中指の長姉兼アビドスの一年生、見鷹アリサ   作:柚子古豪二千

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アビドス序盤、便利屋とヘルメット団と風紀委員会というアリサがキレるポイントが多すぎる
アビドスに手を出すやつが悪いからね、仕方ないね
じゃあ全員処刑するね…
あと感想ありがとうございます…執筆の励みになるので良ければ評価の方もぜひ……


見鷹アリサと誘拐、あと定例会議

「ふぅ………ん?電話?なんでわざわざこんな時間に…もしもし?」

『あ、アリサちゃん?セリカちゃん見てない?』

「見てないよ〜どうしたの、こんな時間に…」

『いやぁ〜…ちょっと説明するから今から学校来てくれる?』

 

夜、ホシノ先輩から電話がかかってきた。私にセリカちゃんのことを聞くってことは…セリカちゃんに何かあったな?

不安ではあるが話を聞いてみないことには始まらないか。

 

「急がないと」

 

制服に着替え銃を持ち、家を飛び出した。

何があったにしろ、こんな時間に連絡してくる時点で吉報じゃないんだろうし。

 

◼️◼️◼️

 

「さて…先輩、どうしたの?こんな深夜に…先生もいるし」

“あ、アリサちゃん。まずは中入ってよ。説明はそれから”

 

ホシノ先輩に促されて部室の中に入るとセリカちゃん以外の全員がいて不安げにスマホを見つめていた。

 

「何があった?」

「セリカちゃん、バイト定時で帰ったのに家にいないらしくて…」

 

なるほど了解。誘拐事件だな。これは帳簿に書くべきか否か。

中指構成員の友人の誘拐だし…いや、被害を見て考えよう。もしセリカちゃんに怪我があったらその時点で処刑。縛られてるくらいだったら…まぁ組織が完全に復活できないようにぶっ壊す程度に止めよう。

流石にキヴォトスに都市のルールを持ち込むほどじゃない。そんなことしてたら今頃ヘルメット団は一つずつ地に沈んでいただろうし。

もともと都市にとって私は異物なんだし。

 

「あ、アリサちゃん!ホシノ先輩に先生も!どうでしたか?」

「先生が持ってる権限をフル活用して連邦生徒会のセントラルネットワークにアクセスしたんだ。おかけで場所が分かったみたい」

「えっ先生そんなことまでできるんですか!?」

「いや〜?バレたら始末書だよ〜?」

「ええっ!?大丈夫なんですか?」

「アヤネちゃん、この世にはこんな言葉があるんだよ。バレなければ問題ない!」

 

漫画でよく見るやつだ。バレないように祈っておこう。

そして先生が差し出した端末に表示されたのはセリカちゃんの位置情報だ。通信が途切れる直前にいたのは…不良共がうじゃうじゃいる所?

これは完全に誘拐だな。それに先日追い払ったばかりのヘルメット団の…

 

「やっぱ処刑かな…」

「アリサちゃん、顔怖いよ〜ほら笑顔えが……あれ?アリサちゃん、ほっぺた汚れてるよ」

 

汚れなんて何も…あ、傷隠しの化粧とれた?

指で頬をなぞるとざらざらとした傷跡の感触が伝わってくる。

あとで隠し直さないとな。

 

「あ、いつのまに…ま、あとでなんとかするからいいや」

「そう?」

「今はそんなことしてる場合じゃないでしょ?後輩が攫われて怒らない先輩はいないし…そういう先輩だって怒ってるんじゃない?」

「うへーそりゃあねー?」

「じゃあいっそこの気にヘルメット団ぶっ潰しません?再起できないよう、関係者は念入りに処刑するんです」

“会話が怖い…!最近の子ってこんな事話すの?”

「い、いえ…あれはアリサ先輩が特殊なだけかと…」

 

なんか不名誉な事言われてる気がするな。

 

◼️◼️◼️

 

見鷹アリサ。

アビドス高校の二年生で一週間前まで原因不明の昏睡状態に陥り、1ヶ月間もの間眠っていた少女。

目覚めた彼女は眠る前には着ていなかったフードの付いた紫の服を着こなし、背中には重々しい鎖の巻き付いた柄のついた鉄の塊を軽々背負う。

そして仲間に危害を加えられると途端にその顔を恐怖と怒りに歪ませる心優しい少女。

それが先生がアリサに抱く印象だった。

アビドスにいく直前先生が見た生徒情報にはアリサはあの鉄塊なんて持っていなかったのだ。

身長も変貌と言うほどに急成長し175cmまで伸びた。どれも見ても紙面で把握できる情報だけで昏睡前の彼女とは違う彼女に少し先生は身勝手な憐憫を抱いていた。

大人という立場が引き起こした傲慢かもしれないが…変貌してしまった彼女に、決して心穏やかではないであろう少女にたいして何かできることはないだろうかと思った。

そして、今も。

チラリと位置情報が示した場所へ向かう途中、彼女の横顔を見る。

悠々と笑っている。だが隠しきれない怒りと後悔が滲んでいるのが分かってしまう。

昨日大丈夫か、と聞かれた時の彼女の顔はいつもとは思えないほど動揺していた。

口角は歪み、常に光のない瞳は絶望と苦痛で痛々しかった。

大丈夫。その言葉を信じていいのか分からなかったが…先生は彼女を信じることにした。

今ここで無理に踏み込めば彼女からの信頼は崩れ去ってしまうだろう。

そう思ったから、無理に聞かずにこちらに手を降る彼女に手を振り替えしたのだ。

 

「…半泣きのセリカ、発見」

「なにぃー!?うちの可愛いセリカちゃんが泣いてただとー!?ママがいなくて寂しかったのかーごめんねー!?」

「なっ、泣いてないから!!」

「ん!この目で見た!」

「違うったら違うってば!!」

“セリカちゃんが無事で良かった”

「なっなんで先生までいるの!?ストーカー!?」

“伊達にストーカーしてないからね!”

「なんでちょっと自慢げなの…?」

 

縛られてはいたもののピンピンしてるセリカの姿を確認して一息つく。

なんとか生徒の無事は分かったもののここは敵陣のド真ん中。声を聞いてヘルメット団が集合してくる。

多数の重火器はもちろん、改造された戦車も登場した。どこでこんなものを手に入れたのか…

 

「ま、セリカちゃんの無事も分かったことだし最後にヘルメット団鎮圧してから帰りますかねー」

「そうだね…それじゃ…うちの後輩をさらったこと…後悔させてやろう!」

 

◼️◼️◼️

 

「アリサちゃん、そっちに一人!」

「分かってる!」

 

ヘルメットのゴーグルを殴り割ってそのに銃口を差し込み引き金を引く。

 

「動くなよ!まとめて…」

「うわぁぁ!来るなぁ!!」

「ぶっ倒してやる!」

 

一体目の腹を蹴り飛ばして追撃に銃弾をお見舞いし二体目の後頭部にかかと落としを食らわせ逃げようとした三体目に背中の遺物を叩きつける。

 

「シロコ、右に三体!」

「ん!」

 

遺物を放り投げて二体に当てて倒し回収する途中にすれ違った赤いやつの土手っ腹を殴り飛ばす。

ん、まだ気絶してないか。じゃあ腹に鉛玉をプレゼントするしかないな。

 

「あだだだだっ!!」

「そして一体」

「アリサちゃん、どいてください!」

 

ノノミの声がして急いで脇にどくと同時にガトリングガンが敵を薙ぎ払っては消していく。

 

“シロコちゃんは右に隠れて撃ち漏らした敵を狙って!アヤネちゃんはホシノちゃんに回復!”

「ホシノ先輩、受け取ってください!」

「ありがとね〜」

 

先生の指示通りに動いていると面白いくらいに敵が倒れていく。

そしてデカい戦車が壊れたことを皮切りに敵の統制もグダグダになった。

そての隙を突いて敵を一人ひとり沈黙させていき、あっという間に敵は片手で数えられるほどに減った。

 

「それじゃ、これで終わりだ!」

「…ヘルメット団の鎮圧、確認しました」

 

ボロボロになって倒れている敵を見下ろしてやっとため息を付く。

セリカちゃんも救出できたことだしあとは帰るだけだ。長い一日だったがこれでひとまずはゆっくりできる。

あ、でも後でしっかりコイツらはヴァルキューレに突き出しとかないと。

 

◼️◼️◼️

 

「皆さん、お疲れ様です。セリカちゃん、大丈夫?」

「うん、大丈夫よ。ほら、歩けてるし……」

「おっと…」

 

そういったセリカちゃんの身体がぐらっと揺れて頭が地面に近づく。

ぶつからないように受け止めて顔を見る。…寝ているだけみたいだ。誘拐されて対空砲食らったから肉体的にも精神的にも疲れんだろう。

 

「私が保健室に連れていく」

「対空砲当たったからそりゃそっか…」

「皆怪我なく無事で帰れたし今回はありがとね、先生」

 

皆クタクタで帰ってきたからかその後はすぐに解散となった。

ヘルメット団殲滅したら私も寝よう……あー眠……

そしてその翌日指名手配犯「中指」によってアビドス周辺のヘルメット団がヴァルキューレにまとめて届けられたらしい。一体誰がやったんだろーなー

 

◼️◼️◼️

 

「それでは定例会議を始めます」

 

いつもより真面目になった空気の中、進行役のアヤネちゃんが会議を進めた。

 

「本日は先生にもお越しいただいたので、いつもより真面目な議論ができると思うのですが……」

「は~い☆」

「もちろん」

 

主に議論をグダグダにしている犯人である二人が手を上げる。

ノノミは…まぁふざけてやってるかもしれないけどシロコは……本気で言ってそうだからなぁ。

 

「何が提案されると思う?私はゲヘナの方から少し誘拐してくる案が出されると思う」

「まだやってみないとわかんないんじゃな〜い?」

 

そういうホシノ先輩だっていつも突拍子もない案出してくるでしょ…この二人の影に隠れてるだけで。

心の内を悟られない先輩、頭がおかしくなった2年生に血の気の荒いしろこ、おまけによく騙される一年…

 

「ホシノ先輩だっていつも変なこと言うじゃないの!」

「セリカちゃんだっていつも騙されてるでしょ…」

「失礼だな〜!おじさんは今回は至って!真面目にやるよ〜」

 

信用できない…ホシノ先輩はいつも変なこと言うし、前だって……うん、あれは酷かった…

前といっても一カ月くらい前の事なんだけど。

 

「それでは早速議題に入ります。本日は、私たちにとって非常に重要な問題……学校の負債をどう返済するかについて、具体的な方法を議論します。ご意見のある方は挙手をお願いします!」

「はい!はい!」

「…間違いなく悲惨な事になりますが三年の小鳥遊委員長!」

 

勢いよく手を挙げたのはあのホシノ先輩だ。嫌な予感しかしない。

 

「うちの学校は生徒数が少ないから弱いんだよ。トリニティとかゲヘナとかの三大校も生徒数が多いから有名なったと思うんだ」

“ホシノちゃん、しっかりしてるね。流石三年生”

「逆だよ、しっかりイカれてるの」

「酷いなー!おじさん泣いちゃうぞー!?」

 

でも危惧してたみたいには今のところなってない。このまま真面目に……

 

「いい案ですが…具体的にどうやって?」

「だから他校のスクールバス拉致しちゃおうー」

“拉致!?何提案してるのホシノちゃん!?”

「だからいったでしょ…先生。しっかりイカれてるの」

 

行くわけがなかった。

まぁ先輩だしこうすると思ってたけどさ。うん…これは…おお。

いや何もおおじゃないけど。戦慄のおおだ。

 

「転校の書類にハンコ押さないと出られないようにするの〜うへー、これで生徒数爆増間違いなし!だよ〜」

「それならそこの生徒会とか風紀委員会がうるさいからヘルメット団にしようよ先輩〜。足の骨でもへし折れば簡単に言う事聞くんだしそっちの方が楽で簡単だよ〜」

「アリサ先輩も何言ってるんですか!?」

 

む?結構いいと思ったんだけどな。ヘルメット団。

それに足の骨とか手の骨少し折るだけで涙目で命乞いし始めるんだし見せ物としてもいいと思うんだけど……駄目かー?

 

「アリサ先輩も変なこと言わないでください!マトモ枠が…マトモ枠は私だけなの…?」

 

アヤネちゃんが悲鳴に近い声を上げる。

一年は真面目と詐欺被害者常連、2年はお嬢様に生粋の銀行強盗と人殺し、三年は…なんか謎。信頼してるのかしてないのか知らないけど持って正直になっていいと思う。

……私が言える事じゃないか。

あと狂人。大人って皆変な笑い方したりお金とプラモに狂うものなの?

 

「この話はなしです!次!2年の砂狼シロコさん!」

「ん、銀行を襲う」

“ダメだよ!?”

 

即座に先生からの静止が入る。

だがシロコは止まらない。この程度で止まってたら先輩が苦労してない。

続いて取り出したのは覆面だ…しっかり人数分の。

私のは…薄紫。

 

「逃走経路も調べた。5分で一億は稼げる」

“ダメだよシロコちゃん!?印刷したところ悪いけど先生に渡して!”

「ん……」

 

印刷までしてきたらしい計画表は先生に没収された。残念でもないし当然である。

でも膨れっ面するほど?

ここらで会議のなんたるかを問いたくなったが一旦我慢して次に行く。

 

「みんなでスクールアイドルになりましょう〜⭐︎」

「「却下」」

「ホシノ先輩はともかくアリサちゃんまで!?」

「この身体が好きな人間なんてダメっしょ〜ないない」

「私なんて背が高いだけで胸もないから似合わないって〜!」

 

それに衣装的に多分ヘソだしスタイルだから怨恨の刺青が見えてしまう。いや、これは顔の傷と同じで隠せるか?

 

「せっかく徹夜でポーズまで考えてきたのに……」

「え、何そのポーズ…」

 

これは無しだな。なしったらなし。はい次!

 

「このゲルマニウム麦飯石ブレスレット……」

“それ詐欺だよ…”

「えっ!?」

 

うん…いつも通りだな。これを作ったやつは詐欺商品を売りつけたって事であとで帳簿に書いておこう。

名前ないけど……

 

「じゃあ最後はアリサ先輩ですね…お願いします。本当にお願いします……」

「よし、じゃあ今までの分を渡すね」

 

私はそう言って今まで肩にかけていたバッグを机に置いた。

どさり、と言う音が響く。

 

「え〜っと、これって…」

「お金。ざっと六千万くらいあるからそれを踏まえて……」

“ち、ちょっと待って!?アリサちゃんって一週間前まで入院してたんだよね!?”

「ん…銀行強盗でもした?」

 

そんなシロコちゃんじゃあるまいし…ちょっと指名手配犯ボコして中指の報復対象者から金を『貰った』り家族から借りただけだよ。

クリーン、至って普通なお金だ。

 

「指名手配犯を手当たり次第に捕まえただけ」

「でもそれだけじゃこんな額には…ま、まさかアリサ先輩…お金欲しさに身体を…!?」

「そんなわけないよね?正気に戻って〜?」

「あう、ううぅ……ごめんなさい…」

 

こんな刺青と傷だらけの身体なんて誰が欲しがるんだか…いたらそいつは生粋のヤバい奴だ。

その時、後ろに何かの気配を感じた。

 

“アリサちゃん…私にその稼ぎ方教えてくれない!?”

「せ、先生…?」

“アリサちゃんがどんな方法でこんなに稼いだのか教えてくれたらきっと私も食費を切り詰める事なく宝くじを当ててみんなの借金も返せてそしたらプレミアの合金ロボットを買う事だって!!!!”

「せ、先生!?」

 

その時私が感じたのは純粋な恐怖だった。

理解できないもの、未知への恐怖。

中指の長姉として数々のイカれた人や怪物と戦いを繰り広げてきたが……そうか、人は狂うとこんな反応をするのか……

 

「皆…助けて…!」

 

手を握りしめられながら情けなくも喉から震える声で助けを求める。

H社の生命保険があれば一回殺しても生き返るしそうするか!?

 

「えいっ」

“どうか何卒、何卒…ぐはっ!?”

 

助かった…金は人を狂わせるんだな…

 

「と、とにかくこのお金で借金もだいぶ返せると思うしよかったね」

「切り替え早くない?」

 

知人が狂ったくらいで動揺してたら都市で生きていけないので。

てかこれはホシノ先輩が先生に無理やりラーメン奢らせたからでは……?

 

「あ、あれ?これってもしかしておじさんのせい…?」

 

ホシノ先輩に降りかかる後輩の視線はどこまでも冷たいままだ。

哀れだけどまぁ当然か。

…大人ってみんなこうなのかな…昨日の黒服をめちゃくちゃ…風体からして怪しかったし。

た 明日もアレだったけどこっちのほうが数倍も酷い。

 

「…とりあえずご飯にする?」

「アリサ先輩、先生はどうしますか?」

 

とりあえず縛って柴関ラーメンに行くか、このまま背負って行くか…

置いて行くと何かあったら怖いし持ってくか。

 

「また暴れられたら怖いし持ってこっか」




掲示板回なるものをやってみたいけど反応とか思いつかなくてやりたいと言う思いだけがある
そして誰だこんなイカれたのに教員免許与えたやつは
次回、便利屋戦です

オリキャラ何人まで追加していい?

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