逆張り共のシャングリラ・フロンティア   作:致命魂魄

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序盤とか全部ゆざパってもいいきがしてきたけどわたしは元気です


HELLO WORLD

知らない空だ…

 

ゆっくりと目を開けた眼前に広がっていたのは初心者を歓迎する賑やかな街並みではなく、見渡す限りの木々ばかりだ。

 

おかしい。普通は始めたらファスティシアから始まるのでは?

…いや待て。

出身が「彷徨えるもの」なら開始位置がランダムになるとか書いてあった気がする。

上昇するステータスは確か

 

「幸運…か」

 

いやいらねぇよ。どうせリアルラックがカス程バグってるのにいらねぇよ幸運なんて。

ま、なってしまったものは仕方がない。切り替えていこう。しかし、これじゃファスティアまでモンスターを狩りながら向かはないといけないんだよな。

 

「つーかよりによって夜になってるとは…」

 

キャラメイクに時間かけすぎて夜に森にほっぽり出されるとは…

夜はモンスターが強くなるとか聞いたことがある。Lv1で夜か…

ShadowCoffinでも、8周目世界をLv1クリアとかやったが、アレは死に覚えで敵の動き全てを見切っているから出来るだけ。根本的に私はゲームが上手いというわけではない。故に

 

「初遭遇がレアエネミーk」

 

ヴォーパルバニーに首を切り落とされるしめやかに爆発四散。冒険者マキアト・エクスプレソル君の人生はここまで___

 

 

 

 

「っぶねぇ走馬灯見えた!!!!」

 

横っ飛びで転がりながら首に迫りくる刃を何とかかわす。開始早々にリスポン送りにされる夢を見た気がしたがどうやら気のせいだったらしい。この場合リスポンすると森の中から始まったら最悪だなぁ…多分そうなるんだろうけど。

 

さて囲まれるはヴォーパルバニーの3匹組。空に浮かぶは満月となれば、兎が活性化するのも道理というものか?

にしたってレアエネミーのはずなんだがこんなに湧いて良いモノなんです?

 

夜ということもあって視界最悪なうえに奇襲性能が高い。初戦がこんなのとソロ対峙することになるとはね。

 

近接武器があればいいが残念ながら手持ちには杖一本。Lv1のMPなんてたかが知れてる。初期魔法のマジックバレット一本で何処までいけるかね…!

 

「…!」

 

ヴォーパルバニーAが再度首を狙いに飛び掛ってくる。幸いにも致命兎のモーションは分かりやすい。後ろを取るか、弱点を狙うか。多少味変はあれど、大まかにこの二パターン。

 

当たれば恐らく即死だが、首狙いなのが分かっていれば回避自体は容易いだろう。とはいえ雑魚は群れた時が一番危険というのはShadowCoffinで嫌というほど経験した…

 

「ちょこまかと動きやがってっ!」

 

ボスモンスは明確な隙が出るように設計されていたり、ハメ殺しされないように設計されているものだが、雑魚にはそんな融通の利かせ方は存在しない。一発二発で倒すことを想定されているのだから当然と言えば当然。だがこのヴォーパルバニーはレアモンスターだからかタイマン向け前提に調整されているっぽいな…

 

「いったん攻撃の手を緩めてくれないかなぁ!」

 

この感覚、アレだ雑魚落ちしたボスモンスターが複数配置されてる終盤ダンジョンに似ている。

 

絶え間ない攻撃の嵐にさすがに回避が追い付かず、杖でガードしてみたが…

耐久値が結構もってかれた…杖は魔法で耐久が減らない代わりに攻撃を受け流すのは不得手のようだ。

 

おそらくヴォーパルバニーの行動パターンは二種類なんだが、三匹で背後からの奇襲をグルグルされたらたまったもんじゃない。

すまんな。人間の視界は360度もないんだ。三方向をずっと警戒しないといけないこの狭苦しさよ…

 

であるならば、最後に信じれるのは

 

「やっぱ己の肉体かっ!」

 

「キュ!?」

 

Bの首への飛びかかりに合わしての回し蹴り!

 

足に伝わる感触は生々しく、小動物を蹴ったのだという実感が後から追いかけてくる。中々にエキセントリックな体験だが

 

「ま、全然削れてないわな〜」

 

剣士や戦士ならまだしもただの魔法使いの蹴りじゃぁ大したダメージにはならないが、三匹によるローテーション攻撃のリズムを崩せたのは大きい。

このままBに集中攻撃して素早く終わらせたい所だが、A、Cの斬撃が首筋を掠めていく。

 

 

なので各個撃破の法則に則りたい所だが…

 

「マジック・バレット!」

 

素直な中距離魔法。杖から放たれた光弾はヴォーパルバニーAに着弾するがまだまだ元気そうだ。見た感じ3発は必要そうかな?思ったよりも火力は出てくれたけど、おもったよりも頼りない。発動までのラグを加味してもやっぱ近距離で使うもんじゃない。MPは…うんギリかな3体倒せる分はある。外すと面倒だが素直な動きだからカウンター気味に…

 

「よっと」

 

杖を押し付けカウンター気味にゼロ距離マジックバレット!この距離なら避けられないな!

魔法にもリキャストがあるので続けざまに飛びかかってきたヴォーパルバニーはさけるしかないが、極論言ってしまえばこの繰り返し。順調にやっていけば勝てない道理も無いもので、入念なスタミナ管理によってどうにか2体討伐。ヴォーパルバニーは流石レアモンスなだけあり経験値が美味しいんだが…

 

「ゴブリンA、ゴブリンB、オークA、オークB、ヴォーパルバニーD…」

 

夜だからか大量のモンスターが寄ってくる。予想はしてたが予想以上の数が押し寄せてきてたまったもんじゃない。もしかして今、このフィールドにいるプレイヤーの数が極端に少なくて大量に寄ってきてるのでは…?

というか多分コレヴォーパルバニーに時間かけすぎたせいっぽいな!?

 

つーかなんでまたヴォーパルバニーのお代わり湧いてるんだよ。レアモンスターだろ。自重してくれ頼むから。

これだけのモンスター倒せたら経験値ウマいんだろうなぁ。

 

MPがあればな!

 

「やってらんねーまじd」

 

逃げ出した矢先に、進行方向の暗闇から突如飛び出してきたヴォーパルバニーEと正面衝突したマキアト・エクスプレソル君は、致命の一撃を喰らい初デスをかますことになった。




TRPG要素を出したかったけどバトルでは他ゲーム引き合いに出すしかなくてコンセプトの崩壊を感じる…
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