『腐敗の賢老』クヴァール、「
勇者ヒンメルとその仲間たちですらクヴァールを倒すに至らず、封印という手段を取るしかなかったことからもその実力の高さが窺えるだろう。
そしてその封印は80年という歳月に蝕まれ、復活の兆しを見せ始めていた。
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「フェルン……今からクヴァールの封印を解くよっ完全なる悪魔の誕生だっ!」
フリーレンたちは封印されたクヴァールの元を訪れていた。
封印の綻びを修復するためではなく、封印を解き、今度こそ完全に倒すためである。
封印から解かれたクヴァールはむくりと立ち上がると、懐かしむようにフリーレンに語り掛けた。
「久しいのうフリーレン……あれから何年たった?」
「80年っすね」
「魔王を殺したという噂は本当かッ」
「お前もあの世に行け……魔王のように……」
「
「
二人が同時に似て非なる魔法を放つ。
クヴァールはフリーレンの
「しゃあっ
「なにっ」
防御魔法で防ぎ切った!
「やるなフリーレン…まさか
「フリーレン様……今のは一般攻撃魔法では……?」
「なにっ」
クヴァールが驚くのも無理はない。80年前までは
しかし80年は人間にとっては長い時間である……
「クヴァール……あんたは相当強いよ…きっと昔はね。でもあんたの戦闘能力のピークはとっくに過ぎてるんだ。体力も気力も反射神経も本人は気付いていないが確実に衰えてるんだ」
「なんか儂のこれまでの人生全否定されてるみたいでムカつくんスけど」
勝負はここまでか……クヴァールがそれでも最後まで戦おうと決意を固めたその時、意外な声が彼に掛けられた。
「久しぶりじゃない…腐敗の賢老クヴァール」
「おっお前は断頭台のアウラっ」
「私も力を貸すわ」
声の正体は七崩賢「断頭台のアウラ」であった。
普段のクヴァールであればこの瞬間までアウラに気付かなかったことに疑問を抱いたかもしれない。
大魔族が気配もなく近づいたということは魔力を隠していたということなのだから。
しかし今は緊張事態であり、フリーレンとの戦闘中である。
「あ…あの……久しぶりの再会だし握手でもするじゃない?」
「仕方ないのう……フリーレンとの戦闘中だというのに……」
「あざーす」
ガシッ
「なにっ」
「しゃあっ!
う
あ
あ
あ
あ
あ
あ
「よっしゃあっ 腐敗の賢老クヴァールをゲットしてやったぜっ!」
そう、アウラの目的はクヴァールを支配することである。
フリーレンに支配されたアウラは味方のふりをしてクヴァールに近づき、
「ア……アウラ貴様ァ!断頭台のアウラの正体みたり!!大魔族として知られるアウラの本性は血も涙もない裏切り者だったのかあっ!!」
「ククク……酷い言われようだな……まぁ事実だからしょうがないけど」
♦……クヴァールに哀しき過去…!