交流の第一歩として、延ばし延ばしにしていた元服の儀を行う事にした。
あんまり家に人を入れたくないので、ついでに私も一緒に元服する事にする。
呼んでないのに人がいっぱい来た。
欲の視線が凄すぎる……。両性具有がログインした事で、美醜感覚変わっちゃったんだよね。退魔師視点、両性具有の人は体格良くても戦えそうって事で逆に魅力的に映るのだ。つまり、水晶は一般人視点筋骨隆々のイケメンでも、退魔師視点強い子産んでくれそうなめちゃかわいこちゃんなのだ。
「めっちゃ可愛いな。嫁に来いよ。正妻にするわ」
「悪いけど……」
後ろから話しかけられ、振り向いた水晶の声が止まる。私も唖然とした。琥珀にあまりにもそっくりだった。
違うところと言えば、瞳導師家の特徴である霊眼を持っている所か。百目を持ってったところの家である。許すまじ。
水晶が止まった隙にキスして抱きしめてくる。
水晶はぶん殴ろうとするが、軽く受け止められる。
嘘だろ魔力で強化した勇者の血族の拳だぞ。
「何をする!」
「俺に見惚れてくれてたじゃん。なら同意だろ? まじ可愛い。そっちの弟も揃って迎え入れるよ」
「悪いけど、私達は可愛いお嫁さんを娶って家を復興するんだ」
流れるように確保に走るじゃん……あまりにも手が早すぎだろう。
「水晶様は当主なので嫁にはできませんね。婿候補も見繕ってますけど、貴方は対象外ですね」
「玉英解放させてやるよ。もう妊娠無理だろうし。そいつに当主に戻って貰えばいいだろ。種はまだ撒けるだろうし。で、お前らは嫁に来い」
水晶と私はあまりの屈辱に一瞬固まる。
「瞳導師は卑怯な脅しには屈しない。今の当主は私だ」
「水晶様もこう仰っています。元服の儀は終了したのでお帰りください」
「雫。何をしている」
「父上」
「水晶殿。うちの子が大変失礼をした。当家からは、妾を出したいと思っている」
「はぁ!? 水晶は、俺が……!」
「黙れ。水晶殿も元服されたのだし、声が出せないがとても気立のいい娘がいるから、もらってほしいのだ」
「妾でいいのかい? 嫁にしろっていうのかと」
「声が出ない。それに、そういうのは認められてからだろう?」
当主の落ち着いた所作に、俺達は黙った。
「妾は当家も出しますぞ」
「おお、水晶殿。うちの娘も可愛がってくだされ」
そんなこんなで、とりあえず妾候補はいっぱい来た。
子孫とはいえ、これまた琥珀にそっくりの女の子だった。
胸はないけど、めちゃくちゃ整った顔立ちである。
水晶様は早速寝所へと誘った。
あんまりこんな事はしたくないんだが、陰謀が心配なので外で控える事とした。
すぐに水晶から救援を求められ部屋へ飛び込んだ。
お嫁さんはお婿さんで、水晶を襲っていた。
女装作戦かよ、やられたわ!
「やっぱ考える事は同じなんだね〜」
「考えない方がバカだろ」
「大人しくしてれば酷いことしないよ」
そこへ現れる妾B! 妾C! 妾D!
リアル大乱闘スマブラが今始まった。
マシュマロ
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