自分以外も強くないといけないという事実に直面するも、親友がついて来れずに闇堕ちした経験もあり所詮花のように儚い生き物を頑張って育てようと思っていた存在に自分と同格以上の歳下が現れました。どのような感情を抱かれるでしょうか。配点:五条家のファミリーネーム
「ほら、幸って禪院の血を引いてるわけじゃん? 仲の悪い御三家って言っても融和したい奴だって居るだろうし、それに五条って金ならめちゃくちゃあるからさ」
「0点の解答ですねぇ。もうちょっと年頃の女の子の気持ちとか考えたらどうですかぁ? あ、『女なんて金と顔が有れば靡く』って考えてる顔ですね♪」
「ほら、ボクが考えてる事全部分かってくれるし、コレって相性良いって事だと思うんだよね」
「精神的にガキンチョな人って魅力的に感じないんですよねぇ。もうちょっと人間磨いてから来てくれます?」
子供3人で暮らすには充分な広さ、とお世辞を言うにはやや手狭なアパート。本来であれば伏黒恵という少年が10年以上たっぷりと性癖を捻じ曲げられていたはずの場所で、やたらと手足の長いギリ未成年が齢1桁の幼女に求婚していた。……なんで?
「なんだったら禪院の当主になって、当主同士で結婚ってすれば良いじゃん。加茂家は総監部の腐った蜜柑ども寄りだけど、改革派って事で組めば最強じゃない?」
「おい、ぜんいんってとこには行かないって」
恵くんのインターセプト。効果はいまひとつのようだ。
「そっちのお姉さんは絶対不幸になるけど、幸なら余裕で当主になれるっしょ。僕に勝てる位なんだから」
「なんだ、アンタも負けたんだ」
「おにい、駄目だよぉ。確かに私よりざこざこだけど、おにいの方がもぉっとよわよわなんだから。おねえも私怒ってますよって顔してるけど、こんな力持ってるやつなんてみぃんな基準が人格破綻者のカスだって思った方が良いって言った通りなだけだよ♪」
ぷっくりと膨れる津美紀ちゃん(7さい)。原作だとどうだったかは記憶に無いんだかそもそも描写されてないだけか分からないけれど、将来の事を相談も無しに恵くんが勝手に決めた事、それも自分が幸せになれるチャンスを捨てたかもしれない事に怒っているらしい。
「私が頑張れば良いだけなら、2人がもっと幸せになれる方が良いでしょ?」
「おねえが頑張ったところでなんにもならないって言い方はそっちの不審者お兄さんみたいな言い方になっちゃうけど、私はそんなとこ行くより今の方が好きだよ」
余計な責任とか義務とか勝手に背負わせてくるような、呪ってくる連中だらけの呪術界の御三家とかどう考えても嫌でしょ。のんびりと何も背負わずにぐだぐだ生きていたいのだこっちは。
「道徳とか正論より事実言ってるだけでしょ。っていうかそういう考え方も出来るならやっぱ相性良いって」
「相性じゃなくて基準の話をしてるの分かんないざこざこお兄ちゃんなんだねぇ♡ 他の存在に傅かれるの慣れ過ぎちゃって基本姿勢が甘えんぼ♡ 親友だと思ってた相手に裏切られてそう♡」
急に真顔になるじゃん。いやまぁ一般的な方向性とは違うけど2人で最強とかやってた相手が闇堕ちしてんの大分裏切りみたいなものではあるよね。向こうもお前の事本当はなんでも出来るのにやらない卑怯者とか内心では感じてそうだよね。
「ほら、残念ですが好感度が足りませんってやつですよぉ」
「知らねーよ、俺ギャルゲーとか興味ねーし」
「じゃあなんでギャルゲーって分かんだよ」
恵くんのツッコミ。というかちょっと揺らされただけで地が出るのまだまだガキというか、10年近く親友の事引き摺って生きる位ならさっさと止めに行くとか息の根止めに行けば良いのに。
「とにかく、もうちょっとお勉強してから出直してきて下さいねぇ。どっちかと言うと話の通じそうなマトモな人を窓口にしてくれると嬉しいなぁ」
「……はー、良いよ。今日のとこは帰るから。じゃ」
こんなの相手でも出ていく所をとことことお見送りに行く津美紀ちゃんを眺めた後で、ぶっすりとむくれている恵くんの方に顔を向ける。まぁ〜じでガキしか居ない空間だな。
「あーあ、おにいがもぉっと強かったら話の主導権だろうが将来の選択権だろうがぜぇんぶ決めれるのにねぇ♪」
「うっせ」
「ゆらゆらしても良くて相打ちじゃ、その先おねえも守れない。まぁ私に勝てないのは仕方ないと思うけど、もうちょっと真面目に頑張ったらぁ?」
「……うっせ」
私は何かをどうこうする気があんまり無いんだから、恵くんが頑張らないと色々と大変なんじゃ無いかなぁ。
「ねぇ硝子、女の子ってどうやったら好感度上がるの?」
「……は?」
「ほらさー、僕の周りでマトモな意見……いや、別に硝子もマトモでは無いけど、比較的にさ」
「殺すぞ……で、どしたの急に。まさか好きな相手でも出来た?」
「そんな感じかも。初めてドキドキしたっていうか、同じ人間を見つけたっていうか」
「……あー、ちょっと待って……うーわめんどくせー……いいよ、飲み込んだ。後で夜蛾先にも話すな」
「えー? あー……まぁいっか。で、どうするのが正解?」
「馬鹿、正解なんてねーよ。相手の事知らねーと」
「んー、僕より強くてめちゃ性格悪そうな6歳の……待ちなよ硝子、別に犯罪とかじゃ無いって」