トレーナー「なぁスカイ」 セイウンスカイ「……今度は何ですか?」 作:mashiyu
ストーリー
「スカイ、記者に必要なものが何かわかるか?」
「取材力とかですか?」
「惜しいな。正解は想像力だ」
「…それ、どういう意味です?」
「褒めてるのさ。やつら、事実より面白いストーリーを書いてくれるからな」
愚者
「トレーナーさん。そんな大金賭けて、負けたらどうする気なんですか?」
「貪欲であれ、愚かであれ。現状に満足せず、失敗を恐れずに挑戦しろってことだ」
「トレーナーさんは貪婪で狂人なだけですよ」
「それで、結果はどうでした?」
「あぁ。最高の結果だ」
「おぉ、賭け金も凄かったですし、いったいいくら勝ったんですか?」
「俺は夢を失わなかった。これでまた挑戦することができる」
「愚か者ですね…」
天下の変わり者
「なあスカイ、こんな言葉を知ってるか?金は天下の回り者ってな」
「そりゃ知ってますよ。有名ですし」
「昔の人は随分的を射た事を言ってくれるよな」
「まあ、だからこそ後世にも伝わってるんじゃないですかね?」
「おかげで安心して賭けられるぜ。金は天下の回りもの。なら俺が返さなくてもいつかは回ってくるよな?」
「絶対そういう意味じゃないですよ」
トレーニング
「今日は休みにしましょうよ〜トレーナーさーん」
「お前が休んでいるとき、俺は練習している。お前が寝ているとき、俺は練習しているお前が練習しているとき、もちろんは俺は練習している」
「トレーナーさんってそんなにストイックでしたっけ?なんの練習なんですか?」
「待てやごらぁ!!」
「え、誰!?」
「魔のものが迫ってきてるじゃねぇか。見てろよスカイ。俺の練習の成果を見せてやる」
「そんなことのために練習してるんですか…?」
勝利
「今日はいい日だ。いつもは濁って見えるあの川も澄んだように輝いて見える」
「幻覚ですよ。昨日の雨でめちゃくちゃ泥水ですし。どうしたんですかそんなに気分よくしちゃって。気持ち悪いですね」
「お前のそんな暴言も聞き逃してやれるくらいには気分がいい。そんなお前に褒美として俺お手製のトレーニングメニューをやろう」
「全然ご褒美じゃないです!冗談ですよ取り消しますから!」
「取り消す必要はねぇさ。大事なパートナーの言葉はずっと頭に残しておきたいからな」
「はぁ…それで、結局なんでそんなに気を良くしてるんですか?」
「俺の悩みのタネが消えたんだよ、これほど嬉しいことはねぇ。いつもはビクビクして歩いてるが今日からはそんな必要もない」
「ビクビクしてる割には毎回追っかけられても余裕そうじゃないですか」
「そりゃあそのためにいつも練習してるからな」
「大嘘じゃないですか。むしろ楽しんでますよね?まあそれはいいとして、どうして突然?完済したんですか?」
「いいや?あっちのほうから消えてくれたよ。摘発されてな。前に言ったろ?俺は最悪踏み倒せる相手からしか借金はしないって」
「結局全部じゃないですか…」
不逮捕特権
「なぁスカイ、俺は政治家になってみてぇな」
「なんですかまた藪から棒に…トレーナーさんが政治家になんてなっても当選できませんよ」
「そんなことはねぇさ。俺は人に夢を見せるのが上手いからな」
「結局叶えないってことじゃないですか…」
「だいたい、なんでなりたいんですか?」
「そりゃあ交通費が支給されるからな。いつだって逃げられるぜ?界隈を震撼させる衝撃だろうな」
「金融界隈の方々はさぞ震えるでしょうね」
「まあでもやっぱり政治家にはならねぇほうがいいか」
「やっと理解してくれました?」
「あぁ。政治家ってのは大変な職業すぎて自分の言ったことも忘れちまうもんな」
「やめくださいよ消されます!」
共通言語
「お前を見てると学生時代を思い出すな」
「そういえば聞いたことなかったですね。トレーナーさんの学生時代ってどんな感じだったんですか?」
「退屈しなかったぜ?愉快な仲間たちと学生時代を過ごした。俺のことを気に入らないやつとは積極的にお話をしたな」
「トレーナーさんの言葉で話したらそりゃ気に入らない人も出てくるでしょ。大丈夫だったんですかそれ?」
「あ?相変わらずおもしれぇこというな。お前じゃねぇんだから人間でもねぇやつに人間の言葉で話しかけるわけねぇだろ笑やっぱ拳を交えることでコミュニケーションを取れない相手とでも仲良くなれるんだなって実感したぜ」
「暴力じゃないですか…まあトレーナーさんのことですし、相手も相当問題があったんでしょうけど。というか、あの事は忘れてって言ったじゃないですか!」
「些末なことだろ?通じる言語に合わせてやっただけだ。現にあいつら、その日から妙に俺を敬ってきたしな」
「世間一般ではそれをねじ伏せるって言うんです」
本編を考えてる途中ですが多分明日になる気がするので短編だけ投稿しておきます。