2.波乱の幕開け
「フ、フフっ、フフフっ、クフ、クフフっ、グフっ…」
「五月蝿ぇ!」(ゴスッ)
「グハァ!…グフフフ」
「ダメだ、朱兎が完全にトリップスリップしてる…」
目を閉じるとあの子の顔が浮かぶ。
まさかあっちから声をかけてくれるなんて!!笑顔で「こんにちはっ!」って言ってたよ?これはもうアレでしょ…恋に落ちちゃって、お互い相思相愛になるPTでしょ!
「いやー、MMKで困るなぁ!俺って幸せだぁ!」
「何?MMKって」
「ん?知らないの?"モ"テて"モ"テて
"こ"まっちゃうの略だけど?」
「ホントに幸せ者だよ、朱兎は…」
そんなあきれる弟も可愛いんだ…
「痛っ」
後ろ向きに歩いていたせいで何かにぶつかる。隣をみると桜並木も終わりに着いたようだ。どうやらそんな事を話しているうちに学校の校門に着いたよう…
「「んな、なんじゃこりゃー!!!!!!」」
シンクロナイズドウィズエンジェル
ーーー俺らが受験した学校『私立九十九ヶ原高校』は、全寮制の超スーパーウルトラメガマックスエリート校である。
全校生徒は約千人だが、毎年受験生の数が100000人を下らないと言うから途轍もない学校だ。当然、倍率は百分の1、僅か1%ということになる。
が、しかし、この学校には入試しい入試がないのだ。そこも、受験生10万を叩き出した理由の一つだとおもう。1番最初の面接試験で約6割の受験者達が落とされる。そして、極たまに至ごーー〜〜ー〜ー〜くたまに、この面接段階で合格が決まる者達がいる。数にして40人ぐらいの数の生徒達、ある"資質"をとても強く持つ者達…らしい、その資質は何か知らんが。因みに俺と碧偉も、この40人に入れたウルトララッキーボーイズである(ドヤァ)
さて、そんなこんなで艱難辛苦を乗り越えて入学権利を得た生徒達には、間違いなく地球上で最高級のハイスクールライフが保証されることになる。
敷地面積は何百万
になることやらわからないぐらいに広く、図書館、自習室、食堂は勿論、ジム、ショッピングモール、レジャー施設、樹海までなんでもござれだ。そして、扉のない部屋に鍵のかかった謎の部屋、はたまた1度入ったら出てこれないと言われてる部屋まであるらしい。---
さて、そんなこんな喋っているとついに見えてきてしまった、
「ぅっ、うぐっ、うぅ…」
「うわぁ!朱兎、なんで泣いてるの?!!」
「だって、教室離れ離れになったら会いにくいじゃないか…うわぁぁぁぁぁぁん!!」
「やっぱり、こうなったか…」
碧偉は内心少しウンザリしていた。
朱兎は昔からこうだ。何に関しても僕と一緒じゃなきゃ嫌だっていうんだ。
それは、僕だって2人一緒の方がいいよ?だけど、度があるだろーってつい考えてしまう。でも、僕は優しい弟だからね、兄貴の面倒は僕が見なきゃ。
「わかったよ、寮は相部屋になれるよう頼んでみるし、なれたら毎日一緒に登校でいいでしょ?」
ヤバイ、少し言い過ぎたかなって思って訂正しようとしたら…
「ホントに??!!?寮を一緒にして、登校一緒にして、毎休み時間、愛に来てくれるの?流石マイエンジェルぅぅ!!」
おっと、一言くっついてるよ?朱兎。
それに、会いに来てくれるの?の発音がすこし違った気がする…ま、いっか。こんな兄貴にはもう慣れてるし。
でも…
「そっ、そこまでは言ってないだろ?!!」
まさかまさかまさかまさか!!あの普段はクールを貫いているほんわか系癒しエンジェルからお誘いが来るとは!
これはもうあれだ、この学校、どんなことがあっても楽しくなるよ、絶対」
「やっぱり、今のナシ!!前言てっきゃ…撤回!!」
グハァ!決まったサイコーに決まりました!朱兎選手感涙のあまり倒れ込んでいます!!物凄い破壊力だぁ!可愛い過ぎる(真顔)
「うぅ…もぅ嫌だ…」
顔を真っっっ赤にして俯く碧偉。でらやばい、かわゆい…
「とっ、ところで!クラスまだ確認してないよね?!早く見に行こう!!」
タタタッとストライド軽やかに駆けていく弟。これから運命の時が!弟と相部屋に、愛部屋になるかどうかがかかっている!
「あった!
クラスだって!!なんか、カッコイ!」
顔を輝かせて早口で喋る碧偉。ヤバイ、写真撮って待受にしたいぃ…
「あ、朱兎の名前もある。うわぁ、同じクラスか…」
へぇー、同じクラ…
ゑ???
「いや、だから、同じクラス」
p,pardon??
「だ!か!ら!同じクラス!!何度も言わせるな!!」
顔が近い、キスする気か、いや、別に俺はいつでも…
「そんなの誰がするかぁ!」
また声に出ていたらしい。それはおいといて…
同じクラス、同じクラス…同じクラス。同じ…クラス(需要事項リピートモード発動中)神よ、貴方の気まぐれに感謝しますぞ…
「そうか、それは良かった。早く教室に行こうか」
ビシャァーン!!弟の顔に衝撃の雷が落ちた。多分「あのブラコン兄貴がスルーだと…?!!」とか、思ってるんだろうなぁ…
そんなバカな!!!!あのブラコンの兄貴が僕と一緒のクラスだということをスルーだと?今日は良くないことが起こる気がする…気を付けなきゃな。
俺が冷静な理由?簡単だ、理性を保つ為に本能が勝手に働いたからだ。反動形成ってやつだよね。兎に角、それがなかったら、今頃感情が理性を吹き飛ばしてHR前に退学処分になっちまうからな。それだけは絶対にゴメンだ。楽しい学校生活のために…!!
お互いに違うことを考えながら歩くこと
「…ここはどこだ?」道に迷った。
「えっ?!!朱兎、場所わかってないの?!
あんなに自信満々に先を歩いてたのに!!?」
弟よ、それはお前の歩くペースだと1日歩き回っても、この学校内を周り切れそうにないからだ…
「ん?いま、すっごい僕の背が小さいことについて考えてたよね?」
恐るべき勘だ!今度は口に出さないように細心の注意を払ってたのに!!
その時、風が吹いた。
「貴方達、教室がわからないんでしょ?」
君だと直感したよ。
「や……み…け…よ…」
彼女が何かを言った。何を言ったの?
聞こうとしたら、
「いやー、この学校は広いからね、迷っちゃうよね」
「っ…」つい目を逸らす。こういうのには、慣れてないんだよ、好きな子の前とか。
「ん?どうしたの?」
追いかけて、のぞき込んでくる君。
「っ…!」再度目を逸らす俺。やめてくれ、俺はそんなにキャパシティがないんだよ!
「ねーえー、どうしたのー?」
再度のぞき込んでくる君。
あわわ、えと、えと、えっと…
「あ、あぁ、うん、何でも…ない」
なんとかそれだけは喋れた。よく頑張ったぞ!オレ!褒めてつかわす!褒美をもてい!ははぁー_|\○_
なんてことを脳内シミュレーティングしていると、
「ね、君たち、名前、教えてよ!」
安心させてからの
「えっ?あっ、えと…な、名前?」
完全にキョドってる俺の代わりにため息混じりで説明してくれる碧偉。
「こっちが双子の兄貴のSSSクラス所属のSS王流朱兎、それで、僕が、弟の王流碧偉、同じくSSSクラス」
「へぇ!双子だったんだね!てっきり親子で入学したのかと!それに、SSSだったのか!私もそうだよー!」
「んな、何…親…子…だと…」
あぁ、碧偉のプライドとか、その他諸々を破壊し尽くす一言だ。こいつ、やりおる…ちょっと待て、いま、
「私はね、瑠璃、妃流瑠璃っていうの!」
君はまた輝くような笑顔で言った。
妃…流…頭の中の何処かの刺に引っかかる。しかし、その思考は彼女の次の一言でかき消された。
「そして、ようこそ!我らが九十九ヶ原高校SSSクラス、通称『資質者の間』へ!」
朱兎のキョドり方が異常過ぎて書いてて楽しかったです。キャラ崩壊してるのよね、これwwやっと瑠璃が出てきました。次は瑠璃が結構やらかしてくれると思いますのでお楽しみに。(毎度毎度、文章ガタガタで読みにくくてすみません)