枯れた樹海と殺し屋たち   作:リンゴ丸12

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続きです。感想待ってます(e_e)
次の投稿は遅くなるかな?


帝都・血の建国日

「タツミー何立ち止まってんだ?」

ラバの声が響く。今日は俺とラバで帝都に視察に来ている。来る日、大臣を討つために少しでも帝都周辺の地図を正確にしておくためだ。

 

マインの手配書が出回ってしまったため帝都を自由に動きまわれるのは俺、ラバ、姐さんの三人となってしまった。シェーレと兄貴が殉職してしまった今、俺も少しでも頑張らないと。

 

「いや、みんなの手配書があるなぁって。」

 

「んあー?どれどれ?…あぁーマインちゃんもやっぱり貼られちゃって……なんで舌出してんだろ…」

 

「ちっこいから舐められてんじゃね?」

 

「文字通りに、ってか?」

 

本人に聞かれたら撃ち殺されるような会話で盛り上がる2人。うん、やっぱりこういう馬鹿話は男同士の方が盛り上がるな。今やナイトレイドの男は俺とラバだけ。年も近いため結構楽しかったりする。

アカメ、ボス、シェーレ、兄貴(カッケェ…なんでリーゼントにしたんだろ。)、それにマインか。…ん?

 

「あれ?端の方にもう一枚?……ケイ?ラバ、こいつも有名なのか?」

 

この前マインと見たときにもあったっけかな?買い物ばっかりで疲れてたからあんまりよく見てなかった。

 

「あぁ、そいつか。多分はがし忘れだろ?シェーレさんのもまだ貼ってあるし。管理が行き届いてないのかな?もう死んだって噂たぜ?そいつ。」

 

「へぇ…どんな奴だったんだ?」

 

「”帝都・血の建国日"って聞いたことあるか?」

 

「いや…」

 

「今から2年くらい前かな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー1000年前に帝都が建国された日、毎年その日は休日なんだけどな?毎年、街の中心部では大規模な祭りがあるんだ。国が主催でやるくらいの。当然、人で溢れかえるわけだ。出店やイベントも盛りだくさんだしな。

その中の最後のイベントとして夜中に大きな花火が打ち上がるんだ。宮殿近くの広場で100発くらい一気にな。広場の周りは人気で3日前から席取りする奴もいるくらいの人気イベントなんだ。で、その時の取り決めとして帝都中心街の灯りは全て落とさなちゃいけない。だから花火が打ち上がる5分くらい前からは辺りは真っ暗になるわけ。それがこの事件を引き起こしたんだ…。

 

 

灯りが消え始めて1分くらい経った頃かな?広場がざわつき始めたんだ。大勢の人達が突然、一緒に来た連れが居なくなった、って。でもその日はお祭り。帝国側が何かドッキリ的な何かを仕掛けたんだと思って納得したそうだ。過去に前例がない訳でもなかったそうだし。そして一発目の花火が打ち上がった。その花が開いた時、どうなったと思う?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花火の光が照らし出したのは数百人もの死体の山に血みどろの姿で座り込む人物だったんだ。

 

 

辺りは悲鳴に包まれたよ。そりゃそうだよな、その光景ももちろんだが、たった5分の間に数百人もの人間が周りの誰にも気づかれないで殺されてるわけなんだから。しかも1人でたぜ?人間業じゃねーよ。

 

ケイと名乗ったその男は帝都警備隊が集まる前に姿を消してしまったそうだ。姿を消す直前にその場に居合わせた警備隊は聞かずにはいられなかったそうだ、何故こんな事を、と。そうしたら奴は答えたんだと。

 

 

 

 

 

 

「タイムアタック。短時間で気づかれないように何人殺せるか試してみたくなって。」

 

 

 

 

私怨や恨みによる殺人の方がどれだけましか。ケイはただの暇つぶしに数百人もの人の命を奪ったんだぜ。信じられないだろ?

 

そんで帝国側はすぐさま指名手配扱い。帝国史上最悪の殺人鬼となったわけさ。

 

 

 

ーーーーーー以来、帝国を震え上がら犯罪者として有名になったってわけ。噂によれば帝国に捕まって殺されたそうだぜ?まぁもう気にしなくてもいいってことだな。事実その噂が流れてからこいつの話、聞かないし。」

 

 

「そんな奴がこの国にいたのか…。まぁ居なくなってくれて良かった。俺たちの革命が成功した後でそんな奴がいて貰っても困るしな。」

 

 

「だな。帝国の敵ってところで俺たちと共通しているが、仲間にするのは無理だったろうな。頭がどうかしてる。」

 

 

「ああ、でもそんなことが出来るってことは帝具使いだろ?帝国がそいつを捕まえたってことは今その帝具は帝国側にあるってことじゃないのか?」

 

 

「そうなんだよなぁ、それが唯一の懸念材料なんだよ。まだ帝国側でそんな帝具を使っているなんて話は聞かないんだけどな。」

 

そんな奴が現れたら今の俺じゃひとたまりもないだろう。まだ兄貴から受け継いだインクルシオも使いこなせていない。早くレベルアップして兄貴みたく長時間身につけられるようにしなくちゃいけねぇ。

 

 

「そうか…。もっともっと強くならなきゃな!」

 

 

「お、やる気だねぇ。じゃあさっさと偵察終わらせて、帰って特訓でもしますか。」

 

 

「おう!」

 

ラバもやる気を出してくれたようだ。こいつも男が二人だけになって改めて意識が高まって来ているのかもしれない。

 

 

「そして、俺は今日こそナジェンダさんの裸を拝む!待っててね〜!ナッジェンッダさ〜ん!!」

 

 

「メインはそれかよ!!」

 

「当たり前だろ!今日のナジェンダさんの入浴時間は5時から。急ぐぞ!タツミ!」

 

前言撤回。やはり煩悩にまみれていた。

 

 

 




ラバによる説明回でした。いつになったらケイにあの言葉を言わせることができるやら。
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