俺救2   作:ネネネノノ

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第3話『きいの恐怖』

なんでッ! なんで私の術式が効かないのよ!?」きいは金切り声を上げながら、たくまの黒い天秤の身体を殴りつけた。しかし、その肉体が形を変えることはない。すでに私の呪力によって「式神」という別の存在に定義され、固定されているたくまには、きいの『人間の形を変える』術式は干渉できなかった。「チッ、まいが邪魔をしてるせいね……!」きいはすぐに、歪んだ笑みをその顔に張り付かせた。標的をたくまから、私へと切り替えたのだ。「じゃあ、まずはお前を殺す。死んで術式が解ければ、たくまは私のもの。それか……お前を最高に不細工な『まい椅子』にでも変えて、その上でたくまと愛し合おうか!」「——させるわけないでしょ!!」私は激昂し、たくまの首を何本も分裂させてきいへと射出した。だが、怒りに任せた攻撃は、単調だった。「遅いんだよ、ブスが!」きいは横たわっていた女性の身体を掴み上げ、その名を呼んだ。「お姉さん、私の槍になってね。『ひろみ槍(やり)』!」一瞬にして引き延ばされた『ひろみ槍』の先端には、絶叫する女性の顔が張り付いている。きいはその槍を凄まじい速度で振り回し、迫り来るたくまの顔を次々と正確に突き刺し、叩き落としていった。圧倒的な戦闘センス。きいは『ひろみ槍』でたくまの質量攻撃を完全にいなしながら、さらに別の女性、女子高生の髪を掴んだ。「次はこれ!『さくら弓(ゆみ)』!」背骨が極限までしなり、生々しい弓へと変貌した女子高生の顔が、苦痛に歪む。きいは『さくら弓』に自らの呪力の矢を番え、容赦なく私へと放った。ドォン!!「うあッ……!?」たくまの身体を盾にして防ごうとしたが、きいの連撃はその隙を許さなかった。死角から放たれた呪力の矢が、私の肩を深く抉る。激痛に膝をつく私。「まい!!」と叫ぶことすら許されないたくまの顔が、恐怖と絶望に染まり、自分で動かせない視線で必死に私を見つめていた。「あはは! 口ほどにもないね! 口を利けなくなったたくまの前で、なぶり殺しにしてあげる!」きいが『ひろみ槍』を構え、倒れ伏す私を見下ろして冷酷に笑う。人間を次々と道具に変えていくきいの圧倒的な暴力を前に、私は完全に追い詰められていた。

 

あああああああああああああああああなたはたはなさあさたはまは

 

あ、さやさやさあはあはやあはやあはやあはやあはわあはやたさや

わさやはあやさたやはやあはやあさやあはやたはやたはややさたやたさたやさたや

 

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