新たな起点と、 lowest(最下級)のふたり
「俺の名前は神代 弦(かみしろ げん)。しがみついてでも生き残りたきゃ、ついてきな」
特級呪術師、神代弦。それが、私たちを地獄から救い出した男の名前だった。
私と、異形の式神となったたくまは、神代の後を追って「呪術師の総本部」へと足を踏み入れた。
そこは、一般社会から完全に隔離された巨大な結界の内部。敷地内には、神代のように底知れない気配をまとった呪術師たちが、無数に行き交っていた。
「呪術師はな、その実力に応じて上から特級、1級、2級、3級、4級と厳格に格付けされる」
神代は煙草の煙を吐き出しながら、私たちを振り返る。
「ちなみに俺は最高の『特級』だ。まぁ、特級の中じゃあ中の下ってところだがな……それでも、お前たちが戦ったあの小娘(きい)程度なら、指先一つで捻り潰せる」
その圧倒的な強者の言葉に、私は拳を強く握りしめた。
きいを倒す。そして、たくまを縛るこの運命に抗う。そのためなら、どんな泥水だってすする覚悟だった。
しかし、現実は甘くない。
本部に登録された私とたくまに下された最初の格付けは、最低ランクの「4級」だった。
術式こそ強力だが、実戦経験のなさと、私自身の身体能力の低さが災いしたのだ。
「お前たちは二人で一つのコンビだ。まいは『人形使い』、たくまは『生ける質量兵器』。4級から這い上がってみせろ」
その日から、神代の元での地獄のような修行が始まった。
「おいまい! 術式の精度が甘い! たくまの顔を飛ばす軌道が直線的すぎるんだよ!」
「くっ……、あぁあ!!」
神代の容赦ない打撃が私を襲う。私は必死に呪力を練り、たくまの天秤の身体を動かして盾にする。
喋れないたくまの顔が、悔しさと私を心配する表情で激しく歪む。
「たくま、お前もだ! 意識があるなら、まいの呪力操作に身を委ねるだけじゃなく、自分から波長を合わせに行け! 一体化するんだよ!」
私の呪力と、たくまの意識が、血と汗の中で混ざり合っていく。
自分で動けないたくまを、私が一分の狂いもなく、まるで自分の手足のように操るための同調(シンクロ)訓練。
「きいを……絶対に、引きずり下ろす……!」
4級呪術師としての、まいとたくまの、復讐の戦いがここから始まる
納屋方たかてさやはやはやさまかたかなさやさやしまかやさやはやさやかやさなさやさやしめさやかまさやかやさまやさめさめさやらたた
やはまさまさまかやはわはやはまはやはわひかま