ゲヘナとトリニティの混血の生徒はミレニアムに通う 作:青色好き
「よーし! これで決まりぃ!」
「うぐぐ…… 今日のお姉ちゃんは強い!」
「うわーん! 今のモモイはバーサーカー状態です!」
「うぐぐ…… 負けねぇぞ!」
「やれやれ、今日は賑やかね」
ミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部。
今日、エルはこの部室に遊びに来ている。
此処にはユズ・モモイ・ミドリ・アリスが何時もゲーム開発(もしくはゲーム遊び)している。今日はモモイ・ミドリ・アリスがゲームで遊んでいる。部長であるユズは近くのロッカーから少し姿を出して様子を見ている。この4人の他に様々な人が来ている。
「だぁ~! 中々手強いな!」
「おー! 頑張れー!」
「中々盛り上がっているな…………」
「ふふふ、部長も頑張っていますね」
「このままでは4位に入賞しそうですね」
他にも遊びに来ている人達、Cleaning&Cleaningのメンバー達。
依頼を請け負って任務をこなす、高い戦闘能力を持つ組織。リーダーである美甘ネル・高い直観力を持つ一之瀬アスナ・スナイパーの角楯カリン・何でも爆破してしまう室笠アカネ・無表情でクールな雰囲気の飛鳥馬トキ。今現在エームをプレイしているのは美甘ネルだ。その他4人はエルやモモイ達のゲームプレイを見て応援している。
「エルちゃんも頑張れー♪」
「おいアスナァ! 私の方を応援しろや! というかさっきの応援は私へのじゃなかったのかよ!?」
「えー? 勿論だよ! 最初からエルちゃんを応援してたよ!」
「チッ、お前なぁ…………」
「アスナ先輩、ネル先輩が怒っていますよ?」
「大丈夫だよ、エルちゃん! その内部長の怒りもゲームをしていれば収まるから!」
「なら良いんですけどねぇ……」
仲が良い感じでアスナとエルは会話をしている。
アスナとエルは実力が近い…… というよりミレニアムのナンバー2とナンバー3の実力者同士(ナンバー1はネルである)なのでそれなりに付き合いがあるのだ。エルとアスナが出会うと大体世間話とか雑談をする事が多い。
「もー、今日のお姉ちゃんは随分調子良いね」
「ふふん! 勝利の法則はもう導いたよ! 私の勝ち!」
「今回のモモイは絶好調だね…………」
「今日のモモイの強さはバーサーカー状態です!」
「天変地異の前触れかしら?」
「エル!? それはひどくない!?」
エルとゲーム開発部達の面々、モモイ・ミドリ・ユズとは同じ学年同士と言う事もあってお互い知り合い同士だ。時々交流したり、モモイ達と共にゲームを遊んだりして楽しむ事がる。アンドロイドのアリスとも仲が良いため、4人も揃えば賑やかな雰囲気となるのだ。
「勝ったー! これ位ならイージーだね!」
「うわー…… 負けた~…………」
「あっ、モモイが勝った…………」
「パンパカパーン! 今日はモモイの勝利です!」
「ちっ、負けちまったか…… 今度は勝つぞ!」
「モモイが勝つとはね…… まぁ、次に勝てば良いだけね」
「おー、今度は私がやる―! 部長、変わってー!」
此処ゲーム開発部は何時もより賑やかな雰囲気を出しながら熱気を放ち、ゲームを楽しむ。このような盛り上がりがしばらく続くだろう。
「へぇ、中々凄い物を造る予定なのね」
「はい、予算はこれ位の予定です」
「う~ん………… 少し高いけど、まだ許容範囲内ね。分かったわ。この予算の死余殃を許可するわ」
「ありがとうございます、ユウカ先輩」
ミレニアムサイエンススクールの生徒会に相当するセミナーの部屋で、エルは会計担当のユウカとエンジニア部の予算の事を話している。開発をするとなると、大なり小なりの金が動くため予算を担当しているユウカと話す必要がある。
「そういえばまたウタハ先輩達は自爆機能を付けようとしたのね。ハァ……」
「まぁ、ロマンの追求する先輩達ですからね」
「でも、エルのおかげで変な発明や機能の追加が大幅に少なくなってるのは嬉しいわ。私もよく注意しているんだけどね……」
「まぁ、ロマンの追求となったら一直線になる気持ちはよく分かりますから。私も時間が経つのを忘れる事が多いですから」
「ウタハ先輩達もエルみたいに自制をしたり事前確認出来たら良いんだけどね…… それならロマンの追加や予算もある程度許容出来るんだけどね」
ユウカは溜め息を出すような表情で愚痴を言っている。
エンジニア部の技術力は本物だ。しかし、変な方向に情熱を向けている部分がある。そのせいで金銭面で大きな負担になる事もある。そのため、エンジニア部のストッパー(ブレーキ役とも言う)エルの存在はユウカにとって非常に有難いのだ。
すると、扉が開く音がした。そちらに目を向けると眼鏡をかけた生徒と車椅子に座っている生徒が入って来た。
「ユウカ、話があるんだけど……」
「おや、エルとユウカではないですか」
部屋に入って来た生徒はヴェリタスの部長である各務チヒロと特異現象捜査部の部長である明星ヒマリ。二人共エルとユウカより上の学年である3年生であり、先輩達だ。
「もしかして、先輩達も予算の話ですか?」
「うん、皆で話し合って予算を決めたばかりなの」
「ふふふ、この天才b」
「あっ、ヒマリ先輩。その言い回しは聞き飽きたので不要です」
「えぇ…………」
エルは真顔でヒマリの言い回しをあっさりと打ち切った。特異現象捜査部のヒマリはかなりの自信家と言う事もあってよく長い言い回しを発現しているのだが、エルからすれば聞き飽きているようだ。同意しているのか、チヒロもユウカも「確かに」と言いたげな表情だ。
「今期分の予算はこれでいこうと思っているんだけど、大丈夫かしら?」
「コホン…… 私も決まりましたので提出しに来ましたわ」
「えぇ、分かったわ。見させて頂戴」
ユウカはチヒロとヒマリが持って来た予算案に目を通す。一文字一文字を認識するように、真剣な表情で書類の文字・文章を読んでいく。
「えぇ、これなら大丈夫。予算案として通すわ」
「良かった…… 新しい機材を導入出来る」
「ふふ、新しい場所で調査出来る予算を確保出来ましたわ。これで再び寒冷地へ調査に行けますわ」
「やっぱりエイミは軽装かしら?」
「えぇ。あの子のエイミは水着で行くらしいです」
「相変わらずだね…………」
ヒマリのお供とも言えるエイミはかなりの暑がりで、少しでも排熱するために何時も水着と思わせる程の軽装をしている。そのため、見る側としては眼を背けたくなるような格好なのだ。特異現象捜査部は全員女性であるため、男性が恥ずかしがる…… と言う事は起きていない。先生からすればどう感じるか………… 考えた方が良さそうだ。
「体を冷やす衣服でも作った方が良さそうね…………」
「ふふ……、エルちゃんなら良い出来の衣服を作れるでしょうね。この秀才」
「さて、部室に戻ろうかな。後輩達の様子を見なくちゃね」
「ちーちゃん!?」
「私もエンジニア部の部屋に戻りますね。用事が済みましたし」
「えぇ、私も通常通りの業務に…………」
「あの、ちょっと……!?」
皆がヒマリの言い回しが始まる前に皆は解散していった。
次回は2026年8月16日21時00分に投稿します。