死んでもいいデスゲーム   作:夜深夜

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20. 無情・策略・条理

 

◇

 

 第75層《コリニア》

 古代ローマ風と表現される格調高い造りの建物の並ぶ、この階層の主街区である。

 こちらが現在の最前線ということもあって日頃から多くのプレイヤーたちが道を行き交う賑やかな街であるが、今日は常にも増して人通りが多い。

 

 通例的に前線の主街区は活気付く。先陣を切って未知なる階層の探索に勤しむ攻略組はもちろんのこと、そんなを彼らを相手に商機を見出す商人プレイヤーたちが一挙に押し寄せるためだ。

 

 しかし、彼らとてその大半は日常的にはそれぞれのホームタウンを拠点として生活を送っており、ずっと最前線にへばりついているというわけではない。

 この世界はもはや彼らにとっては現実さながらであるからして、そうとなれば自然、自宅と職場は分けて考えるものであろう。

 一歩でも街から出ればそこは怪物の蔓延る危険地帯。それはこの世界のどこにいても同じことだが、最前線、その言葉がひとつ付くだけで受ける印象は変わる。あくまで戦いの場だと、攻略を進めるためであって好き好んで立ち寄るような場所ではないとほとんどの者は無意識に思う。

 それはどこか、労働を苦に感じつつも金銭欲あるいは所属欲がために渋々と職場へと足を運ぶ勤労者の思考に似ている。

 

 人とは存外、逞しい。この異常な世界の中にあってもそれぞれに日常生活を送ることが出来てしまうくらいには、いつしか馴染んでしまっているのだった。

 

 となれば、だ。

 本日のこの賑わいは一体どうしたことか。

 普段は最前線までわざわざ足を運ばないような下層プレイヤーらしき者たちの姿まで見られるのは何故か。

 ともすればアインクラッドに生きる全ての人間がここに集っているのではとの錯覚を覚えそうになるほどのこの人の波は。このどこか浮ついた空気は。どこから来ているのか。

 

 彼らの行き先は街の中央にある。

 非日常の活気と共に、その答えがそこにある。

 

◇

 

 現実世界における円形闘技場......コロッセオとも呼ばれるそれは、古くは大規模な興行施設として用いられた。

 剣闘士たちの試合や猛獣狩りを観戦することの出来る、当時の市民階級の人間へと娯楽を提供するための場であった。

 

 この世界にもそれによく似た......というかまんまパクったのであろうそれが存在している。あまりにもお誂え向きだったがために用途まで丸パクリされて。

 

 今まさに、アヤはそこにいる。

 選手控え室と銘打たれた闘技場地下の広間。ひやりとしているはずのそこには地上からの熱気がそこはかとなく伝わってきているかのようで、何だか生温く感じるのは気のせいであろうか。

 

 上階のアリーナではこれから始まる準々決勝を前にして、箸休め的に《血盟騎士団》所属のプレイヤーによるちょっとしたライブステージが開催されている。

 アヤと同様にレアスキルである《吟唱》を取得しているそのプレイヤーは、アヤとは違ってちゃんと弾き語りが出来るし歌も上手だ。そのうえ歳若く見目麗しい少女ときている。

 《血盟騎士団》が誇る戦地の華がアスナであるならば、銃後の華がその少女。

 今日という日を楽しみにしていたという彼女は、その力を遺憾なく発揮して会場を盛り上げてくれていることだろう。

 

 そんな上階をよそに、地下はただ静かだ。

 所詮ここは仮想世界。システム的に隔てられてしまっているこちらにまでは、彼女の歌声も、客席の歓声も届きはしない。

 今ここにいるのは戦士だけだ。

 

「言おう言おうと思ってたんだけどよ。

 少年誌の路線変更みてぇだな。

 何かとトーナメント戦やりがちなんだよな」

 

 アヤはストレッチをしながら言った。

 片脚を垂直近くまで持ち上げ腕で抱え止め、片足立ちの姿勢でぴたりと静止している。いわゆるI字バランスだ。

 仮想世界でその動作に意味があるのかというと、柔軟体操としての意味はまったく無い。確認しているのは平衡感覚である。

 

「そういうつもりはなかったんだがな。

 まあ、実際こういうのが好きなやつは多かったんだろう。

 おかげさまで満員御礼。

 ギルドの資金もこれで回復した」

 

 同じくこの場にいたディアベルは、目だけはコルマークだというのに爽やかな表情で笑う、という器用すぎる真似をしながら言った。

 今回のデュエル大会の発起人の一人である。予想以上の盛況ぶりに内心ウハウハであることを隠し切れていない。

 久々にイイ顔をしている。いや悪い顔でもあるのだが。

 

 高潔な騎士ムーブを常日頃絶やさない彼が黒い顔を見せるのはごく限られた時だけだ。

 そして今この場にはアヤとディアベルの二人しかいない。隠す必要もないということだろう。

 

 彼が言うように、こういった腕試しのガチンコ対人戦を好むゲーマーは思いの外多かったようだ。

 お祭りだからと資格や審査などを特に設けずに参加者を募ったところ、急な告知であったにも関わらずその総数は何と59名にも上った。シード枠有りでも優勝者を決めるまでに5,6試合も戦い抜く必要のある大規模なトーナメントとなってしまったのである。

 当初の目的としては下層プレイヤーたちへの息抜きも兼ねてのものであったが、どうやら息抜きをしたかったのは攻略組のバトルジャンキーたちも同様であったらしい。

 

 アヤは体勢を戻すと肩をすくめた。

 

「うちとしても旨味はあった。

 会場設営だの屋台の出店のバイトだの、祭りに乗じて生まれた需要は最下層のプレイヤーにとっちゃ良い銭稼ぎになってる。

 俺らが見せ物になるだけで好影響があるってんなら、これからも定期的にやってもいいかもな。こういうプレイヤーサイドで主催するデカいイベントも」

 

 運営サイドから提供されるイベントはちょっと色々と難がある代物だし。と心の中で付け加える。

 結局クリスマス以外何もやってねぇぞこの運営。

 

「そうだな。検討しておこう。

 次は......アスナにも気兼ねなく楽しんでもらいたいしな」

 

 ディアベルが乾いた声で言った。

 若干頬をひくつかせながら。

 

「あぁ......そうね」

 

 アヤも似たような顔をしている。

 

 と、いうのもだ。

 先程アリーナのほうで行われた、アスナ v.s. ヒースクリフというまさかの《血盟騎士団》のツートップ同士による対戦カードがあまりにも熾烈なものであったからである。

 

 その開幕はアスナの口上から始まった。

 

 団長にはこの際だからはっきり言っておきます。

 好き放題しすぎです。

 あなたがキリトくんと戦う前に、私がこの手で引導を渡してあげます。

 こうなっちゃったからにはもう自分自身の力で勝ち取ってやりますよ、ええ!

 

 細剣の切先を突きつけながらの堂々たる立ち姿であった。

 観客はめちゃくちゃ沸いた。美少女による凛々しくも猛々しい下剋上宣言である。興行的には掴みはばっちりだ。

 

 彼女は明らかに怒っていた。

 あれは掴みとか絶対考えてない。本心からの口上であったことは間違いないだろう。

 

 そりゃそうだ。

 ほとんどの者はデュエル大会が開催されるに至った詳しい事情など知りはしないが、彼女はこのお祭り騒ぎの当事者中の当事者なのである。

 ただ愛する者と一緒にいたいという少女の純真な願いが、あの男の一言をきっかけにこんなにも大事になってしまったのである。

 

 それでいて真面目な彼女は自分の立場もよくわかっている。個人としては複雑な心持ちであっても、大ギルドの副団長としては攻略のための資金調達が課題であることも頭で理解している。

 興行となればまさしく人気商売であるからして、自分の人気がよくわかってしまっている彼女としては客寄せのためにも参加せざるを得ない。

 参加するからには勝つ。たとえ相手が自分の上司であろうとも......いや、むしろ上司にして諸悪の根源であるからこそ、ボッコボコにしてやる。そのように猛っていたのであった。

 

 デュエルの開始早々、その異名通り閃光のように弾けたアスナは目にも留まらぬ速さでヒースクリフを追い立てた。

 初めこそ余裕の表情でどこか楽しげにしていたヒースクリフだったが、ヤケクソで限界突破しているとしか思えないアスナの疾風怒涛の攻めに早々に笑みを消すはめになる。

 というか若干ヒいていた。私何か恨まれるようなことしたか? みたいな顔が観客席からでも見えるくらい。

 したよ。いっぱいしてるよお前は。ツッコむ者はいなかった。

 

「もしアスナが勝っていたら、次は俺があのアスナに攻め立てられる番だったかもしれないと思うと肝が冷えるな」

 

 今回の仕掛け人もとい共犯者の一人であるディアベルが青い顔で言った。

 順当に勝ち進んだ時に次の試合で当たることになるのがあの状態のアスナでなくてよかった、と。

 

 そう、結局のところあの鬼と化したアスナを持ってしてもヒースクリフの鉄壁の守りを崩すことは出来なかったのである。

 色々なものをかなぐり捨てたヒースクリフによる亀が如きガン盾戦法を崩すには彼女の得物は軽すぎた。細剣は盾を真正面から崩すような強力な攻撃手段を持たない武器カテゴリであり、かといってスピード勝負に出ようとも相手は盾の妙手。如何なる角度へと回り込もうとも、その巨大で表面積の広い盾を構え直し続けられると攻め手の勢いが衰えていくのは自明の理である。

 わずかに見られた間隙を一突き。結果としてはヒースクリフの粘り勝ち。

 ビルドの相性もさることながら、アスナは凛としていながらもその実、激情家な側面も持ち合わせる少女である。冷静さを欠いたところをつけ込まれた形であった。

 

 ディアベルとしては、果たしてヒースクリフのように冷静にアスナと対峙することが出来たであろうかと自問自答したのであろう。

 だって怖いし。美人が怒ると怖い。おそらく万国共通の価値観だ。

 

 が、それは杞憂......もとい皮算用というものだろう。

 

「おい。もう俺には勝った気でいんのか。

 舐められたもんだな」

 

 なにせディアベルの対戦はこれからだ。

 アヤとディアベル、二人は次の対戦を控えているからこそ、この場で待機しているのである。友人同士の世間話を交わしながらであっても戦意を衰えさせることなく。

 

 先のことを考えるよりも目の前の相手に集中したらどうだ。

 そのようにアヤが睨め付けると、ディアベルはやはり爽やかに笑った。

 

「おっとすまない。

 だが、勝つのは俺だよ。

 お前だけじゃない。誰が相手でも勝つ気構えだ」

 

 誰にも負ける気はない、と。

 その笑みの色合いはゲーマーというよりはどこかスポーツマンじみたそれだった。

 これはいつもの騎士ムーブなどではなく、きっと彼の素の一面だろう。

 

 アヤはニヤリと笑みを返した。

 

「そうかい。

 だったら俺も、たまには本気の姿を見せてやろうじゃねぇか」

 

 準々決勝第一試合

 aaaaaaaa v.s. Diavel

 

 このデスゲームの開始当初から今まで。

 表と裏、それぞれにこの世界に影響を与えてきた二人の英傑が、矛を交えようとしていた。

 

◇

 

「......それがお前の本気なのか」

 

 どよめきの中、ディアベルの声がいやにアリーナに響いた。

 

 大ギルド《聖剣騎士団》を率いる彼が身に纏うのは白銀の鎧。その上からギルドの紋章である《剣とリヒテンベルク図形》の意匠が誂えられた青のサーコートを羽織っている。

 いずれもレア素材をふんだんに使用して作られた彼専用の逸品であり、まさしく攻略組の象徴とでも言うべきヒロイックな出立ちは本人の振る舞いもあって非常に華がある。

 

 本日のデュエル大会においても彼の人気ぶりはやはり群を抜いており、登場するたびに観客席からは歓声が沸き上がっていた。

 

 先程までは、との注釈がつくが。

 

 今は違う。

 もっと注目されるべき者がいる。

 

 観客席にて。

 ジュース片手に両雄の登場を見守っていたキリトは天を仰いだ。

 その隣にいたアスナも同様の仕草をしており、そのまた近くでおしゃべりに興じていたアルゴとサチもまた何とも言えない面持ちをしている。

 

 アリーナの中央では男が天高く得物を掲げている。

 見せつけるように。誇示するように。勇ましく。

 

「精強なる騎士よ。

 我が前に立つ、その意味を知れい。

 我こそは万夫不当の勇者ゆうじゃなり。如何なる英傑であろうとも我を斃すこと能あたわず。

 今宵我が《ストーンエッジ》は血に飢えておる。貴様もまた錆としてくれようぞ」

 

 ディアベルと相対し、口上を垂れたその男は持ち手から刃先までが総石造りの重厚な《片手斧》を携えている。

 この時点でもう雲行きが怪しいが、更に怪しく最も目につくのがその服装である。

 

 人の頭骨を象ったどこか禍々しい仮面に毛皮の装束......というかほぼ腰蓑みたいなものだろうあれは。布面積の少ない腰蓑と、同じく毛皮製の脚絆と襤褸のバンテージでばっちりトータルコーディネートを決めている。

 

 やはりというか、アヤである。

 

 完成された蛮族の姿がそこにあった。

 頭の天辺から爪先まで蛮族オブ蛮族であった。

 

「口上ダサすぎるだろ......

 宵どころか昼間だし。石斧に錆も何もないし」

 

 本能にまでアヤへのツッコミが刻み込まれてしまっているキリトが呟いた。

 

「あ、あれは《蛮勇神》一式......!

 各地に遺される《蛮族達の英雄墓》シリーズのダンジョンを巡ることで手に入るとウワサされタ、伝説級のユニーク装備ダ!

 遂に揃えたのカ、あーやん!」

 

 本能にまで解説癖が刻み込まれてしまっているアルゴはどこか興奮気味に身を乗り出した。いつの間にかその手にはメモとペンが握られている。

 

「サチ。いいの? あれ」

 

「あ、あはは......」

 

 本能が直視を忌避した様子のあとの二人はあれへの言及を避けることを選んだようだ。

 

 どよめきの原因たるアヤはアリーナの空気などどこ吹く風で堂々たる立ち姿である。

 彼が身に纏う《蛮勇神》シリーズの固有能力のひとつである「アバターの外見がそこそこマッシブに見えるようになる」というクッソどうでもいい効果によって総身から熱気を放ちながら。

 本来ごりごりの敏捷型ビルドであるはずの彼は今、別の意味でごりごりのビルダーと化している。

 

 アヤが居住まいを正してディアベルにデュエル申請を送りつけた。

 ここは圏内であるからしてデュエルというルールの中でなけば互いに傷つけ合うことなど出来ない。蛮族そのものな出立ちであってもシステムには逆らえないのだ。

 お行儀良く作法に則った決闘を所望せざるを得ない。

 

「この空気、ちゃんと払拭できるんだろうなお前」

 

 呆れ果てた様子でディアベルが申請を受理した。

 どうしてくれんだよこのどよめき。完全にお前のせいだぞ。

 彼の顔にはそう書いてある。

 

 対するアヤは答えず。

 

 デュエル開始のカウントダウンが始まる。

 それぞれの得物を構える。

 

 3、2、1......

 

「らァ‼︎」

 

「うッ⁉︎」

 

 ゼロ、のカウントと同時のことだった。

 予め重心移動を済ませていたアヤが一足でディアベルへと肉薄したのは。

 

 アヤが振り下ろした斧を受け止めたディアベルが呻く。

 堅牢かつ取り回しの良いヒーターシールド型の盾を、石斧が叩く。凄まじい轟音を鳴り響かせて。

 

 盾に弾かれた石斧が「まだ終わらない」と言わんばかりにライトエフェクトを帯びる。

 

 弾かれた反動のままに斧を肩に担ぎ、身を捻りつつ一歩前を強く踏み締める。

 砂埃が舞った。

 

 袈裟斬りから逆袈裟、手首を返して今度は左逆袈裟へと連携し、また戻って逆袈裟へと、言うなれば"∞"の軌道を描くような荒々しい4連撃のソードスキルが盾を叩く、叩く、叩く、叩く。その度にけたたましい金属音がアリーナ中に鳴り響く。

 

 片手斧カテゴリの上位スキルの一種である。

 たぶん。

 

「な、んだこのスキル⁉︎

 こんなのあったか⁉︎」

 

 《レイジング・インフィニティ》

 使用者がかなり限られるマイナースキルであるが、一応《片手斧》の熟練度を上げさえすれば簡単に取得することの出来る何の変哲もないスキルである。

 

 咄嗟に∞軌道の交差するポイントを見極めたディアベルが連撃の全てを盾の真芯で受け切ることに成功する。

 さらっとやってのけたが、これはとんでもない技量があってこそ為せる業である。

 

 《片手斧》カテゴリはお世辞にもメジャーな武器種とは言えない。多くのプレイヤーは斬撃系片手武器ならば取り回しがよく見栄えも良い《片手剣》や《曲刀》を好んで振るうし、一撃の重さを求めるならば《両手斧》等の重量級武器を選択しがちだからだ。

 ではモンスターの武装としてならばというと、こちらでもやはりマイナー寄りだと言わざるを得ない。一部の亜人型モンスターの中でも低級のものが携えていることの多い《片手斧》、その上位ソードスキルが日の目を浴びる機会は少ないのだ。

 なんとなく見覚えはあってもほぼ初見。ディアベルはそんなスキルを綺麗に捌いた。

 

 対人戦の肝は読み合いである。

 敵の動きをどれだけ読めるか。敵の手の内をどれだけ知っているか。それが物を言う。

 そういう意味ではマイナーな武器のよく知られていないスキル、というのはそれだけでアドバンテージとなりうる。

 

 合点がいった、とキリトは手を打った。

 

「怖いなあいつ。

 マイナー武器で奇襲かけて初見殺し狙ってたってことか」

 

 うへぇ、と嫌そうな顔をしつつも効果的な一手であったことは確かだ。

 あのネタに振り切っているだけかと思われた格好でさえもあるいはカモフラージュのひとつだったのかもしれない。武器まで含めて蛮族一色の出立ち。一発芸と思わせておいてから未知の連撃を叩き込む。受け損なってくれればよし、そうでなくとも動揺は誘える。そのような算段であったか。

 開幕早々に勝利を掻っ攫うための布石だったのかと推測するのは果たして考え過ぎであろうか。あのアヤのことだ。十分にあり得る。

 

 キリトは知らぬことだが、このようなやり口はアヤの知人である対人戦大好き男、とあるゲス野郎が好んで使う手札のひとつである。

 そいつもまた対人戦においては《片手斧》をよく使う。初見殺しのために。アヤは実際そのゲスの初見殺しにまんまと一杯食わされた経験がある。

 

 自分がやられたら嫌なことを相手に押し付ける。兵法の基本である。アヤはそれを実践しているに過ぎないのだった。

 

 とはいえだ。

 未知の刃は一度防がれてしまえば既知となる。

 連撃を冷静に捌き切られてしまったアヤは深追いする気はないようで、大きくバックステップし距離を取った。

 腰蓑がひらりと揺れる。見たい中身なぞ存在しないので、目のやり場に困るチラリズムであった。

 

 ディアベルが盾を構えにじり寄る。

 オーソドックスな剣・盾スタイル。状況対応力の高さが売りである。

 ともすれば器用貧乏などと揶揄されかねないそのオールドスタイルのままに攻略組のトップを張り続けるディアベルは、全ての次元においてハイレベルにこなす万能プレイヤーだ。

 その安定感ある立ち回りは決して甘えた攻撃を許さない。

 

「ディアベルさん、うちの団長に負けず劣らず硬いのよね。しかも重装寄りなのに結構身軽で。

 普段は後方で指揮を取ってることが多いから目立たないけど、前に出た時は安心感があるわ」

 

 アスナの言にキリトが頷く。

 アリーナではアヤが攻めあぐねている様子が見受けられる。

 ディアベルは盾で圧力をかけつつも時折は軽いステップで鋭い剣閃を差し込み、アヤに逃げの一手を強いている。

 

 ディアベルの実力を知る者は存外少ない。

 何故なら彼は指揮官だからだ。

 彼が本領を発揮するのはあくまでも多人数を率いている時であり、彼個人が武勇を見せる機会というのはよほど戦況が芳しくない時に限られる。彼自身が前に出なければ戦線が崩れかねない、といった時になるまで彼は指揮官に徹し続ける。

 

 そのため攻略組の中でさえ彼の実力を疑う者は一定数いる。

 パフォーマンスが上手いだけで腕前のほうは大したことないんじゃないか、と。

 

 そんなわけがない。

 彼は紛れもなくトッププレイヤーである。

 ただ弁が立つだけの者をそうとは呼ばない。

 戦士の長もまた、戦士だ。

 

 ディアベルが突き出した剣をアヤがかわす。

 否、既(・)に(・)か(・)わ(・)し(・)て(・)い(・)る(・)。回避動作すらも反撃の予備動作としてしまうのが、アヤというカウンターに長けたプレイヤーの持ち味のひとつだ。

 

 アヤは回避と共に身を屈めつつ、斧を地面に擦り付け助走をつけている。

 地を削り取る荒々しい破砕音と共に、その刃を光が覆っていく。

 

 何らかのソードスキルだ。

 マイナーゆえに些細はわからないものの、その動作からおそらくは......デコピンの要領で大地で溜(・)め(・)を作り、一気にその力を解放するもの。

 

 その予想違わず、解き放たれた斧による痛烈なアッパーがディアベルを襲う。彼は泰然と盾を構え直している。

 並の筋力値では。並の受け方では。

 並の、度胸では。

 その重い一撃によりガードを剥がされてしまうこと間違いなしの見事なカウンター攻勢だった。

 

 故にこそ、ディアベルは並ではない。

 斧と盾がぶつかり合う。

 火花が散る。ひどく大袈裟に。

 

 真芯。盾が最もガード性能を高く発揮することが出来るその一点にて重撃を受け止め、完全に攻撃モーションを殺してみせたことがわかった。

 

 両者、刹那、ぴたりと静止する。

 

 盾越しの鋭利な突き。

 ガードによる硬直時間が明けて最速で繰り出されたそれは、これまたソードスキルの硬直が明けて最速で身をかわしたアヤを捉えること叶わず。

 

 静から動、そしてまた静へ。

 睨み合う。

 薄く微笑むディアベルに対し、仮面の中でアヤもまた笑っている気がした。

 

 会場は沸いている。

 トッププレイヤー同士の打ち合いである。下層プレイヤーには何がどう凄いのかまではわからずとも、その迫力とスピード感ある攻防の魅力はよく伝わる。

 

 一方で、真にトッププレイヤーたるキリトやアスナには疑問も残っている。

 

「キリトくん。

 アヤさん、まだ何か狙ってるよね?」

 

「だな。あいつが槍じゃなく斧で戦い続けてるのには何か理由があると見ていい。

 あいつはクイックチェンジが上手い。奇襲に失敗した時点で槍に持ち替えることも出来たはず。ビルドに適合してない武器を使ってるのは、何かを狙ってる証拠だろうな」

 

 クイックチェンジ。戦闘中にノールックでメニュー画面を操作して装備品を切り替えるテクニックである。

 目まぐるしく変化する戦況に応じて適切な装備やアイテムを選択するのは攻略組であればほぼ必須級の技能であり、敵と斬り結ぶ最中であっても時にはそれをしなければならない場合もある。

 

 アヤは常日頃からインベントリの整理を入念に行っている。複雑に枝分かれするメニューインターフェースの中から目当てのアイテムをすぐに取り出せるようにしている。クイックチェンジの速度は攻略組でも一、二を争うだろう。

 彼であれば、ディアベルという巧者と戦いながらでも武装を切り替えることくらいわけないはずだった。

 

 しかし、アリーナでは依然変わらず斧を振るっている。

 矢継ぎ早にド(・)マイナーなスキルを繰り出してはディアベルを翻弄しているものの、有効打を与えるには至っていない。

 

 本来不得手なはずのインファイトにこだわる理由は何だ?

 キリトは訝しんだ。

 

 その答えは間も無く知れた。

 

◇

 

 ビシリ、と音が鳴った。

 歓声にかき消されたそれを聴いたのはおそらくアヤとディアベルの二人だけだ。

 

 数えるのも億劫になるほどの打ち合いの中。

 ようやく念願叶ったアヤはほくそ笑んだ。

 

「......ッ‼︎」

 

 ディアベルの相貌に焦燥と動揺が浮かぶ。

 それもそうだろう。

 レア素材を投じて強化した盾に、まさか罅(・)が(・)入(・)る(・)などとは思うまい。

 

「悪ぃな後で弁償すらァ!」

 

「おま、これいくらするとッ」

 

「70万コルゥ‼︎」

 

 ダメ押しの叩きつけ。

 さすがにこれを受けるには心許ないと判断したのだろう、ディアベルは大きく距離を取って攻撃を避けた。

 

 さて。

 盾の性能及び耐久値は十分。受け損ないもなくほぼ全てを真芯で捉え続けた。

 普通であれば罅が入る......すなわち耐久値が劇的に減少するなどありえないシチュエーションである。

 

 それなのにこうなったのには無論のこと仕掛けがある。

 アヤの装備構成が装備耐久値を削ることに特化しているから、という至極単純な仕掛けが。

 

 アヤが振るう片手斧《ストーンエッジ》は《ガードブレイク効果上昇》という盾や武器でのガードに対する特攻効果を有しており、守りを崩しやすいうえ耐久値を大幅に削ることが出来る。無論のこと攻撃力など二の次でそれに特化した強化をしている。

 

 また身に纏う《蛮勇神》シリーズもこの斧を装備し十全に活用するためにチョイスしたものである。

 

 本来、敏捷型ビルドであるアヤは《片手斧》の中でも重量級にあたる《ストーンエッジ》を装備することは出来ない。

 彼は確かに《片手斧》に習熟しているが、普段扱うのはあくまでもカテゴリ内でも軽量のものに限られる。かつて彼が好んで用いた《ブロードマチェット》のような剣鉈タイプの代物でなければ、筋力値が足りず満足に振るえないからである。

 それを補うのが防具や指輪に付与された《筋力値ボーナス》である。防具の力を借りて、無理くり装備要求値を満たしたのだった。

 

 さらには腕には《ソードスキルのガードブレイク効果上昇》、脚には《ダッシュ攻撃のガードブレイク効果上昇》といったボーナス効果が付与されており、まさしく「盾を剥がすこと」に特化した装備構成となっているのである。

 

 アヤは......というよりは槍のような「刺突攻撃」を主力とする武器種は盾を苦手としている。

 ディアベルやヒースクリフのような盾の扱いに長けた相手とは相性が悪い。

 

 ならば相性の良いアイテムを用意する。

 すなわちメタを張る。

 腕前を補うために準備する。

 蒐集家である彼が選んだ戦術であった。

 

 予備の盾を装備し直すか?

 そんな暇は与えない。

 

 ディアベルへと肉薄したアヤは斧を振るう。

 敏捷値ではこちらが勝る。

 逃しはしない、と。

 

 こうなればソードスキルは不要。

 一撃の重さよりも攻撃の回転率を重視する。

 比較的振りが遅いほうであるとはいえ片手武器、手数はそれなりに出せる。

 

 振り、薙ぎ、払う。

 ディアベルは必死の形相でそれをかわすが、捉えられるのも時間の問題。

 

 そのように思われた。

 だが。

 

 ガキンッ

 

「なにッ⁉︎」

 

 ガード成立音。

 だが、受けたのは罅割れた盾ではない。

 

「騎士の守りは盾だけじゃないぞ」

 

 《武器防御》スキル。

 ディアベルは両(・)手(・)に(・)握(・)り(・)変(・)え(・)た(・)剣でもって斧の一撃を受け止めた。

 そしてそのままアヤの斧を強く押し返す。

 筋力値の差が如実に出る。押し負けることを察したアヤはすぐ様自ら後ろに跳んで衝撃を流した。

 

 罅割れたヒーターシールドの固定具から手を離した彼は、両手で握った剣の切先をアヤへと向けるよう構えている。

 それは現実に存在する西洋剣術で言うところの「雄牛の構え」によく似ている。

 

 その一振りの剣の銘は《ナイトオブナイツ》

 カテゴリは《長剣》

 

 このゲームにおいて武器は片手用、両手用の2種類に大別される。

 片手用武器を両手で持った状態ではオブジェクトとしての機能こそ有していても武器としての性能は発揮しない。逆もまた然りだ。

 それゆえ戦闘における主力となるソードスキルを発動することもできず、大幅な戦力の低下を余儀なくされる。

 

 しかし《長剣》はそれに当てはまらない。

 片手でも両手でも扱うことが出来るというシステム上での例外的性質を有した特殊な武器種なのである。

 

「とことん騎士ムーブだなお前は」

 

「当然だ。

 ここでの俺は身も心もナイトなのだから」

 

 長剣。

 直訳すればロングソード。

 歴史上においての騎士剣術の花形はそれと共にあった。

 

 堂に入った構え。

 こいつのことだ、陰でこっそり練習していたに違いない。

 使う機を窺い続けれど、クソ真面目な攻略の最中ではついぞそれに恵まれなかったに違いない。

 内心、この舞台でお披露目出来てウッキウキに違いない。

 

 この渾身のドヤ顔、腹立たしくも清々しい。

 

 リーチ差は歴然。

 槍に持ち替えるか。

 いや。

 

 思考の隙間を突くかのように。

 掬い上げるように振るわれたディアベルの剣をアヤはかわす。

 

 ピタリ、と。

 流れるように振るわれた剣はそのまま流されることなどなく。

 顔の真横で止め、切先をこちらに向けて構え直すディアベルの表情には一切の隙が窺えない。

 剣に振り回されるでもなく、静かに次(・)に繋げられる佇まい。

 

 見かけ倒しでも付け焼き刃でもねぇな。

 仮面の下でアヤは苦笑した。

 盾さえ剥がせば何とかなるとの算段が崩れたことは明白だ。

 

 仕方なく斧で剣と打ち合うことにするも、力に差がありすぎて打ち負ける。

 ならばといつものヒットアンドアウェイに切り替えるも、ディアベルとて決して遅くはない。

 

 何でも出来る万能性。

 それは一人で何もかも出来るという意味ではない。

 

 集団の中にあって、どこに何が足りないか。

 足りない分を自分が補うためのバランス感覚。

 誰しもを補うことの出来るステータス。

 ディアベルのビルドはそのような設計思想のもと緻密に組み上げられている。

 

 流麗な騎士剣技がアヤを襲う。

 振るう。止める。

 突く。薙ぐ。止める。

 

 常に切先を敵手へと向けて止める動作で締めるその剣術は、派手さは無いが質実剛健。

 カウンターを差し込もうにもその隙が無い。

 

 無いのであれば、作るしかない。

 奇襲、盾剥がし。

 どちらも通じなかった。

 さりとてその先のプランも勿論用意している。

 

 ディアベルが剣を振るう。

 基本に忠実な綺麗な剣を。

 予備動作は逆袈裟斬り。

 わずかに身を逸らし剣をかわしざま、アヤは鬼札を切った。

 

 正道を、絡め取る。

 

 置き去りにするよう残した左手。

 盾を持たずに運用する片手武器の利点は、常にもう一方の手がフリーであること。

 

 《二輪の指輪》起動

 

 ユニーク装備が仄暗い光を放ち、黒き鎖が顕現する。

 ディアベルが振るう剣の軌道上に。

 

 巻き上げる。取り上げる。

 彼に残された唯一の武器を。

 盾とも成るそれを。

 全て剥がし切る。

 

 さながら蛇のように。

 鎖がうねり、剣へと纏わりつく。

 

 そのようなビジョン。

 

「もらった」

 

 言葉を呟いた。

 確信を持って、それを呟いていた。

 

 蛇は虚しく空を踊っている。

 

 声の主は、騎士だ。

 

「な、に......ッ⁉︎」

 

 アヤは驚愕と共に顔を歪めた。

 

 逆袈裟。

 敵手の右脇腹から左肩にかけてを斬る上げる剣技である。

 ディアベルの予備動作は一見それだった。

 

 後ろに引かれた剣。

 素直に振り上げるかと思われた。

 だが、彼はそこから動きを変えた。

 

 右肘を前へ。折り畳むように。

 身をわずか屈める。

 左手に力を込める。

 踏み込み、押し出す。

 

 一連の動作は咄嗟に出来るようなことではないだろう。

 となればこれはディアベルの思惑通りのこと。

 

 アヤは慣れさせられたのだ。

 その長い刃渡りを警戒させられすぎたのだ。

 

 ディアベルが狙っていたのは、突き。

 それも刃先ではない。

 柄による、突きだ。

 

 読み負けた。

 気づいた時にはもう遅い。

 

 長剣という、両手で扱うことも考慮された設計からなる長めに取られた持ち手。

 踏み込みと共に伸びてきたそれが、アヤの腹部へと迫る。

 

 避けられない速さで。

 

「ぐっ⁉︎」

 

 衝撃。呻き声。

 

 吹き飛ばされたアヤは尻餅をついた。

 そして、その眼前には。

 

 

 《Winner !! Diavel !!》

 

 

 無機質なシステムログと、なにより。

 

 切先をこちらに向け直し構えを続ける、最後まで油断なく残心を取る騎士の姿があった。

 策の全てを打ち砕いた正道を往く者の姿が。

 

◇

 

「惜しかったね。

 でも、格好良かったよ。

 ベスト8だよ。大健闘だよ」

 

「うん、うん。ありがとう。

 一応トップ層の意地は見せられたかなと思ってるよ自分でも」

 

 疲れ果てた顔をしているアヤがサチに慰められている。

 悔しげではあるものの、どこか納得した様子もある彼はくすぐったそうにしている。

 

 ちなみに服装はもう平服である。

 蛮族スタイルではない。

 さすがに少女によしよしされるバーサーカーは絵面がやばい。

 そんな美女と野獣はあってはならない。

 

「絡め手が全部通じなかった。

 あいつの安定感やべぇ。

 はっきりと地力の差を見せつけられてぐうの音も出ねぇ負け方だ」

 

 激闘の疲労を色濃く残したため息を吐き出しつつ、アヤは頷いた。

 

 策を弄さねば勝てない。

 そう考えたからこそ重ねた小細工のことごとくを打ち破られ、いっそ清々しさすらも窺える表情であった。

 

 キリトは先程の彼らのデュエルを振り返る。

 どちらも持ち味を生かしたと言える戦いぶりだった。

 とことん自分の土俵で戦うディアベルと、相手の土俵を土足で踏み荒らしにかかるアヤ。

 互いの性格が出まくりな二人の勝負を。

 

 所見を述べる。

 

「盾崩しに特化したのは悪い戦略じゃなかったと思うけどな。実際剥がすことには成功したわけだし。

 そこから攻め切れなかったのは斧の手数が中途半端に足りなかったこともそうだし、何よりディアベルが上手かった。

 あれほど巧みに長剣を操るなんてな。ああいう戦い方をしてるとこ初めて見たから驚いたよ」

 

 剣と盾のオールドスタイル。

 型にはまる、と言えばどこか融通のきかないネガティブな印象を与えがちだが。

 言い換えればそうするのが理に適っているからこその型(・)なのだ。基礎に忠実でありそれを徹底することは折れず曲がらぬ強さの象徴とも言える。

 盾が罅割れようとも型を変えれば済む話。そう体言せんがばかりに綺麗な両手騎士剣術を披露して見せたその有り様は、彼の王道を示しているかのようだった。

 

 どこか型破りなきらいのあるアヤやキリトとはジャンルの違う強者の姿。

 今となっては昔のこと。攻略のはじまり。かつて功を焦り一人先走った駆け出し騎士はもういない。

 大樹のようにどっしりと構える彼には確かな余裕があった。己の強さへの確信があった。

 魅せ方を心得た、リーダーとしての在り方を身につけていた。

 

「あるいはヒースクリフよりも強敵かもしれない。

 少なくとも技量は確実に上と見た。

 決勝の相手はディアベルかヒースクリフか。

 どちらも難敵だな」

 

 キリトはひとりごちた。

 自分ならどうやって彼らを崩すだろうか、と。

 

「お前も大概自信家だな。

 もう決勝のこと考えてんのかよ」

 

 アヤが苦笑と共に言った。

 お前も、とはどういう意味かとは思ったが告げるべき言葉は変わらない。

 

「油断してるわけじゃないよ。

 だけど、勝ち上がるのは絶対条件だ。

 アスナの進退がかかってる。負けられない。

 いや、負けたくない。

 誰(・)が(・)相(・)手(・)だ(・)ろ(・)う(・)と(・)、勝(・)つ(・)気(・)構(・)え(・)だ(・)よ(・)」

 

 思ったことをそのまま言えば、アヤは今度は声に出して笑った。

 

「はっ。

 なるほど。なるほどね。

 意識してねぇのと、意識してたやつ。

 似たもん同士だわお前ら」

 

「??」

 

 理解及ばず、キリトは首を捻った。

 

 今頃どこかでくしゃみでもしているかもしれないし、そうではないかもしれない。

 

 最強の剣士に対抗心を燃やしていた最高の騎士がかつていたことなど、彼にとっては露知らぬことだった。

 

 目まぐるしい日々だ。

 今となっては、昔のことであるから。

 





情報提供者: Diavel

《ナイトオブナイツ》

分類: 長剣
効果: 特になし
備考: 第49層のLAボーナス。見た目は超正統派な騎士剣。一応ユニーク装備だケド、耐久値がべらぼうに高い以外は至って普通の長剣ダ。名前がメチャクチャ気に入ってるらしイ。あーやん曰くこれを手に入れた時のテンションのぶち上げ具合はヤバかったそうダ。もう大はしゃぎデ。ゲームクリアまでこれを使い続けるとまで宣言したらしイ。現にレア素材を投じまくってハチャメチャに強化してルっぽい。こいつにとっての《聖剣》なんだナ、これが。
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