シンバルという魔族を倒した後夜が明けると共に、悟空から詳しい事情を聞いた。
悟空とその友人達は天下一武道会に出場し大会終了後にその場を離れたクリリンという友人を殺され、ドラゴンボールを奪われた事、追跡中に敵に撃ち落とされ俺がいる場所の近くに落ちて来た事。
そして敵の目的はドラゴンボールを集める事と思われる事。
そして悟空にはピッコロ大魔王について教えた。
はるか昔に武天老師の師匠に当たる人物の武泰斗という達人が当時暴れていたピッコロ大魔王を封印したらしい。
「亀仙人のじっちゃんの師匠!?」
「なんでもピッコロ大魔王は力が強すぎて、命と引き換えに封印するしか無かったんだと」
「そんな強え奴がいんのか………よく知ってるな」
「俺も又聞きたがよ、占いババって知ってるか?」
「占いババ!?ちょっと前に会ったぞ」
「俺はそこで偶に用心棒として働いてんだ。そん時にピッコロ大魔王について聞いた」
ピッコロ大魔王についての情報はこんな所か。
相手にドラゴンボールを集めさせたらロクでも無い事になるのは目に見えている。
「それで悟空。お前はこれからどうするんだ?」
「うーん……オラはドラゴンボールを探そうと思う。相手もドラゴンボールを集めてるし、集めて行けば会えるんじゃねぇか?」
「そりゃいい考えだが、お前どうやって移動する気だ?」
「あっ……筋斗雲はもう使えねぇのか」
悟空は首を捻って考えている。
俺は悟空に同行すべきか迷っている。
先程の自分の技は不完全だった。ただ掌に生命エネルギーを集め、刀に流し込んだだけだ、イマイチ完成したとは言いづらい為、この事件を無視して修行をしたい思いがある。
そして上空から接近する奴を悟空が発見した。
「あいつは!クリリンを殺した奴だ!」
「あれが?さっきのよりちょっと強そうだな」
そして先程より少し人型に近い化物が俺たちの前にやって来た。
「!そのガキ生きてやがったのかっ、シンバルを殺したのは貴様らか?」
「そうだと言ったら?」
「こんなクソガキどもにやられるとはな!そこのガキはまた返り討ちになりたいのか?」
「飯をいっぱい食ったからな、昨日の様にはいかねぇぞ」
悟空は友人の仇だからか並々ならぬ目つきで敵を睨んでいる。
「こいつは悟空に譲る。俺が戦った所で得るものはさなそうだ」
「サンキューヤジロベー。見ていてくれクリリン」
そこからの悟空の戦闘はかなり一方的な展開だった。
昨日の模擬戦はかなりウォーミングアップの段階で終わった為、今の悟空の能力の半分も出していなかったのだろう。
「くそっ、こうなれば!」
魔族が翼を広げて空に飛び立つ。
悟空は赤い棒を地面を突き立て、その棒を伸ばして魔族を追って、かめはめ波というエネルギー放出技で魔族を消し飛ばした。
「すげぇ威力だ……」
敵を倒した悟空が上空から帰って来る。
「で?敵を消したのはいいんだが、あいつはドラゴンボールを持って無かったんだろ?どうすんだ」
「ああ、オラはドラゴンレーダーを持ってるからな、ドラゴンボールが何処にあるのか分かるんだよ」
そう言って悟空は懐から出した懐中時計の様な機械を見せて来た。
液晶に映っている光点がドラゴンボールがある場所らしい。
「所でその機械の反応の内の一つがこっちに向かって来てる様だけど?」
「うわ!ほんとだ。さっきの奴の仲間かな?」
「来てくれるんなら待つか。探す手間が省けるな」
敵が来るまで悟空と気になっていた事を話し合う。
かめはめ波はどんな原理で放っているのか?残像拳という技の使い方、悟空に生えている尻尾について。
俺は占いババの館でどんな仕事をしているのか、今までどんな敵と戦ったのか。相手の意識の隙に移動する縮地という技のやり方。
悟空の説明は感覚的でかめはめ波についてはあまり理解できなかったが、残像拳はなんとか覚える事が出来た。
そうして待っていると大きな飛行船が俺たちの上空に現れ、邪悪な気配を持った怪物が上から降って来た。
1話の平均文字数を2000ぐらいにしたい
ヤジロベー
残像拳を覚える