Day Break holoX   作:holoXer

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ラプライト鉱石

 

 

ラプラス「なるほど。お前たち2人がそんな事に巻き込まれていたとはな」

 

ルイ「本当に1人で行って…無事で良かったよ」

 

悠介「僕…頑張ったんです。それでも、こよりさんにいっぱい助けていただいて…」

 

こより「あんまり自分を責めないで?元は、こよが悠介くんを試したくて実験したんだもん」

 

ラプラス「…さて、博士。本格的にラプライト鉱石の捜索に動く。検索をかけてくれ」

 

こより「了解っ!」

 

悠介「ラプライト鉱石…総帥の枷を外せる鍵…でしたよね」

 

ルイ「うん…今まで私の方でも探してみたんだけど、それっぽい物は何も無くてね」

 

ラプラス「ライナスに先を越される訳には行かない。何としても、吾輩たちが先に見つけ出すぞ!」

 

こより「ダメだー!やっぱり現物がないと検索のしようがないよ〜」

 

クロヱ「まぁ、そう上手くは行かないっすよねー」

 

ラプラス「あぁ…しかし、一刻を争う。少しでも情報が欲しいものだ」

 

クロヱ「はい、これ」

 

ルイ「これって…写真?」

 

クロヱ「SNSを駆使して、なんとか見つけたの、地球上で見たこともない宝石があるかもしれないって」

 

悠介「はっ…ならこの写真を辿ればって…」

 

悠介「クロヱさん!?」

 

クロヱ「お邪魔してまーす」

 

ラプラス「貴様!急に出てくるな!」

 

こより「クロた〜ん!久しぶり〜!」

 

クロヱ「こんこよ おひさ〜♪」

 

ルイ「わざわざクロヱが来るなんて、何かあったの?」

 

クロヱ「沙花叉だってholoXだよ?ラプの夢は沙花叉の夢でもあるし」

 

クロヱ「というわけで…この写真の場所、こんこよなら検索できるよね?」

 

こより「おっけ〜!」

 

悠介「この写真…」

 

ラプラス「見覚えがあるのか?地球人」

 

悠介「マチュピチュっていう、未だに全貌は解明されていない遺跡があるんです」

 

ルイ「マチュピチュ?それって、どんなところ?」

 

悠介「空中都市って言われるくらい高いところにある遺跡で、誰が何のために作ったのか、未だに分からないままなんです」

 

ラプラス「ほう…ならばマチュピチュとやらに向かってみるとしよう」

 

ルイ「そこって、ここからどれくらいかかる?」

 

悠介「えっと…飛行機を乗り継いで40時間くらい…」

 

クロヱ「うぇえ?そんなにかかるの〜?」

 

ラプラス「その飛行機とやらが何かは知らないが、地球の技術とは大したことないな」

 

ラプラス「博士!例の物を」

 

こより「あれ、まだ試作機でGが凄いけど大丈夫?」

 

ラプラス「その程度、この枷を付けられた屈辱に比べれば些細な問題。何も心配あるまい!」

 

こより「じゃあ、はい!ドン!」

 

クロヱ「うーわ、なにこれ」

 

こより「こより特製 スーパージェットキャノン!」

 

こより「こよたちをミサイルの原理で目的地まで飛ばしてくれる優れもの!」

 

ラプラス「よし!早速マチュピチュに向かうぞ!」

 

悠介「はい!」

 

ルイ「悠介くんも来るの?」

 

こより「流石に地球人の体じゃ持たないかも…」

 

ラプラス「お前は留守番だ。どんな危険があるか分からんからな」

 

悠介「心配してくれるんですね」

 

ラプラス「い、いや決して貴様の心配をしてるわけでは」

 

悠介「わかりました!美味しいご飯を作って待ってますね」

 

ルイ「ありがとう!帰るのが楽しみになるよ」

 

こより「それじゃあ待っててね〜!」

 

クロヱ「ねぇ、悠介」

 

クロヱ「ライブとかイベントとか、色んなのに行ってみたよ」

 

クロヱ「地球人は"推し"とか言って特定の誰かを応援したりするんだね。沙花叉はまだ分かんないなぁ」

 

悠介「クロヱさん…地球の事を見てくれたんですね」

 

悠介「また会えて嬉しいです!」

 

クロヱ「ふふっ、言ったじゃ〜ん、地球人のこと見てみるって」

 

クロヱ「それじゃっ、またね〜」

 

ラプラス「よし、出発だ!」

 

こより「よーし!みんな乗って〜!」

 

こより「エンジン点火!照準セット!みんな!しっかり掴まっててね〜!」

 

こより「スーパーこよりジェットブースター!発進!」

 

ルイ「ん?名前変わってなうわああああ!!!!」

 

クロヱ「きゃああああああ!!!」

 

悠介「お気をつけて〜!!!」

 

悠介「…よしっ!さっそく準備しないと!」

 

上空

 

こより「いま沖縄を通過しております!」

 

ルイ「オキナワって何!?海しか見えないけど!?」

 

クロヱ「慣れたら面白いっすねー、これ」

 

こより「予想としては…マチュピチュまで後10分ぐらいかな?」

 

ルイ「意外とかかるなぁ…っていうか…前!まえ!」

 

こより「飛行機!?」

 

こより「自動運転解除!高度下がれー!」

 

クロヱ「ふぅー、あっぶなぁ〜」

 

ルイ「今こよりが運転してるの?」

 

こより「話しかけないで!これめっちゃむずかいやあああああああ!!!」

 

(海に落下し、駆け抜けていく)

 

クロヱ「同族いるかなー」

 

ルイ「ちょっとこより!?高度あげて!何も見えないから!」

 

こより「えっと…このレバーがこうで…ここがなんだっけ…!?」

 

ルイ「把握してないの!?」

 

こより「自動運転があれば大丈夫だと思ったんだもん〜!!」

 

クロヱ「これ、いま自動運転にしたら安全に海の中を駆け抜けられるんじゃね?」

 

こより「クロちゃん天才!自動運転開始!」

 

ルイ「はぁ…ようやく安定した…」

 

クロヱ「…てか、なんかラプ静かじゃね?」

 

ルイ「総帥?大丈夫?」

 

ラプラス「……」

 

こより「き、気絶してる!?」

 

クロヱ「よっぽど怖かったんだねぇ情けないのー」(パシャッ)

 

そして、何とかマチュピチュに辿り着いたholoX

 

ラプラス「よし!マチュピチュに辿り着いたぞ!」

 

ルイ「気絶してたのに元気だよね」

 

ラプラス「気絶などしてない!計画的休息だ!」

 

こより「よく言うよ...おっ!今まで見た事ない数値!」

 

ルイ「てことは、希望ありそう!」

 

クロヱ「数値が正解でも、こんな広いところ探すとなると、相当がんばらないとっすねー」

 

ラプラス「元々、地球全土を探す予定だったのだ。捜索範囲は寧ろ縮まったと考えるべきだ」

 

ラプラス「よし、幹部と博士、吾輩と新人に別れて捜索を始めるぞ。何かあればガジェットで連絡しろ」

 

ルイ「了解♪」

 

ラプラス「それでは、各員の無事を祈る。解散!」

 

そんなholoXの様子を遠くから眺めるライナスたち

 

ライナス「やっと、あの投稿にたどり着いたのね、ラプちゃん」

 

トワ「まぁ、こっちもこっちで手がかりゼロなんだけど…」

 

トワ「ライナスさんさー、本当にここに鉱石があるの?」

 

ライナス「1つは間違いないわ。種類までは分からないけど」

 

トワ「種類…?1つ…?鉱石って複数あるの!?」

 

ライナス「あら、言ってなかったかしら」

 

ライナス「ならいつか説明するわね」

 

モココ「寒いっ!ここどこ!?」

 

フワワ「地球の高いところだよモコちゃん…」

 

ライナス「天空都市マチュピチュ。ここに私たちが探している力が眠ってる」

 

ライナス「フワワちゃん、モココちゃん。2人でここを自由に暴れ回って来ていいわよ。光を放つ石があったら持って帰ってきてね」

 

フワワ「OK!行こうモコちゃん!」

 

モココ「うんっ!」

 

走り出すフワモコ

 

トワ「自由だなぁ、でもなんか扱いに慣れてきましたね」

 

ライナス「それじゃあ、ラプちゃん達を頼んだわよ」

 

トワ「えっ、どっか行くんですか?」

 

ライナス「ラプちゃん達と遊んでる暇は無いもの。holoXを引きつけるのはトワちゃん達に任せるわ」

 

トワ「うぃーっす」

 

ライナス「さてと…私とラプちゃん、どっちが先に見つけられるかしらね?」

 

そして、マチュピチュの遺跡を探索するルイとこより

 

こより「なんか、こうして冒険みたいなことするの久しぶりだなぁ」

 

ルイ「地球に来てから、ずっと悠介くんの家でのんびりしてたからね」

 

こより「悠介くんってば、こよ達が何しても怒らないから、居心地良いもん」

 

ルイ「…ねぇ、こより。私たちって、鉱石が見つかったら、地球から去るんだよね」

 

こより「当たり前じゃーん」

 

ルイ「そしたら、また彼はひとりぼっちになるんだね」

 

こより「あー、肩入れしてるの?」

 

ルイ「そういう訳じゃないけど、知り合ったからには幸せになって欲しいと思うでしょ?」

 

ルイ「今の彼は私たちに依存してる。私たちに怒らないのも、機嫌を損ねる事を恐れてる。私達と離れることを強く拒んでるんだよ」

 

ルイ「それじゃあ、悠介くんが求める本当の家族は…手に入らないのにね」

 

こより「こよも、彼の事は嫌いじゃないから、ちゃんと生きて欲しいな」

 

こより「いつか彼の本音を聞いてみたいな!なんて」

 

ルイ「そうだね…はっ…!何か来る!」

 

フワモコ「ばうばうばうばうばうばうばう!!!!!」

 

こより「いやああああっ!!??」

 

ルイ「あっぶなぁ…」

 

フワワ「モコちゃんストップ!」

 

モココ「はぁ?」

 

ルイ「あなた達、魔界の子だね。可愛い双子ちゃん」

 

フワワ「この人、写真の人だよ」

 

モココ「じゃあやっちゃっていいの?」

 

フワワ「OK!モコちゃん!」

 

モココ「BOW BOW〜!」

 

こより「なんかただならぬ感じ…」

 

ルイ「あなた達、ライナスの仲間?」

 

フワワ「それは言えないの!」

 

モココ「ライナスにそう言われてるから!」

 

ルイ「やっぱり…あの首輪から見て、セルに閉じ込められてた囚人だね。ライナスが脱獄させたのかな」

 

モココ「えっ!?なんで分かったの!?」

 

フワワ「もしかしてエスパーなの!?」

 

こより「なんかアホの子だけど…」

 

ルイ「でもセルに囚われてたって事は、相当なやんちゃ双子だよ。油断しちゃダメ」

 

こより「分かってるって!久々のタッグだね!気を引き締めよう!ルイ姉!」

 

ルイ「おっけー!こより!」

 

一方、クロヱとラプラス

 

ラプラス「新人。地球はどうだ?吾輩は少し気に入ってきたぞ」

 

クロヱ「ラプにしては素直じゃん」

 

クロヱ「沙花叉はねぇ…まぁ、第一印象よりかは良いかなぁ」

 

クロヱ「良い人間と悪い人間の差は激しいけど、それはどこも一緒だし、今は割と普通かな」

 

クロヱ「それより、ござるってば…何してんだろうね」

 

ラプラス「侍のことは吾輩でも読めない。奴に任せるしかないだろう。なに、侍の事だ、holoXが本当に集結すべき時、奴は現れる」

 

クロヱ「信頼あるねぇ」

 

クロヱ「おっ!ここが写真の場所かな?」

 

ラプラス「その様だな。近くにこれといった物はないが…」

 

クロヱ「この写真撮った人も現物見たわけじゃないしね…」

 

ラプラス「…この写真の主は、何故ここに未知の宝石があると思ったんだ?」

 

クロヱ「さぁ?」

 

ラプラス「その投稿を見せろ!」

 

ラプラス「投稿主…マイナスお姉さん…」

 

ラプラス「くそっ…!ハメられた!」

 

クロヱ「罠?これが?」

 

ラプラス「この写真を投稿したのは吾輩の姉だ!」

 

クロヱ「えっ、お姉ちゃん居たの!?」

 

ラプラス「吾輩たちはここに誘き寄せられた…!」

 

トワ「正解!でも罠ってわけじゃないよ」

 

クロヱ「誰?悪魔みたいだけど…」

 

ラプラス「吾輩の姉…ライナスの手下だ」

 

トワ「手下!?トワはそんなんじゃないし!今は同盟!面白いことするために手を組んでるだけだし!」

 

ラプラス「罠じゃないと言ったな…ならばこの写真を投稿した意味はなんだ…!」

 

トワ「分かんない…面白いからとか?」

 

ラプラス「なに…?」

 

トワ「ライナスに聞いてよぉー、トワも理由なんて聞いてないし」

 

トワ「まぁ!とにかく戦おうよ!トワもそのために来たんだし」

 

ラプラス「貴様に構っている時間はない」

 

(ラプラスとクロヱが目を合わせる)

 

トワ「ちょっ!逃がさないって!」

 

クロヱ「よっと!」

 

クロヱ「ラプは時間がないって言ってるでしょ?沙花叉が代わりに遊んであげるからさ」

 

トワ「へへっ、ワクワクするっ!」

 

(フワモコの攻撃を避けながら、マチュピチュの内部に入っていくルイとこより)

 

フワモコ「ばうばうばうばうばうばうばうばう!!!!」

 

ルイ「しっちゃかめっちゃかだね…!」

 

こより「もうっ!息付く暇もないよ〜!」

 

ルイ「でも対処しやすい…内部まで侵入できたよ」

 

モココ「逃がさないよ!」

 

フワワ「モコちゃん!同時にやろ!」

 

モココ「OK!」

 

フワモコ「フワモコディストーション!」

 

ルイ(大技…この攻撃に合わせて!)

 

ルイ「こより!」

 

こより「OK!アンプル投薬!こんこよミスト〜!」

 

(辺りが霧に覆われる)

 

フワワ「あっ!?」

 

モココ「見えないよ!」

 

モココ「もぉー!どこなの!」

 

(エネルギー弾を放つモココ)

 

フワワ「あうっ!痛いから!」

 

フワワ「フワワはあっち探すから!モコちゃんはそっちね!」

 

モココ「そっちってどっち!?」

 

フワワ「そっちはそっちだから!モコちゃん!」

 

ーーー

 

ルイ「よし!上手くまけた!」

 

ーーー

 

こより「ルイ姉とはぐれちゃったけど、まぁまぁ計算通りかな?」

 

こより「おっ!数値上昇してる!」

 

こより「この穴が気になるけど、入れないなぁ…よぉし!助手くん!」

 

(ぬいぐるみのキーホルダーに水をかけると、ぬいぐるみが大きくなって意志を持つ)

 

こより「この中を探ってきて!ラプライト鉱石を見つけたら持って帰ってきてね!」

 

(頷いた助手くんが穴に向かって進んでいく)

 

こより「よしっ!こよも行くぞ〜!」

 

一方、トワの追跡から逃れ、遺跡の内部を進んでいたラプラス

 

ラプラス「ここは拠点よりも遥かに前に作られた遺跡のようだ…まさか、地球に超古代と言える文明が眠っていたとはな」

 

ラプラス「地球には未だ解明されていない謎が眠っている...研究家が多い星だと聞いたが、地球人の手の届く範囲など、実に狭いものだな」

 

ラプラス「さて...ラプライト鉱石は確実にここに眠っているはずだ」

 

ラプラス「...くそっ、相変わらず体が重い...この枷がついてからずっとだ...!」

 

ラプラス「だが、この苦しみも直ぐに終わる!待っていろ!ラプライト鉱石!」

 

...

 

トワ「おりゃあー!!!」

 

クロヱ「うわっと!」

 

クロヱ「もう〜!乱暴すぎ!」

 

トワ「乱暴で結構!トワはいま最高に楽しいもん!」

 

クロヱ「はぁ〜、やっぱり悪魔の相手って疲れるわぁ」

 

(手で丸を描くクロヱ。そこから水が放たれる)

 

トワ「おぉっ!」

 

クロヱ「やっぱ当たんないっすよね」

 

トワ「そう来なくっちゃ!いよっと!」

 

クロヱ「ほっ!はぁっ!」

 

トワ「holoXの掃除屋だっけ!?結構やるじゃん!」

 

クロヱ「褒められても嬉しくないなぁ」

 

トワ「でもっ!トワも負けてらんないし!」

 

トワ「トワイライトシュート!」

 

(2丁の銃から紫色の弾が大量に放たれる)

 

クロヱ「っ...やっべっ!」

 

(すかさず避け続けるクロヱ)

 

クロヱ(もう...地球でこんなバトルすることになるとか聞いてないし...ラプから給料多めに貰わないと割に合わないかも)

 

(土煙が舞う)

 

トワ「よく見えないけど...死んじゃった?」

 

クロヱ「なわけないっしょ!」

 

トワ「うわっ!」

 

(背後に現れたクロヱの攻撃を受け、地面に吹き飛ぶトワ)

 

トワ「いってぇ!!」

 

クロヱ「殺したつもりなんだけど...」

 

トワ「舐めんな!受け身くらい取れるし!」

 

クロヱ「面倒すぎ...全く...!」

 

そして、悠介の部屋

 

悠介「これをこうして...小さじ2杯か...」

 

悠介「後は、これを熱して待つだけ...」

 

悠介「よし!総帥たちが帰ってくるまでに間に合いそうだ!」

 

悠介「皆さん...早く帰ってこないかなぁ」

 

ライナス「こんにちわ」

 

悠介「えっ...!?」

 

ライナス「久しぶりね。地球人の男の子」

 

悠介「あなたは...ライナスさん...!?」

 

ライナス「城崎悠介くんだったかしら。ラプちゃん達がいない間にお話しようと思ってね」

 

悠介「僕に...何か用ですか...?」

 

ライナス「用という訳じゃないわ。ただ、少し聞きたいことがあるだけ」

 

ライナス「あなたはどうしてラプちゃん達を匿うの?宇宙人を家に置いておいてもメリットなんてないでしょ?」

 

悠介「そんなことを聞くためにわざわざ...?」

 

ライナス「...そうね。誤魔化すのも良くないわ」

 

ライナス「あなたの事を少し調べてみたの。あなたって、両親もいない可哀想な子だったのね」

 

ライナス「ラプちゃんもね、私との戦いに負けて家族から追放された子なのよ」

 

悠介「えっ...」

 

ライナス「ラプちゃんは、力を暴走させて見境なく周りを破壊した。そして、その暴走を止めるために、あの枷を着けられたのよ」

 

ライナス「もしも、あの枷が外れて、再び力を暴走させることになったら、苦しむのはラプちゃんなの。そんなの、あなたは望む?」

 

悠介「……それでも、総帥は枷を外すことを望んでます」

 

悠介「僕は、その気持ちを尊重したい。力の解放を望んだ総帥を信じたいです」

 

ライナス「あなた、holoXと会ってそんなに時間は経ってないはずよ?どうしてそんなに思い入れがあるのかしら」

 

悠介「総帥に、信じさせる力があるからです」

 

悠介「僕は、あの人に着いていきたいと思いました。それに過ごした時間は関係ありません」

 

悠介「きっと総帥なら、良い方向に進みます」

 

ライナス「……信頼。地球人特有の感情ね」

 

ライナス「私たち宇宙人は理屈でしか物事を考えない。今のラプちゃんに乗り越えられる力なんて無いわ」

 

ライナス「ラプライト鉱石は、あの子にはまだ早い」

 

ライナス「手を出すのは止めなさい」

 

悠介「……それを決めるのは総帥です」

 

ライナス「生意気な子。せっかくお姉さんが警告してあげているのに」

 

悠介「あなたはどうして鉱石を…?」

 

ライナス「私が求めるのは、圧倒的な力」

 

ライナス「全てを支配し、全てを凌駕する、完璧な力」

 

悠介「その力を、何に使うつもりですか…」

 

ライナス「……全宇宙の支配」

 

ライナス「とでも言えば満足かしら?」

 

ライナス「はっきり言って目的なんて無いわ」

 

ライナス「ただ、強くなりたいのよ。私たちの種族なんてみんなそう」

 

ライナス「みんな意味もなく力を求めるわ。私たちの闘争本能が、支配欲がそうさせるの」

 

ライナス「私はね?誰にも負けてはいけないの」

 

ライナス「そのための力。解放のラプライト鉱石は私が手に入れる」

 

悠介「解放の鉱石…まるで複数種あるような…」

 

ライナス「やっぱりラプちゃんはそこまでたどり着いていなかったのね」

 

ライナス「そうよ。ラプライトは全部で5つが地球に眠っている」

 

ライナス「ラプちゃんの枷を外す解放の鉱石は、5つのうちの1つに過ぎないわ」

 

悠介「……教えてくれて、ありがとうございます」

 

ライナス「holoXはやっぱりダメね。こんな事も探れていなかったなんて」

 

悠介「先を越されるのはこれまでです!holoXは…絶対に負けません!」

 

ライナス「…何の力もない癖に、よくもそんな宣言ができたものね」

 

ライナス「あなたのような弱者を見ていると、どうしても壊したくなっちゃうの」

 

ライナス「これも種族の本能なのかしらね?」

 

(紫色の光弾を構える)

 

悠介「っ…!」

 

ライナス「大丈夫よ。殺しはしないわ。ただ物凄く痛いだけ」

 

ライナスがエネルギー弾を放つ

 

悠介「はっ…!」

 

エネルギー弾が即座に切り伏せられる。悠介を救った刀の等身は翡翠色に光っていた

 

悠介「えっ…」

 

ライナス「……誰もいない。誰かに救われたようね」

 

ライナス「良いわ。今のでストレスは解消できたから」

 

ライナス「それじゃあ、今後は大口を叩く相手は選ぶ事ね」

 

ライナス「…さようなら」

 

黒い羽根が舞い、その場から消えるライナス

 

悠介「……ライナスさん」

 

次回

ラプラスの力

 

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