ナメックの放浪戦士ルサーべの言葉に従い、ベルキラ大統領がいる大統領執務室へと訪れた。
ここに来るまでの数日に色々と計画を考えておいた、と言っても幼稚な話だから受けてくれるかはわかんねぇ。
「ようこそ……えっとお名前は?」
「トロモシ」
「トロモシ君、……本当にサイヤ人かと疑うような穏やかな子だね」
「どうでしょうね、一皮剥けば俺も案外普通のサイヤ人かも知れませんよ」
「その皮はしばらく被っててほしいものですな、で、この大統領執務室に来たからには何か言いたいことがあったのではないかな?」
俺は懐から紙をとりだして大統領の見える所へ滑らせた、向こうから見れば子供の考えることだと笑うだろうが、俺は真剣に考えたんだぜ。
「ふむ……宇宙船の修理して惑星ベジータに嘘の報告する?」
「そう、新たなサイヤ人が送り込まれないように定期的に嘘の報告をするんだ、俺の乗ってきたポッドを解析して通信してくれればいい」
「なるほど、直ぐに科学者を集めそのように手配しよう」
「そんだけかな、じゃあ」
「ちょっと待ってくれないか」
話が終わったからとさっさと退室しようとしたら止められた、大統領からも何か言いたげ、大統領が秘書に合図するとそそくさと何かのデータが入ったパッドを持ってきた。
「これには幾つかの犯罪集団の居場所が記載されている」
「俺に捕まえてこいってか?」
「いいえ、壊滅させて欲しいのです、ここに載っている犯罪組織は多くの人の命を奪った極悪人の集まりです、ルサーべ殿も協力してくれてはいますが数が多い、そこで君にも手を貸してほしいと言うお願いです」
…………なるほどなぁ、修行がてらやってみるのもいいかもしれない、戦いに身を置いてこそ強くなれる、それがサイヤの血だもんな。
「了解」
「助かります、所でこの港町パシフクは気に入っていただけましたかな?」
「結構気に入ってる」
まずはルサーべに話を聞いてみるか。
彼の住まいは港町から離れ、海の上に浮かぶ小島、ナメック式の半球で白い外壁の家だ、小島からは桟橋が伸びて釣りが出来るようになっている、丁度俺が飛んで向かっている途中でルサーべが釣りをしていた。
小島に降り立ちルサーべに軽く挨拶をした。
「よっ」
「ん? どうしたトロモシ」
「大統領から犯罪組織潰すように頼まれさ、先輩のルサーべにコツとか聞いておこうかと思ってな」
「なるほどそれで私のところへ来たか、サイヤ人に教えるようなコツは無いがな…………まぁ遠慮なく叩き潰せばいい、この惑星ブカリで好き勝手出来ると思わせない事だ」
「そんだけ?」
「それだけ…………あえて言うなら基本は夜襲だ、夜には悪党だって寝るからな、一網打尽だ」
実にシンプルだ、本当に壊滅させるだけとは……一つ心配なのは俺が実戦経験がないって所かな……一応大猿化も視野に入れてみるか、俺下級戦士だから意識飛ぶだろうな〜。
「ルサーべ、万が一俺が暴走したら尻尾切ってくれよな」
「暴走? ……月を見ると大きな猿になるあれのことか?」
「そうそう」
「分かった、いざという時はそうしよう」
頼もしい、流石頼れるナメック星人だぜ!