Day Break holoX   作:holoXer

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ござるのいろは

 

 

悠介「醤油とつゆを買って、頼まれてたお菓子に…ホールピペット?これなんだろう…どこで買えば…」

 

悠介「まぁ、必要な物はだいたい買えたかな…とりあえず他のお店に…」

 

(背後から抑えられる)

 

悠介「えっ!?ちょっ…痛っ…!」

 

悠介「な、何ですか!?一体どういう…」

 

???「抵抗すれば腕を斬るでござる」

 

悠介「っ…」

 

悠介「一体…何のつもりですか…?」

 

???「…今すぐholoXを解放するでござる」

 

悠介「holoX…!?あなた、holoXを知ってるんですか!?」

 

???「詮索は不要。さぁ、拠点の鍵を渡して消えるでござる!」

 

悠介「…もしかして、風真いろはさんですか?」

 

いろは「な、なぜ分かったでござるか!?」

 

悠介「holoXを知ってて、拠点を明け渡せというholoXに利益があることを要求してる」

 

悠介「それに、腕を斬ると言いましたよね、それで…侍の風真いろはさんかなって」

 

いろは「意外と鋭いでござるな」

 

いろは「そう。名は風真いろは。holoXの用心棒でござる」

 

悠介「今までどこにいたんですか?皆さん合流したがってましたよ!」

 

いろは「そんな話は不要!さぁ、鍵を渡すでござる!」

 

悠介「はい!どうぞ!」

 

いろは「なっ…何故そこまで素直に…」

 

悠介「元々、holoXの皆さんが僕の家に来たのも偶然で、家を渡すと言ったのも僕ですから」

 

悠介「だから、holoXが僕を追い出すという意思なら、僕はそれに従います」

 

いろは「こ、これでは風真が悪人のようでござる…」

 

悠介「僕の事はどうだって良いんです。いろはさん!holoXに早く合流して欲しいです!」

 

いろは「…風真が貴殿を疑っているのは…そこでござる」

 

いろは「貴殿はずっとholoXを優先し続け、自分の気持ちを隠し、常にholoXのためを思って行動している…!」

 

いろは「貴殿の意思をまるで感じない!風真は底が見えない相手に背中を預けることはできぬ!」

 

悠介「底が見えない…ですか…?」

 

いろは「そうでござる…!貴殿は常に全肯定!holoXに逆らうことは決して無い!そんな人間…holoXの仲間と認める事など不可能でござる!」

 

悠介「そ、そんな!僕は…!」

 

いろは「…貴殿を家から追い出すようなことはもうしないでござる…」

 

いろは「だけど、風真は…貴殿をholoXとは認めないでござる」

 

(壁を蹴って上に上がっていき、悠介の視界から消えるいろは)

 

悠介「いろはさん…」

 

そして、自分の家へと戻った

 

こより「あっ、おっかえり〜!」

 

悠介「あの、これ…ホールピペットってこれで合ってますか…?」

 

こより「うん!バッチリだよ!ありがとうね!」

 

クロヱ「沙花叉のお菓子は〜?」

 

悠介「はい。どうぞ」

 

ルイ「またお菓子なんて頼んだの?悠介君のこと良いように使いすぎだよ」

 

クロヱ「だって便利なんだもん」

 

クロヱ「悠介だって嫌じゃないもんね〜?」

 

悠介「は、はい…」

 

こより「んー?何かあった?大丈夫?」

 

悠介「大丈夫です!僕のことは気にしないでください!」

 

ラプラス「……気にするな。か」

 

悠介「はい。僕は本当に大丈夫ですから」

 

ラプラス「そうか」

 

悠介「あの…僕、部屋に行って考え事してますね!」

 

(足早にその場を去る悠介)

 

ルイ「…彼って、あんなにわかりやすいのに…どうして自分のことを隠そうとするんだろう」

 

こより「ルイ姉ってば、悠介くんの事かなり気にしてるよね」

 

ルイ「総帥は考えた事ある?私たちがここを離れた後、彼がどうなるか」

 

ラプラス「それは…」

 

クロヱ「またひとりぼっちに逆戻り〜」

 

ラプラス「…だが、仕方のないことだ。我々が最後まで一緒に居るなど不可能だ」

 

ラプラス「いずれ、別れる時は来る」

 

ルイ「今の彼はかなり危うい存在。私たちへの強い依存を何とかしないといけないよ」

 

クロヱ「そんなこと言ってもねぇ」

 

ラプラス「……侍、お前はどう思う」

 

こより「えっ、侍?」

 

いろは「……気づいていたでござるか」

 

クロヱ「うわぁっ!ござる!?」

 

ルイ「い、いつからそこに…」

 

ラプラス「地球人の帰宅と同時だ。足音を一致させて紛れたな」

 

いろは「流石でござる。ラプ殿」

 

いろは「そして、久しぶりでござる。皆殿。holoXの用心棒 風真いろは ここに馳せ参じたでござる」

 

こより「もぉー!遅いよ〜!」

 

ルイ「これでholoXも全員集結だね」

 

クロヱ「ようやくっすね〜」

 

いろは「…そして、城崎悠介殿についてでござるか…」

 

ラプラス「お前がここまで合流しなかったのも、地球人の動向を探っていたのだろう?」

 

ラプラス「お前にとって、奴は警戒すべき相手に見えるか?」

 

いろは「警戒なんてしてないでござる…」

 

いろは「ただ、あの地球人はholoXの一員となった。今の地球人をholoXの仲間とは思えないと言ってるのでござる!」

 

こより「良い子だと思うけどなぁ、悠介くん」

 

いろは「確かに、善の心を持つ人間だとは思ってるでござるが...」

 

ルイ「...いろはも感じてるんだ。彼が本音を隠してるって」

 

いろは「まさにその通りでござる!」

 

いろは「あの地球人は自分の本音を包み隠し、holoXのためと自分に言い聞かせて優しい男を演じているだけでござる!」

 

いろは「ラプ殿たちは何故あの地球人を受け入れるでござるか!?」

 

クロヱ「お風呂入んなくても怒らないし」

 

こより「実験台になってくれるし」

 

ラプラス「勝手に家事をこなしてくれるしな」

 

いろは「な……」

 

ルイ「悠介くんは私達と家族になろうと頑張ってる」

 

ルイ「だけど、彼は子供の頃、親御さんたちが生きていた頃から1人でいる事が多かったらしくてね」

 

ルイ「家族がどういう物か、いまいち分かってないみたいなの」

 

いろは「そうだったのでござるか...」

 

ルイ「だから、私たちに少しでも不自由を与えないように、自分一人で抱え込んで、全てをやろうとしすぎてしまう」

 

ルイ「それじゃあ、本当の家族にはなれないよ」

 

ラプラス「奴はその事を吾輩たちに相談しない。何故か分かるか?」

 

ラプラス「吾輩たちが地球を離れれば、奴は一人になるからだ」

 

クロヱ「それが怖くて、何でも肯定するようになってるってわけ」

 

こより「今の悠介くん...機械みたいだよね」

 

いろは「機械...でござるか...」

 

回想・いろはが暗殺部隊にいた頃

 

いろはは、ただひたすらに命令を受け、標的を始末する事を繰り返していた。いろはの愛刀 ちゃき丸は、罪人たちの返り血で赤く染まり続ける。

 

そんな毎日が終わりを告げたのは、ルイが暗殺部隊で1番の精鋭を、holoXにスカウトさせて欲しいとお願いしてきた時だった。

 

ルイ「お願いしますよ〜、ほら、お金だってこんなにありますよ?」

 

「我々は依頼を請け負い、暗殺する部隊だ。メンバーの売り買いはしていない」

 

ルイ「でも、メンバーもこんなにいるじゃないですか」

 

「使えない奴をくれてやるならともかく、お前は1番の精鋭と言ったな。うちの部隊なら風真になるが、お前らのような得体の知れない組織に風真は渡せない。さっさと帰れ」

 

ルイ「風真...直接会わせてもらえませんか?」

 

「しつこいぞ!」

 

いろは「風真は構わないでござる」

 

「なっ、お前...」

 

ルイ「君が風真さん?女の子だったんだ...」

 

いろは「風真いろはでござる。何故、風真を引き抜こうとしてるでござるか?」

 

ルイ「私たち、エデンの星を手に入れようと思ってるんだ」

 

いろは「え、エデン...?」

 

ラプラス「エデンの星。この宇宙に眠る強大な力を持つ惑星のことだ」

 

いろは「お、お主は...?」

 

ラプラス「吾輩は、ラプラス・ディア・ハイエストデス・サーティン・ダイナアートオブ・インパクト・サイン・皇・ロード・オブ・The・ダークネス。秘密結社holoXの総帥だ」

 

ラプラス「お前の意志を聞かせろ。お前は、命令通りに人を始末し、刀を振るう現状に満足しているか?」

 

いろは「…風真の剣が人の役に立つのなら、本望でござる」

 

ラプラス「今のお前はまるで機械だ。命令を確実にこなし、寸分違わず毎日を歩む」

 

ラプラス「ここにいる連中、全員がそうだ。なぜ自らの意志を持とうとしない」

 

ラプラス「お前たちが殺めてきた命の中に、本当に死ぬべき輩がどれほどいた?」

 

ラプラス「その中に、生きるべきだった命はどれほどいたか、考えた事もないだろう」

 

「貴様ら…言わせておけば!我々は上からの指示で」

 

ラプラス「その上とは何者だ?神か?否!貴様らが勝手に決めたルールに従っているだけだ!」

 

ラプラス「貴様ら一人一人に問う!今の生活に満足しているか?」

 

ラプラス「命を奪う行為に疑問を抱いたことはなかったのか?」

 

ラプラス「貴様ら!自分の意思でその力を使ってみないか?」

 

ラプラス「……吾輩が、お前たちの道を示してやろう。そして、自由を与えてやる!」

 

いろは「お主…いったい何を…」

 

ルイ「総帥は持論を唱えてるだけだよ」

 

ルイ「この話に乗るも乗らないも、あなたたちの自由だから」

 

いろは「…風真は…」

 

いろは「お主の話に感銘を受けたでござる。少し、傍で見守ってもよろしいでござるか?」

 

ラプラス「よし、着いてこい。侍!」

 

その後、ラプ殿は暗殺部隊を見事に内側から崩し、メンバー一人一人の心と向き合い、変えて行った。風真はその姿に惚れ、holoXへと入隊したでござる

 

いろは「……あの頃の風真は、確かに機械そのものだった」

 

いろは「命令を受け、疑わず、ただ斬る。それが全て…」

 

いろは「ラプ殿は、そんな風真に初めて、自分の心で考えろと言ってくれた」

 

いろは「だからこそ……」

 

いろはは、ゆっくりと悠介の部屋の方を見つめる。

 

いろは「あの地球人の姿が、あの頃の自分と重なってしまうのでござる」

 

こより「……重なる?」

 

いろは「自分の本音を隠し、周囲の期待に応えることだけを優先する。それが正しいと信じ込んでいる」

 

いろは「風真は、そんな人間を…もう、見たくないのでござる」

 

ラプラス「……侍。お前の懸念は理解した」

 

ラプラス「だが、やつをお前と同一視するのは、早計だ」

 

いろは「でござるか?」

 

ラプラス「ああ。やつは、自ら望んでこの家を開けた。自ら我々を家族と呼んだ」

 

ラプラス「命令されたわけではない。強制されたわけでもない」

 

ラプラス「吾輩が落ちた夜、あいつは『家族が欲しい』と願った。それが全ての始まりだ」

 

ルイ「総帥の言う通りだよ」

 

ルイ「悠介くんは、確かに本音を隠しがち。でも、それは機械だからじゃない」

 

ルイ「失いたくないという、強い想いから来てるの」

 

クロヱ「沙花叉も、最初は信用できなかったよ」

 

クロヱ「お人好しすぎて気持ち悪いって思ってた」

 

クロヱ「でも…今は、ちょっと違う」

 

クロヱ「あいつ、本気で沙花叉たちを家族だと思ってるんだよね」

 

こより「こよもそう思う!」

 

こより「実験台になってくれるのも、買い物を頼まれるのも、嫌な顔一つしないのは…役に立ちたいって気持ちが本物だからだよ!」

 

いろは「……わかってる」

 

いろは「わかってはいるのでござるが…」

 

いろは「それでも、風真の胸の内は晴れぬ!」

 

いろは「あの地球人が、いつか本音を吐いたとき。holoXはどう応えるのでござるか!?」

 

いろは「家族と呼んでおきながら、本音を言えぬ関係など…本物とは思えぬのでござる!」

 

ラプラス「……」

 

ラプラスは短く息を吐き、ソファに深く腰を沈めた。

 

ラプラス「侍の言うことも、一理ある」

 

ラプラス「やつは、確かに危うい。依存が強い。自分を後回しにしすぎる」

 

ラプラス「吾輩も、かつては強い自分を演じ続けていた」

 

ラプラス「ライナスに負け、枷を付けられ、家族から追放された。それでも総帥であり続けねばならないと、自分を追い詰めていた」

 

ラプラス「やつと、似ている部分があるのかもしれないな」

 

こより「ラプちゃん…」

 

ラプラス「だから、地球人の心をはっきりと見たい」

 

ラプラス「底が見えないと侍は言ったな。ならば、吾輩が奴の底を見せてやろう」

 

いろは「…どうするでござるか」

 

ラプラス「簡単なことだ」

 

ラプラス「やつに、選択を迫る」

 

ラプラス「holoXは、いずれこの星を去ると、はっきり告げる」

 

ラプラス「そのとき、やつがどう動くか。どう答えるか」

 

ラプラス「本音を、引き出すのだ」

 

クロヱ「それって…かなりキツい試験だね」

 

ルイ「でも、必要かもしれない」

 

ルイ「私たちを無理にでも引き止めて、自分を優先するのか、私たちの意志を尊重して自分を押し殺すのか」

 

こより「こよは…少し、心配だな」

 

こより「悠介くん、壊れちゃわないかな」

 

ラプラス「壊れるなら、それでいい」

 

ラプラス「壊れた先で、本当の意思を見せることもある」

 

いろは「…… ラプ殿は昔から容赦がないでござるな」

 

ラプラス「不満か?」

 

いろは「否。むしろ、安心したでござる」

 

いろは「風真は、あの地球人を未だに仲間とは認められぬ」

 

いろは「だが…ラプ殿がそこまで本気で見極めようとしているのなら、風真もその目を借りるでござる」

 

いろは「城崎悠介殿の底を、この目で確かめる」

 

ラプラス「いいだろう」

 

ラプラス「ただし、余計な手出しはするな。やつを追い詰めるのは、吾輩だ」

 

いろは「心得たでござる」

 

その夜。悠介は部屋の明かりを消し、ベッドに座っていた。

 

悠介「……」

 

悠介「底が見えない。意思を感じない」

 

悠介「本当に、そうなのかな」

 

悠介「僕は…ただ、皆さんと一緒にいたかっただけなのに」

 

悠介「嫌われたくなくて。置いていかれたくなくて」

 

悠介「でも、それって…やっぱり、本音を隠してるってことなのかな…」

 

部屋のドアがノックされる

 

ルイ「……悠介くん。私だよ、入ってもいい?」

 

悠介「ルイさん……はい」

 

ルイは静かに入室し、ベッドの端に腰を下ろした

 

ルイ「顔に出てるよ。今日のことは」

 

悠介「……すみません」

 

ルイ「謝らなくていい」

 

ルイ「いろはに色々言われて、それを気にしてるんだよね」

 

悠介「……」

 

悠介「僕、自分でもよくわからなくなってきました」

 

悠介「みんなのためって思って動いてるつもりなのに。それが演技だって言われたら…」

 

ルイ「演技じゃないよ」

 

ルイ「ただ、少し過剰なだけ」

 

ルイ「家族ってね、お互いに不自由を与え合うものでもあるの」

 

ルイ「迷惑をかけたくないって思いすぎると、かえって距離ができちゃう」

 

悠介「……」

 

ルイ「だから、次に何かあったら…少しだけ、自分の本音を言ってみて」

 

ルイ「悠介くんが私たちに抱いてる思い。感じたことを全部、伝えてみて」

 

悠介「…僕に、できますかね…」

 

ルイ「できるよ。だって、悠介くんは、立派なご両親に育てられた、心を持った人間でしょ?」

 

ルイは立ち上がり、ドアに手をかけた。

 

ルイ「おやすみ、悠介くん」

 

悠介「…おやすみなさい。ルイさん」

 

ドアが閉まり、残された悠介は、暗い部屋で天井を見上げた。

 

悠介「……自分の、意思」

 

その言葉を、何度も口の中で繰り返す。

 

悠介「父さん、母さん。見守ってて」

 

悠介「今まで友達すらできたことなくて…こんなこと初めてだけど」

 

悠介「僕…ちゃんと自分の気持ちを伝えるよ」

 

そして、翌日。悠介はラプラスから話があると呼び出しを受け、holoXみんなが集まるリビングに顔を出した。

 

悠介「…いろはさん。来てくれたんですね」

 

いろは「お邪魔してるでござる」

 

ラプラス「…さて、地球人。仕事前に呼び出してすまなかったな」

 

悠介「いえ…お話を、聞かせてください」

 

ラプラス「……ラプライト鉱石は地球にはもう無いことが分かった。吾輩たちは、間もなく地球を離れる」

 

動揺するholoXメンバー

 

ラプラス「…世話になったな。地球人」

 

こより「待ってよラプちゃん!話とちが…」

 

ラプラス「…」

 

クロヱ「…りょーかいっ、船の準備進めよ〜」

 

こより「クロたんまで…ルイ姉…!」

 

悠介「前に手に入れた融合の鉱石が、唯一地球にあるラプライト鉱石だったという事ですか…?」

 

ラプラス「そういう事だ。吾輩がここにいる目的はもう残されていない」

 

悠介「ほ、本当に今日行っちゃうんですか!?」

 

ラプラス「『善は急げ』地球の言葉だ。それに、ライナスに先を越される訳にも行かないからな」

 

ドアの方へ向かっていき、悠介の前から姿を消そうとするラプラス。その手を不意に掴んでしまう悠介

 

ラプラス「……何の真似だ?地球人」

 

悠介「あっ!?え、えっとこれは……」

 

悠介の手が、震えていた。

 

それでも、離そうとはしなかった。

 

ラプラス「手を離せ」

 

悠介「…嫌です」

 

ラプラス「…」

 

悠介「これで、会えなくなるかもしれないなら…僕は、皆さんに言いたいことを伝えます」

 

悠介「クロヱさん!」

 

クロヱ「ふぇっ!?な、何…?」

 

悠介「ちゃんとお風呂入ってください!臭いです!食べ物も散らかしっぱなしで…全部僕が片付けてるんですから…!」

 

クロヱ「むぅ…」

 

悠介「こよりさん…!爆風と轟音で近所からクレームが来てます!こよりさんに渡された薬を飲んでからおへそが光り輝いてるんです!なんか変ですよ!」

 

こより「えぇ…?」

 

悠介「総帥…!崖を昇るゲームでイライラして台パンしましたよね…あれ、すごい夜中に響いてました!」

 

悠介「それに…食べ物の好き嫌い多すぎです…!」

 

ラプラス「……」

 

悠介「嫌なんです…!」

 

悠介「僕は…holoXと離れたくない!!」

 

悠介「もうひとりぼっちにはなりたくない!皆さんと離れたくない!」

 

悠介「もう家族を失いたくない!これからも総帥と一緒に居たい!」

 

悠介「鉱石が無いと地球に用なんて無いのは分かってます!」

 

悠介「だけど…ここには家族がいるから残るのじゃ…ダメですか!?」

 

ラプラス「お前が寂しいから、holoXの覇道の邪魔立てをするつもりか?」

 

ラプラス「我々は本当の家族ではないんだぞ?」

 

悠介「関係ありません!僕にとって…僕にとっては…本物の家族なんです!」

 

悠介「お願いです…もう少しだけ僕のそばに居てください!これからも…僕の家族として…この家に居てください!」

 

泣きながら、深く頭を下げる悠介

 

ラプラス「……顔を上げろ。情けない泣き顔だな」

 

タオルを渡すラプラス

 

ラプラス「ふんっ、言うようになったじゃないか」

 

ラプラス「侍!これで文句はないだろう!」

 

いろは「……無論!悠介殿の本音を全て聞いたでござる!」

 

悠介「えっ…な、何を言って…」

 

ラプラス「全て嘘だ!残りのラプライト鉱石は全て地球にある!まだここに居させてもらうぞ!」

 

悠介「えっ、えぇっ!?」

 

悠介「よ、良かったぁ…!!皆さん…まだここにいてくれるんだぁ…!!」

 

ルイ「うんうん!ちゃんと本音を話せたね!」

 

悠介「ルイさんのお陰です…昨夜、僕にヒントをくれたから…」

 

ラプラス「やはり何か吹き込んでいたな」

 

ルイ「バレちゃった…」

 

ラプラス「まぁ、今回ばかりは許してやろう」

 

いろは「悠介殿!」

 

いろは「…これからは、風真もこの家に刀を置くでござる」

 

いろは「以後、よろしくお願い致しますでござる!」

 

悠介「はい!歓迎します!いろはさん!」

 

こより「と・こ・ろ・で♡」

 

こより「おへそが輝いてるってどういうこと〜?少し解剖させてよ〜!」

 

悠介「こ、こよりさん!ま、待って!」

 

クロヱ「随分、好き勝手言ってくれたじゃん」

 

悠介「く、クロヱさん!あの…その…」

 

ラプラス「はっ…そうだ!吾輩は好き嫌いしているのではない!効率的に食えるものを選んでいるだけだ!」

 

悠介「皆さん自分勝手すぎますよ…」

 

ルイ「そんな人達を家族に選んだのは君だよ?」

 

悠介「はい!この家の家主として…いえ、家族の一員として…これからも頑張りますので…」

 

悠介「皆さん!末永く見守ってください!」

 

ラプラス「ふっ、早く仕事とやらに行ってこい!」

 

悠介「はい!行ってきます!」

 

holoX「…行ってらっしゃい!」

 

次回

究極のデビルージュ

 

 

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