俺救2   作:ネネネノノ

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第14話『司』

「みんな、集まってるね。これより作戦会議を始める」新たに現れた術師たちの中心に、一人の男が歩み出た。彼の名前は、神原 司(かんばら つかさ)。呪術師ではあるが、その身に戦うための武器や濃密な殺気は一切まとっていない。「司、今回のブラックナンバーの動向はどうなってる?」特級の麗華(れいか)が、長い髪をかき上げながら尋ねる。彼女や、隣に立つアヴィ、そして1級リーダーの中野 鈴(すず)の3人は女性であり、特級のカナト、真白、あきら、ようま、けい、そして鈴の姉ではなく兄である中野伊織(いおり)の6人は男性だ。「麗華たち特級は、いつも通り現場の状況に応じて各自の判断で動いてくれ。僕が指示を出すまでもないからね」司はそう言って眼鏡を押し上げると、視線を私とたくまへと向けた。「問題は、実力や戦況判断にまだ不安がある3級、4級の若手だ。まい、たくま。これからの戦い、君たちは僕の『目』になってもらう」司が手印を結ぶと、私の脳内に、司の呪力が優しく流れ込んでくる感覚があった。「僕の術式は、『他人の視野を共有する能力』だ。事前に対象の許可をもらう必要があるから敵の視界は盗めないが、君たちが戦場で何を見ているか、僕にはすべて分かっている。君たちは安全な本部から発信される僕の指示通りに動けばいい。そうすれば、判断を誤ることはない」他人の視野をそのまま自分のものにする術式。司自身は前線で戦わない。しかし、本部の安全圏からすべての戦場をチェス盤のように見下ろし、私たちのような下位の呪術師を最も安全に、かつ的確に勝利へと導く「司令塔(アナリスト)」。それが神原司という男だった。「あ……が……」動けないたくまの前髪のない顔が、司の術式によって自分の視界が共有された感覚に、小さく喉を鳴らした。「まい、たくま。君たちのコンビネーションは、特級の二人のおかげで進化している。そこに僕の戦術眼を加える。4級の君たちでも、ブラックナンバーの下位と対等に渡り合える可能性を作るための布陣だ」1級リーダーの鈴が、司の言葉に深く頷く。特級や1級のバケモノたちが前線を切り開き、私たちは司の指示を受けながら、かつての親友・きいとの決着へ向けて動き出す。「それじゃあ、僕の指示をよく聞いて、命を落とさないように戦ってくれ」司の冷静な声が、私たちの脳内に直接響き渡った。

 

たたたたたたたたはあらからまははまらまはあらまはたらまはあらたらま

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