TS転生機動少女は主人公と殺し愛たい 作:犬も立てば棒にラリアット
上司の退社と出張が重なりまして
中国の方に行ってました
中々にいい体験でしたよ、仕事が馬鹿みたいに忙しい事を抜きにすればですけど
という事でリハビリをかねて投稿しておきます
多分次回も遅れます、新入社員の教育が待ってます…
ステン国との衝突が終わった俺は、新しく作った外装と偽装チップを使用し、外界を探索していた
「〜〜♪」
何せ今日の俺は気分がいい
殺し愛計画の第一段階を無事突破し、おニューの外装を身にまとい、堂々と外界を練り歩けるのだから
「変異機体出ておいで〜、出ないと体内ほじくるぞ〜♪」
その目的は変異機体、あいつらを殺すとたまに外装やら設計図やらが手に入る
ドロップでしか手に入らない外装もあるし何より変異機体はみんな一癖二癖あって強い、そんな機体の設計図が手に入ったらそれだけで戦力大幅アップなのだ
ちなみに俺の無色の色彩一式もドロップ限定外装である
と、そんなこんなで2日ほど外界をさ迷っていると…
「ん?プロペラ音?ヘリコプタータイプが居るっぽい」
ヘリコプタータイプは大型しか居ない、つまり変異機体である
【空色型・スカイアラート】もしくは【雲海型・ドラゴンズアイ】…あぁ、後ヘリコプターとは言い難いが【アンノウン・アンチエア】のどれかだろうな
俺は逸る気持ちを抑え、慎重に音のなる方へ向かった
「…うそぉ」
向かった先で目にしたのは壊滅したキャンプ地
既に息絶えた機動少女、尚も暴れる【アンノウン・アンチエア】それも2機
そして…その2機を従えるように佇む1機の変異機体…【指揮する肉塊・ミサダメ】肉塊シリーズ、それは変異機体の中でも最高峰の性能を誇る機体である
肉塊シリーズの特徴として名前に自身の役割が刻まれている、こいつの場合は指揮
つまりこいつは他の変異機体を動かし、敵を追い詰めるという訳だ
ゲーム内でも強かった、こいつの指揮下にある深鋼機体全てにバフをかけるのだ
それでも戦えたのは指揮下にある機体が全て小型だったから
なんで大型引き連れてるん?殺す気か?
ちなみに肉塊シリーズは1種類につき1機しか存在しないオンリーワンな存在なのだ!
「大人しく引いた方がいいなぁ…勝てるかどうかわかんないし」
今なら気付かれてないから逃げられる、そうと分かれば撤退撤退!回れー右!
そうして振り返った俺は少しの間固まった、だって目の前に深鋼機体がいたんだもの、【空食型・オールアイ】…監視型ドローンです、はい
「ギュルオォォォォォォッ!!!!」
「なんでこうなるんだよぉ!!!」
爆音、いや轟音…廃墟と化したビルが爆破解体されていく間を、俺は駆け抜けていた
大型弾道ミサイル、小型分裂ミサイル、キャノン砲、機関銃、その全てが俺に照準を合わせ、放たれる
「っ!しまった…速度値が足りないっ…追いつかれたか…」
いつもと違う外装、【モンスター・ハント】シリーズ一式…中量級の中でも重量級に近い重さをしており移動速度が遅い、しかしその代わり実弾防御に優れており特殊外装の【モンスター・ハント ヒドラ】はクールタイムこそ長いが三本のアームが展開されそこから火炎放射を放つ攻撃タイプの外装、さらに自動ロックオンな為こちらから操作する必要も無いというとりあえず起動すればいいお手軽外装である
こいつのお陰で逃げながらもある程度の反撃に成功しており【アンノウン・アンチエア】は1機は大破寸前、もう1機は中破
【指揮する肉塊・ミサダメ】は後方にいる為僅かにしかダメージを与えられて居ないが…
「大丈夫…戦える」
速攻で1機落とす、そうすれば勝機はある…
落ち着いて深呼吸、そして手元の【比翼鳥・右翼】と【比翼鳥・左翼】を構える
これらは両方合わせて装備する事によって本領発揮するタイプの武器だ
見た目はサブマシンガンなのだが二丁持つことにより威力や射程、更には精度まで向上する不思議な武器である
因みにサブマシンガンなので軽量である
「接近し1機落とす…その後はどうにでもなれ」
半ばヤケクソ気味な作戦だがこれに賭けるしかない、なーに死んでも生き返れる、心配ねぇだ!
そのまま大破した方に急接近し、全弾お見舞いする
すると内部で爆発が発生、そのまま大爆発を起こし墜落、動かなくなった
更に幸運だったのがカバーの為に近寄っていたもう1機の【アンノウン・アンチエア】が爆発に巻き込まれ大破した
しかし俺も無視できないダメージを負った、接近する際機関銃を避けた先でキャノン砲が命中、俺の高い実弾防御で耐えたがそれでもキャノン砲、命中した左胸付近の装甲はへこみ、ズキズキと痛みが込み上げる
「…っ、手痛いお返しだね…くっ……」
当然その隙を見逃すような敵では無い、爆発に巻き込まれ体制を立て直している【アンノウン・アンチエア】の後方にて、【指揮する肉塊・ミサダメ】がチャージしたレーザーが俺を焼こうと迫り来る
「っ!シールド展開っ!」
俺は即座に背部に装備した【傲慢なる盾】を起動し、耐える
この装備は敵のレーザー攻撃をある程度吸収し、使用者の体力を回復する能力がある
その代わり実弾や爆発に対するダメージはほぼ防げないという欠点付き、それに回復力も雀の涙な為不遇な装備と言わざるを得ない
ん?なんで使ってるのかって?かっこいいしロマンあるから
見た目は骨董品の盾っぽいのに半透明のバリアを展開して攻撃を防ぐ、それだけで採用する価値はあるのだ
しかし純粋なビーム攻撃にはとにかく強い、お陰でほぼ無傷で乗り越えられたが、流石にシールドがオーバーヒート…しばらく使えない事になった
「肉塊…本当に厄介だなぁ!もう!」
攻撃を防いでいる隙に体制を立て直した【アンノウン・アンチエア】が私にキャノン砲を構える
回避は可能、最悪くらっても耐えられる
だがその後ろに控える【指揮する肉塊・ミサダメ】がその隙を見逃さない
キャノン砲を避ける、後方からのビームを身体を捻って避ける、機関銃をくらいながら反撃する、後方からのビームを避ける、大型弾道ミサイルに巻き込まれないように横に跳躍する、後方からの拡散ビームを障害物を使って防ぐ
はっきり言おう、ジリ貧だ
このまま戦えば【アンノウン・アンチエア】には勝てるだろう、だがその後方に控える【指揮する肉塊・ミサダメ】に届かない
あれの放つビームは4種類、遠距離狙撃特化の圧壊レーザーMK.2、近距離特化の融解レーザー改良型、広範囲攻撃型の拡散ビーム、そして…威力特化の圧縮指向性臨界ビームMK.8(壊)
奴は虎視眈々と狙っている、私に圧縮指向性臨界ビームを当てる隙を…
今なら避けられる、だが戦い続け消耗した私になら
詰みだ、【指揮する肉塊・ミサダメ】は今現在敵対している少女を見据え、結論をだした
時間をかければ勝てる、無理に攻めに行く必要はない、大きな手駒を1つ失ったのは残念だ
おそらく最後の1つも目の前の少女に壊されるだろう
だが、それでも余は勝てるのだ
手駒などまた集め直せばよい、重要なのは余が傷つかない事だ
余さえ無事ならどうとでもなる、故に使い捨てる
それが貴重な手駒であり、目の前に存在する少女に導き出した結論を覆す為の鍵である事を知らずに
刹那、空間が歪んだ
【指揮する肉塊・ミサダメ】は身体の約75%を占める脳で状況の把握に務めた
今のはなんだ?空間が歪んだ、重力が発生している、下ではない横方向の重力だ、あの少女がなにかしたのか、あの見た事のない背中の武器、あれだ、あれが何かしたのだ、抗えぬ、【アンノウン・アンチエア】は既に重力を生み出し続けるブラックホールに喰われた、私もそうなる?否、耐えられる、少女を見てみよ、既に息は上がっており足が笑っておる、あのブラックホール擬きの解析も済んだ、十分耐えられる、その後ビームでも打ち込めば終わりだろう、無駄にダメージを負うがあのブラックホール擬きを生み出す脅威を排除できるならば安いものだろう
思考を巡らせ、結論を出すまでに僅か5秒
喰らっても耐えられる、勝ちは揺るがない
そのまま抵抗をせず、ただ重力に引かれるがまま吸い込まれていく
そしてブラックホール擬きに喰われた瞬間、自身の導き出した結論が間違っていることに、気付いてしまった
「ぎゅるぁああぁあぁ!?!?!?」
内部に取り込まれたのはこの傲慢な肉塊だけではない
傲慢な肉塊が手下として、駒として扱ったヘリコプター擬き
そのプロペラが、傲慢な肉塊を切り刻み始めた
「ぎゅじゅぎゅおぉぉぉゅぎゅ!!!」
おぞましい悲鳴をあげながら切り刻まれて行く
傲慢な肉塊は実弾やビーム兵器にかなり強い耐性を持っている、しかし同時に斬撃と爆発に関しては弱点と言えるほど耐性がなかった
そして、プロペラは絶えず降り注ぐ斬撃となり、傲慢な肉塊を、その名の通りの姿に変え始める
「ぎりょるるる…る……………」
そしてブラックホール擬きが消えた後、残されたのは鉄くずとミンチだけだった
あっぶなぁぁ!!!
勝った!?勝ったよね!?っしゃあ!!!
自身の勝利を確信した俺は、そのまま仰向けになる形で地面に倒れ込んだ
最後に使用した武装は【機械の神・重力砲】
機械の神シリーズの最高火力武器【機械の神・重力砲】こいつはとてつもなく長いチャージ時間の後、自身の最大体力の半分を使用する事によって放つことができる、その威力は中から重量級の敵すらも吸い込むブラックホールを生成し、飲み込まれた者にとてつもない重力を与え圧縮、いや圧壊させる武装だ
【機械の神】シリーズの武器は強力な代わりに使用にはそれぞれ決められた条件を満たす必要があるという変わり種の武器達、その中でもこの【機械の神・重力砲】の条件は先程話した発射時最大体力の半分を消費の他に、外装の種類を統一すること、レーザー兵器を装備していない事、盾を装備していること、そして…深鋼機体である事
俺はこの装備を使いたいが為のこのプリセットを組んだ
逃げながらチャージしてたんだけど完了する前に体力が半分以下になるとは思わなかった
まぁ【傲慢なる盾】の体力回復効果で何とか半分以上の数値まで回復出来たのが勝因だった
苦労したがお陰で大戦果だ、暫くは外界に行きたくない
早速戦果を確認する為、俺は鉄くずとミンチの山に向けて歩みを進めた
フレーバーテキスト
【空色型・スカイアラート】
大型のヘリコプター
注目すべきはその機動力であり、並の小型ドローンよりも素早く動く
しかし武装の数は少なく対地バズーカと機関砲一門のみという有様である
【雲海型・ドラゴンズアイ】
大型のヘリコプター擬き
ヘリコプターとは思えない装甲の厚さと武装を携えており、もはや陸上戦艦にプロペラをつけて無理やり飛ばしたと言った方が合っている機体
時折街に攻撃を行っており、各国は対空兵装の研究に頭を悩ませている
【アンノウン・アンチエア】
空飛ぶドローンのような深鋼機体
多彩な武装とそれなりの機動力で敵対者を追い詰める
アンチエアと名にあるが対空兵装らしき物は確認できない
この機体のプロペラは絶対に折れることがないと言われており、実際にプロペラを地面に擦りながら突進しミンチにするという攻撃を観測された事もある
【空食型・オールアイ】
索敵型の深鋼機体
下部に取り付けられたカメラユニットは最大倍率50という異次元の性能を誇っており、オールアイの名に相応しい性能である
ただし武装は付いていない上に脆いので気づかれる前に落としてしまおう
【指揮する肉塊・ミサダメ】
肉塊シリーズ
余は生まれながらの王である
余は手下を指揮し、敵対者を屠るのだ
余は世界に問う
余の生まれた意味を
余はなぜ生まれたのか
余はなぜこのような力を持ったのか
余はなぜ…愛を知らぬのか
世界は余に、何も答えぬ
【モンスター・ハント ヒドラ】
崩壊前の世界で語られたモンスターを模した外装
なぜ自律稼働するのかは誰にもわかって居ない
どこから炎を生み出しているのかは誰にもわかって居ない
どうして時折外装の主人に甘えるような行動をするのか、誰にもわかっていない
【比翼鳥・右翼】
隻翼の鳥は1羽では飛び立てぬ
我の番はどこぞ
生き物は、1人では生きていけぬぞ?
【比翼鳥・左翼】
隻翼の鳥は1羽では飛び立てない
私の番はどこ?
時には甘える事も必要よ?
【傲慢なる盾】
お主の力を寄越すのだ
我が受け止めた力が、お前を滅するだろう
我は全てを受け止めよう
我がいいように扱ってやろう
この美しき見た目に惑うが良い
展開された障壁の無機質さに震えるが良い
いい余興だったぞ。
【機械の神・重力砲】
かつてこの世界を支配していた神がいた
神は戦いの中で様々な武器を作り上げた
これは大群を一掃する為に、羽虫のように飛び回る者を吸い込む為に、押しつぶされる敵の悲鳴を楽しむために
今日も悪趣味な砲は、敵対者にも、使用者にも
平等に苦痛を与え続けるだろう
【機械の神】
それは世界を支配していた神
彼女が降臨すれば、喜劇は悲劇にも、悲劇が喜劇にも、彼女の思うがままに変えられる
多くは語られず、しかし実在したという研究結果だけが
機械の神が実在する者である事を証明していた
「そう、頭が殺られた…ね」
真っ暗な空間で、少女は呟く
少女の背中にはゼンマイが規則正しく回っていた
「でもいいわ、まだ手と胴体と足があるもの」
少女は笑う、その笑みが凶悪なものである事を隠そうとしないまま
「早く、私を殺してね…」
最後の呟きは、誰の耳にも届く事は無く
少女もまた、深い眠りについた
ここまで読んでくださりありがとうございます
次回も楽しんで貰えるよう、頑張って執筆させていただきます
評価や感想等お待ちしております