トレーナー「なぁスカイ」 セイウンスカイ「……今度は何ですか?」 作:mashiyu
五感
「五感で必要ないものが何かわかるか?」
「え、全部必要じゃないですか?」
「強いて言うなら味覚ですかね?」
「正解は聴覚だ」
「危なくないですか?」
「まあ確かに聞く耳は持たないと危ないかもな。持ってない連中は多いが」
「それってトレーナーさんのこと?」
「どうだろうな。まあ俺が捨てるなら視覚だな」
「どうして?」
「俺は人を見る目がないらしいからな」
「ぶっ飛ばしますよ」
面白い物
『世界で一番面白い物が何かわかるか?』
『トレーナーさんならギャンブルですかね?』
『それもいいが、正解は俺の言葉を鵜呑みにして猫に喋り続けてたお前だ。ありゃ傑作だった』
『なるほど。ならもっと面白い物を見せてあげますよ』
『そりゃいい。いったいなんなんだ?』
『人体切断マジックです』
『体を切断することはできねぇが、通信は切断できるぜ』
「逃がしませんよ!?」
借金
「もし借金をするとしたら何が一番大切だと思う?」
「仮だとしてもトレーナーさんじゃないんですからセイちゃんは借金なんてしませんよ」
「確かにお前は借金しないかもな。正解は連帯保証人だ。ありがとうなスカイ、俺とお前はこれからも運命共同体だ」
「勝手に私の名前使ったんですか!?」
共通点
「俺とお前の共通点、何かわかるか?」
「私とトレーナーさんなんて似ても似つかないどころか月とすっぽんですよ」
「案外月とすっぽんにも共通点があるかもしれねぇぜ?正解は逃げが得意なことだ。お前の賞金、倍にして帰ってくるからな!」
「いつの間に!?って、はや!!」
神
「なぁスカイ。俺って実は神だったんだよ」
「頭おかしくなったんですか?いや、元からかな…」
「神に向かってそんなこと言ってると天罰が下るぞ」
「はいはい、ごめんなさい。それで?なんでそんな考えに至ったんです?」
「昔の文献なんて本当か嘘かわからねぇだろ?あんなもん時間が経って事実確認ができねぇからまかり通ってるだけだ。俺が神だって言うエピソードを名前と一緒に本にでも書いといて300年後くらいに見つかりゃ俺は神になってるぜ」
「トレーナーさんのいいところなんて逃げが得意なことくらいでしょ。書くエピソードなんてろくでもない話ばっかりですよ。むしろ悪魔として伝わるんじゃないです?」
「ならお前は俺の眷属として伝わるな」
「そんな本燃やしますよ」
「眷属と共に燃える悪魔…印象的だな。こりゃ人気が出るぞ」
「燃えるのはトレーナーさんだけです」
「延焼って知ってるか?」
「巻き込まないでください!」
逆神
「ある時レース場で男を見かけてな、なにやらそいつはそこら辺じゃ有名で、100%当たるって噂だった」
「100%?トレーナーさんでも外れるときはありますよね」
「あぁ。ありゃ凄かったな」
「それじゃあ相当儲かってるんでしょうねぇ…」
「いや?全然だったな」
「え?100%当たるんですよね」
「あぁ。100%物に当たる。なにやら100敗目だったらしい。係員に出禁にされてたよ」
「しかもそいつが買うバ券だけ異様に売れ残ってたらしい」
「反面教師すぎません?」
クレーンゲーム
「俺が常に心がけていることが何かわかるか?」
「常に逃げられるようにしてるとか?」
「それも当てはまるが、今回の正解は対等でいることだ」
「えらく真面目ですね。どうしちゃったんですか? 私のぱかぷちが取れなさすぎて、おかしくなったんですか?」
「ここは教育者としてひとつ教えてやろうと思ってな」
「対等ってことは俺は店員と同じ立場なわけだ」
「はい?」
「ならこの台から商品ぶっこ抜いていいってことだよなぁ!?」
「いくら取れないからってクレーンゲームの中から直接取り出そうとしないでください!」
本編より主人公がフルスロットルです。