勇者の引退ライフ   作:かりん2022

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次回、大人編です


しょうばいはんじょう(こどもへん)

もはや私達はカウンターの中やお店の外で呆然と狂乱を眺めるしかなかった。

一応商品は結界で守ってある。

 

「何やってるんだよ、瑠璃」

 

 退魔の仕事を終えてきた雫が、顧客誘導をしてくれる。

 水晶様は妊娠してるのでトラブル回避で竜守家が来るまでお店には来ないことになってる。

 

 雫の顧客整理で、お客はお店の中をゆっくり歩いて出て行くようになった。

 カウンター前を歩いてもらうことでお買い物も可能に。

 

 そして夕方には怒り狂った退魔師の皆さんが来た。

 

「偽物の聖竜はここか!」

「聖竜じゃなくてプチドラ!! 間違えないで!!!」

 

 私は猛り狂う。勝手にへんな属性をつけないでいただきたい。

 

「プチドラ……?」

「手紙送ったけど、当家でプチドラが見つかったんだ。店の中にいるのが全部。いるなら渡すし、いらないならこのままここで展示した後売るし。どうする?」

 

 雫が声を掛ける。

 

「どうする、と言われても。とりあえず見せてもらおう」

「引き渡しは閉店20時になる。後2時間だな。それまで待ってるか、早く見たければ並んでくれ。大体1時間待ちだ」

「む、並ぼう。しかし、偽の聖竜様だったら」

「プチドラって言ってるじゃん。聖竜だなんて言ってない。偽だのなんだのじゃなくて、いるのかいらないのかで話してくれ。そっちが望むならちゃんと全頭引き渡しする」

「代価は」

「貸しでいい。瞳導師家が困ってる時に助けて欲しい。ほら、並んでも騒ぐなよ」

 

 それから20時。

 超凄い輿が列をなして男達に担がれてやってきた。

 怖い。

 

 輿の中にプチドラ1匹の入った水槽が慎重に入れられていく。

 あの、水槽に全部入れて一回で運ぶのってダメだったんです……?

 

 警備的にもそっちの方がぁ……。

 

 なお、ミニドラは管轄が違うらしく、竜守が責任持って送り届けてくれるとのこと。

 

 こうして、プチドラ爆弾は無事撤去された。

 なお、聖竜は無事回復したとのこと。

 

 水晶の元にも竜守の当主が挨拶に来た。

 

「何か願いはあるか。貸しとする他に、なんでも一つ叶えよう」

「プチドラの配信を定期的にやって欲しいな。私もたまに見て癒されたい」

 

 契約はなされた。

 

 国営放送で毎朝、昨日の聖竜様が放映されるようになり、大人気番組となるのだった。

 スライムハウスでも、チャンネルを持って配信する事が決定。

 プチコカや、プチゴラ、プチスラ、プチフル、それに加えてミニドラ以外のペットモンスターを配信。これも大人気になった。

 

 ペットモンスターについてはそのうちオークションに出す予定である。

 

 それに伴い、当店の近くのお店ではペットモンスターのキーホルダーがバカ売れである。しまったペットモンスターのチャームを売るべきだったか……!

 

 なお、これらのチャームは政府のオンラインショップで買えたりする。

 異能街の土産物屋の要望を政府が聞いて作っているからである。

 お値段3000円。

 

 そんなわけで、退魔師と一般人の距離はまた一歩近づいた。 

 

 政府のオンラインショップで買えるなら、やっぱり異能街っぽいオリジナリティあるもの売りたいよー!

 

 まあキャラ弁が売れてるからいいか……。

 

 妖魔倒して気晴らししよ。

 




マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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https://odaibako.net/u/karin2022v
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