アリサ「(風紀委員会に対して)怒ってませんよ。私を怒らせたら大したものです」
あと感想、評価ください
「ドンキホーテ〜?いる?」
「どうかしましたか長姉様!?わざわざ当人をよぶなど!」
「ちょっと君の仕事ぶりが気になって一緒に仕返し行こうかなって。私がいるから大丈夫だよ」
「し、しかし当人のために長姉様のお時間を奪うわけにはいきませぬ…」
「ドンキホーテ、長姉様が言ってくださっているんだから有り難く思っとけ。俺はムルソー達と一緒に8区に行ってくる」
そして数人の仲間たちを引き連れて去っていくシンクレア達を見送って私も家を後にした。
緊張しているのかこちらをちらちら伺うドンキホーテ…長いな……ドンキちゃんの視線を感じながらコートのポケットからタバコを取り出す。
なぜか強くなった視線を感じながら火をつけ煙を吸う。荒んでいた精神が風呂に入ったかのように落ち着いて思考がクリアになっているのが分かる。
「ふぅ〜…」
「長姉様…言いにくいのでありまするがタバコは体に悪いと思いまする!!」
「いや〜これ結構美味しいよ?ドンキちゃんも吸う?」
「当人タバコは好きではないので……それよりも!当人は!!パーティのほうが好きでありまする!!!」
断られちゃった…悲しいな。けど仕方ないか…これは特別なものだし、あげられない。
でもこれないと執行の時どうも手が震えるからやめられない。依存性は少ないらしいから大丈夫だとは思うけど…もっとマシな逃避方法も見つけないとな。
「じゃあここから近いのは…ここだな」
「うむ!中指を害した者に正義の裁きを食らわせてやろうぞ!」
そうして二人裏路地を歩いて途中私に愚かにも暴言を吐いてきた奴の首をねじ切りながら進んだ。
そして今回一発目の復讐対象者の家に到着した。家と言うにはあまりにも貧相で風が吹けば飛ぶようなつくりだったが。
……あ、首持ってきちゃったな…そこら辺のフェンスにぶっ刺しとこう。
「あーあー、聞こえておりまするかー!?当人中指のものでありまする!何が原因でここに来たか分かっておいるであろうな!!?」
「だから変に抵抗すんなよ?お前らのために帳簿にこれ以上書くのはめんどくさいんだ」
そう威圧的を出して声を張り上げるとボロい扉が開いてやせ細った男が現れた。
「な、何のことでしょうか…私にはさっぱり……」
「これを見ると良い!!正義のためにやることが書いてある帳簿…この行にそなたの名前があるであろう!!」
「中指構成員の所有物の強奪…金か。なんでもいいけど中指の物に手を出したんだ、今からそれを後悔させて死んでもらう」
一瞬誤魔化そうとした男の方が震え、目が見開かれる。そこにあるのは逃げられるのではという叶わない期待、悪意…なんとも滑稽で哀れだ。
「じゃ、私は隣のところの執行をするからここは任せるね」
「承知した!さぁまずは両手首を15回ねじってもらうぞ!!」
ドンキちゃんの元気いっぱいな執行を告げる声に怯える男の声を後にして私は隣の扉を蹴り開けた。
中にいる数人が私を見て目を見開く。
「なんだよお前!」
「侮辱」
「ぐあっ!?な…中指……」
「正解…ここに書いてあるの、お前らがやったんだろ?」
「うるせぇ!お前ら何やってんだよぶっ殺すぞ!!」
はぁうるさ…中指の処刑から逃れるやつや抵抗するやつは結構いる。わざと掃除屋の夜に巻き込ませたり親指傘下の組織に入ったり…黒雲会だっけ?
まぁなんであれ一定の執行にはかなりめんどくささが伴う。
今回は楽そうだけど…隣がボロ屋な時点でこいつらもたかが知れてるか。
「頭を潰して…腸で首を絞めてやろうか?」
え、そんな顔しないでよ…ちょっとからかっただけなのに…今から殺すけど。
順調に部屋を血で汚して首をグルグル回して手首をねじ切り包丁をもってきれいに首を落とす。
総頸動脈を切られて血が吹き出て、白いスーツと部屋を汚していく。
悲鳴を上げて逃げようとする頭に紫に光る入れ墨を纏った拳を叩き込むと頭蓋が割れて男が倒れ伏す。
脳みそを掻き出して空っぽになった頭をそこら辺に投げ飛ばす。
結構暴れたからほとんどの人が血に沈んでいる。建物も崩れそうだしさっさと逃げよう。
「う…うわぁぁ!!!」
「おっと」
後ろから叫び声が聞こえて左腕が潰れた生き残りが武器を死に体で持ちながら飛びかかってきた。
背中に手を回して遺物を掴み頭に叩きつけた。元から死にかけだったのかあっという間に頭が潰れた。
ぐちゃぐちゃになったが無事なものと目があってしまい不快に思って踏み潰した。
一息ついて家の残骸からでるとちょうどドンキちゃんもニコニコで出てきた。
「さて、ドンキちゃんはどうかな〜」
「長姉様!当人しっかり帳簿の因縁を片付けてまいりましたぞ!!」
「お、ちょうど終わったところか…早いね」
「当人、いずれは末姉…いえ長姉になりたいのでありまする!そのためには怨恨を片付けて入れ墨を刻まねばなりませぬからな!!」
…たしかにヒースクリフや他の末弟達が可愛がる気持ちも分かる。犬みたいに尻尾振ってくれるし…目がキラキラしてるし…これは可愛がるな……
柴関ラーメンお持ち帰りできないか大将に聞いてみよう。差し入れもしたいし…
新しいタバコを出しながらドンキちゃんを見下ろす。こうしてみるとますます犬みたいだな。
「長姉様…当人の頭を撫でてどうかしたのでありまするか…?」
「あっごめん」
「嫌とは言っていないでありまするよ…?」
なんというか庇護欲がそそられるというか…犬みたいに可愛がりたいというか……?
ま、まぁまだ今日執行する予定の奴らはまだまだいるんだしこんな所で時間かけてはいられない。
さっさと次の所に行こう。
「ドンキちゃんはなんで中指に入ろうと思ったの?人差し指とか小指とか選択肢はあったでしょ?」
「当人は…よく覚えておりませぬがずっと前から孤独だったような気がしているのでありまする。だから家族…暖かいここに居たかったから…なのかもしれませぬな?」
「そっか…」
「そのよければ長姉様はどうして中指に入ったのか聞かせても……あ!あと長姉になるにはどうすればいいのかも!!」
「えっ私!?」
急に矛先向いてくるじゃん…びっくりするなぁ…長姉になるには、かぁ。
「ひたすら帳簿に書いてある怨恨を解決して入れ墨を刻めばいいよ。そして末姉になってある程度したら義理巡礼があるからそれをクリアしたら晴れて長姉になれるね。この剣も私の義理巡礼のときに貰ったんだ」
「よろしければ当人の義理巡礼は長姉様がついてきてくれませぬか!?」
「時間あったらね〜」
そう言ってなんとか話題を逸らしながら進む。話題は次第に折れると話題のW社の話になった。
一瞬で移動できるのは良いけどなんかきな臭いな…私が気にすることじゃないか。
安易に首を突っ込むと破滅するのは都市でもキヴォトスでも同じ事だ。
「長姉様!この者が大声で中指を罵ったでありまする!!末兄様と長姉様も罵ったでありまする!!!」
「えぇ…なんで…?はぁ、足首と手首を20回ねじれ。千切れたら膝の関節を曲げろ…なんで急に叫んだんだ…?」
唐突に現れた狂人に呆然としながらドンキちゃんがその人に駆け寄っていくのを見てため息を付く。
ここから薬指のギャラリーに行って身体派がやらかした怨恨を解決する予定だったのに……
「はははは!!そうだ!!俺は……!!」
「ぬおっ!?長姉様…!あの者に近づけませぬぞ…!」
だがその男からオーラのようなものが出て近づけなくなる。長姉なのになんだ?コイツ…
そして男の体が膨れ上がり身体が膨張し皮膚が破け筋肉が見え始める。
一瞬目をつぶった瞬間、目の前にいたのは籠を背負った鶏人間だった。人間が急に中指のこと侮辱して化物になったんだけど……
エプロンにはウンボンのチキン酒場と書いてある。どっかで見た名前だな…
「あっあのチキンか…」
「あそこのチキンは非常に美味しかったでありまするが中指を侮辱したものは正義の鉄槌をくださねばならぬのだ!!」
先日シロコ達に差し入れたあのチキン屋の店主だ…哀れだけどぶっ殺させて…おい待てどこに行くんだ逃げんな。
「K社の中に侵入したぞ!?長姉様どうしまするか?」
「当然追うに決まってる」
おたまで人を撲殺しながらバタバタと走る鶏人間を追ってKの巣の中に入る。
たとえ知り合いだろうが中指を侮辱したものは地の果てまで追って殺さなければならないのだ。
新しいタバコを咥えて走る速度を上げた。
「何があったのかは知らないけど急に発狂しだしたましたな…K社のアンプルはあんな効果もありまするのでしょうか?」
「アンプルは高いからそこらの一般人には手が出せない。アンプルのせいじゃないな」
私には関係のないことだからどうでもいい。ていうか面倒くさい。
首を突っ込んで死ぬわけにもいかないし…あー生命保険とやらにも入っておくべきかな……
そして鶏人間が後ろの籠から何がを3体投げ出した。
「あれはチキンでありまするか…!?」
「え、あのチキンアレから作られてんの…?おえー…」
一気に食欲無くなった…中指を未知の技術で恐怖させたことに関する記載は…あったあった。
丸鶏の頂点に口が生えていて周りにはタレらしい茶色いものが付着し丸くて黒い目が通行人の頭に噛みついている。
遺物を取り出して殴り払い蹴り飛ばして後を追う。
「よし後少しで届くからこのままぶっ殺そう!」
「承知した!!」
地面を踏み込んでバタバタ走る鶏野郎に接近して後頭部を殴り地面と顔面をキスさせる。
「クククッ!?」
「とりあえずぶん殴ればなんとかなる、か」
シンクレアの言っていたことをつぶやいて人が居なくなり始めた市街地の中駆け回る。
ドンキちゃんも鶏もどきを殴り潰してくれている。
「ふっ!」
遺物をぶん投げて背中に突き刺すころんだ隙に遺物を引き抜いて顔を遺物で殴りとばす。
眼球と脳が弾け飛び地面に赤い跡を残す。
「それじゃこれで終わりだ!」
最後に遺物を脳天にぶっ刺して持ち上げ投げ飛ばす。もう絶命しているであろうそれを念入りにもう一回腹を殴っておいてから一息ついた。
「お…おぉ…!長姉様…!カッコいいでありまする!!!しゅばばー!ばーん!といいまするか!?」
「へへ、そこまで褒めてくれるのは照れるね」
「当人もいつかこうなりたいですな……!」
目をキラキラさせながら私をめちゃくちゃ褒めてくるドンキちゃんの頭を撫でながら鶏人間の死体を引きずって裏路地に戻る。あとは掃除屋どもにでも食わせとけばいいだろう。
「いやぁ!今回の夕食の席で話すことが増えましたなぁ!末兄様も長姉様のことを気にかけていらっしゃるようですしきっと喜びまするぞ〜!!」
「ヒースが?私のことを?」
「あっ……これは末兄様からいうなと咎められているのでありましたな……オホン!当人何も言わなかったでありまするぞ〜?」
……まぁそういうことにしてあげよう。
さて、そろそろ帰らないと。学校に遅刻するのは勘弁したい所だ。
「じゃあ私はここらへんで戻るよ。ドンキちゃんも頑張ってね」
「うむ!また会える日を楽しみにしておりますぞ!!」
さて、コートと白いスーツは変えがあるからこのままでいいとして…帳簿…よかった、汚れてない。
鎖をしまってタバコを踏み潰して適当にポケットにでも入れて…これでよし。
じゃあ学校に行こう。
◼️◼️◼️
「ん…まだこんな時間か」
香水で血の匂いを消してからキヴォトスに降り立つと時計の短針はまだ8のところを指し示していた。
まずは腹ごしらえでもしよう。ちょうどいいラーメン屋があることだし…まぁ味感じられないけど。
「……げ」
ラーメン屋の扉を開けようとした時に通知がなる。シロコのスタ連爆撃かと思えばいかにも黒服らしい文面の文章だった。
血液とか皮膚とか採取させろ、代わりに借金半額にしてやるだけの金をやる…金は間に合ってるし大人の言葉は信用しないに決まっているので当然そのアドレスをブロックしてメールをゴミ箱にぶち込んだ。
「大将〜」
「アリサちゃんかい、いらっしゃい」
犬の大将に声をかけ近くのカウンター席に座る。今日は、というか今日もいつもの柴関ラーメンにしておこう。
「今日はとりあえず金引き出して……ん」
「そういえばカヨコちゃん、中指の情報についてなにかわかったりは……」
「数日前まで急に有名になり始めたってことくらい……あ」
便利屋だ…4人揃い踏みで……
爆破とかはしないだろうから放っておこう。
「よしお前ら表出ろ一発本気でぶん殴ってやる」
「え…ええぇー!?なんでなのよっ!?」
「いやお前ら私たちの学校襲ったじゃん。落とし前はつけなよみっともない」
「みっ、みっとも!?殺しますか!?殺しますよね!?」
「お、やるの?殺しかえすよ?」
放っておこうと思ったけど殺害予告されちゃ黙ってられないな。殺られる前に殺れってことで遠慮なく……
「ここで喧嘩はやめてくれないか!?」
「ハルカ!?い、いいわよ落ち着いて!?」
「…………分かった。大将が言うなら…はぁ〜」
「すっ!すみませんでした死にますぅ!!」
……なんかさっきも見たなこの光景。思わず遠い目になった私になぜか白髪が座った。
…え?
「なんでわざわざカウンター席の私の隣に?」
「ん〜せっかく同じお店にいるんだし?知り合いだし?」
「なんだよそれ…はぁ、まぁいい…騒ぎを起こしたらぶっ殺すから…朝から疲れてんだよこっちは…」
「あはは〜なにそれ怖い〜!」
もうこれラーメン屋出たらさっさと処刑しよっかな…いやキヴォトスだしそんなことをするわけにはいかない…
都市で仕返し対象殴り殺してから来たほうが良かったかもしれない。
「はいお待ち!柴関ラーメン一丁!」
「ありがとね大将……そういえばアビドスの襲撃っていうあの依頼失敗したのにラーメン屋来れるだけの金あるんだな」
融資が成功したの?と言いそうになったが慌ててこらえた。危ない…
「それが…帰り道に5000万円が入ったバッグが置いてあって…アルは拒んだけど押し切られて有り難く使わせてもらってる」
「やっぱり元の場所に戻して持ち主探した方が良いんじゃ…」
「コイツほんとにブラックマーケットにいたやつ?」
「侮辱ですかっ!?」
「あー落ち着きなさいハルカ…」
ブラックマーケットで落ちてた得体のしれない金を得ることに罪悪感があるとは…なんでブラックマーケットにいるんだ。ほんとに。
その5000万円って私が回収した一億円の半分だよな……まぁこいつらに渡ったのは癪だけどめんどくさいし問い詰めるのは良いか。あれは中指が所有を放棄したものだから中指が付け入るところなんてないし。
「じゃあいただきます…」
手を合わせて箸を割りラーメンに蓮華を入れる。粘土を食おうどもなにか腹に入れることは大事だ。
だが食事に集中していて気づいていなかった。
アビドスでは襲われることのない傲慢な安心、それが生み出した怠慢と油断について。
空から何かが振ってくる。だが私は…私たちはそれに気がつくことなどなかったのだ。
何かが着弾する。建物が弾け炎が上がる。瓦礫が落ちてきてやがてすべてを飲み込んでいく。
「………ぅ…あ?」
目が覚める。そう、目が覚めた。気絶していたのだ。なぜ?
答えは身体にのしかかる瓦礫と火が爆ぜる音が教えてくれていた。
瓦礫から這い出ると同時には、と間抜けな声が漏れ出る。
私たちがさっきまでいた、大将がさっきまで笑っていた柴関ラーメンが跡形もなく瓦礫の山に変わっていた。
ちなみに長姉の登場時間はラーメン爆破から、爆破後、アビドス到着、ヒナ登場の4パターンに分かれる予定でした
次回中指長姉VS風紀委員会です
うんうん、それは風紀委員会が悪いね…じゃあ速攻処刑だね…
アリサの一人称視点か三人称視点どっちがいい?
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アリサの一人称時点のまま
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三人称視点
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視点変更したりしなかったり