「別の神を倒すために神を倒せる力を与えた?その神とやらは馬鹿なのか?」
エレオノーラがそう言った時、イェーガーは思わず笑みをこぼした。そのイェーガーにリムアリーシャが咎めるように尋ねる。
「何がおかしいのです?」
「いや、エレオノーラさんのー」
「エレンでいいぞ。むしろ、そのほうが慣れている。」
イェーガーの言葉を遮りエレオノーラ・・・エレンがそう言う。イェーガーはしばし考え続けた。
「エレンさんの言ったことが昔の俺が思っていたことと全く同じだったんだ。けど、その神-大神皇カルナ・マスタにはそれしか手がなかったんだ。」
イェーガーがそう言うとティグルは尋ねた。
「手が出せなくなっていた、もしくは似たような状況だったのか?」
「そうだ。カルナ・マスタはその神-封神ルシアスにより封印されていたんだ。せめてできたのは封印される前に人間に召喚術を与えることだけだったんだ。」
イェーガーがそう肯定するとエレンが尋ねた。
「どうして封印されることになった?」
「ルシアスにとって自分の信仰を確立するのにカルナ・マスタは邪魔だったんだ。だから大戦のあと弱っているカルナ・マスタを封じ込めたのさ。」
イェーガーはそう言って締めくくり始めた。
「まあ、話せば長いから一気に省略すると神々から逃げ延びた人間が行き着いた世界。それが俺の住む世界だ。」
イェーガーがそう言うとリムアリーシャは眉を顰め尋ねた。
「いくらなんでも省略し過ぎでは・・・?」
「じゃあ、世界観以外の質問は?」
イェーガーがそう尋ねるとリムアリーシャはこう尋ねた。
「国家などは存在しているのですか?」
「ああ。2つの国がある。一つはアクラス召喚院擁する帝国ランドール。もう一つはエルガイア連邦だ。ただ、エルガイア連邦とランドールと言っても基本的に覇権はランドールが握っていてエルガイア連邦は属国みたいになっているな。ーさて、今度は俺が聞きたいんだが・・・エレンさん、その剣は一体何だ?普通とは違うものということは分かっているがどうしても知りたい。ー一応知り得た知識ではそれは『
イェーガーは大雑把に説明するとこの機を逃すまじという風にエレンに尋ねた。
エレンは少し困ったような表情を浮かべて答えた。
「悪いが私もこの剣についてはよくしらないんだ。何せ顔も知らん奴から託されたようなものだからな。」
その答えにイェーガーは少し首をひねった。
どういうことだ?
すると、ティグルが尋ねた。
「戦姫ってどうやって選ばれるんだ?」
エレンは少しだけ思案して答えた。
「まあ、お前たちになら話しても大丈夫だろう。だが他の者たちには話すなよ。戦姫は『竜具』が選ぶんだ。」
・・・ん?どういうことだ?
エレンは話を続ける。
「私は二年前こいつに選ばれて戦姫となった。
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