夕暮れ時、子供が帰るであろう時間にブランコに乗る少女がいた
彼女は他の子供と違い、賢くて、それでいて、我慢強い
それでも家族の温もりが恋しいのには違いないのに
「なぁ、帰らないのか?」
静かに頷く少女
「そっか...」
そう言って隣のブランコに座る少年。それを不思議そうに見る目が
周りに人はいない。いるのは少年と少女だけ
「帰る気が起きるまで一緒にいてやるよ」
そう言ってゆらりゆらりとブランコを漕ぎ始めた
日が沈み、暗くなる
そんな中、会話が進む
「貴方は...帰らないの?」
少年はその問いに、ん?と反応すると答える
「君が帰ったら帰るよ」
信じられないような目をする少女、少年はただ前を見てブランコを漕ぐ
「なのはは...帰りたく...ない」
ちょっとだけ意地悪をしたつもりだった。彼女、高町なのははこの1度だけと、イタズラを
どうせ離れるだろうと
「ん、そうか...じゃあ」
じゃあな。そう返されると高町なのはは怯える
しかし
「家来るか?泊まること、連絡だけしたら一緒にご飯を食べよう。その後は遊んで、ああ、お風呂も入らないとな。あとは────」
なのはは何か苦しくなるような感覚に陥る。実際には苦しいわけではない
ただ、ただこの甘い言葉に...毒されるように...深く、深くハマりそうになる
「いいの?」
「ああ、母さんも父さんも友達連れてきたって知れば喜ぶだろうし」
「う、うわぁぁぁあん!」
決壊、保っていた理性が壊れ溢れてしまった
温もりへの安心
それから我慢してた感情が溢れ出す
「わわ!?泣くなって...そうだ。自己紹介しないとな、文月優。よろしく!」
「わた、私は...高町なのは!よろしくね!優くん!」
少年の1つの行動で救われた高町なのは
「ってのが僕となのはの出会いかな」
「コーヒーが飲みたくなってきたわ。てかアンタも離れなさいよ!?見てて暑苦しいのよ!」
ツッコミを入れるアリサ。言われた本人、なのははと言うときいていない
「あはは...でもほんとに仲がいいね。なのはちゃんと優くん」
「でもなのはのこれは今に始まった事じゃないし」
そう言って肩に頭をくっつけてるなのはを撫でる。すると自ら頭を擦りつけるように更に力を強める
「なのは、もし優に彼女ができたらどうするつもりなのよ?」
「優くんと一緒に遠くに行くの。それで優くんに誰も近づけないようにして、それから」
言ってる意味がわからず小首を傾げていると
「ストップ、なのは!分かったわ。アンタの想いは分かったから、それは犯罪よ?いい?」
「優くんなら許してくれるもん、ね?」
「うん?うん」
許して欲しいそうなので頷いておく。なのはが寝坊した時とかもそう言ってるし
「うん、じゃあないの!ハァッ!ハァッ!なんであたしがこんなに疲れなきゃいけないのよ...」
「まぁまぁアリサちゃん...」
こんな、日常である
ヤンデレつけた方が良さそ