逆張り共のシャングリラ・フロンティア 作:致命魂魄
シャングリラ・フロンティア
同時プレイ世界1位を誇る化け物ゲー。
鬱屈としたダークファンタジー風味のするShadowCoffinとは違う、正統派ファンタジーだ。
学校でも少なくともクラスの過半数はプレイしているレベルなのは驚きである。
興味自体はあったが、流行り物って、なんか食いつきにくいよね。
それでhadowCoffinまだやってんだよねって言ったらシンプルに「懐古厨?」って言われた。最悪だよマジで。
「VR久しぶりにやるからなぁ。何処にしまったっけ」
学校の帰り際に早速買ってきたシャングリ・フロンティアのパッケージを片手に、部屋の引き出しを開けては閉める。
久しぶりって言っても一、二週間の話だが、何処か彼方へと引っ越されたようだ。
「????????」
あっれぇおっかしいな。マジ何処やったんだろう。己の記憶がおかしいのか?もしかして不定の狂気で健忘症でも引いたのだろうか。
落ち着け。俺の名前は芦田 弘樹、ごく一般的な高校生にして一般的なゲーマー。ShadowCoffin目隠し縛りプレイが動画がクソ程再生されてビビり散らかしたのは記憶に新しい。
『あ"ぁ!!腹立つ!殺す!』
隣からけたたましい声と共に台パンする音が聞こえる。妹よ、ウルバス*1で負けるたび台パンしないでくれるか?何故妹は猿になってしまったのか…やはり対戦ゲーは人を狂わせる。
同年代の女子はそもそもウルバスとかいう動物園ゲーなんてやんねぇよ。何処から参入したんだろうか。
それはそれとして、ヘッドセットはどの辺に置いたんだっけな。たしか前回の縛りはたしか右移動禁止縛りしてたんだっけな。
道中のキーイベントでどうしても詰んでしまってどっかにほっぽって…あ、あった。なんでベッドの隙間から出てくるんだ?落ちるもんじゃ無いだろう…
「たしか卓メンがクラン作ってるんだっけ?早く合流しないとな〜」
よく卓囲っている連中が私が始めると全員シャンフロやってることになるから、せっかくだしクラン作ろうぜ、とのこと。ファスティシアでスタンバってるみたいなので素早くキャラメイクを済ませますかね。
「項目多くね?」
流石は全人類が認める勢いの神Of神ゲーろいった所だが、いやはや自由度が段違いだろ
うわやば。女性アバターとかへーこんなのもいけるのか。髪型とか自由度たけぇ…理想の女の子作れるじゃん作りてぇ〜でもCVが自分の女の子とか嫌すぎる。ガチで拒否感覚える…
男やるにしても中々迷うな…王道のキャラメイクでもいいんだが…安直すぎるなぁ。リアル顔を弄ってそのままポン出しでも全然イケるけど、うーむ。
ほぉワンポイントの装飾もあるのかぁ
えーとアレとこれこれとアレしてこうして…
「…アレもう1時間?」
時が経つのは早いものだ。特にキャラメイクに力入っていると尚更だ。故にキャラメイクは程々に後回しにしないと永遠に進まないんだが
「クソッリッセトするのが余りに面倒くさそうなゲームで即決できるわけないだろ…」
リセット無し、複垢無しのシャンフロにおいてやっぱ見た目重要だから…見た目をこだわらなくては…
刈り上げにしたほうがさっぱりしていていいんじゃないか?いやもっと顔はゴツい感じで、うーんでもゴツいのは趣味じゃないしなぁ。
ほなやっぱりイケメン系だろうか?
うんダメだわ。陽キャは俺の遺伝子が拒否する。
「あ、後1時間だけやろうそうしよう」
まだまだ時間はある。何のために学校の部活を仮病で休んだと思っている?シャンフロをやるためだよ。それを本筋ではないキャラメイクに1時間もかけている…
いや無理決めれる訳ないじゃんか。無理が過ぎる
「出来た…」
もみあげ長め、前髪普通、後ろ髪は若干長めで少しくせ毛がある。顔はゴツくもなく、かといって幼すぎもない大体20歳前半を意識して作った。
うーーーーーーん。時間かけた割にはなんかしっくりこねぇけど、片目隠れとかしたかったけど、前見えないことに気がついて速攻で変更を余儀なくされた。まぁ悪くはないしこれ以上時間をかけるわけにもいかないかな
で、次に職業は…
「いや項目多いて」
出身も多いな!クソ!決めれるワケがないだろ!
ウダウダ考えるのはもうなんか面倒だ。キャラクリだけで2時間、え!?2時間も俺ここに居座ってんの?
流石に時間かけすぎている。
武器種ごとにも細かく決められてるのすげぇ〜。決めれるわけがない。戦士か?王道の剣士、魔法使いか?傭兵も中々良さそうだ。修行僧の拳気使いも気になるな…無職?無職あるんだ。複垢禁止で無職選ぶ人間いるかよ…いやいそうだな。
逆張りで無職選んでもいいが、なんかあからさまに逆張り好きそうな職業すぎてこれではダメだ…
魔法使いは後衛と相場が決まっているが、近接したら面白いんじゃないか?魔法剣士のルートを歩むのはいいが、なんか違う気がするから魔法一本の前衛魔法使い目指してみるか。
よし。魔法使いは決まった。
出身も数が多い!ロールプレイの根幹になりそうな部分はもうそれはじっくり考えたい所だが、コレだけの中からこれだ!と思う物を選ぶのは職業以上に苦労しそうだ。
目指すプレイスタイルに合わせて選ぶのはいいが、趣味全開でも全然アリだなぁ。忌み子、親無し、貴族の末裔…よりどりみどりだな。ただもう脳が限界だ…ぶっちゃけどれ選んでもおいしそうな設定ばっかだから選びきれん。
こうやって選びながら自キャラの設定に思いを馳せるのも又乙なものだが、これ以上考える気力もわかないのでダイスの女神のお力を借りることにしよう。
出身『ランダム』さて凶が出るか吉と出るか
「信じてるぞ…!女神…!」
かくして冒険者ネーム『マキアト・エクスプレソル』がこのシャングリラフロンティアの世界に降り立った___
なお名前はコーヒー系から取ることにしている。コーヒー好きだからというあまりにも安直な理由である。
芦田 弘樹:コーヒー大好きなやり込みゲーマーのTRPG勢。ダイス運が致命的にバグっている。悪いんじゃなくてバグってる。幸も不幸もありえんほど引き起こしてシナリオをめちゃくちゃにする天災。
マキアト・エクスプレソル:大体茶髪になって若干癖毛が増えたリンクみたいな雰囲気。ただし剣士ではなく魔法使いである
芦田妹:今後出てくるかもしれないし出てこないかもしれない子。猿である