世界を救え?できらぁ! 作:星5すり抜けとNTRは悪い文明
『オルガマリーについて詳しいことを聞きたい』
血まみれになった状態でカルデアに戻ってから二日。立香公認のもとマイルームの扉前で寝ていると、ロマニから声をかけられた。
「やぁ。彼女も君も検査が終わったところだし、診察室でお茶でもしないかい?」
「了解です」
特に彼からの言葉を断る理由もなかったので当然ついていく。立香の部屋の前にワープできるようタロットカードは既においてあるから心配はしていない。
「にしても、随分と立香くんにだけは協力的だよね。いやまぁ、キミの反応がおかしいってわけじゃないんだけど…」
「警戒して当然ですよ。フラフラしてると犯罪に巻き込まれてるのが立香なので」
転生したあとでも六回くらいは彼女を助けるために全力を尽くした。痴漢だの怪しい家庭教師だの体臭のおかしい体育教師だの…うん、考えるだけで碌でもないヤツラばっかだ。
「毎回助ける身ではありますが、流石にこうなるとは思ってませんでしたよ」
「心配いらないとは思っちゃうけど、いつでも相談しに来ていいからね。風香くんだって一人の高校生だろう?」
茶目っ気たっぷりのウインク。軽い口調に優しい性格は全く変わっていない。
「わかりました…もしヤバそうなことがあったら相談させてもらいますよ」
「それならよかったよ。一応これでも大人だからね、頼るところは頼ってくれ」
のんびりと話していると前のカルデアでも何度も訪れた場所に来ていた。ドアを開けてもらうと慣れたデイジーの匂いが鼻をくすぐる。
(花の趣味も殆ど同じ、かぁ…)
こうなるといよいよもって前世のカルデアと変わらないのだろう。あの信用できなさを思い出してため息をつく。
「おや、どうしたのかい?」
「大丈夫です。ってか俺よりオルガマリーのほうを気にかけてあげてください」
俺より深刻な状態ではあるんだろうし、とつけ加える。サーヴァントよりも今を生きている人間のほうが大切なはずだしね。
(最悪デスルーラしてもなんとかなるかなぁ…?)
検証してみたいけれどやらかしたくないので我慢。扉を開ければ中にティータイムのセットと小さなオルガマリーが座って待っていた。
「ねぇ、私の体がこうなってるのを説明してくれるんでしょうね?時々妙に体の内部がくすぐったいんだけど」
「あ〜…うん、その程度で済んでるなら奇跡じゃない?」
副作用が出てることが気まずくて目をそらす。やっぱりサーヴァントにやったときと同じことを人間に適応させるのは無理があったか。
「その程度ってなによ!そもそも風香、あんた何をやったわけ!?」
「いやまぁ、カルデアスに手を突っ込んで無理矢理情報を抜き出したんですよ」
言葉にすると簡単だがあのときは死ぬかと思った。もともとゆっくりやるはずだったがあんな時間の足りない状態でしたのだ。
(まあちょっと問題が残っても誤差でしょう、うん)
「自殺行為みたいなことしないでよ、もう…助けてくれたことには感謝するけど、それはそれ。今後はやめてください」
「非常事態くらいしかやりませんよ…?」
そう、と言いながら紅茶を飲みながら右の髪をクルクルと弄り始めるオルガマリー所長。照れているのか拗ねているのかわかりづらい。
「…では、オルガマリー所長のメディカルチェックは大丈夫でしたか?」
「うん、多分そのことについては心配いらないよ。寧ろキミのほうが大丈夫か心配だし…」
「仮にもサーヴァントですしお気になさらず。正直
もし立香が寝取られでもしたら死ぬか立香が俺以外を見れないようにするまで拷問するなり…まぁ、いずれにせよとっくに人理は滅ぶだろうな。
「そうならいいんだけど…」
「じゃあ特異点の攻略順を決めましょう。…六個まではもう見つかっているんでしょう?」
「いや、もう一個あって七個よ。まだ場所は見つかってないけれどあることはわかってるわ」
…もうバビロニアが見つかったのか。オルガマリーが生きているだけでこうも計画というのは歪むんだな、と思う。
(まあ先に行くのはいいこと…か…?)
気にせずに行き先を示すことにした。ここが一番いいだろうと思っていた場所だ。
「結論から話そう。俺達が向かうべきなのは─」
「評価ください!なんか!忘れられてますけど!
私も!私も!『混沌・悪』のアサシンサーヴァントなんですよ!
…え?この小説でも出番がない?なんならアサシンでトップクラスで忘れられてる星5かもしれない?
去年水着になったのにあんまりじゃないですかぁ…!」
行く場所は─
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ロンドン
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オケアノス