とある付与師の帰還録   作:さくさくの森

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タイトル通りのおまけです。
人によっては蛇足な内容なので注意。
最終話から1日置いて読むと吉?

ハンター世界が中心でクー子は出ません。


おまけの後日談

◇ざっくりキメラアント編

 

 ゴン達がクーデリアを見送ってから約三か月後、奇妙な生物の身体の一部を買い取るためにサザンピースに訪れていたカイトとたまたま遭遇。話を聞いたゴンはキルアと共にNGL自治国に向かう。そこでネフェルピトーと遭遇して襲われるが、隻腕となったカイトと『神速(カンムル)』を発動したキルアの共闘により撃退に成功。

 その時点での討伐は叶わず逃がしてしまったが、ゴンは己の実力不足を痛感。このままではただの足手まといであると自覚する。

 

 カイトの負傷の件もあり、三人は一度その場から撤退し、カイトの仲間であるディナーとポドンゴがハンター協会に要請していた討伐隊と合流した。その後、カイトは奪われた腕の治療に専念。ゴンはその間に今よりもっと強くなることを決意し、自分からビスケに連絡を取った。クーデリアならきっとそうするという、彼なりの判断での行動である。尚、依頼料としてゴンとキルア所有の若返り薬を5粒ずつ献上させられていた。*1

 

――2000年5月下旬

 

 腕を修復し、復帰したカイトと共にキルアが討伐隊に参加。現状ではまだ討伐隊への参加が認められていないゴンは、参加条件であるナックルに勝つにはまだ足りないと、修行を継続した。

 

――2000年6月中旬

 

 ゴンとナックルが決闘。『ジャジャン拳』を駆使することで善戦するが…惜しくも敗北。ただし決闘の最終的な決着は、明日の再戦時に持ち越されることとなった。

 その際に「明日もう一度やる時は本当の全力で来いや! オメーの全てを見せろ!」という言葉を真に受けたゴンは翌日、『静かな狩人(サイレントハンター)』での奇襲を敢行。

 刃に変化したオーラにより脚をザックリといかれたナックルは、得意の俊足とフットワークを潰されてしまったのがその後の戦闘に大きく響き、そのままポットクリンの利息加算も間に合わずにノックダウンさせられてしまった。正々堂々とした決闘のつもりがまさかの奇襲を受けたことに少々納得のいかないナックルであったが……男に二言はないとして、この時点でゴンの討伐隊参加が認められることとなる。

 

 一方その頃、生まれたばかりのキメラアントの王は、己の母にあたる女王を殺害。護衛軍と共に新天地を目指して旅立った。コルトら一部の師団長と兵隊蟻は、女王の救助を条件に討伐隊に降伏し、その他の大半の師団長、兵隊蟻らは自らが新たな王となるべく個別に旅立った。

 

――2000年6月下旬~7月中旬

 

 東ゴルトー共和国の宮殿を制圧したメルエムは、あらゆる知識を貪欲に接収。その中には当然念や魔法の知識も含まれており、メルエムは生まれた瞬間から扱えていた念よりも、扱うためには適性と学習が必要とされる魔法の方により強い興味を惹かれた。しかし知識の源泉たる『紫華の魔法理論』と『付与理論大全』の著者はこの世界とは異なる人間であり、更にその者が、既に元の世界に帰還済みであることを知る。

 

 惜しくは思うが、人間が世界を渡れるならば、王たる己が渡れない道理も無し。いずれはその異世界とやらも掌握すれば良い。既に本の内容は全て記憶し、己に適性があることもまた同時に把握した。現状ではこれ以上学ぶことは無いと判断し、今度はチェスや軍儀なるボードゲームの方に興味を移した。

 

 そこから暫くの時間の後、ピトーは東ゴルトーの人間を操り、配下の蟻を増やすため国民の選別作業を開始。オーラを纏った拳で国民を殴り歩くという乱雑な選別で、念に目覚めた人間…最終的に蟻に改造するためのベースの量産に着手する。

 

 討伐隊の一員として動いていたキルアはそれを少しでも妨害するため、東ゴルトーでの選別作業の撹乱に注力していたところ…同期のハンターであるスパーと再会。以降共同戦線を張ることとなる。

 しかしその途中、双方の不注意により、キルア所持の若返り薬のうち7粒をスパーが誤飲する事故が発生。24歳→17歳へと若返る。幸い念能力までを失うことは無かったが、戦力の低下が懸念される事態に陥った。

 

 選別作業の攪乱を続けるキルアを討伐するために蟻の大群が動いたあたりで、キルアはスパーを討伐隊の本隊に合流させ、自身はそのまま大群を迎え撃った。

 クーデリアからプレゼントされた『電雷石』の力により、戦闘中にも充電が可能となったことで実質無限に『神速(カンムル)』を使えるキルアは、そのまま蹂躙・無双する。それこそ無敵かと思われる程の大暴れであったが、雷魔法に適性があり、『蚤弾(フリーダム)』を『《超電磁蚤砲弾(レール・フリーダム)》』に進化させたイカルゴには大苦戦。何とかイカルゴを退けるも、今度はオロソ兄妹の策に嵌りそのまま連戦。防ぎようがない一方的な攻撃を受け続け、重症を負うことになる。

 『神速(カンムル)』による超反応で致命の攻撃を防ぎ、兄妹を返り討ちにしたものの…血を流し過ぎたことで身動きが取れなくなったキルア。しかしその時、一度助けたイカルゴによって今度は助けられ、戦線離脱することに成功した。

 

 そこから少々時間が経過するまでの間に、ゴンはカイトと組んで鰐型の師団長の蟻を討伐する大きな実績を挙げる。その後にやむを得ず単独行動になってしまったゴンであったが、単独で更に複数体の兵隊蟻を撃破している最中…それらの戦闘を観測し、ゴンの圧倒的な攻撃力に目を付けたメレオロンという蟻の師団長からの声掛け事案が発生。話し合いの末、高度なステルス能力を持つ彼と手を組み、ゴンは蟻の王を殺害する計画の共犯者となった。

 

 モラウが獅子型の師団長を撃破した辺りで、全討伐メンバーを集めての作戦会議に移行。集まったメンバーはゴン、キルア、カイト、ノヴ(禿)、モラウ、スパー、メレオロン、イカルゴの八名。パームは既に敵陣に潜入中であり、蟻の王たるメルエムを担当するネテロについても未だに瞑想中という事情もあり、この場には集まっていない。

 

 彼ら討伐隊の主な役割は、王の護衛三体の殲滅、または足止め。

 ピトーはゴンとカイト、ユピーはナックルとメレオロンとシュート、プフはモラウとキルアという役割分担で宮殿に突入する運びとなった。イカルゴは宮殿に残る師団長の討伐を担当し、明確に戦闘能力に劣るスパーについてはそのまま突入するのではなく、宮殿の外を拠点とした別動隊として行動する方針で固まる。

 

――2000年7月下旬

 

 宮殿に突入――と同時にキルアの祖父の『龍星群(ドラゴンダイブ)』が降り注いだり、即座にユピーと遭遇したりと想定外の事態が連続したが、ゴンの機転によりそのまま作戦行動を続行。各担当による護衛軍との戦闘が始まった。

 

 一方ネテロは、メルエムを宮殿から離れた場所に誘導することに成功。そのまま戦闘を開始するが……互いの戦力差は歴然。『百式観音(ひゃくしきかんのん)』による不可避の速攻を幾万発と打ち込んだものの、メルエムには有効打とは言い難いダメージしか与えられない。

 

 手足を奪われた後、最後の切り札である百式の零を叩き込んですら、メルエムの損傷は軽微なもの。ここで己の個としての限界を悟ったネテロは最終手段として己の心臓を――

 

 貫くようなことはせず、戦略を転換。

 

 砕くことで合図を送る仕掛けを用い、数キロ離れたシェルター内で待機していたツ(・)ェ(・)ズ(・)ゲ(・)ラ(・)*2に合図。ネテロの後頭部に仕掛けられたマーキングが起動し、ネテロと貧者の薔薇(ミニチュアローズ)を交換。間髪入れずに遠隔起爆させた。

 

 その気になれば一人で国家を滅ぼせそうな、恐ろしい組合せである。

 

 しかし結果として、人類の底知れない悪意とすら揶揄された兵器ですらもメルエムを傷付けることは出来なかった。いや…そもそもの前段階として、ネテロのあらゆる攻撃も、最初から無傷である筈だった。軽微とはいえ傷を負っていたのは単に、ソレを使うに値しない相手だと、そう判断されていたからに過ぎなかったのだ。

 

 メルエムが開発した能力は…己が特に得意な魔法であった空間魔法と組み合わせた『《王の完全なる領域》』。あらゆる外部からの攻撃や脅威を遮断する、絶対的な防御能力。最初から護衛等要らずと言える、究極の防壁である。その防壁は爆発によって生じた熱波だけでなく、撒き散らされた致死毒すらも無効化する。まさに名前の通り、完全なる領域を展開する能力として完成していた。

 

 その様子をシェルター内から監視映像を通して観測していたツェズゲラの脳裏には、作戦失敗の四文字が過る。確殺を期待した非人道兵器ですら討伐が不可能なのかと、絶望しかけるツェズゲラとネテロであったが…王は二人を捨て置き、宮殿へと一直線に戻って行った。人類の頂点と目される者との戦闘も、人類が保有する兵器の威力確認も既に済み、これでよ(・)り(・)強(・)き(・)種(・)と(・)し(・)て(・)の(・)格(・)付(・)け(・)は完了した。そうなれば優先度としては、ピトーに治療を任せた軍儀女のコムギの方が遥かに上だという判断である。

 

▽ ▽ ▽

 

 宮殿に戻った余(メルエム)が見たものは――身体の大部分が炭となり、絶命しているプフの遺体。首から上を失い、残りも殆どが原型を留めていないピトーだったもの。ユピーに至っては影も形もなく、コムギの姿も見当たらない。*3己が遅きに失したことを自覚するが、賊の残りが宮殿の外に集まっていることは本能的に理解したため、そちらに歩を進める。そこに待つは、九名の満身創痍の賊ども。その中には元配下すら複数混じっているのだから驚きである。

 

 彼奴らは見るからに、先程まで戦っていたネテロなる老人よりも遥かに弱い……が、彼奴らこそが己の護衛を打ち破って見せた英傑であることは疑いようがない。ならば一切の侮りなく、『《王の完全なる領域》』により一人一人確実に殺して回れば済むことだ。

 これからするのはただの蹂躙であるとばかりに、悠々と距離を詰める余に一発の弾丸が飛ぶが、その程度は避けるまでもない。触れることすらなく弾かれて消滅するという現象に驚く隙すら与えずに、弾丸を放った女を誅殺すべく拳を振るうが……その拳は空を切る。どうやら賊の中には異様に素早いものが混じっているらしく、その者が女を抱えて躱したようだ。

 

 白髪の子供は後回しだと他のものに視線を移したところ、そこで人数が二人少なくなっていることに気が付く。姿を隠す能力か魔法の使い手と判断して周囲を薙ぐように尾を振るうが、どうにも手応えがない。

 転移の類である可能性を考えたところで、顔面に衝撃――しかし、当然無傷。そのまま受けていれば、余の身体ですら少々傷付けたであろうオーラが込められた拳が、顔の前で停止しているのが見えた。そのすぐ横には…カメレオン型の元配下も控えている。

 

 その者は既に片腕を失った状態。その残った腕一本の拳で、届きもしないのにぐりぐりとねじ込もうとする光景は少々見苦しく、腕を掴んでその拳を喰(・)い(・)千(・)切(・)っ(・)て(・)や(・)る(・)。それは余の護衛を討伐した者どもへの王の慈悲。喰らった血肉が己のものとなり、その能力やオーラを接収する感覚を味わった直後――

 

 ――メルエムはふつりと。

 ただ静かに呆気なく、この世から消えた。

 

 ゴンの齧り取られた拳には、一粒の『魔女の若返り薬』が握られており、その場の近くには大(・)吉(・)の(・)目(・)を(・)示(・)す(・)『(・)リ(・)ス(・)キ(・)ー(・)ダ(・)イ(・)ス(・)』(・)が(・)転(・)が(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。

 

▽ ▽ ▽

 

 蟻の王との戦闘により手足を失ったネテロ会長は急ぎ治療を受けるが、全オーラを枯渇させたこともあって、その覇気は目に見えて衰えていた。……それこそ投与される薬を一切の抵抗もせずに受け入れる程であり、それらの薬の中にあ(・)る(・)取(・)引(・)で(・)入(・)手(・)さ(・)れ(・)た(・)15粒の『魔女の若返り薬』が混入していたことにまでは、まるで気付く様子が無かったようである。

 

 結果としてネテロは15歳ほど若返った上に、欠損までもが完治。見た目こそ殆ど差はなかったが、それでも15年は寿命が伸びたとホッホッと笑って会長職を続投した。……彼の息子であり、ネテロ会長が死ぬまで暗黒大陸挑戦を禁じられているビヨンドの夢の実現は、残念ながらまだまだ遠そうである。

 

「ジジコンきちぃな。拗らせすぎだろ…」

 

 パリストンの一連の行動を把握していたジンの感想は、この一文に全てが集約されていた。

 

 

 

◇同期組のその後

 

・クラピカ

 マフィアの一員であるためか、旅団の死体がフェイクであったことは直ぐに知ることとなる。しかしその頃には既に幻影旅団はヨークシンを離れていたため、彼らの所在を追うことは出来なかった。その後の目撃情報もパタリと途絶えてしまったため、情報収集自体は継続しつつも、一旦は仇討ちの優先度を下げ、緋の目の確保を優先することとなる。

 

 2001年12月頃。クラピカは、カキンの第四皇子ツェリードニヒが所有するものを除き、ほぼ全ての緋の目を集めることに成功していた。しかし、相手は王族ということもあり、圧力をかけて奪取するのは困難と判断。ツェリードニヒが熱狂的な魔法信者であり、今はもうこの世界を去ったクーデリアを神格化している節があるのは有名なので、その方向からどうにか崩せないかを検討中であったのだが…‥?

 

 

・レオリオ

 大学の試験に合格し、無事に医大生となる。クーデリアとのお別れに参加出来なかったことは悔やんでいたが、ゴンとキルアを経由して彼女が無事元の世界に帰還出来たことを知った時には、その場で大層喜んでいたという。今こうして医者になるための道を順調に歩めているのは、彼女の助けがあったからにほかならない。そのこともあって、クーデリアには深く感謝している。

 

 残念ながら魔法の適性は無いようであったが、療術を中心に知識自体は順調に深めている。療術の魔法は今後の医療体制に大きく組み込まれることになると予想されるため、医大生としても予習は必須なのである。今日も今日とて勉強の日々…時折ズリセンこくのに忙しいレオリオなのであった。

 

 実は療術師ピオスのファンの一人で、何とかお近づきになれないかを画策中。

 

 

・ハンゾー

 隠者の書を入手。上忍を超えた天忍として一線で働く。後述するがカキンによる新大陸渡航が発生しないため、特に情報は無い。

 

 

・スパー

 愛銃を手に世界中を巡るが、その道中、バルサ諸島を訪れていた際に東ゴルトーでの戦災に巻き込まれる。その際、ピトーによる選別作業を撹乱していたキルアに遭遇。蟻討伐のための共同戦線を張ることとなる。

 

 宮殿突入班とは別動隊として行動し、『魔女の若返り薬』を搭載した特殊弾丸でモントゥトゥユピーを撃破する大金星を挙げた。キメラアント騒動の終息後にはその功績が称えられ、ハンター協会からは星が一つ与えられた。

 

 若返りにより年齢差が減った影響か、蟻の大群や強靭無比な護衛軍すらものともしない彼の強さに見惚れたのか、その後キルアとはそれなりに良(・)い(・)仲(・)になったようである。

 

 

・ゴン

 蟻討伐後には両腕を失っていたため、完治にはそれなりの時間を要したが…その一月後には元通りの元気な姿を見せていた。恐るべきは魔法と融合した超医療である。その後、護衛一体の討伐及び王の撃破への功績が称えられ、満場一致の文句なしでシングルハンターへと昇格した。

 

 その後も数多の伝説を打ち立て、多分野にてその実績を積み上げ続ける若きハンターの姿に魅了される人間は多く、彼を将来のトリプルハンター候補として期待する声も多い。

 

 本人としてはいつか最高の仲間達と一緒に暗黒大陸へと渡航し、あの日憧れた付与師が語っていたような波乱万丈な探索がしたいと……そう密かに思い描いている。

 

「暗黒大陸にダンジョンってあるのかな?

 マジックアイテムとか、伝説の武器とか、そういうのも!」

 

・キルア

 蟻討伐後にゴンと同時にシングルハンターに昇格した。

 しかし蟻討伐の実績が広まるにつれ、彼が持つ『電雷石』については『全ての魔法の母』クーデリアが遺した唯一にして至上のマジックアイテムとして認識され、ハンター協会を通じてV5から研究目的での再三の貸与要求が飛ばされるようになってしまった。キルアはそれらを悉く無視していたが、一部の過激派が暗殺者や腕利きの盗賊を雇い、強引に奪取しようとする事態にまで発展してしまう。

 

 その全てを返り討ちとしていたキルアであったが、今度は何とゴンやスパー、果ては二人の故郷への襲撃までもが検討されていると知り、根治療法のためにナニカの力を借りることを決意。

 そこに至るまでの一連の騒動については省略するが、最終的にキルアは世界から『電雷石』の記憶と記録を抹消することに成功した。ただしそれと同時に『電雷石』はキルアの身体と一体化してしまい――何故か魔法適正を獲得するに至る。

 

「そういえば、後天的に魔法適性を得ることもあるとか言ってたな……」

 

 かつての会話を思い出しながらも、その後は世界随一の雷魔法の使い手として活躍していくこととなったキルア。いずれはゴンと一緒に、暗黒大陸に渡航する日が来るかもしれない。

 

 

・ヒソカ

 受け取った若返り薬15粒は全てパリストンに渡され、その見返りに何らかの契約を締結していたことが確認されている。その後は約一年半もの間、表舞台からは姿を消し、優勝が期待されていたバトルオリンピアですら、その姿が確認されることは無かった。*4

 

 彼の姿が次に確認されたのはカ(・)キ(・)ン(・)国(・)内(・)で始まった王位継承戦。とある王子の要請に従い、何らかの密命を帯びて参加していたようである。胸元に飾られた紫華のブローチは健在であったが……そこにはクーデリアが渡した時点とは異なり、妖しい魔力が宿っていた。

 

 かつてクーデリアが頭飾りとして装着していた紫華のブローチに目敏く反応したツェリードニヒは暴走を開始。適当な罪を捏造し、権力を盾に武装兵を嗾けてまで奪おうとしたが――ヒソカはこれを真っ向から拒否。

 

「これを失うくらいなら、僕は国どころか世界そのものだって敵に回す♥ それに僕、王子殺しって言葉の響きは…嫌いじゃあないんだよね♥」

 

 目撃者を含めて鏖殺したことに加え、ヒソカを参加させた王子側の尽力もあり、第四皇子殺害の下手人の特定は困難を極めた。

 

 その後、カキンの国宝を狙って潜入していた幻影旅団もまた、遭遇してしまったこの死神の手により、一人また一人と惨殺される。唯一生き残ったマチのみが国外への脱出に成功し、いつかヒソカへの復讐を果たすことを誓った。

 カキンの三大マフィアの一角、エイ=イ一家の組長であるモレナが人類殲滅を願い起動した『永久殺戮機関』すらも、ヒソカの手によりその機能を完全に停止。その瞬間少なくとも、カキンの全国民の命が彼によって救われた。

 

 この二つの功績により、ヒソカはカキン国内では知らぬ者がいない程に英雄視され、ハンター協会からも星が一つ与えられたという。

 

 およそ汎ゆる攻撃がまともに通じず、熟練の念能力者をして『そこにいてそこにいない』と言わしめる特異な移動能力を得たヒソカを破る相手はついぞ現れず――いつしか彼は世界最強の存在として広く認知されることとなる。同期のプロハンターであるゴンやキルアとの交流は以降も続いており、彼等が揃って暗黒大陸への遠征を検討していることについては、この世界の大半の人間には知られていない。

 

 

◇番外・バトルオリンピア

 

 ヒソカ不在の中、リールベルトとカストロが決勝の舞台で戦う。

 

 戦況は序盤から圧倒的にカストロ有利に進む。メンチの食事バフを受け、強化系でもあるカストロのオーラの防御を突破出来ず、一方的な試合展開となっていたのだ。

 

 しかしリールベルトが攻撃に『突』属性を付加する牙状のマジックアイテムを鞭の先端に装着してからは、戦況が一転。不可避の速攻の一撃一撃が致命打に化けたことにより、カストロ側は一気に追い詰められる。最後の奇策としてカストロが本体を囮に分身に地面を掘らせて地中から襲わせるという奇策を取る。

 

  一撃に賭けるその奇策は、まさに結実しかけたのだが…先にカストロ本体の精神力が限界を迎えてしまい、完全に背後を取った筈の分身は消滅。

 その瞬間、リールベルトの優勝が決定した。

 

 バトルオリンピア史上屈指の盛り上がりを見せたこの試合により、彼等のファンを中心にマジックアイテムの有用性が世界レベルで広がる運びとなったことは、歴史の一ページに確と刻まれている。

 

*1:
クーデリア帰還後、50粒の薬のうちゴン15,キルア15,ヒソカ15,ビスケ5でそれぞれ分割

*2:
ゴン経由で依頼することでパリストンの妨害をすり抜けた

*3:
パームの手により保護。生存。

*4:
フロアマスター維持のための試合については、指名がないため発生しなかった




VS護衛の詳細
・ユピーは中盤まで大体原作通り
・プフはモラウがロック⇒キルアが瞬殺(モラウのキセルも無事)
・ピトーも中盤までほぼ原作通り
⇒
対ユピーにキルア・モラウが合流、キルアがボコしてる間にスパーが若返り薬で確殺。
⇒
洗脳パームを対処。
全員で対ピトー。人数差で押して頭を潰して撃破。
⇒
ピトーが死後の念で復活。一瞬でゴンの片腕が飛ぶ。キルアの雷撃も効きが悪く、早すぎる動きに対応出来ず、パーティが半壊状態に陥る。既に死んでおり、若返りという概念が無いからか薬も不発と本格的に追い込まれる討伐隊。
⇒
実質ラスボス戦の様相を呈した総力戦の末、何とか辛勝。

総評:無限神速キルア前提のバランス
==========

おまけを入れると最終話の余韻が崩れるのが欠点ですね…
でもやっぱり入れてしまう。

後日談ヒソカは紫華のブローチをマジックアイテム化⇒
某ラスボスを記憶再現からの劣化コピーしてる感じです。
そのうち世界中に分身体とか出してきそう。
少人数で暗黒大陸を攻略するなら、このくらいの壊れユニットは欲しいところ…。ただ模倣神器作成や因果律に干渉するパラドックス系統の技は再現不可なので、現状では最強レベルにあと二歩ほど足りてませんね。

クー子の方はあと10年以内にはラナ級になってると思うので、こっちもインフレには置いていかれません。
一体何と戦うつもりなんですかねこの人等?

おまけなんでこんな感じでお終いです!
何か要望があればちまちま増やすかもしれません。
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