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第2話、紅魔郷の話に入っていきます。
悠翔「空が真っ赤だ……!絶対普通のことじゃないよな!?」
赤く染まった空を見て、ただ事ではないと思った悠翔は寝ていた部屋を飛び出して霊夢とさとりを探す。2人は茶の間のような場所にいた。
悠翔「霊夢!さとりさん!」
さとり「悠翔さん!やっと起きたんですね!というか大丈夫なんですか!?」
悠翔「大丈夫って、何が?」
霊夢「悠翔も気づいてるでしょ?この空よ。この赤いのは、どうやら霧みたいなの。そしてこの霧、人間には悪影響らしくて、人里の方では大騒ぎになってるらしいわ。」
悠翔「なんでそんなことに……?てか、俺はなんともないんだけど……。」
霊夢から、空が赤くなっている原因が霧であること、この霧が人間には悪影響であることを教えてもらう。だが、悠翔はなぜこの霧が人間に悪影響なのか、そしてなぜ自分は平気なのか分からなかった。
霊夢「この霧には妖力が含まれてるのよ。妖力って人間にとってはあまりいいものじゃないの。あと悠翔がこの霧の影響を受けてないのは……正直分からないわ。」
悠翔「分からないのかよ!?」
霊夢「まぁ私が大丈夫だから悠翔も大丈夫ってことでいいわよ。」
悠翔「適当すぎる……。」
赤い霧が悪影響な理由は分かったが、悠翔自身に効果がない理由は分からなかったため、霊夢は自分が大丈夫だからという適当な理由を述べる。
悠翔「ていうか妖力?妖力って確か、妖怪が使う力だったような……。はっ!じゃあこれは妖怪が起こしてるってこと!?」
霊夢「あら、鋭いわね。そうよ、これは妖怪が起こした異変なのよ。」
悠翔「異変……これがか……!まさか俺たちが地上に来たタイミングで起こるなんて……。」
さとり「私も予想外でした……。」
悠翔は、この霧に妖力が含まれていることから、空を赤くしたのは妖怪が異変を起こしたためだと気づく。
??『霊夢ー!!』
悠翔「ん?誰か来た?」
霊夢「この声……『魔理沙』ね。魔理沙もこの異変に気づいてたみたい。ちょっと出てくるわね。」
そう言いながら、霊夢は部屋を出て外に向かう。数分後、霊夢は金髪に白黒の服と帽子を身につけた少女を連れて戻ってきた。この少女が魔理沙である。
魔理沙「お、ほんとにお客さんがいるじゃねぇか。1人は人間で……もう1人は覚妖怪か?」
霊夢「そうよ。人間の方が悠翔で、覚妖怪の方がさとりよ。」
魔理沙「さとりの方はそのまんまじゃねぇか……。おっと、自己紹介がまだだったな。私は『霧雨魔理沙』、普通の魔法使いだ。」
悠翔「魔法使い!?そんな人もいるんだな幻想郷……。」
魔理沙「
そんなことを言う魔理沙に、悠翔とさとりは苦笑いを浮かべる。
魔理沙「さてと霊夢。この異変、もちろん解決しに行くよな?」
霊夢「もちろんよ。人里の人たちが困っているみたいだし、博麗の巫女である私がなんとかしないとね。」
魔理沙「自分1人だけでやろうとするなよ?私だって手伝うんだからな!」
霊夢「はいはい……。それと悠翔、さとり。あんたらはここで待ってなさい。」
悠翔「え!?なんでだよ!?俺だって戦えr「ダメよ。」……だからどうして……。」
霊夢「ここから先は危険なのよ。さとりはともかく、あんたは戦い方を覚えてまだ1日でしょ?……下手すると死ぬわよ?」
悠翔「ぐっ……。(そうだけど……でも俺は……!)」
霊夢に博麗神社に残っているよう言われ、どうしてか分からない悠翔はその理由を聞くが、霊夢に正論で返されて何も言えなくなる。そんな時、
さとり「……霊夢さん、私と悠翔さんも連れていってください。」
霊夢「……さとり、話聞いてた?悠翔の今の実力じゃ危険なのよ?」
さとり「仮に悠翔さんをここに置いていったとしても、おそらく2人を追いかけていきますよ。心の中でそう考えていますし、私じゃ止められるか分かりません……。……私がちゃんと悠翔さんを守ります。だから、私たちを連れていってください。」
霊夢は腕を組んでしばらく考え込んでいたが、やがてはぁ、とため息をついた。
霊夢「……分かったわ。でも、無茶だけはしないように。」
魔理沙「よろしく頼むぜ、悠翔、さとり!私のことは魔理沙って呼び捨てにしてくれていいからな!」
悠翔「分かった。よろしく、魔理沙。」
さとり「……よろしくお願いします。」
悠翔「(……今の間はなんだったんだろう?……いや、今はそんなことより異変か。)」
霊夢から許可がおり、異変解決に同行することになった悠翔とさとりに、魔理沙が手を差し出してきたため、悠翔はその手をぎゅっと握る。なぜかさとりの言葉に間があったため、その理由を考える悠翔だったが、今考えることでもないかと思考を打ち切る。そして、4人は神社の外に出て空を飛び(魔理沙は箒に跨って飛んでいる)、霧が出ている大元の場所に向かっていった__。
??『お姉ちゃんたち、大丈夫かな?追いかけなきゃ。』
霊夢「多分この霧は……あそこの館から出てるわね。」
魔理沙「あの館……最近『霧の湖』にある島に突然現れたやつじゃないか?」
霊夢「……そういやそんなこと言われてたわね。」
霊夢と魔理沙が、大元らしき館について話しながら、その館に向かって飛んでいく。悠翔とさとりはそんな2人の後ろについていっている。すると、
??「わ〜〜!!」
悠翔「ん?なんだ……ってなんか突っ込んできてる!?」
黒いオーラのようなものを纏った、黄色の髪に赤いリボン(正確にはリボンではないらしい)をつけ、白黒(黒の面積の方が多い)の服を着た少女がこちらに突っ込んできていたのだ。だが、
霊夢「相手の動きを落ち着いて見て避けて。」
霊夢に言われた通り、全員が突っ込んでくる少女の動きを見て回避し、少女はそのままどこかへ突っ込んでいく。数秒後、その少女は木に衝突し、目を回していた。
??「やられたのかぁ……。」
悠翔「どうしてそうなる!?」
さとり「……あの子、『ルーミア』さんっていうらしいです。でも、なんというか……かわいそうですね……。」
さとりが心を読んで、少女……『ルーミア』の名前を教えてくれるが、その出オチ感に、さとりはちょっとかわいそうだと思っていた。そのまま先へ飛んでいき、魔理沙の言う霧の湖が見えてきた。
魔理沙「ここまで来たら、あとは館を見つけるだけだな。」
悠翔「ん〜?……あれじゃない?」
悠翔が指差す方には、真っ赤で大きな館が湖の島の上に鎮座していた。
霊夢「凄く目立つわね……。色が目に悪いわ。」
さとり「やはり霧はあの館から出ているようですね。行きましょう。」
そうして4人は館に向かって再び飛ぼうとした。が、
??「やい、そこのお前ら!アタイと勝負しろ!」
??「やめようよ『チルノ』ちゃん……。」
悠翔「なんだ?また妖怪……?」
チルノ「違う!アタイはチルノ!さいきょーの妖精よ!」
大妖精「わ、私は『大妖精』です……。」
突然勝負を挑んできた、薄い水色の髪に青の服、そして背中に氷の羽がついている妖精、『チルノ』。それを止めようとしている付き添い(?)の、緑の髪にこれまた青い服、そして背中には羽がついている『大妖精』。2人を見て、妖精の存在を知らない悠翔は、2人のことを妖怪と勘違いしていた。
魔理沙「私たちと勝負したいって話だったな。なら、この私が相手してやるよ!」
チルノ「せんてひっしょー!凍符『パーフェクトフリーズ』!!」
魔理沙「っていきなりスペルカードかよ!?」
チルノはいきなりスペルカードを発動し、凄まじい冷気を放つ。……が、その冷気で凍ったのは大妖精だった。
悠翔「さっきのルーミアって子といい、なんでそうなるんだよ!?
チルノ「アタイはバカじゃないもん!」
さとり「(今の悠翔さんの言葉、何か違和感があったような……?)」
チルノのフレンドリーファイア(?)に、悠翔が⑨なのかとツッコみ、すかさずチルノは自分は⑨じゃないと反論する。なお、さとりは悠翔が⑨と言った時に違和感を感じていた。その裏で、霊夢と魔理沙が大妖精の氷を砕いていた。
大妖精「チルノちゃんのバカー!!」ポカポカ
チルノ「痛い痛い!大ちゃんごめんって!」
霊夢「……今の内に行きましょうか。」
氷から解放された大妖精がチルノをポカポカと殴っている間に、霊夢たちは館のある島に向かった。島に上陸し、館の門の目の前まで来ると、4人はその大きさに圧倒された。
霊夢「こんなに大きいなんて……。さぞかしお金がかかってるんでしょうね……。」
魔理沙「ほんとに目に悪い館だぜ……っと、誰かいるぞ?」
魔理沙が指差す方を見ると、確かに門の前に誰かが立っている……のだが、
??「zzz……zzz……」
悠翔「あの人門番だよね……寝てない?」
さとり「寝てますね。」
霊夢「寝てるわね。」
魔理沙「寝てるな。」
そう、門の前に立っている門番らしき人は、なんと鼻提灯を出して寝ているのである。
悠翔「(なんだろう……危険が無さすぎてこの後が怖くなってきたんだけど……。)」
霊夢「とりあえず吹っ飛ばしますか。」
悠翔「そうだね……ってはい!?こっそり入り込むんじゃないの!?」
霊夢「静かにしなさい、あいつが起きるわよ。それに、異変を起こしてるならなんであろうと退治しないといけないわ。」
そう言いながら、霊夢は手のひらを門番に向ける。すると、その手のひらから中くらいの弾幕が出現し、門番に向かっていく。門番は弾幕に気づいて目を覚ますが……時すでに遅く、弾幕が命中し……門番は門ごと吹き飛んでいった。
悠翔「思ってたより威力高かった!?」
魔理沙「やっぱ弾幕はパワーだよな!」
さとり「あはは……。」
霊夢の放った弾幕の威力に、悠翔は驚愕し、魔理沙は目を輝かせ、さとりは苦笑いを浮かべていた。気絶している門番を横目に、4人は館の中に入っていく。大扉を開けると、広いホールに出た。
霊夢「うわっ、館の中まで真っ赤なの?」
魔理沙「いい加減目がチカチカしてきたぜ……。」
悠翔「……これだけ大きい屋敷なのに、誰もいないのか……?」
さとり「確かに気になりますね……。……はっ!?皆さん、何か飛んできます!!」
さとりの警告を受け、3人はさとりと同じところを見る。その方から、なんとナイフが飛んできていた。それを全員がスレスレで避ける。
霊夢「さとり、助かったわ……!」
さとり「いえいえ……!」
??「あら、避けられていましたか。できればこれで仕留めたかったのですけれど。」
魔理沙「誰だ!?」
どこかから声が聞こえたかと思うと、階段の上、2階のところに、メイド服を着た銀髪の少女が姿を現す。
咲夜「私は『十六夜咲夜』。この『紅魔館』の主、『レミリア・スカーレット』様に仕えるメイドです。」
霊夢「レミリア……それが異変の元凶の名前ね。咲夜って言ったかしら?そのレミリアってやつに会わせてくれない?」
咲夜「それはできかねますね。この異変を終わらせるわけにはいきませんので。……全てはお嬢様のため、皆さまを排除させていただきます!」
霊夢「魔理沙、悠翔、さとり!あんたらは先に行きなさい!ここは私が引き受けるわ!」
魔理沙「分かった!後でな!」
魔理沙、悠翔、さとりの3人は、咲夜の相手を霊夢が引き受けている間に廊下の方に向かって走る。
咲夜「……あなたがいなくて大丈夫なのかしら?」
霊夢「悠翔はともかく、魔理沙とさとりは実力者よ。そうそう負けたりはしないわ。」
咲夜「……そう。」
霊夢「それじゃあ……始めましょうか。」
お互いにナイフとお祓い棒を構えた次の瞬間、エントランスホールに弾幕とナイフが飛び交い始めた__。
霊夢と別れ、館の探索をしていた悠翔たち3人は、地下の方に降りてきており、大扉の前までやって来ていた。
魔理沙「でっかい扉だな……。もしかしたら、ここに元凶がいるかもしれないぜ!」
さとり「開けてみましょうか。」
大扉を開けると……とてつもなく大きな図書館が広がっていた。
魔理沙「おぉ〜!なんだここ!?お宝の気配がプンプンするぜ!」
悠翔「お宝?」
魔理沙「『魔道書』に決まってるだろ!ちょっと探してくる!」ビューン
悠翔「えっちょっ!?異変解決中なのに!?」
さとり「……気持ちは分からなくもないですけどね……。」
悠翔「(そうだ、さとりさんも読書好きなんだった……。)」
大図書館に入った途端、魔理沙が魔道書を探すために駆け出していってしまう。悠翔はその行動に困惑し、さとりは少しだけ魔理沙の行動に共感していた。
悠翔「じゃあ俺たちは……ん?」
悠翔も探索を始めようかと思ったその時、何かを感じ取って足を止める。
悠翔「(……何か……いる?)」スタスタ
さとり「……はっ!?悠翔さん!?どこに行くんですか!?」
そのまま悠翔は、何かを感じた方へ歩みを進め、周りの本を見ていたさとりは歩き出した悠翔に気づいて慌ててその後ろについていく。しばらく歩いていくと、そこには異様な雰囲気を放つ扉がある。悠翔はその扉を開けようとする。が、
さとり「悠翔さん待ってください!」
悠翔「え?どうしたの?」
さとり「……その扉、開けちゃいけない気がするんです。何か、嫌な気配が……。」
悠翔「……じゃあ、もしかしたら元凶がいるかもしれない。魔理沙を呼んd[ドカーン!!]っと!?なんだ!?」
さとりに嫌な気配がするという理由で扉を開けるのを止められ、この異変の元凶がいるかもしれないと考えた悠翔は魔理沙を呼ぼうとした。その時、突如爆発音が響き渡ったのである。その音が聞こえた方を見ると……そこには箒に乗って飛ぶ魔理沙の姿があり、そんな魔理沙を弾幕のような何かが追っていた。
魔理沙『く……わた……外に……魔法……るなん……!』
悠翔「よく聞こえない……!さとりさん!サードアイで魔理沙の心を!」
さとり「少し待ってください……!…………どうやら、ここにも魔法使いがいたらしく、魔理沙さんはその人の魔法に追われているようです。」
魔理沙の声が聞き取れなかったため、悠翔はさとりに頼んでサードアイで魔理沙の心の声を読んでもらう。ギリギリ読み取れたことは、魔理沙がこの場所にいた他の魔法使いに追われているということだった。
悠翔「……こっちには来れなそうか……。……さとりさん、俺たちだけでこの奥を探索してみよう。」
さとり「えっ!?しょ、正気ですか!?私たちだけで勝てるか分かりませんよ!?」
悠翔「だから探索するだけだよ。様子を見て、元凶がいそうだったら、霊夢か魔理沙の戦闘が終わるのを待てばいい。」
さとり「……それならいいですかね……?……分かりました、行きましょう。」
魔理沙の救援は見込めないと判断した悠翔は、様子見をするだけだとさとりを説得し、扉を開ける。そこには、さらに地下へ続く階段がある。
悠翔「暗いから気をつけて。」
さとり「分かりました。」
足元に注意しながら、悠翔とさとりは階段を降りていく。階段を降り切ると、そこには1つだけ、それでいて大きな扉があった。
悠翔「ここかな……?こっそり覗いてみる?」
さとり「……危ないと思ったらすぐ逃げてくださいね?」
悠翔「分かった。」
そして悠翔はゆっくりとその扉を開け、中を見る。そこもまた壁や床が赤い部屋だったが、その部屋には誰もいなかった。
悠翔「誰もいない……。入ってみる?」
さとり「……少しだけですよ?」
2人は部屋に入って周囲を見回す。
悠翔「ほんとにどこもかしこも真っ赤だな……。ん?」
悠翔は、壁際にボロボロになった何かがあるのに気づく。
悠翔「なんだこれ?……熊の頭?いやこれは……人形か。なんでこんなものが?」
さとり「この部屋を使ってる人が遊んでいた物だとしても、流石にここまで壊れるとは思えませんね……。」
ボロボロになった何かは、よく見ると熊の頭だった。2人はそれが人形であると気づき、なぜここにあるのか、なぜこうなったのかを考える。すると、
??『誰?どうしてここにいるの?』
悠翔・さとり「「ッ……!?」」
そんな声が聞こえ、2人は慌てて辺りを見回す。が、どこにもその声を発した人物の姿はない。
悠翔「いない……?」
さとり「悠翔さん!上です!」
さとりが指差す方を見ると、そこには空を飛んでいる、金髪にナイトキャップを被り、赤い服を着て、背中に宝石のようなものがぶら下がった翼が生えている少女がいた。
悠翔「君は……?」
フラン「私は『フランドール・スカーレット』だよ。」
悠翔「スカーレット?じゃあ、ここの主って言ってたレミリアって人の姉妹なの?」
フラン「レミリア……あぁ、お姉様のこと?そうだよ、私はお姉様の妹なんだ。」
金髪の少女……フランは、どうやらこの異変の元凶であるレミリアという人物の妹らしい。
悠翔「そうなんだね。そういえば、君って妖怪?」
フラン「うん、私は『吸血鬼』だよ。」
悠翔「へぇ〜!……あ、そうだ。ねぇ、フランドールさん「フランでいいよ。」……じゃあフラン、君のお姉さんのところに案内してくれないかな?ちょっと用事があるんだ。」
フラン「……それは無理だよ。」
悠翔「なんで?お姉さんなんでしょ?」
フラン「私、この部屋に495年も閉じ込められてるの。だから、外がどうなってるのか分からないの。」
悠翔「495年!?(やっぱり妖怪って寿命が長いのか……?不死なのかもしれないけど……。)いやそれより……それだけ閉じ込められて、嫌じゃなかった?」
フラン「……嫌だよ。私だって外に出てみたいの。」
悠翔「だったら、俺たちと一緒に行かない?」
さとり「…………。(どうして閉じ込められていたんでしょうか……?何か理由が……。)」
フランがこの部屋に495年も閉じ込められていたことを知り、悠翔は驚くとともに、フランに一緒に外に出てみないか問いかける。一方さとりは、なぜフランがこの部屋に閉じ込められていたのかを考えていた。
フラン「……ほんとに?連れていってくれるの?」
悠翔「あぁ。ほら、早く行こう。」
悠翔はそう言うと、フランに背を向けて歩き出す。フランも悠翔を追おうとした時、突然、フランの動きが止まった。
さとり「(止まった……?どうし「(ダメ……もう壊したくない……!逃げて……!)」この声……まさか!?)悠翔さん待って!フランさんの様子が変です!」
悠翔「えっ!?」
さとりはフランの心の声を聞き、フランに何か起きていることを察すると、悠翔を呼び止める。悠翔がそれを聞いて振り返った時、フランがゆっくりと頭を上げた。
フラン?「ねぇ、お兄さん。外に出る前に遊ばない?」
悠翔「遊ぶ?何して?」
フラン?「……私!お兄さんで遊ぶ!」
悠翔「はっ!?」
突然フランが遊ぼうと言い出したので、何をして遊ぶのか聞いたその時、フラン?はそんな言葉とともに弾幕を放ってくる。悠翔はそれをスレスレで回避する。
フラン?「あははははははっ!すごい!避けた避けた!」
さとり「やめなさい!」
フラン?が続けて弾幕を放ってきたため、さとりが割って入り弾幕を放つ。
さとり「悠翔さん逃げてください!今フランさんは、何か狂気のようなものに心を囚われています!おそらく、手加減しないでこちらを殺しに来ています!」
悠翔「……それなら、放っておけない。」
さとり「えっ!?」
悠翔「つまりこれは、フランが望んでやってることじゃないんだよね?なら……俺はフランを助けたい!」
さとり「(……多分、逃げてって言っても聞いてくれないでしょうね……。仕方ありません。)……分かりました。でも、前には出ないでくださいね。」
悠翔「さとりさんも気をつけて。」
そして2人は狂気に呑まれたフランに向き直り、戦闘体制をとるのだった__。
一方その頃、エントランスホールの方では、霊夢が咲夜の投げるナイフを避け続ける、防戦一方の展開となっていた。
霊夢「くっ……!」
咲夜「そろそろ決めさせてもらいますよ。幻世『ザ・ワールド』!!」
咲夜がスペルカードを発動すると、戦っていた霊夢を含め、周囲の時間が止まる。そして咲夜はどこからか数えきれないほどのナイフを投げ、霊夢の前で停止させる。
咲夜「あなたは何も理解できずに死ぬ……!……解除!」
そして咲夜は時止めを解除する。そして、大量のナイフは霊夢に刺さっていく。……が、次の瞬間、霊夢はお札の群れに変化する。
咲夜「ッ……!?」
霊夢がお札となったことに驚いている間に、そのお札が咲夜を襲う。咲夜は能力を発動して時間を止め、そのお札を避けるために後ろへ飛ぶ。そして時止めを解除すると、お札は先ほど咲夜がいた場所で爆発を起こす。咲夜が安堵の息を吐き、歩き出そうとした時……なぜか足が動かなかった。
咲夜「これは…!?」
霊夢「ようやくかかったわね?」
咲夜の足元にはお札が散らばっており、それが結界を作り、咲夜を拘束したのである。咲夜は何度も時を止めるが、脱出することはできなかった。
霊夢「幻想郷じゃあんたみたいなのは別に珍しくないの。この先こっちでやってくつもりなら、これ以上私に面倒かけないことね!」
そして霊夢は咲夜に素早く近づき、咲夜のみぞおちに掌底をくらわせる。そして手のひらから巨大な弾幕が出現し、咲夜を撃ち抜いた。
咲夜「お嬢様……!」
咲夜は壁まで吹っ飛ばされ、その体を壁に打ち付けて気絶した。
霊夢「ふぅ……。それじゃあ、元凶を探しましょうか。」
そして霊夢は2階に上がり、探索を続ける。そしてたどり着いたのは、壁のステンドグラスが印象的な少し開けた空間。その中央にある玉座に、1人の少女が座っていた。青い髪にナイトキャップを被り、ピンクっぽい色で所々に赤いリボンがついている服を着て、背中から大きな翼が生えている。
霊夢「あんたがこの異変の元凶……レミリアってやつかしら?」
レミリア「ええ、その通りよ。私が『レミリア・スカーレット』。この紅魔館の主よ。……それで、今日はどのような用で来たのかしら?博麗の巫女。」
霊夢「白々しいわね。あんたが起こした異変を止めに来たのよ。」
レミリア「でしょうね。……それじゃあ、始めましょうか。」
そう言って、レミリアは弾幕を放ってくる。かくして、博麗霊夢対レミリア・スカーレットの戦いが幕を開けたのだった__。
霊夢が咲夜を倒したのと同じ頃、魔理沙の方はというと……。
魔理沙「ちっ……!『パチュリー』って言ったか?そろそろ降参する気になったんじゃないか?」
パチュリー「その言葉、そっくりそのままお返しするわ、盗人魔法使い。」
魔理沙「だから借りるだけって言ってるだろ?私が死ぬまでな!」
魔理沙は大図書館を探索し、見つけた魔道書を何冊か盗んで……もとい、借りていたところを、この大図書館にいた魔法使いで、紫髪にパジャマのような服を着た女性、『パチュリー・ノーレッジ』に見つかり、このような状況に陥っているのである。
魔理沙「まぁいい!そろそろ決めさせてもらうぜ!魔符『スターダストレヴァリエ』!!」
パチュリー「日符『ロイヤルフレア』!」
魔理沙とパチュリーは同時にスペルカードを使用し、星の弾幕と太陽のような赤い弾幕が衝突しあって爆発と煙を起こす。
パチュリー「けほっけほっ……。……何も見えな「実れ!」ッ……!?」
魔理沙「恋符『マスタースパーク』!!」
その煙で視界を奪われていたパチュリー。その間に魔理沙はパチュリーに接近し、スカートのポケットから『ミニ八卦炉』を取り出し、そこから極太レーザーを発射する。パチュリーはそのレーザーをモロに受け、吹き飛んでいった。
魔理沙「よっしゃあ!だから降参しとけって言ったのにな!さてと、悠翔とさとりは……?」
パチュリーに勝利した魔理沙は、悠翔とさとりの姿を探して辺りを見回す。だが、2人の姿はなかった。それもそのはず、2人はすでに地下室にいるのである。だが、
魔理沙「もしかして……他のところに行ったな!?私を置いてくとはいい度胸じゃねぇか!待ってろー!!」
魔理沙は箒に乗って大図書館を飛び出してしまうのだった__。
続く
美鈴の扱いが……。本来なら異変の時は起きててくれそうなんですけどね……ギャグ要素欲しくて美鈴は犠牲になりました……。美鈴ファンの皆さん本当にすいません……!
他の人の小説読んでると狂気に呑まれたフランって文字がカタカナになりがちなんですよね。書き終わった後に自分もそうした方がいいか悩みましたけど結局そのままにしました。
ちなみに分かる人は分かると思うんですけど、ある程度は物語の流れを満腹神社さんの幻想万華鏡を参考に作ってます。