Day Break holoX   作:holoXer

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特別な実験♡

 

昨夜、再び謎の爆破事件が起こりました。警視庁の調べでは、例のコンビニ爆破事件の犯人と同一犯だと推測されており...

 

ルイ「どうやら、こよりがまたやったみたいだね」

 

悠介「やっぱり...この事件ってholoXのこよりさんが...」

 

ラプラス「あぁ。まず間違いないだろう」

 

ラプラス「あいつは頭がおかしい。気になったことを試さずにはいられないんだろうな」

 

ルイ「確かに、私らといる時もトラブル続きだったもんねぇ」

 

ラプラス「……しかし、博士の知能はholoXに欠かせないもの。本格的に捜索に動くぞ!」

 

悠介「はい!総帥!」

 

そして、爆破された工場の跡地

 

こより「あーあ…また失敗か〜」

 

こより「地球の物質は合わないものばかりだなぁ、でもワクワクする!」

 

こより「失敗は成功のもと!こよはめげないもん!」

 

こより「さーてっと!次はどんな実験をしようかな〜♡」

 

...

 

ルイ「ここが、事件があった場所だね。さすがに警察に囲まれちゃってるかぁ」

 

ラプラス「簡単には近づけないか…この星の奴らは頭が固いからな…」

 

悠介「なんでこよりさんはここを爆破したんでしょう…」

 

ルイ「爆破したかったわけではないと思うよ」

 

ラプラス「あぁ、ただの実験の失敗だ」

 

悠介「そ、そうなんですね…」

 

警察「君たち、何か用かな」

 

悠介「あっ、す、すみません!用というか…気になっただけで…」

 

警察「気になった…?何か知っているのか…?」

 

悠介「そ、そういう訳じゃなくて…」

 

ラプラス「……」

 

警察「そこの女…!その頭の角はなんだ!もしかしてお前たち…犯人のグループか!」

 

悠介「ち、違います!」

 

警察「話は署で聞かせてもらおう!連行する!」

 

悠介「待ってください!話を」

 

(ラプラスがダークショットを警官に浴びせる)

 

警察「があっ…!」

 

悠介「そ、総帥!やりすぎですよ!」

 

ルイ「そうかな?あの人、地球人じゃないみたいだけど」

 

悠介「えっ!?」

 

(変貌していく警察たち)

 

ラプラス「奴らは、地球人に擬態した、他の星の生命体だ」

 

悠介「け、警察全員が!?」

 

こより「あれれー?おかしいなぁ」

 

ラプラス「やはりお前の仕業か!博士!」

 

こより「待ってよラプちゃん!こんなはずじゃなかったんだって〜」

 

悠介「こ、この人が…博衣こよりさん…!」

 

こより「こよは、ラプちゃんが探してる石を見つけるためにビーコンを設置したんだよ?」

 

ルイ「ビーコン?あぁ…だから宇宙人がこんなに」

 

ラプラス「あの爆破はビーコンを設置するためだったんだな」

 

悠介「あの…ビーコンって…?」

 

ルイ「この星の灯台みたいなものかな、宇宙を海だとすると、宇宙船は船。船が向かう目的地に置かれるものだよ」

 

こより「ビーコンを置けば、この星に眠る異星物が感知できる!すぐ見つかるじゃん!そう思って置いてみたんだけど、まさかこんなに招かねざる客が来ちゃうなんてねぇ…」

 

宇宙人「ちっ…テメェらもラプライト狙いか…!」

 

ラプラス「…貴様、どこでラプライトの事を聞いた」

 

宇宙人「宇宙中で話題になってるぜ!手にした者に強大な力を与える鉱石!ラプライトが地球にあるってな!」

 

ルイ「ライナスが流したんだね」

 

ラプラス「地球をパニックに陥れ、その隙に奪うつもりか…そして、ビーコンの設置で、こいつらが来やすい環境を作ってしまったというわけか」

 

こより「えぇ…!?こよを利用したの!?」

 

宇宙人「ラプライトは俺らのもんだ!」

 

(ビーコンに向かっていく宇宙人たち)

 

こより「……なーんちゃって」

 

宇宙人「なっ…?」

 

(ビーコンが光り輝く)

 

ラプラス「…伏せろ!」

 

(ビーコンが爆発し、隠されていた宇宙人たちの船を木っ端微塵にしていく)

 

こより「おつこよ〜!holoXが狙う物を、横取りしたらダメだよ!」

 

悠介「ぜ、全部計算してたんですか…?」

 

こより「そう!わざとビーコンでこの星に住む他の宇宙人を誘き寄せて、一網打尽にする作戦だったのだー!」

 

ラプラス「ふんっ、そんなことだろうと思った」

 

悠介「こよりさん…凄い!」

 

こより「だってこよは!holoXのずのーだよ!」

 

ルイ「さてと、場所を変えてゆっくり話そっか、こより」

 

カフェに入り、4人で話している

 

こより「理由なんて無いよ、ただ地球の物質を試すためにやったんだもん」

 

ラプラス「警察にお前が残した毛が特定され、地球外生命体の存在が公になった。これは由々しき事態だぞ」

 

こより「だから角を隠すために、そんな帽子被ってるの?」

 

ラプラス「不本意だがな…」

 

ルイ「ラプラスのお姉さんもラプライトを狙ってる。ゆっくりはしてられないよ」

 

こより「へぇー、ラプちゃんって、お姉ちゃんいたんだ」

 

ラプラス「...奴とは色々あってな、関わりたくない存在なんだ」

 

こより「で、今ラプちゃんとルイ姉は、この地球人くんのお家にお世話になってるんだね」

 

悠介「初めまして...!僕、城崎悠介と言います」

 

こより「よろしくね〜、博衣こよりだよ」

 

悠介「僕、こよりさんに会ってお話してみたかったんです!」

 

こより「えっ?こよに?どうして?」

 

悠介「僕の父と母は、元々、宇宙での仕事をしていたんです」

 

悠介「2人の研究の話を聞かせれていたので、こよりさんを通じて、僕もその知識をつければ、2人が遺してくれた物もしれる気がして...」

 

こより「遺した物...悠介くんのご両親は今...?」

 

悠介「はい。もうこの世にはいません。宇宙観測に行った際の事故死だと聞きました...」

 

ルイ「宇宙では何が起こるか分からないからね...お労しいよ」

 

こより「こよの研究のことが知りたいんだ〜」

 

ラプラス「こいつを参考にするのはやめておけ、さっきも言ったが、博士は頭がおかしいからな」

 

こより「もぉ〜、何を想像してるの!?」

 

ラプラス「なんでもだ!」

 

こより「分かった分かった。じゃあ悠介くんにはこよから、研究者の心得を教えてあげるよ!」

 

悠介「はい!宜しくお願いします!」

 

こより「この星の物質って、ほんっとーに興味深いんだよ!特に鉄とかカーボンとかは、こよの星では手に入らないものだから、つい触ってしまいたくなるんだよね〜、もう全身がかゆくなっちゃって!ついつい触っちゃうんだよね〜、もう好奇心が抑えられなくなっちゃって!そうしたらなんか爆発したの!」

 

悠介「な、なるほど……」

 

こより「だからね?もう全部調べちゃおっかな〜って思ってるんだよ!全部試しちゃおっかな〜って!もう何もかも全部知りたくて仕方ないの!もうこの星の全てをこよの物にしてしまいたい!こよの一部にしたい!もう全部こよが調べ尽くしてやる!もうこの星を全部こよのものにするしかないと思ってるの!」

 

ルイ「なんか変な方向に進んでない……?」

 

ラプラス「元からこういうやつだ」

 

こより「でも、何をするにも拠点が第一!こよも悠介くんの家に行ってもいいかな?」

 

悠介「はい!もちろんです!」

 

ルイ「随分あっさりだね?その分、悠介くんの負担も増えることになるんだよ?」

 

悠介「両親が残した広い家に、たった1人で生きるのは結構寂しくて...本当に、皆さんが来てくれて嬉しいんです」

 

ラプラス「まぁ、博士がすぐ近くに居るのは好都合だ、お前も行動を共にしろ、博士」

 

こより「りょうかい!これでholoXも3人集結だね!」

 

ルイ「クロヱも来てくれるかね...」

 

ラプラス「奴は放っておくとして、問題は侍だ」

 

悠介「侍...風真いろはさんですよね」

 

ラプラス「あいつなら、もう吾輩たちの居場所に気づいていて、近くから動向を探っているところだろう」

 

ラプラス「しかし、奴はどうも用心深い…未だに貴様に裏が無いか疑っているところだろうな」

 

悠介「僕が疑われてるんですね…...」

 

ルイ「用心棒だから、それが正解ではあるんだけどね」

 

こより「まぁ、いろはちゃんの事は置いておいて、まずはこよの新居に案内してよ!」

 

悠介「はい!一緒に行きましょう!」

 

そして、悠介の家

 

こより「おー!ここが悠介くんの家かー!大きいねー!」

 

ラプラス「博士が来る前は、吾輩と幹部の2人しかいなかったからな、2階に空いてる部屋がある。好きに使うといい」

 

こより「ほぇ〜、2階にある一番大きな部屋にラプちゃんが居たんだ…でも、こよは1階に場所を作りたいなぁ」

 

悠介「もちろんです!どこでも自由に使ってください!」

 

こより「よしっ!早速荷物置いてくるね!」

 

悠介「ふぅ……なんか、1人増えただけなのに、かなり賑やかになりましたね」

 

ルイ「まだ3人だけだけどね」

 

悠介「もっと皆さんと仲良くなりたい…」

 

ラプラス「仲良くなる…か。お前も頑張るな。そんなに吾輩たちが大切なのか?」

 

悠介「はい!新しい家族ですから!」

 

ラプラス「家族...か」

 

(料理に取り組む悠介を横目に、ラプラスは考え込んでいた)

 

ルイ「ライナスのこと、考えてるの?」

 

ラプラス「……姉とは、長い間、会っていなかった」

 

ルイ「ねぇ、ライナスと何があったの?」

 

ラプラス「……吾輩と姉は、正反対なんだ」

 

ラプラス「誰よりも強い姉と、誰よりも弱い吾輩」

 

ラプラス「姉は優秀だった。誰よりも頭が切れ、武力に優れ、素質もあった」

 

ルイ「総帥には無い、才能ってこと?」

 

ラプラス「吾輩には、両親が求める素質が無かった。姉は選ばれ、吾輩は見捨てられた」

 

ラプラス「だから、吾輩は必死に学び、訓練を重ね、今の力を手に入れた。いつしか、姉は超えるべき壁になっていたんだ」

 

ルイ「その結果、ライナスと自然に距離ができたんだね」

 

ラプラス「……そして、両親の前で決闘を行い、勝った方が、魔界の軍の指揮権を得る。ダークネス家の恒例行事の日」

 

ラプラス「吾輩は力を発揮しようとするあまり、力を暴走させ、辺りを破壊し尽くした挙句、ライナスに敗れた」

 

ラプラス「吾輩は力の制御を学ぶため、こんな枷を着けられ、ダークネス家を離れ、お前たちと出会ったんだ」

 

ルイ「あの時のラプ。不貞腐れてたもんね」

 

ラプラス「まぁ、今ではholoXと出会えたんだ、後悔はしていないがな」

 

そして、こよりの部屋に料理を運ぶ悠介

 

悠介「こよりさーん、荷解き終わりましたか?」

 

こより「わわっ!悠介くん!」

 

こよりの部屋は、ガラクタの山だった

 

悠介「えっと……これは……」

 

こより「ひっどいよね〜、ラプちゃんの趣味が悪いから、こよの研究のための材料が少ないんだよ」

 

悠介「そ、それは大変ですね……」

 

こより「そうだ!今度、地球のものを買い漁りに行こう!この星の鉱物とかも欲しいし!」

 

悠介「あの、こよりさん」

 

悠介「こよりさんは、どうして研究にハマったんですか?」

 

こより「えっ……?うーん……特に理由は無いけど」

 

こより「昔から、色んな星の色んなものが気になっちゃって」

 

こより「あれもこれもって...気づいたらこんな生活してたんだよね〜」

 

こより「もう地球にずっと居たいかもなぁ〜、この星、便利な道具が多すぎてやばいよ〜」

 

悠介「それが、こよりさんのやりたいことなんですね」

 

悠介「素敵です!」

 

こより「地球人って、ほんっとに真面目だよね」

 

悠介「どういうことですか?」

 

こより「他の星だとさ、研究とか、知的好奇心を満たすとか、そんなのはバカだーって言われるの」

 

悠介「そ、そうなんですか!?」

 

こより「でも地球は全然発展してないから、研究すればするほど褒められるんだもん!」

 

こより「本当にいい星だよ〜!もう大好きになっちゃった!」

 

悠介「なんか複雑ですね…」

 

こより「悠介くんも早く自分のやりたいことを見つけないとね!」

 

悠介「僕のやりたいこと...?」

 

こより「holoXに何となく着いてきてるみたいだけど、悠介くん自体の目標は?」

 

悠介「僕は、ただ、皆さんのお役に立ちたいだけなので……」

 

こより「なら、その気持ちを素直に表現してみたら?」

 

こより「何かに挑戦しないと、何も変わらないよ?」

 

悠介「そうですよね……でも、今は何がしたいのか分からなくて……」

 

こより「なら、もっと色んなものを見てみようよ!」

 

こより「そのうちきっと、やりたいことが見つかるよ!」

 

悠介「……分かりました!これからは色んなことに挑戦してみようと思います!」

 

こより「ふふっ、素直でよろしい♪」

 

悠介「あっ!それより料理作ってきたんです!よかったら食べてください!」

 

こより「わー!ありがとう!」

 

こより「それじゃあ、いただきまーす!」

 

こより「……わぁっ!美味しい〜!」

 

悠介「良かった...一生懸命作りました!」

 

こより「宇宙食はとりあえずエネルギーを補給するだけで味は度外視だったから、地球の優しい味が染みるなぁ」

 

悠介「地球をいっぱい知って、好きになっていただけたら嬉しいです!」

 

こより「悠介くんは本当に素直だね」

 

悠介「えっ?」

 

こより「そんなんじゃ、すぐに騙されちゃうよ?」

 

悠介「は、はぁ……?」

 

こより「よーし、気合いが入ったぞー!」

 

こより「それじゃあ、ラプちゃんを待たせると悪いから、片付けてくるね!」

 

悠介「はい!待ってますね!」

 

こより「あっ!あと、最後に1つだけ質問させて!」

 

悠介「質問?」

 

こより「悠介くんって、holoXのために死ねる?」

 

悠介「えっ……」

 

こより「ふふっ♪冗談だよ」

 

こより「それじゃあ、待っててね♪」

 

悠介「は、はい……」

 

そして、退室する悠介

 

こより「さーてっと」

 

こより「彼の心も、色々調べたいなー」

 

(窓に現れる影)

 

こより「おっ?」

 

「へっへへ...てめぇ、あのガキの仲間だな?」

 

こより「えーっと...どちら様?」

 

「てめぇらに宇宙船を奪われたクロス様だよ!」

 

こより「あー!君そんな名前だったんだ〜」

 

クロス「ふざけやがって...前回は不覚を取ったが、今度は容赦しねぇ...」

 

(こよりに向かって拘束具を放つ)

 

こより「何するの!」

 

クロス「てめぇは人質だ!あのガキを泣かせるためのな!」

 

(ポーチの薬品に手を伸ばすこより、だが、少し考え、やめておく)

 

こより「いいこと思いついちゃった〜」

 

クロス「大人しくしとけよ...がーっはっはっはっ!!」

 

こより「きゃぁー!捕まっちゃったー!」

 

悠介「この声...こよりさん!?」

 

クロス「来やがったな!地球人!」

 

こより「悠介くーん!」

 

クロス「こいつを返して欲しければてめぇ一人でこの場所に来い!あのガキを連れてきたら容赦しねぇぞ!」

 

悠介「あなたは...あの時、総帥にやられた...!」

 

(紙を投げ捨て、こよりを連れ去るクロス)

 

悠介「こよりさん!」

 

悠介「そんな...」

 

悠介「……行くしかない。こよりさんを助けないと!」

 

そして、もう使われていない町外れの工場

 

クロス「くっくっくっ...ようやく復讐できるぜ...」

 

こより「ちょっと宇宙船借りただけなのに、怒りすぎだよー」

 

クロス「うるせぇ!テメェらに傷つけられた俺のプライドは宇宙船より高いんだよ!」

 

こより「何にもできない地球人1人を呼んで、どうするつもり?」

 

クロス「あの地球人の死体は、あのガキへの見せしめに使う。後悔させてやるんだよ、俺様に喧嘩売ったことをな!」

 

こより「小さい人だなぁ」

 

クロス「あ?」

 

こより「そうやって他人を痛ぶることでしか、自分の存在をアピール出来ないの?」

 

クロス「へへっ、俺様はなぁ、全てを捩じ伏せんだよ」

 

クロス「俺様の敵は、ぜんぶ痛めつける。俺様こそが最高の存在だ!」

 

こより「……小物」

 

悠介「こよりさん!」

 

クロス「来やがったな?地球人」

 

こより「あっ、こっちこっち〜!」

 

クロス「約束通り、てめぇ1人で来たんだろうな!」

 

悠介「……はい」

 

クロス「よしっ、戦おうぜ、俺とお前で」

 

クロス「俺に勝てたら、この狐を解放してやるよ」

 

こより「狐じゃなくて!コヨーテッ!」

 

悠介「わかりました…」

 

クロス(地球人の技量なんか全部わかってる。てめぇは今から俺に為す術なくねじ伏せられるんだよ...!)

 

クロス「よし...勝負開始だ!」

 

(早速、悠介に向かっていくクロス)

 

悠介「来る...!」

 

(走って回避しようとした悠介だが、クロスの方が速く、タックルを喰らわされる)

 

クロス「おらぁっ!!」

 

悠介「がはっ……!」

 

クロス「へへっ、かりぃなぁ...地球人ってのは貧弱だねぇ」

 

こより「あーあ…ダメそうかも」

 

クロス「まだまだ俺への仕打ちの分はやり返せてねぇよなっ!」

 

(倒れている悠介に追撃の蹴りを加える)

 

悠介「ぐっ…」

 

悠介(ダメだ…この力の差じゃ、正攻法じゃ勝てない…!)

 

悠介(考えるんだ…何とか…この人に勝たないと…!)

 

クロス「おらっ!もう一発!」

 

悠介「はぁっ!」

 

(寸前で回避する)

 

クロス「ちっ…まだ体力が残って…!」

 

悠介「はぁ…はぁ…!」

 

(走ってなるべく距離を取る)

 

クロス「おいおい!逃げんなよ!」

 

悠介「ここは工場…何が使える物があるはず…!」

 

クロス「ちょこまかとうぜぇな!」

 

(クロスの弾丸から発生する爆風に吹き飛ばされる)

 

悠介「うわっあっ!」

 

悠介「くそっ…」

 

こより「頑張るねぇ…」

 

悠介「探すんだ…勝てる方法を…」

 

(傷を負いながら立ち上がる)

 

悠介「あっ…これって…!」

 

悠介「ガソリンとバーナー…ここで爆発を起こしたらこよりさんが…」

 

悠介「ガソリンを僕が被って…走って追いかけてきたところを引火すれば…」

 

悠介「……よしっ!」

 

クロス「何してんだ?よそ見すんなよ!」

 

悠介「準備は出来た…」

 

(ガソリンを被り、バーナーを手に持つ)

 

悠介「はああああ!!」

 

(全力で走り出す悠介)

 

クロス「どこ行くんだよ!」

 

(工場の外にまで逃げ出す)

 

クロス「まだ済んでねぇんだよ!」

 

悠介「よしっ!ここまで来れば…!」

 

(急にクロスの方を向き直し、突進する)

 

クロス「なっ…!」

 

悠介「やぁっ!」

 

(クロスの上に覆いかぶさり、バーナーを振りかざす)

 

クロス「離せっ!くそっ!」

 

悠介「こよりさん…holoXのために死ねるかって聞きましたよね…僕は…死ねます…!」

 

悠介「はああああ!!!」

 

(脳内にラプラスの顔がよぎる)

 

悠介「はっ……」

 

クロス「ちっ…おらっ!」

 

悠介「うわっ!」

 

クロス「くそっ…濡れたじゃねえか…くせぇな…」

 

悠介「僕は…死ねる…?」

 

悠介「いや…そうじゃない…!」

 

クロス「今度は容赦しねえぞ…すぐ殺してやる…!」

 

悠介「……僕は…生きる!holoXのために生きるんだ!!」

 

クロス「何をブツブツ言ってやがる!」

 

(悠介の手から落ちたバーナーを踏み潰すクロス)

 

悠介「バーナーが…でもまだ終わりじゃない…僕は…!」

 

こより「悠介くーん!」

 

悠介「はっ…こよりさん!?」

 

こより「静電気起こして〜!」

 

悠介「静電気…はい!」

 

クロス「どこ行くんだよ…また鬼ごっこか?」

 

こより「プラスチックコップの外側と内側にアルミホイルを巻いて!」

 

悠介「プラスチックコップ…これと…アルミホイルを2枚…!」

 

こより「そしたら定規を擦って静電気を起こす!そしてそれをコップに近づける!」

 

悠介「はい…!」

 

クロス「てめぇら!さっきから何を話してやがる!」

 

悠介「僕は…1人じゃ何もできません…!だから、こよりさんに助けてもらってるんです!」

 

クロス「へっ、ダセェ野郎だな!」

 

悠介「それでも…僕はholoXerとして、あの人たちを支えたい!」

 

悠介「どんなに惨めでカッコ悪くても、縋りついて…皆さんを助けたい!」

 

悠介「そのために僕は…!」

 

こより「コップを投げつける!」

 

悠介「生きて!頑張るんだ!!」

 

(静電気を帯びたコップがガソリンに近づき、引火する)

 

クロス「なっ…!」

 

クロス「ぐわああああ!!!!あちぃー!!!!」

 

クロス「くそっ!くそっくそっ!てめぇー!!!!!」

 

(海に向かって走っていくクロス)

 

こより「よいしょっと!」

 

悠介「こよりさん…ロープ、抜けれたんですね…」

 

こより「ごめんね♪悠介くんがどこまでやるのか見てみたくなって〜」

 

悠介「こよりさん」

 

こより「ん?」

 

悠介「holoXのために死ねるかって質問、答えます」

 

悠介「僕は、なるべく死にません」

 

悠介「死ぬことでしか目的を果たせない人間は、holoXにはいらないと思うので」

 

こより「…うん!それを聞いて安心した」

 

こより「これからよろしくね!悠介くん♪」

 

悠介「はい!こよりさん!」

 

(こよりとハイタッチを交わす悠介。その間には、先程までの距離感はまるで無く、2人の信頼の笑顔が見えていた)

 

次回

ラプライト鉱石

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