俺救2   作:ネネネノノ

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第13話『強そうなみんな』

「——よくここまで仕上げたな、4級コンビ」リントと優斗との猛特訓を終えた訓練場に、突如として大勢の足音が響き渡った。振り返った私の目に飛び込んできたのは、これまで見たこともないほどの濃密な呪力の光景。神代が言っていた「味方側の呪術師たち」が、一堂に会したのだ。「お前たちがブラックナンバーとやり合ったって新人か? 骨のある奴は大歓迎だよ」不敵に笑いながら歩み出てきたのは、特級呪術師の麗華(れいか)。その圧倒的なオーラに続くように、静かな殺気をまとうカナト、異国情緒ある呪力を漂わせるアヴィ、そしてどこか儚げだが底知れない気配の真白(ましろ)が並ぶ。さらに、鋭い眼光のあきら、狂気的な呪力を内包するようま、冷静沈着な佇まいのけい、そして最後に、空間そのものを威圧するような圧倒的な存在感を持つ伊織(いおり)。新たに姿を現した、8人の特級呪術師たち。リント、優斗、神代を含め、この本部に集う特級の層の厚さに、私は息を呑んだ。「特級だけが呪術界のすべてじゃないぞ。現場を回すのは、俺たちの役目だからな」彼らの後ろから、さらに数人の腕利きの1級呪術師たちが現れた。特級が「規格外のバケモノ」なら、1級は「洗練されたプロフェッショナル」。その実力者たちを統率する、一人の女性が前に出る。「初めまして。1級呪術師たちの指揮を執っている、1級リーダーの中野 鈴(なかの すず)です」凛とした声で自己紹介をした彼女は、先ほど現れた特級の伊織をチラリと見た。「ちなみに、そこにいる特級の中野衣織(いおり)の妹でもあります。公私の区別はハッキリつけているので、お気になさらず」姉の衣織は妹の言葉にフンと鼻を鳴らしただけだったが、その血筋と「1級リーダー」という肩書が、鈴の実力の高さを物語っていた。鈴の鋭い指揮のもと、1級呪術師たちが一糸乱れぬ動きで周囲を警戒し始める。「あ……が……」たくまの前髪のない顔が、これほど多くの強力な味方に囲まれた安心感と、これから始まる全面戦争のスケールの大きさに、じっと天秤の体を震わせた。「ブラックナンバーが動き出した以上、私たちも総力戦です」1級リーダーの鈴が、並み居る術師たちを見渡しながら厳かに宣言した。「まい、たくま。あなたたちの力も、この戦いには必要不可欠です。4級から、一気に駆け上がってもらいますよ」心強い仲間たちの登場。だがそれは、敵であるブラックナンバーとの戦いが、もう後戻りできない領域まで加速したことを意味していた。

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