混迷の報告、そして次なる戦場「——そうか。新組織『K』の一員、ハツカ……。そして奴らはブラックナンバーを敵視している、か」翌日。本部の作戦会議室にて、私とたくまは神原司先輩に昨夜の出来事をすべて報告していた。安全圏である本部のデスクで、司先輩は眼鏡の奥の目を鋭く細め、ホワイトボードの勢力図を睨みつけている。私たちの足元では、異形の天秤となったたくまの前髪のない顔が、昨夜の緊迫感を思い出すようにじっと司先輩を見つめていた。特級の先輩たちとの猛特訓、そして実戦で新技『因果傾転』を掴んだことで、たくまの意識と私の呪力の連動は、四級の枠を超えた領域へと確実に進化している。「今は仲間寄りとして動けても、状況次第でいつでも敵に回る……。ハツカという男の警告は極めて合理的だ。Kのボスが『世界征服』を掲げている以上、僕たち呪術師とはいずれ相容れなくなる。今は共通の敵(ブラックナンバー)を叩くための情報源として利用しつつ、最大級の警戒を維持しよう」司先輩は冷徹に状況を分析すると、パチンと手元のタブレットを叩き、画面を切り替えた。そこに映し出されたのは、新たな呪詛の残穢(ざんえ)が渦巻く、街の警戒マップだった。「さて、休んでいる暇はないよ。ブラックナンバーによる『呪霊製造・放出』のペースが上がっている。警備担当の先輩たちが特級呪霊の相手で手一杯になっている隙を突き、また各地に下位の呪霊が放たれた。……まい、たくま。二人に新たな呪霊討伐の任務を命じる」「はい、行きます……!」私は強く頷いた。ハツカから得た世界の深淵、そして「努力は才能に勝てない」と言い放った一将のクソガキたちの嘲笑。それらすべてを咀嚼し、私たちがさらに強く、上の『将』の領域へ這い上がるためには、実戦を重ねて呪力を研ぎ澄ますしかない。「あ……が……ッ!」自分で身体を動かせないたくまの顔が、私の闘志に呼応するようにカッと瞳を開き、ギチリと天秤の体を鳴らした。「今回は一級、二級の先輩たちのカバーが薄いエリアだ。僕の視野共有の指示を絶対に聞き漏らさないように。……作戦開始、現地へ急行してくれ」『了解!』司先輩の冷徹な号令が脳内に響き渡る。私とたくまは、仮初めの同盟と巨大な四つ巴の混沌を背負いながら、呪霊が巣食う次なる戦場へと猛然と駆け出していった。
らまはまたななたやたらたはたはまはまらま
たらまはまはまはまははまはまらまらまらまらま