世界を救え?できらぁ!   作:星5すり抜けとNTRは悪い文明

22 / 22
第22話

死界魔境都市(ミストシティ)ロンドン。

 

本来ならいないはずのものが溢れている特異点へと立香たちは降り立った。降り立った瞬間から襲われるのは

 

「…無機物が多いね」

 

「機械は産業革命で最も有名だからね、しょうがないよね」

 

「そーそー。あと時計塔とかなんかそこらへんの凄いのもあるんだよね」

 

軽口を叩きながらエネミーを壊していく。霧の中とはいえ不意討ちされるようなことがないのが一番の安心だった。

 

『そういえば霧の映像。アレってなんだったんだろうね?』

 

「わかんないけど聖杯を持ってるサーヴァントじゃない?あんな少女みたいな偉人がいるかってのは疑問だけど」

 

適当に口を出しながら話す風香。しかしおかしい発言だということに気づかなかった─というより、失念していた。

 

『え?()()()()()()()()()()()()()()()()()?』

 

「あー…うん…そういやそうだったかも…」

 

情報抹消。別にアサシンとしてなら持っていてもおかしくはないスキルだった。

 

(持ってなかった気がしたんだけどなぁ…?)

 

いかんせん中途半端に覚えているということ。

恐らくアサシンが消したのだろうと結論づけて風香は霧の中での戦闘を終わらせた。

 

『…なんとなくだけど気をつけなさいよ。特異点から干渉してくる以上、レフが聖杯以外にも仕込んでいるものがあるかもしれないわ』

 

「はいはい…さて、どうやって行動しましょうかね?この霧の中だし、どこを目指すかだけでも決めといたほうがいいかと」

 

慣れた手つきで短剣をしまい、風香は立香に尋ねる。

 

「そうだね…所長、どこ行けばいいですか?」

 

『そうね。今のところ特に目標がないのなら時計塔に向かうほうが安全でしょう。途中でサーヴァントと会うと思うけど、気をつけて接触して』

 

霧の中でも見える目印。上まで覆っているはずの濃霧でそこだけ見えるのは異様のひと言に尽き、何かが待ち受けているのは容易に想像がつく。

 

不安になった立香へと安心するように風香が声をかける。

 

「立香、手を繋いで。流石にはぐれるとどうなるかわかんないし…っ!?」

 

汗一つかいてないはずなのにコートには異常なくらいの水滴がついている。ソレが一瞬だけ立香が手を出すのを躊躇して─直後、悲鳴を響き渡らせる。

 

ザシュ、と血飛沫が舞う音。妙に白いコートに包まれた物体が落ちるまでの時間がスローモーションに見える。彼が崩れ落ちて痛みを堪える顔をした。

 

「人を斬りやがって…!」

 

霧から現れたのは鎧だった。人を嘲るような悪魔の形をした鎧。その真名をモードレッド─そこまで回転してから、破れてない方の手から大剣を取り出す。

 

(間違いなく戦闘だろうな…ッ…)

 

痛みを抱えつつ、風香は目の前の相手を睨む。本来ならあり得ない戦闘を含めた上で立香を守らなければならない。

 

されど相手は待ってくれない。沈黙の騎士の踊りかかる中、一つの小さな影が見えたことに二人はついぞ気づかなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

冬木市新卒ガス社員(作者:菌糸類に脳を焼かれた海洋生物)(原作:Fate/)

▼クソボケ社員が色んな奴から感情を向けられる話


総合評価:1630/評価:8/連載:7話/更新日時:2026年08月24日(月) 15:23 小説情報

お前のミスでした―――。(作者:とっとこ馬鹿野郎ッ!!)(原作:ブルーアーカイブ)

散々生徒と先生、ついでに私の脳を焼いたくせに、このままフェードアウト出来ると思ったんですか?このクソボケが。▼現在、原作最終章後のストーリーとそれ以前のストーリーの両方を更新しています。▼この小説においては最終章後が本編、最終章前が前日譚のようなものです。▼どちらから読み進めても大丈夫です。


総合評価:1426/評価:7.15/連載:15話/更新日時:2026年08月22日(土) 05:02 小説情報

フィジギフオリ主in新エリー都(作者:しじみを食べるクジラ)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

裏社会、ひいては治安局やH.A.N.D.にまで出回る一人のホロウレイダーの噂。▼「強きエーテリアスの近くに必ずその影あり」▼「戦う様子はまさに鬼神のごとく」▼その戦う姿を見た人々が口を揃えて「影すら目で追うことができなかった」と言ったことから「絶影」、そう呼ばれるようになった。▼そんな「絶影」は・・・▼「頼むリン。俺に接客業なんて無理だ。考え直してくれ」▼「…


総合評価:2190/評価:8.54/連載:5話/更新日時:2026年07月30日(木) 20:23 小説情報

お前は部品(パーツ)だ!(おかのした!)(作者:黙々睦模目)(原作:ゼンレスゾーンゼロ)

▼ 前世でなんやかんやあり、死んだ陰キャで口下手なオリ主…。▼ 転生した世界はゼンレスゾーンゼロの世界で…(本人は知らない)▼ いかにも…『The』軍人です!って感じの人達に同い年くらいの子供達と囲まれ…その中でも偉そうな軍人に▼ お前らは機械の部品(パーツ)だから自我を出すな!出したら殺す!▼ と言われ、機械の部品として軍人として軍用機械の一部として戦い続…


総合評価:2527/評価:7.8/連載:15話/更新日時:2026年08月21日(金) 16:50 小説情報

原作知識持ち転生者が蜘蛛子にヤンデレられる話(作者:蜘蛛子たちのヤンデレが見たい)(原作:蜘蛛ですが、なにか?)

ヤンデレな蜘蛛子を見てみたかったけど誰も書いてなかったので書きました▼書いてたら他キャラのも見たくなってきました


総合評価:5470/評価:8.5/短編:9話/更新日時:2026年07月05日(日) 00:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>