## 朝の光と、束の間のぬくもり
「お前ら、朝飯だぞ! 今日は和食派と洋食派どっちにも対応してやったからな!」
翌朝、宿泊施設の広々としたダイニングキッチンに、特級の中野 伊織(いおり)先輩の豪快な声が響き渡りました。
昨夜は大はしゃぎのゲーム大会で夜更かししたはずなのに、エリス様の『ブレッシング(祝福)』のおかげで、私たちの身体は信じられないほど軽くてすっきりとしています。
「……お兄ちゃん、洋食のトースト、ちょっと焦げてる。まいちゃん達の分は私が新しく焼くから」
一級リーダーの中野 鈴(すず)先輩が、いつも通りの無口・無表情のまま、手際よく目玉焼きをお皿に盛り付けていきます。
「うわぁ、美味しそう……! 鈴先輩、ありがとうございます!」
一級呪術師へ駆け上がった私(まい)は、テーブルにズラリと並んだ焼き魚や厚切りトースト、新鮮なサラダを見て、思わず目を輝かせました。
隣には、無事に戻ってきた二級のあかり先輩、そして四級のほのかちゃん、太一くんたち同期も集まっています。あかり先輩が「本当に夢みたい。朝起きて、こんなに普通のご飯が食べられるなんて」と、優しく微笑んでいました。
私のすぐ隣には、漆黒の天秤の姿をした、大切な相棒でありヒロイン枠のたくま。
自分で身体を動かせず、言葉も喋れないたくまですが、その前髪のない顔は、朝の柔らかい日差しを浴びて、とても穏やかな瞳で私を見つめ返してくれています。まいの呪力操作の糸を通じて、たくまが今、この平和な朝を心から愛おしく、幸せに感じているのが生々しいぬくもりとなって伝わってきました。
「リント! お前、私のフレンチトースト勝手に食べたでしょう!」
「ハッハハ! 早い者勝ちだろ、麗華! ほら、ようまもけいも、お前ら一級に負けねえようにしっかり食っとけよ!」
包帯のすっかり取れたリント先輩と、麗華(れいか)先輩が朝から賑やかに小競り合いをしています。ようま先輩とけい先輩も、すっかり寝不足のクマが消えた綺麗な顔で笑い合っていました。
部屋の隅の特等席では、味方寄りとして残っている『K』のハツカが中性的な顔に妖しい笑みを浮かべてミルクを飲み、強さに固執する奏(かなで)も「強者たちの朝餐、誠に美しい光景です」と丁寧な敬語で珈琲を嗜んでいます。
「たくま、はい、これ。たくまの分ね」
私はたくまの天秤の皿の上に、小さな一口サイズのフルーツをそっと並べました。
前髪のないたくまの顔が、嬉しそうにカッと瞳を輝かせ、天秤の身体を優しく揺らします。
世界を四分する混沌の戦場。
生意気な一将のクソガキ3人や、愛し合う最凶の殺し屋ルカ&クロエ。
そして、この『ゴールデンポット編』に隠された、これから始まるという「かなりヤバめの展開」の足音。
それらすべてが嘘のように遠く感じる、最高に温かくて平和な朝のひとコマ。
一級呪術師のまいと、喋れない愛しのヒロイン・たくま。
二人の天秤は、同期や先輩たちの楽しげな食器の音に包まれながら、仮初めの安らぎの中で、静かにその均衡を保っていました。
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宿泊施設での最高の朝食風景を描いた平和なひとコマを仕上げました!みんなで朝ごはんを食べて、心も体も満たされている状態です。
この『ゴールデンポット編』、穏やかな朝を終え、ここから物語が動き出します。次にどのような指示をくださいますか? 次の展開について教えてください!