カイザー関連に結構捏造が入っています
あと合計UAが二万を突破しましたね、ありがたい…
一話ごとのUAも徐々に増やせていけたらいいですね
感想が一番力になるのでもっとください
「…サインしたぞ」
「えぇ、確かに。これで契約は成立です。貴女の全ての権利を明け渡す代わりにアビドスの借金をなくし、土地をアビドス所有にし、カイザーを撤退させる……」
「いちいち言うな。分かってるから早くしろ。むさっ苦しい上に眺めも悪い」
手術台の上に寝転がって目を突き刺すライトを見つめる。周囲では黒服がメスやらの準備をしながら感情を抑えられない様子で例の笑い声を浮かべている。目を塞ぎたいが四肢を拘束されているので聞き流すしかない。
この笑いも、これから来るであろう痛みも。
「因みに聞くけど麻酔とかってある?」
「痛みの反応なども確認したいのでないですね」
「………あっそ」
剣も今頃は粉々にされようとしているところだろうし残念だ。ただ、後悔はしていない。
今頃カイザーの奴らが来て借金がなくなったことを……今って何時だ?ここには時計もないし恐らく地下だから光すら差し込んでこないから分からないのだ。
「ではまずは血液の採取から始めます。そして刺青の採取を試みますが…長くなりますよ?」
「なんでも良いから早く終わらせてくれ……さっきから目が痛いんだし。……一応言うが万が一あの子達に手ぇ出したらその時はお前らから処刑してやるからな。契約も振り切ってやる」
「えぇ…私達は契約だけは守りますので、ご安心を」
瞼を閉じて太陽の光のようなライトから目を保護する。ゆっくりと皮膚に入っていく針の間隔と鋭い痛みに顔をしかめた。これから数時間はこれなんだからいい加減覚悟しないと。
天を仰ぎ、と言っても天はすでに仰がされているので大人しく目を閉じる。どんな実験になるのかは知らないが、できるだけ皆に害を及ぼす災害のようにならないことを願おう。
やがて意識がゆっくりと薄れていく。だがまだ気絶には至らない。中指の強化施術がそうしているのか、なにか不可思議な力が働いているのか……
頭の中に浮かんだ疑問の次の瞬間には身を裂かれる痛みによって押し流された。身体になにかが入ってくる。あの光とは違う、酷く暗いものが。私の身体に全く合わないもので、脳みそがぐちゃぐちゃにシェイクされそうな気持ち悪さが頭を走って胃から何かが逆流する。
「ふむ…ここまで恐怖と混ざりにくいとは……」
なにが、と叫ぼうとしても舌が切り取られたように動かない。悲鳴も上げられないまま私はただ左腕を取られ皮膚を剥がされる痛みに耐える他なかった。黒服が興奮しながらさらに私に薬を打ち込む。その度に私の体は反射的に痙攣し、喉から嗚咽がこぼれる。ヘイローの色が変わっていくのが朧気に分かる。私はどうなっているのだろうか。
そして意識が急速に落ちていった。今までぼんやりと、漂っていることしか出来なかった意識が、暗くなって脳が弾けるような、ヘイローが…言い難い不快感が包み、私は黒服がとても興奮しながら叫ぶ情報を断片的に聞き取りながら意識を完全に手放した。
恐怖、反転、セクメト。どういう意味なのかは分からなかった。
だが、分かることはないのだろう。今も、そしてこれからも。
⬛️⬛️⬛️
朝、いつもの夢を見たことを感じながら目を覚ます。いつも通りだ。
私が叫んでいて、身体中が痛い……そしてその身体は不自然なほどに動かしにくい。そんな夢だ。
ありがちな悪夢なのだろうか。あぁ、その前に…
「アラーム…止めないと」
いつの間にか鳴り響いていたアラームのボタンを押して再び静寂が戻った室内を見渡す。狭いし太陽の光はあまり差し込んでこない。
それでもここは……カイザーPMCは私の住んでいる場所で、帰るべき家でもある所だから文句は言っていられない。
同室のホシノ先輩はあまり馴染んでいなさそうだけど、私には何も言ってれないから尚更心配だ。
「今日も訓練でしょうか…早いですね」
二段ベッドの上の方は私が見る時はいつも空いている。私が寝ている間にベッドに入り、また出ていくため。
行き先は聞いたことないけれど、訓練場だろう。それか、理事さんのところか……
「おはようございます、ホシノ先輩」
「あ、アリサちゃん…うへ、おはよう。今日も元気だねぇ〜…」
時計の針に急かされて着替えて飾り気のない銃を持ち、食堂に向かう。その道中、訓練終わりか息が上がっているホシノさんに遭遇した。いつ見ても隈が酷いがこの人はいつ寝ているんだろう。
理事さんには命の恩があるとは言え、従業員のメンタルケアも大事だと思うけど…あまり口は出せない…
「あ、今日のご飯はパンだよ。アリサちゃん…昔からあんまりお米あんまり好きじゃないもんね」
「なんでホシノ先輩がそれを知って……はぁ、早く行きましょう」
ホシノさんが変なのは今に始まったことじゃないしいちいち疑問に思っていてもしょうがない。初めてあったときから情緒不安定的だったというか、なんというか。一人称おじさんだし。
そう思いながら丸パンを眺めながら銀色の皿に反射する私の顔を見る。真っ白な髪に一部が変色してしまったヘイロー。明らかに異常だが理事さんも異常なしだと言って更に訓練を課すのであまり言わないようにしている。
「今日も何もないといいですねぇ…」
「そうだね〜。でもおじさんは今日も訓練だと思うよ」
「………ですね…」
今日に始まったことじゃないがやっぱりホシノさんは無理しているように思える。自分のことをおじさんという時もそうだが私を見る時には誰に向けているのかも分からない憎悪と殺意が見える。
その視線は誰に向けたものなのかが聞くのが怖くていつも目を逸らす。
……そもそも、ホシノ先輩を先輩呼びしたのだってホシノ先輩に言われたからだっけ……?数ヶ月前から記憶が曖昧だ。頭は傷まない。記憶喪失だったら頭が痛むんだからきっとそうじゃないんだろう。
「先輩は…あ、いや…忘れてください」
「…どうしたの?」
その質問にも答えずに目を伏せてパンの最後の一欠片を飲み込み席を立つ。正直、これだけじゃ足りないが理事さんは他の事業にお熱らしい。私を拾ってくれたのだって……いや、あんまり疑うことはよそう。
命の恩人を疑うなんてあってはならないことだ。ましてや、逆らうなんて。
「そろそろ朝食も終わりますし、どうしますか?どうせ外は出れませんし…」
「……おじさん、ちょっと理事の所行ってくるね」
「またですか?」
しょっちゅうな頻度でホシノさん…じゃなかった、ホシノ先輩は理事の所に話に行く。かなり特殊な経緯でここに来たらしいと噂に聞いたけど本当だろうか。
兎に角、私は今日も訓練に行こう。そしてカイザーに拾ってもらった恩を何倍にして返すんだ。
「……私も皆から距離置かれてますしねぇ…撃ち合いする相手もいませんし…」
なぜか皆は私から目を逸らすのだ。この禍々しいヘイローのせいか、真っ白になってしまった目の色のせいかもしれないけど。ただホシノさん以外に友人と呼べる人が少ないのは……まぁいいか。
仲良くなった所ですぐに異動されるか捕まるかで居なくなるのが目に見えているし……それだったら初めから仲良くしないほうがマシだ。
「……銃の扱いも下手になりましたね…」
カイザーに来る前の私は戦闘が得意ではなかったのかどうにも的の中心には命中しづらい。中心から少しそれた所に当たってしまう。もっと早く敵を倒せるようにしないと時間がもったいないのに…
「あの子、一発も外してないわね…」
「すごいけどそれ以上に不気味ね。容赦がないっていうか…近づくのが怖い…ゲヘナみたい……」
周りのヒソヒソ声が耳に届くが何を言っているのかはよく聞こえない。外にはよくいかないが…というかいけないけど羽が生えているから、多分トリニティという所から来た生徒だと思う。
確証はないけどホシノさんが話してくれた特徴と似てるしゲヘナらしき人達とよく罵り合いをしているから、そうなんだろう。
「…アイツ、まだ訓練してる…そろそろどいてくれねぇかな……」
「ここ的の数も少ないし弾もゴム弾だから爽快感がないよ…はぁ、もっと爆弾とか投げて壊したいってのに」
的が穴だらけになって風が吹いただけで折れそうにになった頃、私の耳にも届くような声量でスピーカーの声が鼓膜を震わせた。理事さんの声だ。
『見鷹アリサは至急、理事室に行くように。今すぐに、だ!』
「……!」
危ない…後少しで聞き逃す所だった。恩人の命令を無視する所だった…スピーカーが優秀で良かった。
急いで廊下を疾走しながら理事室に向かう。だんだん壁や床が頑丈な鋼鉄製で覆われて、足音も硬いものに変わっていく。そうしてたどり着いた理事室の前で息を整える。そういえばホシノさんには会わなかったけど、擦れ違ったのかな?
「はぁ…失礼します」
『入れ』
黒光りする重い扉を開けて、いつ見ても高級品に包まれている室内を横目で見る。観葉植物や黒いブラインド越しに差し込む日光が目に眩しい。あまり見渡すのも無礼かと思い、視線をなるべく前に向ける。
それにここは何度も来ているし流石にもう慣れた…はず。
理事さんは端末で誰かと通話していた様だが、私に気づくと通話を切り、私の顔を見た。
『あぁ、来たか…まったく、遅いな』
「すみません。少し訓練に集中していたもので…」
『言い訳はいい。まったく…思い通りになれども案外つまらないものだな……』
目元らしき部分を抑えながら愚痴を漏らす理事さんを見ながら、思考をできるだけ前へと集中させる。この愚痴からなにか改善案を見つけ出さねば…私だって痛いのは嫌だ。
また機嫌を損ねて数日くらい新武器の試し打ちの的にされるのは勘弁だ。あの時のホシノさんはかなり心配してそうだったし、あの時の傷はまだ治ってないし……電撃って痛いんだな…
『まぁいい。見鷹アリサ、お前には今からアビドス砂漠に向かってもらう。』
「アビドスに?良いですけど…あんな廃れた土地になにかありましたっけ?」
『そうか、今のお前は知らないのか…アビドスの土地は今も昔もその殆どが我がものだが唯一カイザーのものではない土地がある。それがアビドス高校だ。お今からそこに残存している四名の生徒を全員捕らえろ。小鳥遊ホシノも同行させるから上手く協力するように。分かったな?』
「了解しました。…では、失礼します」
アビドス…たしかカイザーに借金を背負わされて廃校寸前な所……だっけ?正直あんなちっぽけな塵当然の所、あまりよく把握はしていないが4名なんてカイザーの戦力にかかれば一瞬で制圧するだろう。
カイザーが栄えて、そしてキヴォトスを制覇する日々。その足がかりとなるのはきっとアビドスの制覇のはずだ。
気を引き締めなきゃ。
⬛️⬛️⬛️
『……あんなに反発していた見鷹アリサが今や我が社の忠実なコマだとは…滑稽すぎて笑いが込み上げてくるな、黒服?』
『えぇ。反転しないための防衛本能か、見鷹アリサの身体をせいなのかは気になるところですが…言葉の話し方、歩き方などの生活できるうえで支障のない記憶以外を総て跡形もなく消去して、忘却の殻に閉じこもるとは……驚きですね』
『そうだな。私の身体も2回は壊された!それに見鷹アリサは過度に壊さなければどう扱っても良いのだから、もっと動いてもらわなければ。所で現在テスト中の新しいレーザーガンだが…これを見鷹アリサを対象に撃つか、見鷹アリサのもう片方の腕もそれにしたほうが良いか…どちらがいい?』
『どちらもやめていたほうが良いかと…クックックッ。私としては…右足をサンプルとして保管できたら嬉しいですかね』
理事と黒服は先程切られた会話を再開しながら、先程の光景を脳裏に少し思い浮かべる。あの…散々理事に苦汁と熱湯を飲ませ続け、数え切れないほど、取り返しのつかないほどの損害を与えた悪魔とも言うべき見鷹アリサがこんなに手のひらの上で滑稽に踊りづつける。
こんなに面白いことがあっただろうか?改造中の苦痛を押し殺した悲鳴もなかなかに聴きごたえがあったが……やはり全てが想定通りに回るのは素晴らしいものだ。
まさかあそこまで予想通りに事が運ぶとは思いもしていなかったのだ!
上機嫌になっていたその時、先程見鷹アリサが出ていった扉が荒々しく開けられ、ピンクの短い髪を持つ少女が不満を顕にして掴みかからんばかりの勢いで入ってきた。
「おい…おい!理事!これはどういう事だ!!アリサちゃんと私にアビドスを襲撃させる!?なんでっ…そんなことをするんだ!!?」
『誰かと思えば…あの時と同じようにまた、一足遅れた小鳥遊ホシノか。では、また切らせてもらう』
怒り心頭と言った様子でホシノは鋭い鷹のような眼光で、理事を睨みつける。その目にはアリサに見せてしまうものとは比べ物にならない憎悪があった。
それを受け止めて尚余裕を崩さない理事にさらに怒りが噴出したのか拳を力いっぱい握りしめて、血を滴らせながらホシノは叫んだ。
「アリサちゃんが…私が契約したはずだ!アビドスには手を出させないって!カイザーもアビドスからは手を引いたって!!そう契約しただろ!?」
『あぁ、したな。それは認めよう』
「じゃあなんで…!」
喉が潰れるのではないかと思うほど叫びながらも理事を睨み続けるホシノに、理事は冷静に机から一枚の新たな契約書を取り出した。
それを眼前に突きつけられた、ホシノの言葉が止まる。眼球が零れそうなほど見開かれた目は、信じられないものを見るように何度も瞬きを繰り返す。
「は……?なに、これ…こんな契約、だれが…?」
『無論、見鷹アリサだ。お前ほどの頭があればこの程度、分かるだろう』
「でも……アリサちゃんが交わした契約を全て破棄するなんて…こんな契約認められるワケがない!」
『いや、認められる。契約書を書き、同意した本人が判を押したのだから。記憶喪失だろうと本人は本人だ』
本来なら、認められるはずの正当性などあるはずもないのだがここにそれを咎めるものはなく、同時に外に声を張り上げる人もいなかった。
兎に角、見鷹アリサが完璧だと思っていた予防線であり、防御線は彼女の手によってあっさり破られた。中指の長姉であろうが、彼女は所詮子どもだったのだ。
そして契約という希望が粉々に打ち砕かれたホシノは怒りと悔しさがごちゃまぜになったような表情をして、力なく項垂れながら戻っていった。
理事はそれを見て笑っていた。その笑いは収まることもなく、風にのって消えていった。
⬛️⬛️⬛️
そしていよいよ作戦当日の日、念入りに銃を整備し、防弾チョッキも着こなした私は何故かホシノ先輩に抱きしめられていた。数日前、アビドス作戦が決まったと伝えたら急激に顔色が悪くなって部屋を飛び出していったと思ったら帰ってきて私に引っ付いたままなのだ。
息苦しいし正直気持ちが悪いからやめてほしい。だがあの顔を見て振り払うことも出来ずにこうして作戦地点までトラックに揺られている。
「今回の作戦、重要でしょうし…頑張りましょうね!」
「…………うん」
『見鷹アリサと小鳥遊ホシノはまず前線で敵の戦意をできるだけ喪失させろ!その後に第一部隊が狙撃、諦めないものがいたら迅速に制圧だ、分かったな!』
やがてトラックが止まり、ドアが開くと同時に砂埃が舞い込んでくる。こんな所でどうやって生活してるんだ…正気じゃないな。でもアビドスもカイザーという所で働けるんだから、きっと幸せだろう。
そして校門が見えてくる。荒れ果てた廃墟寸前の校舎が見えた。
懐かしさにもにた感覚が遅い来るがそれを太陽のせいにして、私達は弾丸を装填しながら校庭の前に立った。
すぐに二階の窓からアサルトライフ、正面からマシンガンともう一体アサルトライフルが出てくる。
「そんなっ…ホシノ先輩!?それに…アリサ…ちゃん…?」
「…知り合い?」
「うん。友達だよ。とても大切な…」
「そうですか。では説得してきてくれますか?できるだけ弾丸は無駄遣いしたくないので」
そう言って三人の動向を詳しく…いや、四人だ。理事さんはそう言っていた。なら、その一人は…あのドローンの操縦主か?
撃ち抜こうとして、やめる。交渉がうまく行っているうちは手を出さないほうが良いだろう。
『おい、何をしている!?はやく奴らを倒せ!!』
「…先輩、聞きましたね。戦闘の準備を」
「アリサ!お願いだから正気に戻って!」
私は銃を構えてまだ準備ができていない敵へと真っ先に向かっていった。動揺する青の瞳の向こうに映る私を見ながら、顔も名前も知らない相手に向けて銃の引き金に手をかけた。
・アリサ(カイザー兵ルート)
契約した姿。ヘイローが恐怖のせいで三分の1くらい黒く砕けているがギリギリねじれても反転しても居ない
恐怖と実験のせいで記憶喪失になっており、ホシノはそれを見る度に胃が死んでいる
また、記憶喪失の影響で性格が穏やかになり、口調も変わった。ある意味昏睡前と近い性格かもしれない
・先生
リンに急かされて泣く泣くアビドスから離れた。ミレニアムから帰った翌日、アビドス高等学校が廃校となったことが耳に入った可哀想な大人
アビドス生の行方をまだ追っている
・ホシノ
アビドスには手を出さないと言う条件で契約したが原作+ホシノの契約より早くアリサが契約したので反転寸前の人
アビドスの皆がいるという希望で反転は奇跡的に抑え込んでいるが近いうちに来るので反転は時間の問題
お試しでAI使って文章の校正などを行いたいけどAI使って許せる?
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誤字直し程度なら
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全然使って良い
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使うのは嫌だ