転生したらココドラだった件   作:鋼色

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原作開始100年前〜
転生したらココドラだった件。


「……がね、鋼!起きろ!何寝てるんだ!」

「うえ、新先生…起こさんといてくださいよ。俺、昨日の夜遅くまでポケモンやってて寝不足なんすよ」

「こんのっ……いつもいつも寝て…テストの成績も悪いときた。今度こそは許さんぞ!職員室にこい!」

 

そんなこんなで職員室に向かうことになってしまった。俺の睡魔が強すぎるからこんなことになっているんだ。

 

俺がショートスリーパーだったらこのような試練に立たされることもなかったというのに。

 

「あぁ…やば、眠い。すげぇクラクラす……る」

 

寝不足かつ片目を閉じて階段を降りているとどうなるのか、その結果は明白だった。

 

足を踏み外し、思いっきり床に頭を打ちつけた。強烈な痛み、打ちどころが悪かったと反応が理解する。

 

クソ、俺がポケモンで……タイプが鋼だったら無傷だったのに……。

 

〈種族を[小型妖魔金剛(ココドラ)]に固定します。続けて〉

 

あぁ……痛い…。脳内に直接爆音の音楽を流されているような感覚だ。鋼タイプだったら問題ないのに…。

 

あのタイプ大体半減にできるからさ。

 

あぁ、本当に鋼タイプって優秀…。

 

〈[物理攻撃耐性]、[魔法攻撃耐性]、特別能力(エクストラスキル)[金剛化]を獲得。続けて〉

 

やっぱ鋼タイプでカッコいいのはボスゴドラだよなぁ……。

 

周りにはわかってもらえなかったが、あの怪獣感がよかった…。俺の推しポケモンかつ相棒ポケモンだ。

 

〈……推しポケモン・相棒ポケモンを解析中……特殊能力(ユニークスキル)人気者(カリスマ)]を獲得〉

 

…てか、ポケモンってすごいよな…。瀕死状態になったら縮めれて、レベルとかも分かりやすく見えるんだぞ……。

 

特別能力(エクストラスキル)[分解]・[構築]、特殊能力(ユニークスキル)段階上昇(レベルアップ)]を獲得〉

 

ゴチャゴチャうるせぇなぁ……あぁ、でもココドラやコドラ、ボスゴドラが愛おしいのは理解できる。

 

アイツら鉱石とか食べんのかな…。食べたら加工とかできたりして…。

 

特別能力(エクストラスキル)[鉱物捕食]、[鉱物加工]、特殊能力(ユニークスキル)吸収者(スイツクスモノ)]を獲得〉

 

あぁ、でもポケモンセンターがないとポケモンになれても回復できないや。

 

特殊能力(ユニークスキル)再生者(モドスモノ)]を獲得しました〉

 

やば……もうすぐ、意識が…

 

 

 

--------

 

(ん、ぁあ……ここ、どこだ?)

 

確か俺は学校の階段で転んで頭を打った。断じて洞窟で怪我したわけじゃない。

 

まずここがどんな場所なのかを把握しないとな。もしかしたら超危険な洞窟かもしれないし…。

 

というか、何で俺の目線はこんなに低いんだ?この洞窟がデカすぎるとかか?……だとしたらデカすぎだろ。

 

なんか四足歩行だし。俺の足ってこんなミニマムサイズじゃ……こ、これは!?!?

 

このツヤツヤとした小さな白い足!間違いない、これは俺が推しているポケモン、ボスゴドラの最初期、ココドラに違いない!

 

ということは……あの階段で転んだ時に聞こえたあの声、あれは幻なんかじゃなかったんだ…。

 

本当に、ポケモンに転生したんだ…。嬉しくあるが、少し寂しくもある。

 

もう人間ではないという事実が微細な虚無感が襲う。

 

まあ、そんな事思っている暇ないんだが。俺がポケモンに転生したとして、ここが本当にポケモンの世界だという保証はない。

 

そして、ポケモンの世界に転生できたとしても、あの世界の自然は変わらず弱肉強食。強く、逞しく前を向いていなければヤラれる世界だ。

 

そうは言っても、何をやれば良いのかが分からないのが現状なんだが。

 

今の状態で他のポケモン、もしくはモンスターと相対するのはリスクが高すぎる。

 

何か使える技とか、レベルとかが見れたら別なんだが…。

 

見えろ!見えろ!見えろ!

 

…なぁんて…

 

【種族

小型妖魔金剛(ココドラ)

 

レベル:4

 

・たいあたり

・かたくなる

・メタルクロー

 

とくせい

・ヘヴィメタル(自身を中心とした半径3mに限り重力操作が可能)

 

固有能力(スキル)

・鋼鉄再生

 

※この後は上記と同じなのでカット】

 

なるほど、レベルはメタルクローを覚える4か。タイプ一致の鋼技を覚えているのなら一方的にボコボコにされることはなさそうだな…。

 

んじゃ…今やるべきはアレだな。技を鍛えながら鉱物を食べる!

 

この[鉱物捕食]と[鉱物加工]は強くなるための近道になりそうだ。

 

てことで、さっそく戴きましょうか!初期リスが煌々と光る鉱石が集まる洞窟で助かったよ。

 

う〜ん!!この口の中に入れた瞬間に広がる甘み、最高すぎる…!そして口内で粉砕した途端、体に溶け込むかのようだ。

 

筋肉、骨、神経。その全てにバフが掛かっているかのような不思議な感覚。これは恍惚としてしまうのも致し方なし!

 

……あぁ、なるほど。これは、そういうことか。

 

胃袋の中に残る鉱物。それに対して提示される二つの選択肢。多分、[吸収者(スイツクスモノ)]と[鉱物加工]だ。

 

鉱物の特性やエネルギーを吸収して強くなるか、[鉱物捕食]で捕食した鉱物を分析し、[鉱物加工]で武器や防具に加工するかってこと。

 

……とりあえず、今は吸収でいいや。この小さな体だと武器や防具を着たくても扱えそうにないし。

 

(吸いつくせ)

 

胃袋に残った鉱物が体内に浸透していく。不思議な力が体全体を包み込み、補強してくれているみたいだ。

 

いや、みたいなんじゃなくて本当にそうなのかもしれない。

 

何か変化があるかもな。さっきの値みたいなやつ、出ろ、出ろ!

 

【レベル:5

 

・ジュエルダスト

・かみつく】

 

レベルが1上がって、新しい技を二つ覚えている。一つはポケモン既存の技だがココドラは覚えない技。もう一つはポケモンには存在していなかった技。

 

俺に宿る色々な能力が仕事をしているのか……転生したてホヤホヤじゃまだ分からないな。

 

しかし、序盤のレベル上げは簡単そうだな。鉱物を食っているだけでレベルアップが可能だ。

 

…後々はちゃんと敵を倒さないといけないだろうが。

 

とりあえず、10レベルになるまで鉱物を食いまくって、[吸収者(スイツクスモノ)]で吸収しまくろう。

 

それが強くなるための一番の近道だな。早く進化してコドラに……いやいや!推しポケモンであるボスゴドラになりたいところだ。

 

コドラのままも充分好きだが、この世界で進化前を堪能したいなんて言ってられない。

 

ということで!辺り一帯にある鉱物、宝石を食いまくるぞ!

 

さっきは紫に輝いていたけど、今度は青白い光で輝いている鉱物を食べさせてもらう。

 

むむっ!さっきのは一回噛んだら溶けていったが、今回は何回でも噛めるぞ!

 

何度噛んでも旨味が落ちない!それどころか、どんどん旨味が湧き出てくる!

 

こりゃ病みつきになる!なりそうだ!ガチ神!

 

美味すぎて食べる口が止まらないっ!周りに結構な数の鉱物があったはずなのに、止まらなさすぎて全部食い尽くしそうだ!

 

「げぶっ」

 

美味い、そう考えている間に全て食べ切っていた。ポケモンの食欲恐るまじ。

 

とりあえず6割吸収しておこう。

 

【レベル・12

 

・がんせきふうじ

・ほえる】

 

あれだけ食った鉱物を吸収してレベルは12か。残り4割も吸収しなくてもよかったかもな。

 

多分上がっても15……いや、そこまでもないか。14上がったら御の字ぐらいだ。

 

やっぱり進化するためには実践を積むしかないか。ココドラがコドラに進化するには32までのレベル上げが必要。

 

どれだけの時間を費やせば進化可能なんだろ。半年なる前には進化しておきたいところだな。

 

とりあえずの目標は決まったな。ボスゴドラにまで進化して、世界を見回る。

 

素晴らしく、最高の景色をこの眼に焼き付けてやるよ。あたらしい世界。

 

「ラッシャイ!」

 

「(ちょうどいい。今、この世界で生き抜いて進化する覚悟をしたところだ。遠慮なく掛かってこい、ぶちのめしてやる)キオン!」

 

敵対さんを向けるイシツブテに向けるのは技。

 

絶対に生き残ってやるという覚悟を乗せ、走り、メタルクローを構える。




固有能力
・鋼鉄再生

リムルのような自己再生みたいに体を修復するのではなく、体を包み込む装甲を再生する能力。

そのため、体を修復するには新たに再生系能力を手にする必要がある。
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