここまでやられるとはな 」

 

橋の上で佇む彼らに橋の左右からクロスボウの攻撃、唸りを上げる竹矢が逃げる

ムササビ達を追う。

「高速道路のトンネルに逃げ込むぞ 急げー」

 

高尾のムササビ隊が不利な状況の中、彼らの最後の秘策が近づいて来る。

 




次回も頑張って書きます。
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